今年も、残すところあと1日とちょっとになりました。早いものですね・・・・などというののはやめておきましょうか。
この3週間ギターは弾いていない
私としては今年のコンサート予定など、ひと通り終わったところで、この3週間ほどは久々にギターをあまり弾いていません。これは腕などの疲れを取る意味もありますが、それよりも、この1年くらい自分の演奏の方に集中していたので、その他の仕事などがたまってしまったこともあります。
教材の手入れ
まず何といっても教材の”手入れ”で、最近のレッスンではほぼ100パーセント自分で作った教材を用いているので、その整備を常にしていなければなりません。
パソコン・ソフトで教材を作るようになってから10数年ほどになりますが、その間に作った教材は数千ページになると思いますが、ギター教室の場合、ギターを習う人は、年齢、趣味、音楽的環境など、非常に様々で、それぞれの人にあった教材が必要となり、結果的にこのように多くの教材を用意する必要があるわけです。
同じ曲でも3、4種類のバージョンを作る
時々その教材を拡充する必要もありますし、またアレンジなど修正の必要も出てきます。同じ曲でも、そのレッスンの段階によって3、4種類くらい書き分けたりもします。どちらかと言えばなるべく易しく弾ける教材の方がたくさん必要となってきます。
上級者であれば、市販の教材を使っても問題ありませんし、また自分に合った譜面を選ぶことが出来るので、それほど教材にこだわる必要はないのですが、やはり問題となるのは初級者や中級者です。特に年齢が高くなってからギターを始めた人の場合は、なかなか適切な譜面が市販されてなく、また自分で、自分に合った譜面を選ぶことがなかなか難しいものです。
自らの指導能力の低さを教材でカヴァーする
もっとも私が教材に強くこだわる理由は、じつはレッスンの仕方が上手くないからというのが正しいでしょう。レッスンの仕方が上手いギターの先生であれば、教材などあまり良くなくても、あるいは生徒さんのほうが選んだ教材といったものでも、十分にレッスンすることが出来、また生徒さんを満足させることも出来るのでしょう。
また技術的な指導だけでなく、豊富な人生経験や、話の面白さ、人間的な魅力などで生徒さんたちから親しまれ、あるいは慕われ、尊敬されたりする指導者もいるでしょう。
何かあるとすぐ教材のせいにする
もちろん私にはそんな離れ業的な技術も、人間的な魅力も無縁ですので、技術的な指導が上手く行かなくなれば、即レッスンが行き詰まってしまいます。そんな時に私の場合教材にその責任を押し付けるわけです。
教材さえその生徒さんに合っていれば、私のような稚拙な指導技術でもレッスンが出来るのではないかというわけです。したがって、レッスンが行き詰まるたびに教材を手直しし、補充し、また曲の順番を変えたりしてゆくことになります。
これは私がギター教室を始めた頃から、手書きで行なっていましたが、パソコン・ソフトで楽譜が書けるようになってからいっそうその傾向が強くなりました。
システム全体も常に考え直してゆく
教材を自分で作るということは、1曲、1曲の譜面を書くだけでなく、レッスンの・システムそのものを作るという事で、私のレッスン・システムはかなり細かく作られています。しかもそのシステムは1本の線ではなく、何本かの線になっていて、なおかつそれらが途中で枝分かれをするようになっています。
前述のとおりギターを習う人というのは本当に様々なので、なるべく多くの人をこのシステムの中に取り入れようということで、基本的な線はある程度決めておいて、さらにレッスンの状況に合わせてアレンジしてゆくといったようなことをしています。
多様性と統一性の間で
だんだんに自分が作ったシステムが複雑になりすぎて、そのうち自分でわからなくなってしまうこともあります。こうして教材に手を入れるということは補充したり単純ミスを直したりする他、自分で作ったシステムを再検証するといった意味もあります。
ギターの場合、何と言っても”多様性”ということが要求されるわけですが、同時に私としては”音楽は一つ”と考えているところもあるのでしょう。その「多様性」と「統一性」という矛盾した言葉の中でもがいているのが、私かも知れませんね。
ただ、あまり自分の考えに固執しすぎると何事も上手くは行かない、常に、頭の柔軟性は絶対に必要!!
・・・・・・・・・・・・
またまたこだわってしまったが、2012年のイヴェントのまとめをしておきましょう
年末のまとめをしようかと思って書き始めた今回の記事ですが、結局”教材”にこだわってしまいましたね。今年は昨年の震災の影響を残しながらも、まあまあ、穏やかな年だったでしょう。
5月4日 シニア・ギター・コンクール
私、及び中村ギター教室イヴェントとしては、まず、このところ毎年恒例となりましたが、5月4日にギター文化館で行なわれたシニア・ギター・コンクールの審査員を務めました。ミドルの部では北海道の佐々木さん、シニアの部ではひたちなか市の熊坂さんが優勝しました。
6月15日 県立図書館コンサート
6月15日に久々に茨城県立図書館でコンサートを行いました。このコンサートは特にギターやクラシック音楽に興味のない方にでも楽しんでいただけるような内容でコンサートを行いました。演奏終了後には何人かの方から面白かったと声をかけていただきました。
また、その時茨城大学クラシック・ギター部の後輩のIさん(女性)からお花を頂いたのですが、連絡先がわからないので、お礼がいえません。このブログ当然読んでいないと思いますが・・・・ ありがとうございました!
6月16日 オーシャン・パル・ギター・コンサート
その次の日の6月16日には東海村のリコッティでオーシャン・パル・ギター・コンサートに出演し、アルベニスなどの曲を弾きました。
7月15日 市民音楽会
7月15日には水戸芸術館での市民音楽会に水戸ギター・アンサンブルが出演し、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」からを演奏しました。今回からはコーラス部門が別のコンサートに移り、器楽関係のみのコンサートとなりました。いろいろ様子が変り、私も実行副委員長と言うことになり、演奏よりも裏方の方がたいへんというイヴェントとなりました。熱中症で救急車出動などというこもありました。
9月15日 第15回水戸ギター・アンサンブル演奏会
9月15日(今年は15日にコンサートが多い)に第15回水戸ギター・アンサンブル演奏会を行ない、今年はモーツァアルトの曲を中心のプログラムでした。
10月27日 アコラ・ミニ・コンサート
10月27日アコラで行なわれたジヴェルニー・サロンのゲストとしてミニ・コンサートを行い、ヘンデルやスカルラッティなどのちょっと”懐かしい”バロック編曲作品を演奏しました。
12月8日 中村俊三バッハ・リサイタル
12月8日はギター文化館で中村俊三バッハ・リサイタルを行ないました。私が行なった最近コンサートとしては最も内容が濃いというか、難度の高いもので、練習もなかなかたいへんでした。もちろん満足の行くところまでは弾けませんでしたが、とりあえず、そこそこというところかな・・・・ 来年もまだ少しフォローしたいところです。
ちょっと長いまとめとなってしまいましたが、皆さんよいお年を!!
この3週間ギターは弾いていない
私としては今年のコンサート予定など、ひと通り終わったところで、この3週間ほどは久々にギターをあまり弾いていません。これは腕などの疲れを取る意味もありますが、それよりも、この1年くらい自分の演奏の方に集中していたので、その他の仕事などがたまってしまったこともあります。
教材の手入れ
まず何といっても教材の”手入れ”で、最近のレッスンではほぼ100パーセント自分で作った教材を用いているので、その整備を常にしていなければなりません。
パソコン・ソフトで教材を作るようになってから10数年ほどになりますが、その間に作った教材は数千ページになると思いますが、ギター教室の場合、ギターを習う人は、年齢、趣味、音楽的環境など、非常に様々で、それぞれの人にあった教材が必要となり、結果的にこのように多くの教材を用意する必要があるわけです。
同じ曲でも3、4種類のバージョンを作る
時々その教材を拡充する必要もありますし、またアレンジなど修正の必要も出てきます。同じ曲でも、そのレッスンの段階によって3、4種類くらい書き分けたりもします。どちらかと言えばなるべく易しく弾ける教材の方がたくさん必要となってきます。
上級者であれば、市販の教材を使っても問題ありませんし、また自分に合った譜面を選ぶことが出来るので、それほど教材にこだわる必要はないのですが、やはり問題となるのは初級者や中級者です。特に年齢が高くなってからギターを始めた人の場合は、なかなか適切な譜面が市販されてなく、また自分で、自分に合った譜面を選ぶことがなかなか難しいものです。
自らの指導能力の低さを教材でカヴァーする
もっとも私が教材に強くこだわる理由は、じつはレッスンの仕方が上手くないからというのが正しいでしょう。レッスンの仕方が上手いギターの先生であれば、教材などあまり良くなくても、あるいは生徒さんのほうが選んだ教材といったものでも、十分にレッスンすることが出来、また生徒さんを満足させることも出来るのでしょう。
また技術的な指導だけでなく、豊富な人生経験や、話の面白さ、人間的な魅力などで生徒さんたちから親しまれ、あるいは慕われ、尊敬されたりする指導者もいるでしょう。
何かあるとすぐ教材のせいにする
もちろん私にはそんな離れ業的な技術も、人間的な魅力も無縁ですので、技術的な指導が上手く行かなくなれば、即レッスンが行き詰まってしまいます。そんな時に私の場合教材にその責任を押し付けるわけです。
教材さえその生徒さんに合っていれば、私のような稚拙な指導技術でもレッスンが出来るのではないかというわけです。したがって、レッスンが行き詰まるたびに教材を手直しし、補充し、また曲の順番を変えたりしてゆくことになります。
これは私がギター教室を始めた頃から、手書きで行なっていましたが、パソコン・ソフトで楽譜が書けるようになってからいっそうその傾向が強くなりました。
システム全体も常に考え直してゆく
教材を自分で作るということは、1曲、1曲の譜面を書くだけでなく、レッスンの・システムそのものを作るという事で、私のレッスン・システムはかなり細かく作られています。しかもそのシステムは1本の線ではなく、何本かの線になっていて、なおかつそれらが途中で枝分かれをするようになっています。
前述のとおりギターを習う人というのは本当に様々なので、なるべく多くの人をこのシステムの中に取り入れようということで、基本的な線はある程度決めておいて、さらにレッスンの状況に合わせてアレンジしてゆくといったようなことをしています。
多様性と統一性の間で
だんだんに自分が作ったシステムが複雑になりすぎて、そのうち自分でわからなくなってしまうこともあります。こうして教材に手を入れるということは補充したり単純ミスを直したりする他、自分で作ったシステムを再検証するといった意味もあります。
ギターの場合、何と言っても”多様性”ということが要求されるわけですが、同時に私としては”音楽は一つ”と考えているところもあるのでしょう。その「多様性」と「統一性」という矛盾した言葉の中でもがいているのが、私かも知れませんね。
ただ、あまり自分の考えに固執しすぎると何事も上手くは行かない、常に、頭の柔軟性は絶対に必要!!
・・・・・・・・・・・・
またまたこだわってしまったが、2012年のイヴェントのまとめをしておきましょう
年末のまとめをしようかと思って書き始めた今回の記事ですが、結局”教材”にこだわってしまいましたね。今年は昨年の震災の影響を残しながらも、まあまあ、穏やかな年だったでしょう。
5月4日 シニア・ギター・コンクール
私、及び中村ギター教室イヴェントとしては、まず、このところ毎年恒例となりましたが、5月4日にギター文化館で行なわれたシニア・ギター・コンクールの審査員を務めました。ミドルの部では北海道の佐々木さん、シニアの部ではひたちなか市の熊坂さんが優勝しました。
6月15日 県立図書館コンサート
6月15日に久々に茨城県立図書館でコンサートを行いました。このコンサートは特にギターやクラシック音楽に興味のない方にでも楽しんでいただけるような内容でコンサートを行いました。演奏終了後には何人かの方から面白かったと声をかけていただきました。
また、その時茨城大学クラシック・ギター部の後輩のIさん(女性)からお花を頂いたのですが、連絡先がわからないので、お礼がいえません。このブログ当然読んでいないと思いますが・・・・ ありがとうございました!
6月16日 オーシャン・パル・ギター・コンサート
その次の日の6月16日には東海村のリコッティでオーシャン・パル・ギター・コンサートに出演し、アルベニスなどの曲を弾きました。
7月15日 市民音楽会
7月15日には水戸芸術館での市民音楽会に水戸ギター・アンサンブルが出演し、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」からを演奏しました。今回からはコーラス部門が別のコンサートに移り、器楽関係のみのコンサートとなりました。いろいろ様子が変り、私も実行副委員長と言うことになり、演奏よりも裏方の方がたいへんというイヴェントとなりました。熱中症で救急車出動などというこもありました。
9月15日 第15回水戸ギター・アンサンブル演奏会
9月15日(今年は15日にコンサートが多い)に第15回水戸ギター・アンサンブル演奏会を行ない、今年はモーツァアルトの曲を中心のプログラムでした。
10月27日 アコラ・ミニ・コンサート
10月27日アコラで行なわれたジヴェルニー・サロンのゲストとしてミニ・コンサートを行い、ヘンデルやスカルラッティなどのちょっと”懐かしい”バロック編曲作品を演奏しました。
12月8日 中村俊三バッハ・リサイタル
12月8日はギター文化館で中村俊三バッハ・リサイタルを行ないました。私が行なった最近コンサートとしては最も内容が濃いというか、難度の高いもので、練習もなかなかたいへんでした。もちろん満足の行くところまでは弾けませんでしたが、とりあえず、そこそこというところかな・・・・ 来年もまだ少しフォローしたいところです。
ちょっと長いまとめとなってしまいましたが、皆さんよいお年を!!
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