つくばギター・フェスティヴァル
一昨日になってしまいましたが、28日(日)につくば市カピオ・ホールで行なわれたつくばギター・フェスティヴァルに水戸ギター・アンサンブルが出演しました。
水戸ギター・アンサンブルでは前回言いましたとおり、アルベニスの3曲を演奏しました。ある程度予定通りに出来たところもありますが、不慣れな会場ということもあってか、思うように行かなかった部分が多々あったのは否定できず(こういうのを”言い訳”?)。
言い訳ついでに出番直前にバス・ギターの弦が切れ、とりあえず通常のギターの弦を張るなどのトラブルもありましたが、なんと言ってもイスの配置の関係でお互いが視野に入りにくくなってしまった。しかしやはり私のアクション・ミスが最も影響が大きい・・・・
言い訳はこれくらいにして、これらの曲は今後も演奏してゆくので、今後7月の市民音楽会や、来年の水戸ギター・アンサンブル演奏会に向け、修正して行きます。3曲ともギター・ファンには独奏曲として馴染みの深い曲ですが、独奏とはちょっと違った形、あるいは合奏でも独奏ぽい感じを聴いていただけたらと思います。
それにしても今回は客席が超満員と言った感じでしたが、やはり「いちむじん」の人気なのでしょうか? 若いデュオらしい、スリリングな演奏でした。
<勝手に選ぶセゴヴィア名録音 第7位>
I.アルベニス : セヴィージャ (1944年録音)
実際に聴く前から好きに?
この曲を私が知るようになったのは大学に入ってからだが、当初は曲名とか楽譜だけでしか知らず、曲そのものは聴いたことがなかった(もちろん弾いたこともない)。でもアストゥリアスなど、他のアルベニスの曲から推測して、実際に聴く前からこの曲のファンになっていたと思う。
最初に聴いたのはやはりこのセゴヴィアの演奏で、ギターの先輩の部屋で何回も繰り返して聴かせてもらった記憶がある。その先輩はとても迷惑したと思うが、それでも当時の私は聴き飽きなかった。
かなり速く、ライヴ以上にライヴ的。多くのファンを魅了した
セゴヴィアの「セヴィージャ」の録音は1920~30年代のものや、ライヴ録音などがあるが、やはりこの1944年
の録音が最も印象的で、演奏時間も3:47とかなり速く、スリリング。おそらくセゴヴィアのセヴィージャの中では最もファンに聴かれた録音で、前述の先輩のところで聴いたのもこの録音。
1944年のニューヨーク録音ということで、音質そのものはあまり良くない。それもやむをえないこと、何しろ戦時中で、その当時の日本はたいへんなことになっていたのだから。文字通りギターどころではなかった。
そうした音質の問題も超えて、この演奏は魅力的なもの。とても勢いがあり、ライヴ録音以上にライヴ的な演奏。SP時代のものだが、録音はダイレクトではなく、磁気テープ録音と思われるが、それほど編集はしていなくて、ほぼ一発録りなのでは。いずれにせよ、多くのファンを引き寄せた不朽の名演。
<勝手に選ぶセゴヴィア名演 第8位)
ハイドン~セゴヴィア編 : メヌエット(交響曲第96番より) 1954年録音
なりきりセゴヴィア?
このブログでは何度か話に登った曲で、セゴヴィアの演奏した曲の中では個人的に最も愛着のある曲。最近時々私自身でも演奏していることも話したが、この曲を演奏すると、意識的か、無意識か、ほとんどセゴヴィアのコピーになってしまう。
本来そうしたことはギタリストとしてあまり良いことではないのだろうが、この曲に関しては自分自身では完全にそれを許している。まさに”なりきりセゴヴィア”。
その度に幸せな気分になれた
この曲の演奏が入っているLPは1954年発売の「プレイズ」と題されたものだが、私が買った最初のセゴヴィアのLPでもある。買った当時はそれこそ1日に何回も聴いた、そしてその度に幸せな気分になれた。この曲はそのLPの中でも最も気に入ったもの。
この演奏がオリジナルの曲と多少違うものだとか、かなり個性的な演奏などということは当時の私には全く関係なかった。原曲とセゴヴィアの演奏スタイルの違いなど全く区別せず、その演奏が丸ごと自分の中に入ってしまい
、ハイドンのメヌエットにグリサンドがかかるなど何の抵抗も不思議さも感じなかった。
隠れ1位? 別に隠れる必要ないんじゃない?
今聴きなおしても、この演奏は感動的、本当に体に浸み込んでしまったらしい。「第8位」とはしたが、もしかしたら自分の中では1位、つまり隠れ1位かも知れない。 ・・・・・それなら普通に1位にすれば? 世間体気にしすぎ?
録音は1952年の録音とは違い、かなり優れたもの。モノラル録音の最高傑作の言ってよいのでは。少なくとも1950年代末のステレオ録音よりずっとよく、セゴヴィアの音がリアルに録られている。
一昨日になってしまいましたが、28日(日)につくば市カピオ・ホールで行なわれたつくばギター・フェスティヴァルに水戸ギター・アンサンブルが出演しました。
水戸ギター・アンサンブルでは前回言いましたとおり、アルベニスの3曲を演奏しました。ある程度予定通りに出来たところもありますが、不慣れな会場ということもあってか、思うように行かなかった部分が多々あったのは否定できず(こういうのを”言い訳”?)。
言い訳ついでに出番直前にバス・ギターの弦が切れ、とりあえず通常のギターの弦を張るなどのトラブルもありましたが、なんと言ってもイスの配置の関係でお互いが視野に入りにくくなってしまった。しかしやはり私のアクション・ミスが最も影響が大きい・・・・
言い訳はこれくらいにして、これらの曲は今後も演奏してゆくので、今後7月の市民音楽会や、来年の水戸ギター・アンサンブル演奏会に向け、修正して行きます。3曲ともギター・ファンには独奏曲として馴染みの深い曲ですが、独奏とはちょっと違った形、あるいは合奏でも独奏ぽい感じを聴いていただけたらと思います。
それにしても今回は客席が超満員と言った感じでしたが、やはり「いちむじん」の人気なのでしょうか? 若いデュオらしい、スリリングな演奏でした。
<勝手に選ぶセゴヴィア名録音 第7位>
I.アルベニス : セヴィージャ (1944年録音)
実際に聴く前から好きに?
この曲を私が知るようになったのは大学に入ってからだが、当初は曲名とか楽譜だけでしか知らず、曲そのものは聴いたことがなかった(もちろん弾いたこともない)。でもアストゥリアスなど、他のアルベニスの曲から推測して、実際に聴く前からこの曲のファンになっていたと思う。
最初に聴いたのはやはりこのセゴヴィアの演奏で、ギターの先輩の部屋で何回も繰り返して聴かせてもらった記憶がある。その先輩はとても迷惑したと思うが、それでも当時の私は聴き飽きなかった。
かなり速く、ライヴ以上にライヴ的。多くのファンを魅了した
セゴヴィアの「セヴィージャ」の録音は1920~30年代のものや、ライヴ録音などがあるが、やはりこの1944年
の録音が最も印象的で、演奏時間も3:47とかなり速く、スリリング。おそらくセゴヴィアのセヴィージャの中では最もファンに聴かれた録音で、前述の先輩のところで聴いたのもこの録音。
1944年のニューヨーク録音ということで、音質そのものはあまり良くない。それもやむをえないこと、何しろ戦時中で、その当時の日本はたいへんなことになっていたのだから。文字通りギターどころではなかった。
そうした音質の問題も超えて、この演奏は魅力的なもの。とても勢いがあり、ライヴ録音以上にライヴ的な演奏。SP時代のものだが、録音はダイレクトではなく、磁気テープ録音と思われるが、それほど編集はしていなくて、ほぼ一発録りなのでは。いずれにせよ、多くのファンを引き寄せた不朽の名演。
<勝手に選ぶセゴヴィア名演 第8位)
ハイドン~セゴヴィア編 : メヌエット(交響曲第96番より) 1954年録音
なりきりセゴヴィア?
このブログでは何度か話に登った曲で、セゴヴィアの演奏した曲の中では個人的に最も愛着のある曲。最近時々私自身でも演奏していることも話したが、この曲を演奏すると、意識的か、無意識か、ほとんどセゴヴィアのコピーになってしまう。
本来そうしたことはギタリストとしてあまり良いことではないのだろうが、この曲に関しては自分自身では完全にそれを許している。まさに”なりきりセゴヴィア”。
その度に幸せな気分になれた
この曲の演奏が入っているLPは1954年発売の「プレイズ」と題されたものだが、私が買った最初のセゴヴィアのLPでもある。買った当時はそれこそ1日に何回も聴いた、そしてその度に幸せな気分になれた。この曲はそのLPの中でも最も気に入ったもの。
この演奏がオリジナルの曲と多少違うものだとか、かなり個性的な演奏などということは当時の私には全く関係なかった。原曲とセゴヴィアの演奏スタイルの違いなど全く区別せず、その演奏が丸ごと自分の中に入ってしまい
、ハイドンのメヌエットにグリサンドがかかるなど何の抵抗も不思議さも感じなかった。
隠れ1位? 別に隠れる必要ないんじゃない?
今聴きなおしても、この演奏は感動的、本当に体に浸み込んでしまったらしい。「第8位」とはしたが、もしかしたら自分の中では1位、つまり隠れ1位かも知れない。 ・・・・・それなら普通に1位にすれば? 世間体気にしすぎ?
録音は1952年の録音とは違い、かなり優れたもの。モノラル録音の最高傑作の言ってよいのでは。少なくとも1950年代末のステレオ録音よりずっとよく、セゴヴィアの音がリアルに録られている。
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