FC2ブログ

中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

カード詐欺



2か月で2回も

 ネット通販は本当に便利。 特に私のようにあまり外に出ないものにとってはたいへん都合が良い。 何といっても買いに出かけなくていいし、さらに物によってはかなり安い!  

 そんな訳で、最近はますます利用の回数が増えつつある今日この頃です。 しかし何でもそんなに都合よくも行かないようです。 タイトルのように、8月と10月、この2か月で2回もカード詐欺にあってしまいました。



カード会社が未然に防いでくれたが

 どちらも場合もカード会社の方で未然に防いでくれたので、実質的な被害を受けずに済みました(たぶん)。

 カード会社のほうで、私の通常の買い物パターンと違うということで、発見したようです。 

 どちらの場合も支払いをする前にカードを凍結して、使用出来ないようにしてもらいました。



フィッシング・メール

 私のカード番号他、アカウントが盗まれたということですが、8月の場合はどのようにして盗まれたのか、わかりませんが、10月、つまり今回の場合ははっきりしています。

 最近、特に1回目の詐欺にあってから下のようなアマゾンからのメールが頻繁に送られてくるようになりました。


CIMG1696.jpg
こんなメールが来たら気を付けよう! 絶対にカード番号などを書いてはいけない!



 最初はしばらくカードで買い物しないようにしようと思って、無視していたのですが、やはりそう長くアマゾンで買い物しないわけにもゆかず、1カ月ほどしてから、新しく番号の変わったカードで少しずつ買い物をするようになりました。

 その間ずっとこのメールが来ていたので、たぶんカードの番号が変わったからかなと思い、3日ほど前にこのメールに従って、カード番号などを書いてしました。


CIMG1699.jpg
よく目れば怪しい。  利用規約やヘルプなどのリンクをクリックしても何も出ない。




残念ながら疑わなかった

 確かによく考えればおかしいのですが、ロゴなどもいつも見ているアマゾンのものだし、残念ながらアマゾンからの本物のメールと思ってしまったのは確かです。



今回はかなり高額


 すると、昨日カード会社から、「18万円の買い物をペイパル経由で行いましたか」 という電話がありました。 かなり大きな金額ですね、これ見逃されていたらたいへんだったですね。 

 こういうメールを「フィッシング・メール」て言うんだそうですね。 これも良く見れば本物かどうかわかるのでしょうね。 「利用規約」とか「ヘルプ」 とかのリンクをクリックしても反応しません。



セキュリティの甘さを反省

 私としてもちょっとセキュリティが甘かったですね。 恐らく今現在は、オレオレ詐欺(振り込め詐欺っていうのかな)など、電話での詐欺より、このカード詐欺の方が比較にならないくらい多いのではと思います。     ・・・・・気を付けましょう。    ・・・・反省

スポンサーサイト
ご冥福お祈りいたします



 ひたちなか市で 「ブリランテ」、「音和102」 などのギター・サークルをご指導なさっていた千葉慶博先生が、昨日の朝、お亡くなりになったそうです。

 詳しいことはわかりませんが、昨日ブリランテの代表の方から連絡いただきました。

 昨年のひたちなかギター合奏フェスティヴァルにはお元気にご出演なさっていたので、本当に驚きです。

 聴くところによれば、このところ、しばらくの間病院で療養なさっていたとのことです。 

 ご家族や、ギター・サークルの方々のお気持ちお察しいたします。



 
ヴィドヴィッチが弾いているシュレックの「3つのトロバドール」の楽譜




先日ブログのコメントで

 先日、当ブログのコメントで、アナ・ヴィドヴィッチがナクソス盤(1999年)に録音しているシュレックの「3つのトロバドール」の譜面の入手方法を知らないか、という質問がありました。 

 ネットで調べた限りでは、 少なくとも現代ギター社をはじめ、国内のギター専門店では扱ってはいないようです年。 もっともそういったところで入手出来るものなら、あえて私に聴かないかな?  いろいろ探した結果、見つからないので、私のブログへのコメントとなったのでしょうね。

 残念ながら、私もあまり情報通ではないので、入手方法はわかりません。 CDの解説によれば、シュレックと言う人はクロアチアの人のようで、ヴィドヴィッチとは同国人となります。 いわゆるクラシック音楽の作曲家で、ギタリストとか、あるいは特にギターの作品を多く書いている人ではなく、ギター作品としてはこの曲のみのようです。 




ヴィドヴィッチに直接聞くしか

 中世風の素材を用いて作られた曲のようで、確かに面白い曲ですね。 ここは、やはりヴィドヴィッチ本人に、直接聞いてみるのが一番確実でしょうね。 近々来日の予定はあるのかな?

 申し訳ありません、お役に立てなくて。
トンボの大群



演奏会前だが

 ちょっと日にちが過ぎてしまいましたが、9月22日(土曜日)、演奏会の2日前の午後4時頃、私の家の隣の空き地の上にたくさんのトンボが舞っていました。 ものすごい数のトンボです。



CIMG1622.jpg



 昔、木にいた頃は、この季節になると、たくさんのトンボが田や畑の上を飛び回っていました。 その時はそれが当たり前の事だったので、特になんとも思わなかったのですが、最近はこうしたことはほとんど見かけなくなりました。



CIMG1621.jpg
よく見ないと見えないが、黒い小さな点がトンボ。 ちょっと黒っぽい色をしている。



蚊を食べる?

 空一面にトンボが飛んでいるような感じでしたが、でもよく見ると、家の上にはあまり飛んでなく、草むらの上空に多く飛んでるようです。  トンボは蚊を食べると言うことなので、それでここにたくさん飛んでいるのかも知れません。 

 次の日には全く見かけなくなり、おそらくこれらのトンボはこの近くに生息しているものではなく、どこからか群れでやってきたものでしょう。 ”ちょっとここらで一休み” といったところかも知れません。



夕方になると

 もう一つ驚いたことには、そのトンボがたくさん飛んでいた頃からやく2時間ほどして、あたりがやや暗くなり始めた頃、今度はやたらとたくさんのコウモリが飛び回っていました(写真は撮っていないが)。 

 コウモリは、比較的よくいるので夕方頃はよく見かけるのですが、こんなたくさん飛び回っているのは見たことがありません。 同じ大群でも、トンボとコウモリのでは、相当印象が違いますね (コウモリに罪はないのかも知れませんが)。



自然の摂理か

 やはりこれも先ほどのトンボと関係があるのでしょうか。 もしかしたら 蚊 ⇒ トンボ ⇒ コウモリ といった食物連鎖となっているのかも知れませんね。 
 
 アンサンブルのメンバーに聴いたら、 「コウモリもトンボも見たことがない」 と言っていました。 水戸市でも、私の家の付近だけ野性的? 



秋本番!

 ついでに、その空き地に自然に生えた栗の木の実が口を開きました。 秋ですね!




CIMG1693.jpg


クラシック・ギター名曲選 12



収録曲紹介



アントニオ・ルビラ : 禁じられた遊び




もう書くこともないが

 収録曲紹介も最後となりました。 やはり ”名曲選” を名乗るにはこの曲を外す訳にはゆきませんね。 もちろんこの曲についても当ブログで何度も紹介してきました。 



楽譜の話をしましょう

 もうこれ以上お話することもないかなとは思いますが、やはり何か書いちゃいましょう。 映画のはなしとか、戦争の話とかもいいかも知れませんが、やはりここは ”現場の人間” ということで、楽譜の話にしましょう。 

 ・・・・・・またかその話か、とお思いの方々も多いとは思いますが、やはりクラシック音楽をやるものにとって楽譜は命!



最近では、ルビラの作品だというこも浸透しているが

 この曲が19世紀のスペインのギタリスト、アントニオ・ルビラの作品だということは、少なくともギターをやっている人だったらご存じと思います。 今時、この曲がスペイン民謡だと思っている人は少ないでしょう。

 しかし、イエペスがこの映画のために演奏(録音)した時点では、イエペスは、この曲の作曲家も曲名もわからず、また楽譜も持っていなかったようです。 

 当時ヨーロッパ、特にスペインでは、この曲はそれなりに有名で、ギター愛好家たちに広まっていたようですが、特に楽譜が出版されていた訳ではなかったようです。



おそらく耳コピー的に

 ただ、比較的シンプルな曲なので、おそらく伝言ゲーム的に耳コピーで広まったのではないかと思います。 1900年におそらくギター曲の世界初録音と思われるものが、この曲の演奏となっています。



世界初録音の曲

 これは現在でもCDとして入手出来ますが、何といっても1900年の蝋管(ワックス・シリンダー)による録音なので、いかにも ”凄い”音で、かろうじてメロディが聞き取れるだけで、伴奏部分はほとんどわかりません。 

 しかし少なくともメロディ自体は今日伝わっているものと変わりません。 ただし声による紹介によれば、「フェルナンド・ソル作曲練習曲」 となっています。



南米には正しく伝えられていた

 しかし、南米では20世紀前半に、”ちゃんと” この曲が正しい作曲家名、つまりアントニオ・ルビラ作曲と言う形で出版されていました。 7~8年くらい前になるかも知れませんが、その1920年頃アルゼンチンで出版された譜面が現代ギター誌に掲載されました。


IMG_20180824003404968.jpg



IMG_0001_201808240034431f1.jpg
1920年代にアルゼンチンで出版されたアントニオ・ルビラの「練習曲」の譜面(現代ギター誌に掲載されたもの)。 若干の誤植もあり、また作曲されてから50年ほど経っているので、オリジナルとh言えないが、少なくとも今現在では最も作曲された当時の形に近いものと思われる。




これまで我が国などで出版されていたものはイエペスの演奏のコピー


 もちろんそれ以前からこの曲はたくさん(たくさん過ぎるほど)出版されていましたが、それらは原典を基にしたものではなく、 おそらくイエペスの演奏も耳コピーと思われます。



ビンセント・ゴメスも演奏

 また1930年代に同じ曲をビンセント・ゴメスというスペインのギタリストが別の映画(「血と砂」といった題名だったかな?)で演奏していて、そこからのコピーもあるかも知れません。 少なくとも、Em のコードで始まるイントロはゴメスのものと思われます。

 今現在でもこの「禁じられた遊び」の譜面はそうしたコピー譜なのですが、コピー譜である以上、どうしてもいろいろなコピー譜が出回ってしまうことになります(J-ポップのように)。



現在ではこのような譜面に収束

 確かにかつてはいろいろな、時にはかなり ”怪しい” コピー譜もありましたが、最近ではほぼ以下のような譜面に統一されています。

 
IMG_2018083112405387a.jpg


IMG_0003_20180824004351dea.jpg
今現在「禁じられた遊び」として出版されているもの。 アルペジオの形はアルゼンチン版と違っている他、若干低音が違っている。



アルペジオの形が変わってしまった

 今現在、「禁じられた遊び」として録音、出版されているものはほぼこの形です。

 見て分かる通り、アルぺジオの形が違っていますが、実際に弾いたり、聴いたりしている限りでは意外とその違いはわかりにくい。

 だから伝言ゲームのように耳から耳に伝えられているうちに変わってしまったのでしょう。



それはどちらでもよいが、低音がちょっと違うのが

 アルペジオの順番については、どちらでもいいんじゃないかと思いますが、低音が違うのはちょっと気になります。

 特に後半(ホ長調の)の2段目は2小節とも「ファ#」となっていますが、ここは和音的にはB7なので、普通に考えると低音は「シ」になります。

 実際にアルゼンチン版では「シ」になっています。  「ファ#」を低音にすると、和音は「転回形」となってしまい、この転回形は限定された場合のみに用いる形です。 



ここはやはり「シ」にすべき

 第一この形だとB7の和音の根音、つまり最も重要な音が抜けてしまい、厳密にはB7にはならなくなります。 常識的に考えれば、やはりこの形は”誤った低音”といえるでしょう。

 おそらく伝言ゲームのどこかで「シ」が「ファ#」となってしまったのでしょうが、「ファ#」は明らかに和声法から逸脱しており、また何といってもより原曲に近いと思われる資料が「シ」となっている訳ですから、今後はこの音は「シ」に直すべきではないかと思います。



他にもちょっと


 他に2か所ほど低音が違っていて、後半の最後から4小節目は、アルゼンチン版では「シ」ですが、現在の普及版では「ミ」になっています。 これも和声法的に考えると「シ」のほうが一般的です。 つまりこういう時に転回形が用いられるわけです。

 ただ、和声法的に見て、「ミ」で絶対にいけないわけでもなく、こうしたケースで基本形、つまり低音を「ミ」にしたEメジャーも使われます。 

 確かに「シ」にすると技術的に難しくなるので、中級者程度なら「ミ」でもいいのかなと思います。 しかし少なくともプロのギタリストや、上級者を自称知る愛好者だったらアルゼンチン版のように「シ」にすべきかなと思います。

 また、前半の最後から4小節目の1拍目の低音は、アルゼンチン版では「レ#」となっています。 これは低音がその前の小節のと同じく「シ」のままだと和音全体に第3音、つまり「レ#」が抜けてしまうので、それを補ったわけです。



アルゼンチン版は和声法の基本に合致

 要するに、おそらく原典に近いと思われるアルゼンチン版は、和声法的に極めて ”正しく” 書かれています。

 アントニオ・ルビラは、没後あまり語られることがなくなってしまったようですが、当時はたいへん評価の高かったギタリストだったそうです。

 こうしてみると、この曲、簡単技術的には簡単なところもありますが、決していい加減に作曲している訳ではないことがわかります。



やはり正しく後世に伝えなければならない

 やはり過去の音楽家の遺産を引き継ぐ場合は、正しく引き続かなければならないでしょう、将来のギター愛好家のためにも。




かつてはこんな譜面もよくあった

 ところで、この曲、かつては本当にいろいろな譜面が出ていて、こんな譜面もありました。

 若干言いにくいので名前は伏せますが、当時日本ではたいへん評価の高かったギタリストの譜面です。



IMG_0004_20180824012129271.jpg
1960年代に出されていた譜面。 ツッコミどころ満載と言った感じ。 この譜面で弾いたら、コンクールの予選は絶対に落ちる!




 本当にツッコミどころ満載といった感じですが、これはもうイエペスのコピーではありませんね。

 もっともゴメスの演奏は聴いたことがないのでもしかしたらゴメスの演奏に関係があるのかも知れません。



常識では考えられない譜面

 でも常識、つまり古典的な和声法では考えられないような譜面です。

 最も違和感のあるのは後半の終り、長調の曲がいきなり短調になるなんて聞いたことがありません(その逆はあるが)。



何の和音か全くわからない

 また後半の3、4小小節の低音は「ラ」になっています。

 もしかしたら技術的に易しくするためかもしれませんが、これは絶対にあり得ませんね。

 第7音が低音ということで、ごくまれにそう言ったこともありますが、こうしたシンプルな曲ではあり得ないでしょう。

 また上声部、つまり3弦が「ラ」ではなく「シ」になっているとしたら、多少あり得そうですが、それでも低音の流れとしては不自然でしょう。

 ともかく、この形だとB7ではありえませんね。 B7でないとしたら、いったい何の和音なのでしょうね。

 A6? まあ、相当無理やりですが。でもメロディとの相性は極めて悪いですね、やはりあり得ないでしょう。

 つまりこの形は古典的な和声法を完全に逸脱した形です。



小節の途中で和音が変わるのも不自然

前半の6小節目は3拍目で伴奏が変わる、つまり3拍目でAmに変わるようになっています。

先ほどのように和声法から逸脱知る訳ではありませんが、この曲、基本的にシンプルな曲なので小節の途中で和音が変わるのはやはり不自然でしょう、特にこの小節だけというのは。



余計な音は入れない方が良い

 他に ”つなぎ” として音をいうろいろ付け足したりする譜面もありますが、この曲は何といってもシンプルなところが魅力なので、余計な音を付け足せば、付け足すほど魅力を損なうことになるでしょう。



絶対に落ちる!

 さすがに今現在はこうした譜面は出回っていませんが、昔覚えた人などで今現在でもこの譜面で弾いている人もいます。

 シニア・ギターコンクールなどでも、時折この譜面で弾いている人がいますが、この譜面を使った場合、仮にどんなに演奏が良かったとしても、絶対に予選は通りません(一応譜面の指定もあるので、断言できます)。

 良い子、いや ”良い熟年” の皆さんは、絶対にこうした譜面では弾かないで下さい!





ぜひご購入を!

・・・・・CDの話どっかに行ってしまいましたね。 私のCDでは「禁じられた遊び」として演奏している関係上、やはり皆さんが知っている「禁じられた遊び」のイメージは損ないたくないので、アルペジオの形はこれまで通り①②③の順で弾いています。

 しかし低音のほうはアルゼンチン版を採用しています。 自然な感じに聴こえていると思います。



 未購入の方、ぜひご購入を!