中村俊三 ブログ

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バッハ:平均律クラヴィア曲集 19


第21番変ロ長調




モーツァルトの名曲もある

 変ロ長調は♭二つで、クラシック音楽(ギター以外の)でよく使われ、名曲も多くあります。 モーツァルトの場合、変ロ長調は好んだと言われるト短調の平行調にあたるため、3大交響曲の一つの交響曲第39番や、最後のピアノ協奏曲、ピアノ・ソナタK333、K570などの名曲があります。



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久々の練習曲タイプのプレリュード




エチュード・タイプのプレリュード

 このプレリュードは譜面のとおり速いアルペジオとスケールで出来た曲で、久々に練習曲的なプレリュードとなっています。 オルガンのためのフーガなどの前に置かれた、指慣らし的なプレリュードともいえるでしょう。 ただ、和声的には比較的シンプルで、第2番ハ短調や、第5番ニ長調のプレリュードのように、不協和音はあまり目立ちません。




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このフーガは並進行、つまり複数の声部が、3度や、6度など、一定の音程を保ちながら同じ方向に進むことが多い。




フーガは並進行が多い

 フーガの方もどちらかと言えば穏やかな感じで、インベンションのような感じになっています。 意外にに感じるのは、バッハの曲、あるいはバッハのフーガにしては珍しく ”並進行” つまり2声以上の声部が同じ方向に上下することが多いことです。

 多声部の音楽で2」声以上の声部が動く時には、基本的に反行、つまり上下逆方向に動くことが多いのですが、この曲では3度、6度、10度などの並進行が多くなっています。  この21番はプレリュード、フーガともに内容的にはややシンプルで、トレーニング的な曲といってよいのかも知れません






第22番変ロ短調



たまに使うと新鮮


 変ロ短調は♭5個で、主調、つまり冒頭から変ロ短調で書かれた曲は少ないのですが、他の調で書かれた曲が転調しながら、この調になると言うことは時々あります。 もちろんギターでは非常に少ないのですが、それだけに新鮮な響きもします。



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素朴な感じで、郷愁を誘う感じがあるプレリュード




素朴で情緒的なプレリュード

 プレリュードは比較的穏やかで、素朴な感じもするのですが、何とも郷愁を誘うような、懐かしい感じのする曲です。 もちろん技術の練習のための曲ではなく、また頭で聴く音楽というより心で聴くタイプの音楽かも知れません。




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見た感じはルネサンス時代の声楽曲と言った感じのフーガ。 テーマは第8番嬰ニ短調のフーガに似ている



フーガは第8番に似ている

 フーガはあまり長いものではありませんが、声楽的で、ちょっと第8番嬰二短調のフーガに似ています。 似ていいるというより、テーマの2個目の音の 「ファ」 を1オクターブ上げると、第8番のテーマとほぼ同じになってしまいます。 5声で書かれていますが、譜面を見るとバロック音楽というより、ルネサンス音楽のようですね。 宗教音楽的な感じもします。
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バッハ:平均律クラヴィア曲集 18



第20番イ短調



初級のアレンジではよくあるが

 イ短調もギターではたいへんよく使われる調ですね、日本の歌や演歌などを優しくソロにアレンジしたものではほとんどこのイ短調になってしまうくらいです。

 ではクラシック・ギターの名曲では? というと意外にすぐに浮かんできませんが、 「アランブラの想い出」 がイ短調ですね、ただイ短調になっているのは前半だけで、どちらかといえばイ長調の部分のほうが長いです。 他には何でしょうね、同じタレガの曲で 「マリエッタ」 と 「マリーア」 がイ短調ですね。

 ソルの作品だと 「私は羊歯になりたいによる変奏j曲」 なんて感じかな、もちろん少なくはないのですが、同じ短調ならニ短調かホ短調のほうが、ギター曲としては多そうですね。




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このプレリュードは本当にアルペジオ的。 バッハにしてはシンプルなほう。 でも低音は和音から外れている。




 プレリュードはほぼアルペジオで出来ています。この曲のほうは、本当にアルペジオで、上声部だけを見ると、最初の小節は「シ」だけを除いて、すべて 「ラ、ド、ミ」 つまり主和音の音で出来ています。 2小節目も属和音で、非和声音は1個だけになっていて、前の曲に比べると、和声的なシンプルですね。 ただ、低音は1小節目と同じ 「ラ」 なので、響きはちょっと濁ります。 

 さらに次の3小節目は属9の和音で、いっそう不協和度が増します。 バッハの曲である以上、そんなにシンプルのはずはありませんね、特に短調の場合は。




最初の3個の音は18,19番のプレリュードと同じ

 冒頭の音を見ると 「ラ、シ、ド、ミ」 で、最初の3個の音は18,番、19番と同じですね、しかもそれぞれ16分音符ということで。 やはり関連があるのでしょうか。

 アルペジオ音型を基にした曲ですが、最初の16音符が弾みとなっていて、前の曲に比べると、躍動感のある曲になっています。 ただ、短調なのでそれなりに重さも感じます。




フーガのテーマはプレリュードと反対の動き

 フーガの方は同じ16分音符でも始まりでも、こちらは半音下がる形、つまりプレリュードとは反対の動きで始まります。 おそらく意識的なものではないかと思います。 ただし、アルペジオ的な進行ではなく音階的、つまり順次進行で、声楽的なテーマと言えます。




ん? 第20番?

 ん?  セイガク的?  第20番?  皆さん思い出しましたね。 「平均律曲集第1巻では、4の倍数でフーガが長くなる」 という法則を!  そして、その時フーガのテーマは声楽的になるということも!  




4の倍数の法則復活

 そう思って譜面を先のほうを見るとそのページの終りには終止記号がない、つまりこのフーガは次のページに続いている。 ページをめくってもまだ終止記号が出てこない、そして6ページ目にやっと終止記号が出てくる! はやりあの ”4の倍数の法則” は生きていたのか!




私の発見?


 というわけで、若干の例外はあるが、この ”4の倍数の法則” は限定的には成り立つようです。 ただ若干トーンを弱めて 「平均律クラヴィア曲集第1巻においては、 4の倍数のナンバーにおいて、フーガが長くなることが多い。 その時、フーガのテーマは声楽的なものになる」 ということとしておきましょう。

 因みに、この ”4の倍数の法則” 誰も唱えていないのでは? だとしたら、私が発見したことになるのかな?  ・・・・・誰もが ”普通に” わかっていることだったりして。




単一のテーマだが

 長いフーガの場合、テーマが3つある3重フーガになることもあるのですが、このフーガは単一の主題によるようです。 しかしシンプルに単一の主題では長くなりませんから、何か一工夫ありそうですね。 この冒頭のフーガのテーマを見た時、勘の良い人、あるはバッハのフーガをよく聴く人だったら、ピンときそうですね、たぶん、いや当然バッハはこうすると。




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冒頭のフーガのテーマは4段目のところで上下が反転されている。 バッハがよく用いる手法だ。




反転しやすそう

 そううです、このフーガのテーマは反転しやすい、というか始めから反転することを考えて書いたもののように思えます。  つまり 「ラ ⤵ ソ# ⤴ ラ」 と下がるところを 「ラ ⤴ シ ⤵ ラ」  と変化させています。 他に対旋律など、別の素材も出てきますが、、この最初のテーマの ”順” と ”逆” を巧みに用いています。




オルガン曲ぽい

 また曲の終りの方では長い音符がちらほらと出てきて、これはチェンバロやピアノでは演奏不可能で、最後の方は当然聴こえなくなってしまいます。 つまりオルガン曲的というわけですね。 そう言えば、この曲に似ているオルガン用のフーガがあったように思います。  しかし思い出してみると、4番、8番、12番など、他の4の倍数番のフーガもオルガン曲ぽかったですね。



 
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このフーガは6ページある。 上はその6ページ目。 オルガンのペダル音のようなものが出てくる。 

 
バッハ:平均律クラヴィア曲集 17


第19番イ長調




#3つのイ長調は、ギターでは最も華やかに聴こえる調
 
 #3つのイ長調も私たちには馴染みの深い調ですね、特にギターの場合は主要3和音 ( A, D, E7 ) の低音がすべて開放弦となるので、とても都合のよい調です。 さらに、それらの根音にあたる ラ、レ、ミ は曲の中で使用される頻度が多いのですが、ギターの場合、これらの音は、たいへんよく響く音で、その結果、イ長調の曲は他の調の曲に比べ、とても明るく、華やかに聴こえます。

 そうしたことから、華やかな曲が好みのマウロ・ジュリアーニの作品には、「大序曲」、 「ヘンデルの主題による変奏曲」、 「ギター協奏曲第1番」 など、このイ長調で書かれたものが多くあります。 もちろんジュリアーニ以外のギターの作曲家にも、イ長調で書かれた作品はたくさんあります。

 しかし、この話はあくまでギター曲に限った場合で、他のジャンルではこのイ長調が特に華やかといった訳ではなく、むしろ柔らかい感じと言った方がよいようです。 





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最初の4つの音は前の18番のプレリュードと同じ。 華やかというよりは、 ”かわいらしい” と言った感じのプレリュード





プレリュードはやや弾んだ感じ

 プレリュードの冒頭には同音反復があり、一般的にはこれをスタッカート奏法で弾くので、弾んだ感じがあります。 それに続く16音符のパッセージは主要3音の中を動いている、比較的シンプルなものです。



ちゃんと手続きを踏む

 主和音、下属和音、属和音の中を進むわけですから、もちろん転調はないのですが、しかしそれでも 「ソ」 がナチュラルになったり、#になったりと、しっかりと ”手続き” を踏んで進みます。 たいへん ”律義” な感じがします。



必ず手土産を持って?

 以前の記事で(だいぶ前だが)、 「バッハの音楽は、自分の息子の家に行く時でも、ちゃんと事前にアポイントメントをとり、家族には手土産を必ず持ってゆくようなもの」 なんて書いた記憶がありますが、まさにそんな感じですね。

 下属和音に進む時には、必ず「ソ」 をナチュラルにして5度進行を促します(つまりセヴンスのコードにしてから進む)。 もちろんバッハが自分の子供たち家にどのように訪れたかなど、書いてあるものはありません、あくまで私の妄想です。 



18番のプレリュードと同じ

 そう言えばこのプレリュードの最初の4個の音の 「ラ、シ、ド、ラ」 は前の18番嬰ト短調のプリュードの4個の音 「ソ、ラ、シ、ソ」 ととおなじですね、半音違いだけど。



中庸のテンポで弾かれることが多い

 バッハはこの平均律曲集を番号順に作曲した訳ではないので、関連性などは特にないかも知れませんが、どうなのでしょうね、たまたまなのかな? このプレリュード、特に個性的とも言えませんが、聴いて心地よい曲ですね、そんな感じの曲のせいか、中庸のテンポで弾く奏者が多いようです。

 



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隙間の多いテーマ。 アルペジオのようで、アルペジオではない(和音になっていない)。 最初からストレット(テーマ終わらないうちにまたテーマ現れる)になっているのも特徴。





隙間の多いテーマ

 フーガの方は、御覧のとおり、ちょっと ”隙間” の多いテーマですね、それに続く8分音符は、一見アルペジオ風なのですが、よく見ると一つの和音になっていませんね、#などもなくシンプルそうに見えるのですが、非和声音が多いのか、何の和音に属しているのか、よくわかりません。




アルペジオのようで、アルペジオではない、 グールドでなくともスタッカートで弾く

 まあ、アルペジオのようで、アルペジオでないという訳でしょうか。 その関係上か、グールドならずとも、ほとんどの奏者はスタッカート奏法で弾いています。 

 また、最初からストレット(テーマが終わらないうちに、またテーマが現れる)になっているのも特徴です。 ストレットは曲が盛り上がる後半などに出てくる場合が一般的です。




プレリュードをよりいっそう上機嫌にした曲、プレリュードとも相性も良い

 テンポも速めにとって、軽快に、リズミカルに弾かれることが多いようです。 プレリュードとはたいへん良い相性のようで、プレリュードの雰囲気をよりいっそう上機嫌にしたような感じです。




バッハ:平均律クラヴィア曲集 16


第17番変イ長調


 変イ長調は♭4個で、18世紀くらいまではあまり使われませんが、ベートーヴェンやショパンなどには作品があります。 もちろんギターではほとんど使われません。



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プレリュードはリュート組曲第4番のプレリュードにちょっと似ている

 プレリュードは16分音符と8分音符の組み合わせで、主にアルペジオで出来ている音型が用いられています。 この音型はリュート組曲第4番(ヴァイオリン・パルティータ第3番)のプレリュードにちょっと似ています。 



♭や#があまり出てこない

 特徴としては、バッハの作品にしては#や♭などの臨時記号が比較的少ないところでしょうか。 もちろん長調と言うこともありますが、7小節目まで全く臨時記号が付きません、長調としても珍しいかも知れません。

 したがって、この曲には半音階的な動きはなく、また転調も少なく、属調の変ホ長調に転調する程度のようで、かなりシンプルな感じがします。



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プレリュードもフーガも穏やかなテンポで弾く奏者が多い

 フーガのテーマも主和音のアルペジオと音階的なパッセージの組み合わせで、全音階的なものになっています。 プレリュードよりは変化がありますが、バッハの書いたフーガとしてはシンプルな方でしょう。

 速めに演奏してもよい曲かなとも思いますが、プレリュードと共に素朴な感じがするためか、多くのピアニストやチェンバリストは遅めのテンポをとっているようです。







第18番嬰ト短調



”変イ短調” だと♭が7個になるので

 第17番が変イ長調ですから、第18番はその同主短調ということで、”変イ短調” となるべきですが、変イ短調だと♭7個になるので、同名異音ということで、この第18番は#5個の嬰ト短調で書かれています。 この調もそう滅多にはお目にかかれない調ではないかと思います(特にギターをやっている場合は)。



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短調の分だけ

 プレリュードは8分の6拍子で、音型などは比較的シンプルですが、第17番がさらにシンプルだったので、短調である分、憂いを帯びたような情緒を感じます。 テンポのほうも穏やかなテンポをとる奏者が多いようです。




テーマの同音反復が推進力を付けている

 フーガの方も穏やかな感じですが、半音進行や跳躍もあるので、プレリュードより変化がります。 テーマの最後の方に出てくる二組の同音反復がこのテーマに推進力のようなものを補っている感じがします。 この時代の曲では同音の反復は、基本的にスタッカートで弾く習慣があり、半音進行を含むレガートな前半とリズミカルな後半という組わせになっています。



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フーガのテーマは前半は半音進行を含み滑らかに、後半は同音反復(通常スタッカートで演奏される)でリズミカルになっていいる。


バッハ:平均律クラヴィア曲集 15


第1巻16番ト短調



ト短調はフラット系だが、ギターでもそこそこ使われる

 ト短調は♭2個ということで、フラット系の調としてはよく使われる調です。 フラット系の調が敬遠されるギターの場合でも、このト短調はイ短調(#♭なし)、ニ短調(フラット1個)、ホ短調(#1個)に次いでよく使わる短調と言ってよいでしょう (それでも頻度は高くないが)。



モーツァルトが好んだ調と言われるが

 ト短調といえば、何と言ってもモーツァルトが好んだ調ともいわれています。 40数曲の交響曲のうち、短調で書いたのは 「第25番」 と 「40番」 の2曲だけですが、そのどちらもト短調で、弦楽5重奏にもト短調の名曲があります。



ニ短調やハ短調など、他の短調でも名曲を書いている

 しかし、ニ短調(第20番)とハ短調(第24番)で書かれたピアノ協奏曲、 イ短調のピアノ・ソナタ(K310)、 ホ短調のヴァイオリン・ソナタ(K304)、 ハ短調の弦楽5重奏曲(K406)、ニ短調の弦楽四重奏曲(K421) など、短調で書かれたモーツァルトの作品はすべて優れた曲で、そう考えると、ト短調はモーツァルトにとって特別かどうかは、何とも言えないことになりますね。




2小節目の音型が変えられてゆく

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 ちょっと話がそれましたが、このト短調のプレリュードは、譜面のとおり長いトリルで始まりますが、2小節目で16分音符と32分音符による音型が現れます。 この音型が反転されたり、32分音符に変えられたりなど、形を変えてゆきます。  バッハがよく用いる転調などはあまりなく、属調(ニ長調)くらいまでしか行きません。 比較的シンプルなプレリュードといえるでしょう。






跳躍と半音進行によるテーマ


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 フーガのテーマは6度の跳躍と半音の順次進行の組み合わせとなっています。 この平均律曲集のフーガのテーマは、このタイプ、つまり跳躍と半音進行の組み合わせによるものがよくあります。 




バッハは器楽的なテーマをよく使う

 フーガは、もともと声楽曲から生まれた形式なので、一般的に、そのテーマは声楽的なものが用いられることがよくあり、確かにこの平均律曲集のテーマにもそういったものが使われています。  しかしバッハはこうした、非声楽的なテーマをよく好んで用いるようですね、これもバッハの作品の大きな特徴の一つと言えるでしょう。

 このフーガのテーマは、その跳躍のある部分に、16分音符による順次進行の部分が付け加えられ、それで一つのテーマとなっているようです。 後続の部分はこの2小節を一まとまりに用いたり、あるいはばらばらに用いたりしながら曲を構成しています。 基本的には単一のテーマによるフーガと考えてよいようです。




そう言えば ”第16番” ですね

 そう言えば、このト短調は ”第16番” ですね! 皆さん思い出しましたか、”4の倍数でフーガが長くなる” という法則を。  これまで第4番(嬰ハ短調)、第8番(嬰ニ短調)、第12番(へ短調) とそれぞれフーガは規模が大きく、内容も充実したものでした。 

 となれば、当然この第16番ト短調も・・・・・ いや、譜面を見ると(もちろん聴いても)だいぶ短い、しかもあまり重厚ではない!  というわけでバッハは意識的に4の倍数でフーガを長くしたわけではなさそうですね、つまり ”4の倍数の法則” は残念ながら(?)成り立たないこととなりました。 




法則を改めると

 この16番のフーガが短いのは、テーマが声楽的ではなく、器楽的だということに関係があるのでしょうね。 そこで法則を改めると、  ”バッハは、短調で、テーマが声楽的である時、長いフーガを書く”  ということになるでしょうか。