中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

第9回シニア・ギター・コンクール


出場者48名!

 今年もゴールデン・ウイーク中の5月4日(日)に石岡市ギター文化館でシニア・ギター・コンクールが行われます。エントリー者数はだんだん増え、今回はシニア・エイジ(55才以上)36名、ミドル・エイジ(35歳以上55才未満)12名の計48名となっています。

 昨年(2013年)は40名(s26、m14)、 一昨年(2012年)は31名(s20、m11)、 2011年は震災があって17名(s12、m5)ということですから、毎年10人近くずつ増えているわけです。

 シニア・エイジのギター愛好者がいっそう増加しているのは確かなことですが、当コンクールの認知度が全国的に高まっているとも言えるでしょう。


IMGP0048_convert_20111125171832_20140420122513afd.jpg



競争率6倍

 シニア・エイジの予選では36名の出場者が「ラグリマ」を弾き、予定ではその中から6名が選らばれ、本選出場となります。出場者にとってもたいへん狭き門となるのですが、審査のほうもたいへんですね。覚悟して臨まなければなりません。



楽譜に注意

 なお今回から予選の楽譜が出場者に配られていると思いますが、予選はこの譜面に基づいて演奏しなければなりません。「ラグリマ」のほうは一般に市販されてるものと変わりませんが、ソルの「エチュード」のほうは一般の譜面と、特に第2小節目が異なりますので、注意が必要でしょう。

 第2小節、2拍目の「ラ」が#ではなく、「ナチュラル」になっている訳ですが、これは初版に基づいたものです(第26小節も同じ)。



会場内の熱気を

 ますます白熱するシニア・コンクールを、皆さんもぜひ観戦して、会場内の熱気をぜひ体で感じて下さい。
スポンサーサイト
      CDコンサート   選曲、話  中村俊三

21世紀のギタリストたち ~ナクソス:ローリエイト・シリーズより
      
      これを聴けば21世紀のクラシック・ギターがわかる!


6月5日(日) 14:00~17:00  中村ギター教室スタジオ
    聴講予約受付中



 前にお話したとおり、当ブログで紹介してきた「新進演奏家シリーズ」のCDによるコンサートを、6月5日(日)14:00~から私の教室で行ないます。あまり広いところではないので、定員は約10名といったところですが、興味のある人で聴きに来られる人はぜひ来てみてください。

 特に会費などはなく、時間はティー・タイムなどを含めば、約3時間くらいになると思います。もちろんCDの全部を聴く時間はないので、それぞれのギタリストの演奏のうち、印象的なものの1部分を聴くといった感じになります。

 聴講ご希望の方はメール、TEL、ブログ・コメント、または直接などの方法で連絡下さい。ただし今日現在で6名の方が予約しているので、あと5~6名といったところです。


 
 ・・・・CDコンサートをやるなどと言い出しながら、若干言いにくいことなのですが、私の持っている再生装置は、あえて皆さんに来ていただいて聴いてもらえるようなものではなく、心苦しい限りです。私の場合、ハードに回るべきお金がどうしてもCDの購入の方に回ってしまうのでしょう。

 それでもアンプとプレーヤーは高価なものではありませんが比較的最近のものですが、スピーカーのほうは、なんと40年近く前、1973年頃に買ったものです。「ダイヤトーン」などとその響きを懐かしく感じる人もいるでしょう。このスピーカーは一時期現役を離れ、しばらくは物置の中で眠っていたのですが、その後に買ったスピーカーがイマイチで、結局また現役復帰しました。もっともその現役復帰からもすでに20年くらい経ってしまいました。

 そういった若干残念な状況ではあるのですが、聴き様によっては1970年代の懐かしい響きを感じるかも知れません。またこれらのCDそのものの音質はかなり良いので、ある程度カヴァーしてくれるのではと思います。
石岡市ギター文化館で行なわれているシニア・ギター・コンクールは昨日の予選に引き続き、今日は本選会が開かれました。本選演奏曲と結果は以下のとおりです。


<シニア・エイジ(55才以上)>

第1位  種谷信一  モーツァルトの魔笛の主題による変奏曲(ソル)

第2位  鹿野誠一  ラルゴ(幻想曲第7番より)、タキラリ(南米組曲より~アジャーラ)

第3位  杉澤百樹  アストゥリアス(アルベニス)

第4位  見原邦子  ワルツ・ショーロ(ヴィラ・ロボス)

第5位  田中英夫  大聖堂(アウグスティン・バリオス)

第6位  中島和志夫 モーツァルトの魔笛の主題による変奏曲(ソル)



<ミドル・エイジ(35才以上)>

第1位  上原 淳  アリア(ロジー)、 舞踏礼賛(ブローウエル)

第2位  坂本 亮  ソナタK208(スカルラッティ)、 グラナダの花(アンヘル・バリオス)

第3位  小西邦明  ワルツOp.32-2(ソル)、 アランブラの思い出(タレガ)

第4位  中島 祝  アンダンティーノOp.31-5、 メヌエットOp.25(ソル)

第5位  守賀津雄  カンタータ第29番より第1曲シンフォニア、カンタータ第147番より第10曲コラール(バッハ)


 シニア・エイジでは第1回目から当コンクールに出場している種谷さんは落ち着いた演奏で第1位を獲得しました。2位の鹿野さんはたいへんよい演奏だったのですが、チューニングの乱れが惜しまれます。3位の杉澤さんはほぼノーミスに近かったのですが、和音などに入る前の中断が若干目立ってしまいました。

 ミドル・エイジでは昨年に引き続き「舞踏礼賛」を演奏した上原さんが、持ち前の重厚で美しい音とメリハリのきいた表現で1位となりました。2位の坂本さんもたいへんよい演奏で、上原さんとの差は僅差でしたが、音の細さなどで上原さんに1歩譲った形になりました。3位の小西さんの「アランブラの思い出」もなかなかきれいでした。

 守さんの「カンタータ第29番より第1曲シンフォニア」は聴いた限りではリュート組曲第4番(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番)のプレリュードに聴こえ、なぜこのような曲名にしたのかはちょっと疑問でした。確かに同じ素材を用いてバッハがこのシンフォニアを作っているのですが、守さんの演奏ではそのシンフォニアから編曲したもののようには聴こえませんでした。




 受賞された方本当におめでとうございます。何分今回は大震災の直後ということで、出場者も例年の半数にも及ばないといった状況でしたが、こうした状況にあってもあえて出場した方々を称賛したいと思います。しかし一方ではこのような状況で、例年通りには行かない点はいろいろあり、特にシニア・エイジのほうでは1位を出すべきかどうかという議論が審査員の中でありました。

 出場者の方々はそれぞれもっとよい演奏する力は十分あると思いますので、自分に合った曲を、正しい方法で勉強してゆくことが必要なのだろう思います。どの審査員も、「技術的に難しい曲を弾いた人が、より実力が高い」 ・・・・などとは全く考えません。

 またよりミスを少なく弾いた人が、より上位になるというわけでもありません。やはり日頃いかに正しくギターを学んでいるかと言うことが最も重要なことであると、藤井審査委員長をはじめ、審査員の方々の共通した意見でした。もちろん私も全く同感です。



 来年はいっそう多くの方々が出場されることを期待します。来年の課題曲もすでに下のように決定しています。



シニア・エイジ   アンダンティーノOp.31-5(F.ソル)

ミドル・エイジ   アメリアの遺言(カタルーニャ民謡~リョベート編)

   楽譜はどちらも「ギター名曲170選A」 ドレミ出版
 


ぜひチャレンジしてみて下さい。
 今日(5月4日)、石岡市のギター文化館で第6回シニア・ギター・コンクールの予選が行なわれました。予選を通過したのは以下の方々です。


シニアの部(55才以上)

種谷信一  中島和志夫  見原邦子  田中英夫  鹿野誠一  杉澤百樹



ミドルの部(35才以上)

上原淳   小西邦明   坂本亮   中島祝   守賀津雄



コンクール出場者は例年の半数以下になってしまいましたが、会場はいつもどおりの熱気に包まれていました。なお、ミドルの部では予選出場者全員が通過となりました。




 また17:00より宮下祥子さん、北口 功さん、藤井敬吾さんの3人のギタリストにより「マヌエル・カーノ・コレクションによる銘器コンサート」が行われました。演奏曲目と使用楽器は次のとおりです。


<宮下祥子>

悲歌風幻想曲作品59番  F.ソル
      使用楽器 アントニオ・パフェス(1795)


練習曲24番        D.アグアド 
マルヴィーナへ      J.K.メルツ
この道          山田耕筰~佐藤弘和編曲
      使用楽器 F.ゴメス・ラミレス


トゥリアエラ       R.ディアンス
  1楽章 ライトモチーフ ~ブラジルのタケミツ
  3楽章 クラウンダウン~サーカスのジスモ
      使用楽器  A.マリン(飛騨春慶塗)   



<北口 功>

クリスマスの歌
祈り
前奏曲ハ短調
神の愛に免じて施しを(最後のトレモロ)   以上 アグスティン・バリオス
      使用楽器  A.トーレス 1882



トロイメライ             シューマン(バリオス編曲)
      使用楽器  J.ラミレスⅠ 1912


セレナーデ
仮の宿
郵便馬車               シューベルト(メルツ編曲)
      使用楽器  D.エステソ 1923



<藤井敬吾>

幻想曲“別れ”          F.ソル 
      使用楽器  S.エルナンデス 1924
  

4つのマズルカ          F.タレガ 
      使用楽器  M.ロドリゲス 1952


グラナダの花
トナディージャ          アンヘル・ バリオス
      使用楽器  M.バルベロⅠ 1936    



<三重奏> 

グラナダ  アルベニス作曲(藤井敬吾編曲)

また、アンコール曲として 「オソレミオ」~藤井、 タンゴ・アン・スカイ(ディアンス) ~宮下、 ロンドンデリーの歌(武満編) ~北口が演奏されました。


明日の本選会は13:30より行なわれます。


 5月31日(土)と6月1日(日)に、ひたちなか市アコラで「高橋達男スペイン・ギター製作展」が開かれました。高橋さんは1999年よりギターを製作しているとのことですが、今回そのうち7本のギターが展示され、来場者によって試奏されました。

 19世紀風のもの(ラコート・モデル)、裏板、側板に檜を用いたもの、ローズ・ウッドのもの、さらに現在ではたいへん貴重なものになっているハカランダを用いたもの。また表面板にはドイツ松、アラスカ産のスプルースを用いたものなどがありました。

 構造も表板と裏板の間にもう1枚板があるもの、サウンド・ホールのところに筒状のものが付いたものなどがありました。そのもう1枚板が付いたもの(正しい名前があるのでしょうが)は、音的には、通常のもが「ポーン」という感じだとすれば、これは「コーン」といったような風に聴こえました。また中音域がよく鳴っているようにも感じました。ハカランダ材のものは、やはり音に重みがあるようです。

 19世紀風のギター(熊坂さん所有)はボディがかなり小さく出来ていますが、よく通る音で、グリサンドやスラーなどもよく出ます。

 私は6月1日に行ったのですが、来場者(10数名)がそれぞれ好みの楽器で1~3曲ずつ演奏したので、ちょっとした発表会のようになりましたが、楽器は自分で弾いたのではわからない点もあるので、楽器の特徴などを聴くにはたいへんよかったのではと思います。