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中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

バッハ:シャコンヌ 中村俊三ギター・リサイタル  

  ひたちなか市文化会館小ホール
  6月20日(日) 14:00


    前売り、予約  1800円
    当日       2000円



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昨年予定のリサイタル

 昨年4月に予定していたリサイタルを一年延期ということで、6月20日(日)にひたちなか市文化会館小ホールで行います。

 1年たってもまだコロナの状況はあまり変わらず、このところやや感染者が増えているといったあまり好ましくないところではありますが、感染防止に十分気を付けつつ、開催してゆこうと思います。

 御来場の皆さまにも検温、消毒、マスク、席を空けて座っていただくなどご協力いただくこととなりそうですが、よろしくお願いします。




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無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番全曲とヘンデルの作品

 一年開催が延期になった関係上、準備の方も2年近くとなり、昨年予定していたプログラムより若干重厚なものになりました。 特にバッハのシャコンヌは、昨年の予定では単独で演奏する事になっていましたが、今回は無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番全曲演奏することになりました。



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 このパルティータ1曲で30分近くとなり、昨年の段階ではチェロ組曲第3番も演奏する予定だったのですが、それも演奏するとさすがにプログラムが重くなりすぎるので、チェロ組曲の演奏はまた別の機会にして、今回はヘンデルの美しい小品を4曲演奏する事にしました。

 後半の内容は昨年予定のものとほぼ同じで、グラナドスとバリオスの作品です。 


 
       < 第 1 部 >

G.F.ヘンデル  :  ラルゴ ~オンブラ・マイ・フ (中村編)
             ソナタニ短調 (セゴヴィア編 エールズフォード・コレクションより)
             サラバンド ~組曲第11番より (中村編)
             メヌエット ~オラトリオ「サムソン」より (タレガ編)

J.S.バッハ  :  パルティータニ短調BWV1004 ~原曲無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番 (中村編)
              1.アルマンド  2.クーラント  3.サラバンド  4.ジグ  5.シャコンヌ
       

       < 第 2 部 >
  
E,グラナドス  :  スペイン舞曲第5番「アンダルーサ」 (リョベット編)
             詩的ワルツ集 ~全8曲 (中村編)

A.バリオス   :  ワルツ作品8-4
             クエカ ~チリ舞曲
             大聖堂





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予約受付中

 曲目などにつきましてはまた後日解説を書いてゆきます。 こうした状況ではありますが、お聴きいただければ幸いです。電話、メール等で予約受付ておりますので、よろしくお願いします。


 tel  029-252-8296
 E-mail   mitoguitar@camel.plala.or.jp


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中村ギター教室発表会 11月21日(土)


 石岡市ギター文化館  14:00   入場無料



 今日は、いやもう昨日かな、たいへん暖かい日でしたね。 こういう日を ”小春日和” と言うんでしょうか。 今日、我が家のレッスン・スタジオに入る時に、温かい風に乗って菊の香りが漂ってきました。 菊のシーズンなんですね。

 

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 さて、またコロナの感染者が増えだしました、たいへん困ったものです。 こんな状況ではありますが、21日(土)ギター文化館での発表会は予定通りに行います。

 あまりたくさんの方々に来てくださいとも言いにくいところですが、今のところ出場者以外で聴きに来ていただける人は10名程度と思いますので、さらに10名程度でしたら大丈夫だと思いますので、よければ来てみて下さい。 席を空けて座る余裕は十分にあると思います。

 演奏曲目などは以前にお知らせしましたが、若干変更や訂正もあるので、あらためて記載しておきます。



1.スターダスト(カーマイケル)           中村俊三  中居直也
2.大きな古時計(ワーク)               村松夢菜  中居直也
3.アストゥリアス(アルベニス)           関 義孝
4.太陽がいっぱい(ロータ)             石川都美江
5.子守唄(ブラームス)               加藤 護
6.トロイメライ(シューマン)            澤畑敦史
7.練習曲、アデリータ(タレガ)          赤沼増美
8.アレグロ・ヴィヴァーチェ(ジュリアーニ)    根本 滋
9.悲しみの礼拝堂(ゴメス)           甲斐 洋
10.グリーン・スリーブス(イギリス民謡~カッティング編)   大村顕史
11.ソナタニ長調(カルリ)                中居直也
12.二つのメヌエット(ラモー)            市毛 哲
13.リュートのための6つの小品          清水和夫
14.ガボット・ショーロ(ヴィラ・ロボス)      及川英幸
15.オブリビオン(ピアソラ~国松竜次編)      佐藤眞美
16.練習曲、ノクターン(レゴンディ)        久保田浩
17.ひまわり(マンシーニ)、幸せの硬貨(菅野祐悟) 中村俊三
中村ギタ教室発表会



11月21日(土) 14:00   石岡市ギター文化館



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5月に行う予定だった発表会

 いつの間にかすっかり秋になってしまいました、涼しいというより、寒いと思う日もでてきましたね。     ・・・・・・私だけかな。

 来月教室の発表会をギター文化館で行います。 これはもともと5月に予定していたものですが、コロナの影響で延期になったものです。

 コロナの方はまだまだ警戒が必要なところですが、最近ではギター文化館でも種々のコンサートが行われるようになってきました。 ただし、入場制限はあって、だいたい通常の半分くらいのようです。



出演者10数名

 そうした影響もあって、今度の発表会は出演者もいつもよりは少な目で、10数名ほどです。 出場者と観客合わせても40~50名程度と考えられ、特に入場制限などは行いません。 興味ある方はぜひ聴きに来てください。

出演者と演奏予定曲は以下の通りです。



スターダスト(カーマイケル)        中村俊三  中居直也
大きな古時計(ワーク)            松村夢菜  中居直也
アストウリアス(アルベニス)           関 義孝
太陽がいっぱい(ロータ)             石川都美江
子守唄(ブラームス)               加藤 護
トロイメライ(シューマン)              澤畑敦史
練習曲、アデリータ(タレガ)          赤沼増美
アレグロ・ヴィヴーチェ(ジュリアーニ)     根本 滋
悲しみの礼拝堂(ゴメス)              甲斐 洋
グリーン・スリーブス(イギリス民謡~カッティング編)   大村顕史
二つのメヌエット(ラモー)             市毛 哲
リュートのための6つの小品           清水和夫
ショティッシュ・ショーロ(ヴィラ・ロボス)     及川英幸
オブリビオン(ピアソラ~国松編)        佐藤眞美
練習曲、ノクターン(レゴンディ)         久保田浩
ひまわり(マンシーニ)、幸せの硬貨(菅野祐悟)   中村俊三


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中村俊三ギター・リサイタル中止


  4月25日(土) ひたちなか市文化会館小ホール 予定




本当に残念ですが

 皆さまご周知のとおり、コロナ・ウィルスの件で、かなり厳しい状況が続き、なかなか好転も望めないところで、本当に残念なのですが、ほぼ1か月前となっていた私のリサイタルを中止することにしました。

 ほんの数日前まで何が何でもリサイタルはやるつもりでいたのですが、この2、3日茨城県内でも感染者が相次ぎ、また3月中の各地のコンサートはほぼすべて中止の状態で、4月分についても、その多くが中止となっています。




この数日の状況からすると

 この数日の状況からすると、やはり予定異通りリサイタルを行うのは極めて困難で、またあえて決行するとなれば、多くの方々にご心労をおかけすると判断し、中止を決断しました。 

 これまで様々な方から 「今度のリサイタル楽しみにしている」 といった声もいただいていて、返す返す残念に思います。

 何分、こうした事は自分の気持ちだけで行うことは出来ませんし、確率は低いかも知れませんが、万が一のことでもあれば、それこそ 「ごめんなさい」 では済まないことになるでしょう。




来年ぜひご来場下さい

 リサイタルのほうは、中止以外にも、2~3か月くらいの延期も考えられますが、やはり一度気持ちが折れると2~3か月では立ち直りにくいですし、またウィルスの状況もまだまだ先の見えない状態です。

 それなら、ということで完全に仕切り直しをして、また、来年さらに内容を充実させて行う方が良いかなと思い、来年5~6月頃にでも行おうかなと思っています。

 これからまた1年、皆さまに良い演奏を聴いていただけますよう最大限努力してまいりますので、ぜひ皆さま、来年会場に足をお運びいただければと思います。




仕切り直しリサイタルでもシャコンヌは弾くので

 大きな問題ではないのですが、このブログもこれまでリサイタルを決行するつもりで曲目解説など行ってきましたが、宙ぶらりんになってしまいました。

 特にシャコンヌの話は途中段階ということで(何度も書いているが)、シャコンヌの件だけはとりあえず書いてしまいましょう。 来年行う予定の ”仕切り直しリサイタル” でも必ずプログラムに入れたいと思います。

 それでは皆さま、誠に残念なことですが、ご了承下さい。
中村俊三ギター・リサイタル4月25日(土) 6


シャコンヌ 3



収束はまだまだだが

 まだまだコロナ・ウィルスの蔓延は収束には至らないようですね。 当リサイタルも実行出来るかどうか不安なところですが、でも当記事は予定通り行うつもりで書いてゆきましょう!
 
 確かに、こういう時ネットはいいですね、どんなにコミュニケーションをとっても飛沫が飛ぶこともないし、感染することはない。   
  
 ・・・・・人は感染しなくてもパソコンが感染する? 別のウィルスに。



シャコンヌは2拍目から始まる?

 さて、またまたバッハのシャコンヌについて書いているところでしたね。 このバッハのシャコンヌはいろいろな意味で当時の平均的ななシャコンヌではなく、バッハも意識的にそうした曲を作曲したことを書きました。

 もっとも、通常単旋律しか弾かないヴァイオリンのためにシャコンヌを書いたということだけでもフツーじゃないですね。

 ではどこがフツーではないのか、ということは以前の記事でも書きましたが、あらためていくつか書いていておきましょう。

 まず、冒頭です。 ご存じのとおり(?)この曲は3拍子の2拍目から始まっています。 昔どこかの解説に、「シャコンヌはこのように2拍目から始まる舞曲・・・・・」といったことを読んだ(あるいは聴いた)ことがあります。

 その結果、私自身なんとなく一般的にシャコンヌというのはこのようなリズムの曲といった先入観を持ってしまいました。 きっとそう思っている人も少なくないのではと思います。

 私もつい最近まで、10年ほど前にこのブログでシャコンヌの記事を書くまでそんな風に思っていたのは確かです。





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バッハのシャコンヌはこのように2拍目から始まるが、シャコンヌって、皆そうなんだろうか?





他にそんなシャコンヌはない

 しかし、何でも疑ってかかるのは大事なことで、バッハ以外の作曲家による当時のシャコンヌがどんなリズムで出来ているかいろいろ調べてみました。

 調べると言っても私の出来る範囲ではせいぜい10数曲といったところなのですが、その10数曲の中にこのバッハのシャコンヌと同じように2拍目から始まる曲は殆んどありませんでした。

 最も多いのは1拍目から始まるもので、ヴァイス、ケルナー、エヌモン・ゴーティエなどのリュート曲、ヘンデル(ハープシコード)、ヴィターリ(ヴァイオリン曲)、ヘンリー・パーセル(合奏曲)など、有名なものはみなこの1拍目から始まっています。 

 ルイ・クープランのクラブサン曲にはいくつか1拍目以外からはじまるものもありますが、ほとんど3拍目、あるいは3拍目裏からとなり、2拍目から始まるシャコンヌは、結局私が知る限り(かなり狭い範囲ですが)では見つかりませんでした。

 つまりバッハのシャコンヌのように2拍目から始まるシャコンヌは定型というより、異例に近いようです。 




落ち着いた感じの曲が多い

 前述のようにほとんどのシャコンヌは1拍目から始まる訳ですが、1拍目から始まるということは大変落ち着いた、安定したリズムとなる訳です。

 確かに聴いた感じでもほとんどのシャコンヌは緊張感漂うというより、とてもリラックスした、落ち着いた感じの曲が多いようです。

 雰囲気でいえばヴィターリのシャコンヌは他のシャコンヌとは異なり、たいへんん情熱的な曲となっていて、バロック音楽というより、まるでロマン派の曲のように聴こえます。

 そのせいで、一時期この曲はヴィターリの真作ではなく、後世に書かれた偽作ではないかとも言われましたが、今では疑いも晴れ、バロック時代の音楽家、トマス・アントニオ・ヴィターリの真作とされています。 

 いつの世も個性的な作曲家はいるものですね、この曲のファンの方も多いようです。



バッハに聴くしかないが

 では、なぜバッハは自らのシャコンヌを2拍目から始めたかということですが、もちろんそんなことバッハに聴かなければわかりません。 しかしバッハに聴く訳にもゆかない以上、勝手に想像(妄想?)するしかありません。



256小節へのこだわり

 私が考えられること(妄想できる?)としては二つの点があります。 まず一つはこの曲の256小節という小節数です。 ご存じの通り、256という数字は4の4乗です。

 もちろん偶然の数字ではなく、おそらく曲を書く前からこの小節数は決まっていたのでしょう。

 バッハのこうした数字へのこだわりは知られているとおりです。すべての曲を小節数ににこだわって作曲したというわけではありませんが、少なくともこの曲に関しては小節数への強いこだわりが感じ取れます。



8×32=256 じゃないの?

 もっとも、テーマが8小節で、その後に変奏を31付ければちょうど256小節となって、何の問題もないじゃないかということになりますね。

 ところが簡単にそうは行かないのです。 まず8小節で一まとまりしなければなりませんから、テーマ、およびそれぞれの変奏の最初と最後の小節は主和音となります。 もちろんバロック時代ですから属和音で始まったり、終わったりは出来ません。

 そうすると、テーマから第1変奏に進む時に主和音の小節が2小節続きます。 当たり前ですね、最初と最後の和音が同じなのですから。



同じ和音が2小節続くのを嫌った

 それがどうした? と言いたいところですが、特にドイツ系の作曲家はこの同じ和音が2小節続くということが許せなかったようです。

 というのも、ヴァイスやケルナーなどのシャコンヌは一つの変奏が8小節ではなく、7小節にしています。 つまり前の変奏の最後の小節は、次の変奏の最初の小節を兼ねると言った形にして、主和音による小節が2小節続くのを避けた訳です。





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ヴァイスのシャコンヌ(原曲ハ短調)。 よく見ると各変奏は7小節となっている。これは各変奏の最後の小節と最初の小節を1小節にまとめたことによる。 因みにこのシャコンヌはギターでもよく演奏されるが、実はリュート独奏曲ではなく、フルートとリュートのための作品のリュート・パートで、完成された作品ではない。 確かに和音だけの、いかにも伴奏らしい変奏もある。 フルートのパート譜は未発見のようだ。




ドイツ人らしい発想?

 おそらく主和音の小節が2小節続くと音楽が停滞してしまうと感じたのかも知れませんね。

 因みにヴィターリなどのイタリア系の作曲家は別にそのことにはこだわらず、各変奏は8小節となっています。

 まさに国民性とは恐ろしいものですね、まさにドイツ人らしい発想といえるでしょう。 音楽に国境はないが、文化の違いはあると言ったところでしょうか。



それでは256小節にはならない

 この流れからするとバッハの場合も7小節の変奏になるところですが、そうすると先ほどの256小節という小節数にはなりません。

 主和音の小節を連続したくはないけど、小節数は揃えたい! その解決策として行われたことが、この ”2拍目から” 曲を始めるったことです。



詳しく知りたい人は以前の記事を読んで下さい

 では2拍目から始めると、なぜ主和音を連続せずに小節数を揃えられか、ということですが、それは以前の記事でも詳しく書いたので、というより説明しているとメンドクサイので、今回は省略します。

 気になる方は自分で考えるか、当ブログの以前の記事を読んで下さい。

 ともかくこの方法により、同じ和音の小節を連続させずにテーマ、および一つの変奏を8小節(4小節となっているところもあるが)とすることが出来、最終的に曲全体の小節数を256小節にすることが出来る訳です。

 こうした解決法もまさにバッハらしいですね (と言っても私が勝手に妄想しているだけだが)。