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中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

第51回水戸市民音楽会



いつもは猛暑の頃だが

 昨日(7月14日)水戸市民音楽会がありました。 

 いつものは猛暑となる時期ですが、今年はやや肌寒いくらいです。

 この日は水戸芸術館では、ATMホールで行われる市民音楽会の他、広場でサマー・ナイト・コンサートが行われるようです。

 雨模様にも関わらず多くの人たちが準備を行っていました。



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多彩な内容

 今年の市民音楽会も34団体の参加で、様々な楽器による、極めて多彩なコンサートとなりました。

 一般市民による音楽活動も益々盛んになってきているようです。

 50回記念として木村大君のゲスト演奏などがあった昨年ほどではなかったのですが、それでも13:00開演で、終演が18:30頃ということで、5時間半にお及ぶコンサートでした。



何か良い案はないかと

 さすがにこれでは出演者もまた協力していただく水戸市や芸術館のスタッフの方々もたいへんだろうと、コンサート終了後のミーティングでもいろいろな案が出されたのですが、なかなか上手い解決法はなさそうです。

 今年もまたこのようなたくさんの団体の出演にもかかわらず、特に大きなトラブルなくコンサートを終えられたのは、出演者の皆さん協力と、水戸市、および芸術館、さらに市民音楽会実行委員の方々の尽力と思います。 ありがとうございました。




全員出演出来た

 なお、私たち水戸ギター・アンサンブルでは6月の教室発表会に引き続き、オルフの「カルミナ・ブラーナ」を演奏しました。 若干の問題はあったものの、発表会の時よりは1歩前進したと思います。

 また今年は男性のみ16名ということですが、発表会に引き続き、全員が出演出来たので、力強さも増してきたように思います。 予定のメンバーが全員揃うということは当たり前のようで、なかなかありません。
 
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ジーガ・メランコリカ

    ~セゴヴィアの作曲かも知れない、なんて書いたけど



ブログ 054



スペイン・ギターコンクールや重奏コンクールで優勝したギタリストの下田純義さん

 ちょっと前にギタリストの下田純義さんからメールがあって、ジーガ・メランコリカに関する私のブログの記事の一部を下田さんのブログに使用してよいかといった内容でした。

 下田さんはスペイン・ギターコンクール、および重奏コンクールで1位となったギタリストで、ちょうど創がクラシカル・ギターコンクールで1位になった年にスペイン・ギターコンクールで1位になっています。

 そうした関係でその時期、イヴェント会場などでお会いしたことがあります。 お会いしたと言っても直接会話をした記憶はなく、創と話をしているのを側で聴いていただけだったような気もします。

 私の記事は本当にとるに足りないようなもので、あえて確認をしていただくよなものではありませんが、丁寧にメールをいただいたという訳です。 




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セゴヴィアは少なくとも3回この曲を録音しているといった記事


 私はこのブログでジーガ・メランコリカに関して3回ほど書いています。 ブルグ内検索をしたところ、2012年9月29日、2012年10月28日、2017年3月6日となっています。

 特に2012年にはこの曲を演奏したこともあり、近い時期に2回書いています。 その内容というのは、
 、
 「アンドレス・セゴヴィアは少なくとも3回この曲を録音しているが、そのつど曲名、作曲者名が変わっている。

 最初の録音は1939年で、フローベルガー作曲 「ジーグ」として、 2回目は1944年で、ロベルト・ド・ヴィゼー作曲で「ジーグ」、 3回目は1961年で作者不詳の「ジーガ・メランコリカ」 として録音している。

 こうしたことは、おそらくヴァイス作曲として発表された「組曲イ短調(真の作曲者はマヌエル・ポンセ)」 などのように、真の作曲者はポンセ、またはセゴヴィアなのでは。

 作風などからすればセゴヴィアの可能性が高いようだが」

と言ったようなものです。




この曲はセゴヴィアの作曲かも知れない、などと書いたが

 しかし、下田さんの話によれば、この曲の真の作曲家はフローベルガーで、その根拠としてそのジーグを含むフローベルガーの組曲ニ短調のチェンバロによる演奏の動画のURLを送っていただきました。



確かにあのジーガ・メランコリアだ!

 確かにそのチェンバロから聴こえてくる曲はかつてよく聴いた、あのジーガ・メランコリカです! セゴヴィアの演奏に比べるとかなり速いテンポで演奏していますが、音的にはほとんど変わらず、間違いなくあのジーガ・メランコリカです。



真の作曲者が、最初の録音の時のフローベルガーだった、なんて誰も信じなかった?

 セゴヴィアの曲名表記が二転三転していることと、例のヴァイスの組曲の件などから、多くのギター関係者が、「またセゴヴィアやったな」 とフローベルガー作曲などということは信じなかったわけです。

 他人事のようですが、恥ずかしながらその”ギター関係者”の中に私も含まれ、 まさに ”オオカミ少年” 的発想になってしまったといえるでしょう。

 同じバロック時代の作曲家でもフローベルガーとなると、一般に知られるようになったのは比較的最近で、1939年の段階では、ほとんど知る人もいなかったとも考えられ、その時期にフローベルガーの作品をギターにアレンジして演奏するなどということはあまり考えられない、といった先入観もあったと思います。



オリジナル譜と8つの編曲譜

 下田さんには、自らが集めたジーガ・メランコリカの楽譜も送っていただきました。 チェンバロのためのオリジナルの譜面以外に、8種類のギターへの編曲譜も送っていただきました。

 それらの多くはセゴヴィアの演奏のコピー譜と思われますが、1995年の現代ギター誌版は原曲(チェンバロ組曲の)からアレンジしたものようです。

  セゴヴィアのコピー譜と思われるもの多くは「作者不明」と書かれていますが、セゴヴィア作曲とされているもの(Belwin-Mills社)、 ポンセ昨(コロンビア・ミュージック社)となっているものもあります。

 2001年のBerben社の譜面では、フローベルガー作、セゴヴィア編曲となってます。



オリジナル譜では前半リピートがない

 オリジナルの譜面も送っていただきましたが、それとは別個にネットでピアノ譜も取り寄せました。 この両者でも若干異なり、特に下田さんからの譜面には前半の繰り返しがなく、取り寄せたピアノ譜では繰り返しが付いています。

 これは単純にリピート記号が抜けているだけでなく、後者ではリピートするために1小節付け足されています。

 ギターの編曲譜はすべてこの前半リピートの形となっています。 




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2段譜の上下の割り当ても異なる

 あまり鍵盤音楽のことはわからないのですが、この両者では、2段譜の音の割り当てが若干異なっています。

 リピートのない版では音がやや上段に偏っていて、リピートのある版のほうではそれらの一部を下段に移しています。

 おそらくリピート版では、弾き易さのための変更と考えられます(バッハの作品でもよくある)。

 そう言った点からすると、下田さんからいただいた譜面はよりオリジナルに近いもので、私がネットで取り寄せたものは若干改編した実用譜ということになるのでしょう。

  因みに、チェンバロのアスぺレン(平均律のところでも書いた)はリピートのない版で弾いています。



ジーグが最後ではない

 チェロ組曲のところでも書きましたが、フローベルガーの組曲は、「アルマンド、クーラント、サラバンド、ジグの4曲からなり、バロック時代の組曲の原型となった」とされていますが、もともとフローベルガーの組曲は2曲目がジグで、4曲目がクーラントとなっていたそうです。

 それをある時期、バッハなどの組曲と同じように前述の順の変更されて演奏、出版されるようになったようです。

 ジーガ・メランコリアだけでなく、オリジナルのフローベルガーの作品にも、まだ不確実性が残されているようです。

 バッハのような大作曲家の場合だと、今現在では原典に忠実ということが浸透していますが、他の作曲家の場合だと、まだまだそういった姿勢が不足していることもあるようです。 

  







第51回水戸市民音楽会


  7月14日(日) 13:00   水戸芸術館




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 今年も7月14日(日)に水戸市民音楽会が水戸芸術館で行われます。

 今回は34団体の出演です。 例年通り様々な楽器による演奏が行われますが、ギター合奏では水戸ギター・アンサンブル、マルバギター同好会の2団体。 



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 ギター独奏で水戸三高(森田晴)。

 マンドリン合奏では、マンドリンサークルフォンテセレーナ、 マンドリンアンサンブル・レント、 水戸ジュピターマンドリンクラブ、 アクアプレットロ・マンドリンアンサンブルの4団体が出演します。



2017年市民音楽会



 今年も5時間ほどになる長いコンサートですが、様々な楽器や編成の演奏が聴け、普段はあまり聴くことが出来ないようなものもありますので、ご来場いただければ幸いです。
バッハ:無伴奏チェロ組曲 15



ジグ


 前回もお話した通り、このところ家の改築などで落ち着いてブログなど書いていられないのこのタイトルも間が開きがちになっています。

 その改築もまだ終わってはいませんが、ある程度落ち着いた状況にはなってきていているので、今後はある程度定期的に更新できのかなと思います。

 まあ、急ぐ旅でもないのでのんびりやってゆきましょう。



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新しく出来た部屋。 改築もだいぶ進んできて、それらしくなってきた。




バッハの組曲では例外なしに終曲

 今回はバッハの組曲では最後に置かれる 「ジグ」 についてです。

 ご存じのとおりバッハの組曲では必ず最後になるジグですが(私の知る限りでは例外はない)、これはバロック時代の組曲すべてについて言えることではないようです。



他の作曲家の場合は絶対ではない

 確かにバッハ以外のバロック時代の作曲家でも、組曲をジグで終わすことは多いのですが、クーラントやシャコンヌ、あるいは他の舞曲で閉じることも決して少なくはないようです。

 ヘンデルの場合、16曲の組曲(1720、1733年)中、ジグが終曲になっているのは9曲で、残り7曲はメヌエット、パッサカリア、プレストなど様々です。



バッハの組曲の基になっていると言われるフローベルガーは

 バロック時代初期のフローベルガーはアルマンド、クーラント、サラバンド、ジグの4曲からなる組曲を多数作曲し、バロック時代の組曲の形式を確立したと言われています。

 もちろんバッハの組曲もこのフロ-ベルガーの組曲の影響を受けているでしょう。 曲順も現在ではこのような順で演奏されていますが、元々ジグは2曲目に置かれ、クーラントが終曲となっていたようです。



やはりカタブツ?

 確かにバロック時代後期では組曲の最後はジグとなることが多かったのですが、しかし絶対という訳ではなく、もしかしたらこれを厳密に守ったのはバッハくらいなのかも知れません。

 バッハと言う人は同時代の人から見ても、やはりカタブツだttのでしょうね。 周囲の人から、 「カントール、何もそんなにカタク考えなくても、多少のことは目をつぶって!」 なんて言われていたのかも知れませんね。



3拍子系の舞曲だが

 さて、ジグは3拍子系の速い舞曲ですが、クーラントの時と同じく、付点音符を多用したものと、無窮動的でより速く弾かれるものとがあります。

 チェロ組曲では第5番のみが付点音符タイプで、他は無窮動的となっています。 バッハの鍵盤曲の場合だと、ジグは対位法的、つまりフーガ風に作曲されることが多いのですが、チェロ組曲の場合はその限りではありません。



どっちが速い?

 ところで、クーラントとジグでどっちが速いのかということですが、これははっきりわからないところです。 いわゆる”甲乙つけがたい” といったところでしょう。 

 組曲がクーラントで終わることもあるということからも、大ざっぱに言えば、クーラントとジグの速さは同等と言えるでしょう。

 しかしジグが最後に来る場合は、ジグの方をより速く演奏した方が自然でしょう。



よくわからない時には、とりあえず中庸なテンポで?

 と言った訳で、バッハのチェロ組曲に用いられる舞曲を速い方から順に書くと、

 ジグ ⇒ クーラント ⇒ ブレー ⇒ ガヴォット ⇒ メヌエット ⇒ アルマンド ⇒ サラバンド 

 となるでしょう、もちろんこれはあくまでおおよその順で、その曲によって若干の違いはあるでしょう。

 もちろんプレリュードは基本的にテンポや拍子が決まっていないので、曲によって、また演奏者によってかなり違いが出ます。  

  ・・・・・・まあ、速いのか、遅いのかよくわからないから、とりあえず中庸なテンポで、なんていうこともよくあります。

現在改築中



ちょっと手直しのつもりが

 先月末くらいから家の改築を行っています。 この家が建ったのは1980年、つまり築39年ということになります。

 当初は、玄関のドアが開きにくくなっているとか、床が所々沈む、洗面台も直さないと、ということで見積もりをしてもらったのですが、業者の人と話をしているうちに、増築を含めたやや大掛かりな改築となってしまいました。



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チョットだけ増築



1階にも寝室

 床、壁、天井の張替えの他、窓の取替、お風呂場付近の一新、さらに歳をとったら階段を上がるのがたいへんになるのではと、1階を広げて寝室を作るということになりました。 



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1階の部屋は今現在こんな感じ


ちょうどよい機会だったかも

 工事が始まってみると、白アリに食われているところもあり、さらに直したり、補強しないといけないところも出てきました。 放っておいたら危険な個所もあり、ちょうどよい機会だったかも知れません。




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パソコンもいつもはシートの覆われていて使えない(今日は工事が休み)



昼間はパソコンが使えない

 そのようなわけで、この約一か月、雑然とした状況で過ごしています。 2階のレッスン室を除いて落ち着く場所がありません。 パソコンも工事のため日中はビニール・シートに覆われ、使うことが出来ません。  

  ・・・・・ついついブログの更新も間隔が開き気味に。

 来月上旬くらいには通常通りの生活が出来るかなと思います。



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天井裏にはよくわからない配線