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中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

<Q&A 手が小さい6>



ソル : ロンドハ長調(ソナタ作品22)



なんとか届きそうなのだが

 フェルナンド・ソルの曲も、ソル自身が手が大きかったらしく(ヨーロッパ人としては普通?)、私には届かないところがいろいあおあります。 このソナタ作品22の第4楽章の「ロンド」もなかなかよい曲で、全体としては特に難曲というほどでもありません。

 でも私には下の譜面の線で囲んだ部分がちゃんと弾けません。 写真でもわかるとおり、なんとか届きそうで、音も少しは出るのですが、なかなかクリヤーで出せず、しかも結構長い部分にわったて音が出にくいのでゴマカシようもありません。 


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あとちょっと指が長ければ

 手があとほんの少し大きければ、あるいは指がもうちょっと長ければ、または関節が柔らかければ、ほとんど問題なく、決して難しいところでもないでしょう。 思い出したように時々この曲を弾いてみるのですが、結局「やはり届かない」となってしまいます。本当にもうちょっとなだけに残念な部分です。 



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一見ちゃんと届いているように見えるが、人差し指の付け根の部分にあたる①弦の3フレットの「ソ」がかすれ気味になってしまう。 本当にあと少しなのだが何度やっても出来ない!


 ソルの曲にはこれと同じような押さえ方をする曲は他にもいくつかあり、特に練習曲作品29-11ト長調(セゴヴィア編16番)はこの形が続きます。 でもこちらの方はなんとか弾けそうな気がします(でもちゃんと弾いたことがない)。







ソル : グランソロ


魔笛に並ぶ人気曲だが

 ソルの「魔笛」に並ぶ人気曲の「グランソロ」のこの部分もなかなか届きにくい箇所です。 5フレットをセーハして10フレットの「レ」を弾かなければならないのですが、写真のように「レ」そのものはなんとか出せるのですが、その後のスラーまではなかなか難しいところです。




テンポが速いのが救い?

 なおかつ全体に速いテンポで弾くのでさらに難しくなるところですが、逆にテンポが速いので多少かすれ気味でもあまり目立たないといった面もあり、私でもなんとか弾けるかなと思います。 速い方が易しいと言うことも時にはあります。


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若い頃はセゴヴィア版の簡略化したもので弾いていた

 若い頃(30代)にこの曲を演奏したことがありますが、その時にはセゴヴィアが弾いているような簡略化したバージョンで弾いていましたが、この変更は、音楽的に見ると不自然な点は否めません(アルペジオの音型にしている)。 今度弾く時にはこの”正規”のバージョンで弾いてみようと思っています。


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「レ」はなんとか出るが、スラー奏法をクリヤーに弾くのは難しい。 



手が小さいことでいろいろ勉強した

 以上のように本格的なギターの作品を弾こうとすると、手の小さいのは大変なハンディにはなるのですが、今になって考えてみると私が編曲の仕方を覚えたり、また編曲をするために和声法を勉強したり、左手の使い方をいろいろと覚えたりしたのも、私の手の小ささと無縁ではないのでしょう。



多少ハンディがあるほうが

 やはり人間何か困った時にいろいろな工夫が生まれてくるわけです。 これまでの歴史を作った偉大な人物も、洋の東西を問わず意外と小柄だった・・・・・ なんて言うのは飛躍し過ぎでしょうが、少しくらいハンディがある方がギターは上手になるのではないあkと思います。



手の大きさが問題になるのは一部のクラシック・ギターの曲だけ

 ここで、改めて繰り返しておきますが、このように手が小さいと届かないと言った曲は、あくまでクラシック・ギターの一部の曲で、初、中級クラスの曲はポピュラー系の曲ではそういった部分はほとんどありますから、趣味でギターを始める場合、手が小さいからと言っても特にハンディにはなりません。 またどうしても気になる方には弦長の短い楽器や、ボディの小さ目の楽器も販売されています。  ・・・・念のため。
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<Q&A 手が小さい 4>


 アウグスティン・バリオスは手が大きかったらしく、前回の「郷愁のショーロ」以外にも、手の小さい人では届かないところのある曲がたくさんあります。



パラグアイ舞曲第1番

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 上の譜面は「パラグアイ舞曲第1番~ベニーテス編」の最初の部分で、冒頭から押さえにくいところが出てきます。 1)はまあ、なんとか私でも音が出せるますが、 2)のほうは相当ヤバく、ほとんど瞬間的にしか音が出ませんが、テンポが速いのでなんとか”通過”しています。


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)の部分を押さえたところ。 まあなんとかここは弾ける。



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2)の部分。 見てわかるとおり相当ヤバイ! 上声部と低音だけは何とか出すようにしている。



 この曲など指の長さからすると、基本的に私には向かない曲なのですが、なぜか時々弾いています。 確かに明るく、華やかなで良い曲で、生まれた国の名が付いているだけに、バリオス自身でも愛奏していたのでしょう。 





森に夢見る


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 バリオスのトレモロの名曲「森に夢見る」も手が小さいと押さえられないところがたくさん出てきます。 その中にはよい対処法がないところもありますが、 上の例は比較的対処しやすい部分です。

 上の譜面は「森に夢見る」の最後の部分で、譜面では12フレットセーハをし、小指が19フレットを押さえます。 写真でもわかるとおり、私の指では12フレットの④弦の音は出たとしても、③弦や②弦の音は全く出ません。 でも大丈夫! 幸いに12フレットなので、ハーモニックスを使うことが出来ます。



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最後から2小節目のところを原曲どおりに12フレット・セーハで押さえたところ。 これではどう見ても②弦や③弦のところは音が出ない。



親指でないと届かない

 しかし私の場合、人差し指ではハーモニックスも上手く出ないので(困った指の長さですね!)、親指を使ってハーモニックスを出しています。 親指で弦を押さえるのは結構難しいですが、ハーモニックスならそれほど難しくありません。 

 終わりから3小節目のところは、小指が15フレットですから、セーハでも問題なく押さえられるのですが、前後関係上、ここもハーモニックスにしています。 もちろん最後の和音にもハーモニックスを用います。



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私の場合、人差し指ではハーモニックスも出せない。 したがって、親指の関節のあたりを弦に触れてハーモニックスを出している。



指が届かないからと言う訳ではなく

 なお、私と同じように、この部分をハーモニックス奏法で弾いているギタリストは他にもいますが、 その場合は”指が届かないから”ではなく、ハーモニックスの方が美しいからといった理由でしょう。 つまり12フレット・セーハでも問題ないギタリストでもここはハーモニックスを選択する場合も少なくないと言うことです。






ワルツ第3番

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 この「ワルツ第3番」もバリオスの人気曲の一つですが、この部分などなかなか音が出ない人もおおのではないかと思います。 私の場合はここに関しては特に変更なしでなんとか音が出ますが、 音が出ない生徒さんも結構います。

 その場合は写真にあるように、低音の「ファ」の音を押さえた人差し指を2拍目には離すし、11フレット・セーハにするしかないでしょう。 その場合でも低音が消えることをなるべく目立たないようにしないといけません。 1拍目の音を通常よりやや長くするとよいでしょう(それが自然に聴こえるようにするセンスが必要!)。
 


それでもだめなら、低音を1オクターブ上げる

 また、そもそもこの⑤弦の「ファ#」=9フレットと、①弦の「ファ#」=14フレットを同時に出せない人もいます。 その場合はこの曲には他にもたいへんなところがあるので、この曲を弾くこと自体を避けるべきかも知れません。

 それでもあえて弾くなら、⑤の「ファ#」を1オクターブ上げて③弦の11フレットにすることが考えられます。 ちょっと感じが違ってしまうかも知れませんが、11フレット・セーハで弾けるので、かなり簡単になります。
<Q&A 手が小さい 3>   

バリオスの「郷愁のショーロ」



私の対処法

 今回は前回に引き続き、バリオスの「郷愁のショーロ」の左手が届かない場合の対処法についての話です。 下の譜面はベニーテス編(全音版)の1ページ目の5段目からで、この曲をABCの3つの部分に分けると、Bの部分に当たり、 この部分の私の対処法を譜面にしたものです。


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  括弧の付いた数字(1~7)は変更した箇所で、順次説明してゆきましょう。



低音の流れを考えて

 1) この小節から低音を1オクターブ上げています。 この部分は特に押さえられないわけではないのですが、次の小節から低音を上げると、低音の流れが不自然になるためです。 もっとも本当はその前の小節の「ソ」の音から上げるべきなのですが、技術的難しくなるので、この小節から上げています。


 2) この小節は、前回も書いたとおり(写真も)、手が小さいと、どうやっても届かないところで、このように低音を1オクターブ上げるしか方法はないでしょう。 低音を上げた結果、和音の中の「ソ」も1オクターブ上がりましたが、響き的には全く問題ないでしょう。


 3) 前の小節で低音が1オクターブ上がったため、最初の低音が上がりました。 2拍目ウラの低音はこのように低いままの方がよいでしょう。


 4) 2拍目ウラの低音を1オクターブ下げていますが、これは3)の小節に合わせたためです。



姑息な手段?

 5) 最初の低音に装飾音を付けました。 これは2小節前の部分に合わせるためで、手の大きさには全く関係のないものです。 若干目先を変えて、低音の変更を目立たなくさせる意味もあります(姑息な手段?)。



ハーモニックスもある

 6) 2拍目の和音の配置を変えました。 もともと③弦の12フレットだった「ソ」の音を③弦の解放にしてあります。 この方法でも上手く音が出ない場合は、和音の配置はそのまま(原曲どおり)にしておいて、低音を⑥弦の7フレットのハーモニックスにする方法もあります。 低音がちょっと軽くなってしまうかも知れませんが、思い切って音を出せば、かえって効果が高くなるでしょう。



特に問題なければ

 7) この小節は1)、2)と同じケースです。 でも出来れば原曲どおり、低音が1オクターブ下の方がよいでしょう。 原曲どおりではどうしても音が出せなかったり、音が切れたりなどのトラブルが発生してしまう場合の対策と考えて下さい。





手を出さないのが一番よい?

 この他にもこの曲には音が出しにくいところがたくさんあるのですが、私自身ではこの他は一応原曲どおり(ベニーテス版)どおりに、なんとか弾いています。 ヤバイところもありますが、そういった場合は重要な音だけは出すようにしています。 

 それにしても手が小さい人にとってはたいへん困った曲ですね、やはりこういった曲は”手を出さない”のが一番よいのかも知れません。 もっとも逆に手が大きい人、男性で言えば身長175cm以上の人だったら、この曲はあまり難しくないのでしょう。 女性の場合は、指が長い人が多く、170cm前後あればだいたい届くようです。




そういえば

 そういえば思い出しましたが、若い頃10弦ギターを弾いていた時期があり、その時には⑦弦を「ド」に合わせておき、⑥弦で押さえられないところは、この⑦弦で弾くようにしていました。 つまり6弦の2フレットは⑦弦の4フレット、⑥弦の1フレットは⑦弦の3フレットと、2フレット分狭くなり、私の指でも原曲通りに問題なく弾くことが出来ました。

 ついでに上の譜面で、5段目(一番下の段)の2小節目の低音「ド」を1オクターブ下げて弾きました。 なかなか重厚な感じになっていたと思います。 ・・・・・ずいぶん懐かしい話になってしまいましたが。


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10弦ギターで「郷愁のショーロ」を弾いたことがある

Q&A 手が小さい 


手が小さいためにギターが弾けない人はいない

 前回は、手が小さい、あるいは指が短くてもクラシック・ギターの一部の難曲(バリオスなどの)を弾かない限り、特に問題はないということを書きました。 実際に私のところでギターを習っている人で手が小さいのでギターを弾くのがたいへんだと言う人はいません。 まして手の大きさのためにギターを習うのを断念したなどと言う人はいません。



一部のクラシック・ギターの曲では手が小さいと届かない箇所もある

 しかしだんだんギターが上手になってバリオスやソルなどの曲を弾くとなれば、確かに手の小さい人だとなかなか届かない部分も出てくるは確かです。 今回は質問にもあったとおり、バリオスの「郷愁のショーロ」などを例に、届かない場合の対策についてお話します。



関節が柔軟であれば、かなりカヴァー出来る

 前回の記事のでは、私は手が小さく、1~6フレットまでなかなか届かないと言うことを書きましたが、パク・キュヒさんの例などを考えると、指の関節の柔軟であれば小さ目の手でもかなりのところまで届くようになるようです。 



私も小さいうちからもっとしっかり練習していれば

 キュヒさんが指が拡がるのは小さいうちからギターをやっていたからということですが、おそらく年少の頃から左手の難しい曲なども練習していたのでしょう。 私も10歳頃からギターをやってはいましたが、その頃はほとんど単旋律程度だったので、あまり左手を拡げるようなことはしませんでした。

  

それでも左小指は長くなっている

 それでも一応、成長期前にギターを始めたせいか、左の小指が右の小指に比べてかなり長くなっています。  私の場合、成長期(急に身長が伸びる時期)は12、3才頃だったので、ギレギレのタイミングだったのでしょう。



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左右の小指の付け根を合わせたところ。 指先の位置が違うのがわかると思う。 それぞれの関節のしわの位置も違っている。


 長さが違うといっても1cm弱くらいですが、それでもかなり助かっています。 おそらくギターを始めるのがあと1年遅かったら、届かない部分も今よりずっと多かったでしょう。 しかしこれはあくまで”小指限定”の話で、他の指の長さは左右全く同じです。 こうしたことは、小さいうちからギターをやっていた人に共通したことらしく、人間の指はそのように出来ているようですね。

 




バリオスの「郷愁のショーロ」

 さて、それでは質問にもあったバリオスの「郷愁のショーロ」から具体的な話を始めましょう。 下の譜面はヘスス・ベニーテス編(全音出版1977)で、1ページ目の最後の段です。 問題なのはこの段の4小節目です。



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バリオスの「郷愁のショーロ」 ベニーテス編(全音)の1ページ目の最後の段。 この段の4小節目が問題のところ。 




有名な箇所?

 バリオスは手が大きかったようで、手が小さい人には押さえられないところがたくさん出てきます。 上の譜面は「郷愁のショーロ」のベニーテス編(全音)の1ページ目の最後の段で、この段の4小節目はある意味”有名”なところです。 その1拍目は下の写真のように小指、薬指が①弦、③弦の6フレット、中指が④弦の5フレットで、人差し指が⑥弦の2フレットです(⑤=G、⑥=D)。

 

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4小節目の1拍目を押さえたところ。 一見押さえられているように見えるが、実際にはちゃんと音が出ない。 え? さらにもう1フレット分拡げろだって? そんなご無体な! 



全くのお手上げ状態

 上の写真は、私がこの4小節目の1拍目を押さえた床ところです。写真では一応押さえられているように見えますが、実際にはちゃんと音にはなりません。 さらに次の拍では人差し指が1フレットに行かなければならなず、これはもう絶対にお手上げ! 
<ギター上達バーチャルQ&A>



手が小さい

Q1 : ギターを始めたいと思っているのですが、私はかなり手が小さいので弾けるようになるかどうか心配です。 ギターは手が小さいと難しいのでしょうか。 因みに私の身長は164cmくらいしです。
                                            
                                              50代  男性




郷愁のショーロが弾けない

Q2 : バリオスの郷愁のショーロが弾きたいのですが、何か所かどうやっても左手が届かないところがあります。 特に小指、薬指が6フレットで、人差し指が1フレットになるところなどどうやっても押さえられません。 

 一応譜面には代わりの弾き方も書いてあるのですが、それでも押さえにくく、また聴いた感じも不自然になってしまいます。 同様な箇所が他のバリオスの曲や、シャコンヌのアルペジオの部分にもあります。 よい解決法があったら教えて下さい。
                                             
                                             年齢不詳  女性





A : 


手が小さくてギターが弾けない人はいない

 このような質問はよくありますね、似たような質問なので一緒にお答えしてゆきましょう。 Q1のような質問は入学の問い合わせの時によくあります。 「手が小さい、あるいは指が短いのでギターを弾くのは無理なんじゃないか」 と心配する人は多いようですが、これまで多くの人を教えてきた中で手が小さくてギターが弾けなかったという人はいませんでした。



手が小さくて押さえられない曲は特別な曲

 確かにQ2のようなクラシック・ギターのごく一部の曲には手の小さい人だと、どうやっても届かない箇所が出てきますが、それはかなり特殊というか、相当上達しないとそういった曲に出会うことはないでしょう。 どのみち、そういった曲はたとえ手が大きい人でもそんなに簡単には弾けません。



自慢ではないが、私も手が小さい

 つまり普通に趣味でギターをやる場合には、手の大きさなど特に気にする必要はないでしょう。 私の手もかなり小さいですが、まあ、そこそこ(?)弾けています。 私も身長が161cmほどしかなく、男性としてはかなり小さい方で、したがって手もかなり小さい方です。 この質問者も少なくとも私よりは手が大きいのは間違いないでしょう。

 私の身長は女性では平均くらいと思いますので、女性では私より手の小さい人がたくさんいることになりますが、しかし私と同じくらいの身長の女性は必ず私より指が長いようです(足も長い!)。 とすれば、結局男女を合わせても私の指は短いようです。




私の方が優っているのは年齢くらい?

 一般に男性の場合は指が短くても手のひらの横幅があり、女性の場合は手のひらが小さくても指が長くなっているようです。 私の家内は私より3cmほど身長がありますが、指の方は私よりずっと長くなっています。足の長さはもっと違い、もしかしたら私より10cm近く長いでしょう。 私の方が家内より数字が大きいのは年齢くらいかも知れません。

 実際にギターを弾く場合は、指の長さよりも手のひらの幅がある方が有利のようですが、やはりもっとも大事なのは指の関節の柔軟性ということになるでしょう。 いくら練習しても指が長くなることはありませんが、ちゃんと練習すれば指の柔軟性は付くはずなので、練習してゆけば、最初は届かないところでもだんだん届くようになってくると思います。




 
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1フレットから4フレットまで指を拡げたところ。 ほとんどの人は出来るのでは。

 上の写真は1フレットと4フレットを押さえたところですが、だいたいこの範囲指が広がれば、だいたいギターは弾けるでしょう。 おそらく小学生や手の小さい女性でも、この1~4フレットは届くのではないかと思います。すくなくとも中級程度のレパートリーにはこれ以上指を拡げなければならない曲はないと思います。

 



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1~5フレットまで拡げた場合。 人によってはやや苦しいかも。

 上は1フレットから5フレットまで指を拡げたところで、手の小さい人にとってはやや苦しいかも知れませんが、トレーニングを積めば十分広がるようになるでしょう。




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1~6フレットまで拡げたところ(拡げたつもり?)。 ちょっと無理があるかな。

 これは6弦の1フレットと1弦の6フレットを押さえたところ(押さえたつもり?)です。 見て分かる通り、これでは音にはならないでしょう。 つまり私にはこれは不可能で、こういった曲を弾く場合には何らかの対策を立てなければなりません。 しかしご安心下さい、こんな曲はそれほどたくさんはありません。 

 因みに創(私の息子の)は1~7フレットまで楽に届いてしまいます。 つまり私より2フレット分余計に広がるわけですが、その長所を活かせる曲はそうたくさんはありません。