中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

昨日(11月29日)のリサイタルに来ていただいた方々、本当にありがとうございました。

 右指のほうも昨日会場に着いたら痛みはあまり感じなくなり、本番中はまったくそんなこと忘れて弾けました。ここで2週間前にリハーサルを行った時には本当に恐々で、その後も指の故障を心配してほとんどちゃんと音を出して弾けませんでした。少なくともこの4週間ほどは普通に音を出してギターを弾くことはほとんどありませんでした。昨日しばらくぶりに全開で音出して弾き、若干すっきりしました。たださすがにアンコールのトレモロの曲は右指がずい分と重かった感じでした。

 もっとも今こうしてキーボードを叩いていても指の若干の痛みや違和感は感じますから、昨日は多くの人に来てもらったのでそのようなことは感じなかったのだと思います。もちろんこの後十分に休養はとるつもりです。

 まだちょっと恐くて昨日の録音は聴けませんが、。リハーサルなどよりは結構弾けた気もします、少なくとも気持ちよくは弾けました。もう少し落ち着いたら録音を聴きながら具体的に振り返ってみたいと思います。
 
それにしても今回のコンサートは内容的にも相当自分勝手なものだったのですが、多くの人に来てもらいとても感謝しています。しばらく休んだ後、またミニ・コンサートなどにまた出させてもらおうと思っていますが、これからは聴く人本意に内容を考えてゆきたいと思います。

 このところリサイタル一色となってしまった当ブログですが、これからまたいろいろなことを書いてゆきたいと思います。いずれ「ギター上達法」も復活したいと思います。

 ありがとうございました。
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 リサイタルまであと数日となりましたが、両腕や指の具合は相変わらずといった感じです。16日のリハーサルのあと3日ほど練習を休もうと思ったのですが、17日だけ練習を少なくしただけで、結局休めませんでした。「相変わらず」といっても細かく見れば症状は多少変化していて、痛みのほうはあまり変わらないというか、少し増したりもしているのですが、「フワッと指が浮くような」違和感は若干減ってきていて、気をつけていれば指が全くコントロール出来ないようなことは避けられそうです。
  

 弾いていると言っても全力で弾いていないのはこれまで同様で、たまに7,8割くらいの力で弾く事はありますが、ほとんどは軽く弦に触れる程度です。リハーサルの頃はアポヤンド奏法が全く使えなかったのですが(例の指が浮くような感じになって)、大きな音でなければ一応アポヤンド奏法も使えるようにはなりました。


 リハーサルの後風邪の具合も悪くなり、めずらしく堰が止まらず、とてもひどい声になってしまいましたが、今日あたりは多少よくなった気もします。


 というわけで最悪の状況と言えなくもないのですが、こうした体調になったと言うのも、考えようによっては私自身に出来る事はすべて行ったことの裏返し。29日にはただただギターさえ弾いていれば他に何もいらなかった頃の気持ちに戻り、あらためてギターを弾く楽しさ、人に聴いてもらう嬉しさを味わってみたいと思います。今回のプログラムには当時弾きたくても全く歯が立たなかった曲が並んでいるわけですし。
 しばらくぶりの更新になりますが、練習で忙しかったというより、さすがこのところ疲れがたまってか、今月に入ってから指、特に右指に異常を感じ始めました。左右の肩から腕にかけて痛みがありますが、左の方は若干痛む程度で、ギターを弾くにはそう支障はありません。しかし右の方は痛むだけでなく、弦を弾いた時に、明らかに違和感があり、特にアポヤンド奏法で弾くと指に力が入らなくなるような感じがします。このところキーボードをたたくのも、箸を持つのもちょっといやな気がします。


 これまでの経験から、こういうこともあるかなと一応は想定していたのですが、先月まで結構ハードに練習しても特に異常はなかったので、ちょっと油断したかも知れません。これまでの疲れが溜まってきたことが一番大きな理由だと思いますが、他に精神的なものとか、気温とか、またこのところ風邪なのかどうか、ずっと頭痛が続いていることなども関係しているのかも知れません。


 この10日間くらいは練習といっても右指は軽く弦に触る程度で、本当に小さな音で練習していました。昨日はひたちなか市文化会館でリハーサルを行い、それまでほとんど音を出さずに練習していたので、どうなるかと思いました。家で弾いていた時よりは音は出せましたが、それでもだいぶ音が小さかったようです。全体的にもこれまで他の機会に演奏した時方が残念ながら良かったようです。やむをえないことですが。


 とりあえずこの3日ほど練習は控えようと思いますが、レッスンはあるので全くギターに触らずいることも出来ません。こんな時には簡単なメロディを弾くのも結構嫌な感じがしてしまいます。今日も全然練習をしないつもりではいたのですが、そのレッスンの合間に気になる個所などをついつい弾いてしまい、結局1時間ちょっとは弾いてしまったかも知れません。


 これまでもギターを使わず頭の中だけで練習をするようにはしているのですが、この場合暗譜についてはかえってこのほうが良いくらいで、左手もまあまあ練習になります。でも右手についてはあまり練習になりません。テンポとか曲想も頭の中だけではなかなかわかりにくい感じです(人によるかも知れません)。


 ちょっと暗い話になってしまいましたが、演奏会前にあっちこっち具合が悪くなるのはいつもの事、演奏会当日になればそんなこと関係なくなると思います。その後しばらくギターが弾けなくなっても別に構いませんし。当日はすべてを忘れて弾きたいと思います、セビーリャの最後の「ソ」を目指して。
ヘルマン・ハウザー Ⅲ (no.88 1983年)

いろいろ迷い10弦にも

 今回は今度のリサイタルで使用する楽器の話です。私は基本的にそれ程楽器にこだわるほうではありませんが、それでも一時期、1980年代では楽器で迷い、いろいろな楽器を変遷してきました。1973年から1981年まではホセ・ラミレスⅢを使っていました。ハカランダに杉の楽器ですがよく音の出る楽器で、それなりに満足していたのですが、1980年頃から私の興味が現代音楽やルネサンス音楽などに向くようになり、もっと引き締まった音の楽器が欲しいと思い、1981年にドイツの制作家のヘルムート・ブッフシュタイナーの楽器を買いました。ラミレスは弦長も長く弾きにくかったのもあります。ブッフシュタイナーは確かにルネサンス音楽やバッハには良かったのですが、スペインものでは音が今一つ前に出ず、やはり違う楽器にしたいと思うようになりました。その後は余韻の豊かさを求めて10弦ギターを使ったり(約3年間)、また6弦のラミレスに戻ったりといろいろ迷走しました。


ハウザーにしては音量がある?

 1988年にこのヘルマン・ハウザーⅢに行き着く訳ですが、最初にこの楽器を手にした時は特に気に入ったと言う訳ではなく、ハウザーにしては音量がある、特に高音がよく鳴るといった印象でした。それまで弾いた(ギター専門店などでちょっと触っただけですが)ハウザーは低音はよく響くが、高音の音量はそれ程ないといった印象でした。ただコンサート・ホールなどで他の人が弾いているのを聴くとハウザーの音は遠くでもよく聴こえ、いわゆる「遠達性がある」のは確かです。またハウザー独特の音色感というのもあり、ハウザーが好きな人にとってはそれがたまらないということですが、私自身は特にハウザーの音が好きという訳でもありませんでした。そのことは今もあまり変わっていないかも知れません。


とりあえず有名な楽器を

 結局その時この楽器を買うことにした最大の理由は、とりあえず有名な楽器を使ってみたいという単純な理由だったと思います。他の理由を強いて挙げれば、いろいろな意味でバランスが取れていたということでしょうか。ハウザーは一般に低音よりなのですが、このハウザーは前述のとおり高音も結構出て、音量のバランスは取れています。最も中音が最も出るということは後でわかります。音色はやや細め、ちょっと「きつめ」というか、上手く弾かないと汚く聴こえます。


細かく見るとちょっと違う

 もちろんハウザーといっても1本1本全部違うのでしょが、私のハウザーは他のものに比べていくつか違った点もあります。前述の音量がやや高音よりということや、音色は柔らかくなく、ちょっと硬めといった他に、ネックの形がちょっと違っているようです。このハウザーのネックは細めで丸みを帯びています。もしかしたら最初のオーナーが手を加えたのかも知れませんが、他のハウザーとは形状がやや異なりますが、その結果私にはずい分押さえやすく感じます。使用している材料については私にはドイツ松とローズ・ウッドということ以外よくわかりません。


もう20年になる

 今年でこの楽器が製作されてから25年、私が使い始めてから20年になります。よく考えれば私がこんなに長く使った楽器は他にありません。その後創のためにポール・フィッシャー、ジェイコブソン、ロマニロスなどを買い、時には創がハウザーを使い、私がそれらの楽器を使うこともありました。創と楽器を交換しようかと思うこともありましたが、結局はハウザーに戻りました。他の楽器を使うと最初のうちはよいが、だんだ自分のイメージと合わないところが出てきてしまいます。ハウザーを弾いていると、特によい楽器と思うわけではないのですが、演奏の方に集中で、楽器のことを忘れさせてくれます。


楽器のことを気にしないで済むのは名器の証拠?

 「楽器にはこだわらない」などと言いながら、いろいろ書いてしまいましたが、結論からすれば、この楽器は「楽器のことを気にしないで済む」楽器ということになるかも知れません。一応こちらの要求には応えてくれているということでしょうか。あるいは私の耳がこの楽器に馴染んでしまったのかも知れません。


まだまだ頑固だが

 最近では経年変化というか、買った当初に比べれば全体的によく鳴ってきたように感じます。この楽器の最大の長所は音がクリヤーというところだと思いますが、多少膨らみのある音も出てくるようになりました。まだまだ頑固なところはありますが、こちらががんばれば柔らかい音や、優しい音もなんとか出ます。