ドイツ : ガヴォット、ブーレ(J.S.バッハ)
皇帝ベッケンバウアー
ドイツ代表といえば、西ドイツ時代に3回優勝(1954、1974、1990年)しているサッカー強豪国です。特に1974年の時には皇帝と呼ばれたベッケンバウアーが活躍しました。「司令塔」といった言葉もこのベッケンバウアーから始まったようです。またゲルト・ミュラーというFWも活躍し、へデングでの得点が多いことから「爆撃機」と呼ばれていました。
19回中11回がベスト4以上
1990年以来優勝はありませんが、2002年第2位、2006年、2010年第3位とワールド・カップではこのところ毎回好成績を上げています。また19回のワールド・カップのうち、ベスト4以上が11回と安定した強さを持っていて、このあたりが他のヨーロッパの強豪国との違いです。
FIFAランキング第2位
現在の代表チームではエジル、ミュラーといった若手の選手が台頭する一方で、クローゼやラームといったベテラン選手も健在で、世代間のバランスもとれたチームとなっています。現在FIFAランキングはスペインに次ぐ2位で、ブラジル大会でも間違いなく優勝候補となるでしょう。
バッハの作品はギターのリサイタルには欠かせない
ギターのほうはというと、実はドイツの作曲家やギタリストで優れたギター曲を残した人はあまりいないのですが、現在のクラシック・ギターのリサイタルではバッハの作品は必ずと言ってよいほど演奏されています。私自身でも昨年バッハの作品のみのリサイタルを行ないました。
といった訳でオリジナルのギター作品以上にバッハの作品はギターで演奏されることが多く、ドイツの音楽もギターに無縁ではありません。また現在のドイツのほとんどの音楽大学にはギター科があるそうです。
演奏曲の方はバッハのリュート組曲第4番から「ガヴォット」、無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番より「ブーレ」です。
イタリア : カプリース第24番「主題と変奏」(パガニーニ)、 凱旋行進曲(ヴェルディ)
いつのまにか勝ってしまう
イタリアは優勝4回とワールド・カップではブラジルに次ぐ優勝回数を誇っています。特に下馬評が高くなくても何となく勝ってしまうチームのようです。1点取って守りきるサッカーは「カテナチオ」と呼ばれています。
ファンタジスタ
これまでGKのブフォン、DFのカンナバーロ、マルディーニなどの優れた選手も生み出してきましたが、ファンタジスタと呼ばれるロベルト・バッジョ、デル・ピエロ、トッティなどのスター選手も生み出しました。
ブラジル大会でも優勝をさらうのか
現在のチームではバロッティ、ピルロなどが中心選手ですが、ブラジル大会でも強豪たちのつぶしあいを尻目に、したたかに最後は優勝をさらってしまうのでしょうか。
イタリアもギターの国
イタリアはヨーロッパではスペインに次ぐギターの盛んな国で、古典期にはジュリアーニ、カルリ、カルカッシなどのギタリストを生み出しました。20世紀になってからはカステルヌォーボ・テデスコが「ボッケリーニ賛」、「プラテーロと私」などのギターの傑作を書いています。
超絶技巧的な曲
伝説のヴァイオリニストとして名高いニコロ・パガニーニもギターの作品を多数書いていますが、「24のカプリース」は無伴奏のヴァイオリンの為に書かれたもので、演奏には超絶技巧が必要な曲です。今日演奏するのはその中の第24番「主題と変奏」です。やはり難しい曲ですが、ギターに向いたところもあり、ジョン・ウィリアムスなど、ギタリストにもよく演奏される曲です。今日の演奏するのは私自身のギターへのアレンジです。
応援で歌われるあの曲
凱旋行進曲はヴェルディの有名なオペラ「アイーダ」からです。そう、サッカーの応援で歌われる、あの曲です。
ブラジル : ショールス第1番、練習曲第12番(ヴィラロボス)
ワールド・カップ優勝5回
最後は来年のワールド・カップの開催国、ブラジルです。ブラジルはワールド・カップ優勝5回と最多で、これまでも多くの選手をヨーロッパのビッグ・クラブに送り出してきました。言わずと知れたサッカー王国といえるでしょう。
ブラジル・サッカーと言えば、やはりペレ
ブラジルといえば、なんと言ってもペレということになりますが、17歳で初出場した1958年、および1962年、1970年と現役選手時代に3度ワールド・カップで優勝しています。このペレの時代にブラジルはサッカー王国の礎を築いたものと考えられます。
黄金のカルテット
もう一人ブラジルの代表的な選手といえば、私たちにはなじみの深いジーコでしょう。ジーコもたいへんすばらしい選手で、1982年のワールド・カップではソクラテス、ファルカン、トニーニョ・セレーゾの4人で構成する中盤を”黄金カルテット”と称賛されました。しかし残念ながらジーコの時代にはワールド・カップで優勝は出来ませんでした。
因みにファルカンは短い期間でしたが、日本代表の監督を務めたことがあります。トニーニョ・セレーゾは現在の鹿島アントラーズの監督です。
こんな時にこそ強いのでは
ブラジルは1994年のアメリカ、2002年の日韓でも優勝していますが、2006年ドイツ、2010年南アフリカとベスト4以上には進んでいません。また現在FIFAランキングでは19位。さらに、このところヨーロッパのビッグ・クラブで活躍する選手も、一頃に比べるとかなり少なくなっています。
しかし昨年、直前にフランスを破って意気揚々と試合に臨んだ日本代表を、ネイマールを中心に圧倒したブラジル代表の強さが私たちの目には焼きついています。こんな時にこそブラジルは強そうです。1950年の時には果たせなかった自国大会優勝を今度は実現するのでは。
ブラジルの作曲家といえば
ブラジルの音楽といえば、ボサ・ノバやサンバなどポピュラー系のものが盛んですが、クラシック音楽では20世紀前半に活躍したエイトール・ヴィラロボスが挙げられます。交響曲、室内楽、各種器楽曲、協奏曲などその作品数はかなり多く、その種類も多彩です。それらの中では12曲の「ショールス集」、9曲の「ブラジル風バッハ」などが代表作といえるでしょう。またピアノのための作品もよく演奏されます。
多作家だが、ギターの作品はそれほど多くない
ギターのための作品は「5つの前奏曲」、「5つのショーロ」、「12の練習曲」などで、作品数としてはそれほど多くはありませんが、たいへんよく演奏され、ギターのコンサートではなくてはならないレパートリーになっています。
その他のギター関係の作曲家と言えば、主に「鐘の響き」などのショーロを書いたペルナンブコ、二重奏で有名なセリジオ・アサド。さらにボサ・ノバ系のボンファ、カルロス・ジョビン、バーデン・パウエルなどが挙げられるでしょう。最近ではペレイラ、レイスなどのポピュラー系の作曲家の作品もクラシック・ギタリストによって演奏されています。
気が向いたらお出かけ下さい
さて、当コンサート明日(6月1日 土曜日 14:00開演 水戸市三の丸茨城県立図書館視聴覚ホール)ということになりました。お時間のある方は是非お出で下さい。入場無料で、特に予約等の必要もありません。気が向いたらお出かけ下さい。
皇帝ベッケンバウアー
ドイツ代表といえば、西ドイツ時代に3回優勝(1954、1974、1990年)しているサッカー強豪国です。特に1974年の時には皇帝と呼ばれたベッケンバウアーが活躍しました。「司令塔」といった言葉もこのベッケンバウアーから始まったようです。またゲルト・ミュラーというFWも活躍し、へデングでの得点が多いことから「爆撃機」と呼ばれていました。
19回中11回がベスト4以上
1990年以来優勝はありませんが、2002年第2位、2006年、2010年第3位とワールド・カップではこのところ毎回好成績を上げています。また19回のワールド・カップのうち、ベスト4以上が11回と安定した強さを持っていて、このあたりが他のヨーロッパの強豪国との違いです。
FIFAランキング第2位
現在の代表チームではエジル、ミュラーといった若手の選手が台頭する一方で、クローゼやラームといったベテラン選手も健在で、世代間のバランスもとれたチームとなっています。現在FIFAランキングはスペインに次ぐ2位で、ブラジル大会でも間違いなく優勝候補となるでしょう。
バッハの作品はギターのリサイタルには欠かせない
ギターのほうはというと、実はドイツの作曲家やギタリストで優れたギター曲を残した人はあまりいないのですが、現在のクラシック・ギターのリサイタルではバッハの作品は必ずと言ってよいほど演奏されています。私自身でも昨年バッハの作品のみのリサイタルを行ないました。
といった訳でオリジナルのギター作品以上にバッハの作品はギターで演奏されることが多く、ドイツの音楽もギターに無縁ではありません。また現在のドイツのほとんどの音楽大学にはギター科があるそうです。
演奏曲の方はバッハのリュート組曲第4番から「ガヴォット」、無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番より「ブーレ」です。
イタリア : カプリース第24番「主題と変奏」(パガニーニ)、 凱旋行進曲(ヴェルディ)
いつのまにか勝ってしまう
イタリアは優勝4回とワールド・カップではブラジルに次ぐ優勝回数を誇っています。特に下馬評が高くなくても何となく勝ってしまうチームのようです。1点取って守りきるサッカーは「カテナチオ」と呼ばれています。
ファンタジスタ
これまでGKのブフォン、DFのカンナバーロ、マルディーニなどの優れた選手も生み出してきましたが、ファンタジスタと呼ばれるロベルト・バッジョ、デル・ピエロ、トッティなどのスター選手も生み出しました。
ブラジル大会でも優勝をさらうのか
現在のチームではバロッティ、ピルロなどが中心選手ですが、ブラジル大会でも強豪たちのつぶしあいを尻目に、したたかに最後は優勝をさらってしまうのでしょうか。
イタリアもギターの国
イタリアはヨーロッパではスペインに次ぐギターの盛んな国で、古典期にはジュリアーニ、カルリ、カルカッシなどのギタリストを生み出しました。20世紀になってからはカステルヌォーボ・テデスコが「ボッケリーニ賛」、「プラテーロと私」などのギターの傑作を書いています。
超絶技巧的な曲
伝説のヴァイオリニストとして名高いニコロ・パガニーニもギターの作品を多数書いていますが、「24のカプリース」は無伴奏のヴァイオリンの為に書かれたもので、演奏には超絶技巧が必要な曲です。今日演奏するのはその中の第24番「主題と変奏」です。やはり難しい曲ですが、ギターに向いたところもあり、ジョン・ウィリアムスなど、ギタリストにもよく演奏される曲です。今日の演奏するのは私自身のギターへのアレンジです。
応援で歌われるあの曲
凱旋行進曲はヴェルディの有名なオペラ「アイーダ」からです。そう、サッカーの応援で歌われる、あの曲です。
ブラジル : ショールス第1番、練習曲第12番(ヴィラロボス)
ワールド・カップ優勝5回
最後は来年のワールド・カップの開催国、ブラジルです。ブラジルはワールド・カップ優勝5回と最多で、これまでも多くの選手をヨーロッパのビッグ・クラブに送り出してきました。言わずと知れたサッカー王国といえるでしょう。
ブラジル・サッカーと言えば、やはりペレ
ブラジルといえば、なんと言ってもペレということになりますが、17歳で初出場した1958年、および1962年、1970年と現役選手時代に3度ワールド・カップで優勝しています。このペレの時代にブラジルはサッカー王国の礎を築いたものと考えられます。
黄金のカルテット
もう一人ブラジルの代表的な選手といえば、私たちにはなじみの深いジーコでしょう。ジーコもたいへんすばらしい選手で、1982年のワールド・カップではソクラテス、ファルカン、トニーニョ・セレーゾの4人で構成する中盤を”黄金カルテット”と称賛されました。しかし残念ながらジーコの時代にはワールド・カップで優勝は出来ませんでした。
因みにファルカンは短い期間でしたが、日本代表の監督を務めたことがあります。トニーニョ・セレーゾは現在の鹿島アントラーズの監督です。
こんな時にこそ強いのでは
ブラジルは1994年のアメリカ、2002年の日韓でも優勝していますが、2006年ドイツ、2010年南アフリカとベスト4以上には進んでいません。また現在FIFAランキングでは19位。さらに、このところヨーロッパのビッグ・クラブで活躍する選手も、一頃に比べるとかなり少なくなっています。
しかし昨年、直前にフランスを破って意気揚々と試合に臨んだ日本代表を、ネイマールを中心に圧倒したブラジル代表の強さが私たちの目には焼きついています。こんな時にこそブラジルは強そうです。1950年の時には果たせなかった自国大会優勝を今度は実現するのでは。
ブラジルの作曲家といえば
ブラジルの音楽といえば、ボサ・ノバやサンバなどポピュラー系のものが盛んですが、クラシック音楽では20世紀前半に活躍したエイトール・ヴィラロボスが挙げられます。交響曲、室内楽、各種器楽曲、協奏曲などその作品数はかなり多く、その種類も多彩です。それらの中では12曲の「ショールス集」、9曲の「ブラジル風バッハ」などが代表作といえるでしょう。またピアノのための作品もよく演奏されます。
多作家だが、ギターの作品はそれほど多くない
ギターのための作品は「5つの前奏曲」、「5つのショーロ」、「12の練習曲」などで、作品数としてはそれほど多くはありませんが、たいへんよく演奏され、ギターのコンサートではなくてはならないレパートリーになっています。
その他のギター関係の作曲家と言えば、主に「鐘の響き」などのショーロを書いたペルナンブコ、二重奏で有名なセリジオ・アサド。さらにボサ・ノバ系のボンファ、カルロス・ジョビン、バーデン・パウエルなどが挙げられるでしょう。最近ではペレイラ、レイスなどのポピュラー系の作曲家の作品もクラシック・ギタリストによって演奏されています。
気が向いたらお出かけ下さい
さて、当コンサート明日(6月1日 土曜日 14:00開演 水戸市三の丸茨城県立図書館視聴覚ホール)ということになりました。お時間のある方は是非お出で下さい。入場無料で、特に予約等の必要もありません。気が向いたらお出かけ下さい。
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