中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

Q : 独学で「アルハンブラの想い出」を練習しています。どのような練習をしたら村治佳織さんのようなトレモロが弾けるのでしょうか。やはり「アルハンブラの想い出」は教室で習わないと弾けるようにはならないんでしょうか? また習った場合、どれくらいで弾けるようになるんでしょうか? 


                                    40代男性
 

A : その4   「アランブラの想い出」の演奏のしかた




まず曲の把握

 今回は運指や曲想などアランブラの想い出の弾き方についての話です。まず曲の出来方ですが、前回載せた二重奏の譜面を見ていただくとわかりますが、曲そのもはメロディとアルペジオの組み合わせで、意外とシンプルです。
 
 最初からトレモロ奏法、あるいは左手の運指など、指の問題にばかりに気を取られないで、まずどういうメロディで、どういう伴奏か、どのような構成でこの曲が出来ているか、などを把握しておきたいところです。独奏の練習に入る前に前述の二重奏版などを練習しておくのは、たいへん有効です。



4小節ごとのフレーズで出来ている

 構成としては前半イ短調、後半イ長調にコーダといった形になっています。フレーズはほぼ4小節からなり、前半は5、後半は4つのフレーズからなり、コーダははっきりとしたフレーズにはなっていませんが、8+13小節からなります。

 前後半はそれぞれ4小節のはっきりとしたフレーズからなるので、演奏の際のフレージングには十分気をつけるべきでしょう。また強弱の付け方にも関係し、記憶の目印ともなります。一応参考のために譜面を載せましたが、この曲はどの譜面もほぼ同じなので、出来れば手持ちの譜面を参考にして下さい。


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1、2段だけに強弱記号が付いているが、以下同様と考えられる。


 この曲には強弱記号、速度指示、発想記号などはかなり少なく、付いているのは冒頭の2段にデクレシェンドとクレシェンド、2拍目、3拍目の低音にアクセント記号、そして終わりから5小節目にリタルダンド、4小節目にピアニッシモ、3小節目にピアニシッシモが付いているだけです。



アクセント記号は拍頭を明確にということか

 3段目、つまり5小節目からは強弱記号が付いていませんが、それ以降も4小節までと同じようにすると考えるべきでしょう。2,3拍目に付けられたアクセント記号は、この音をはっきり弾いて、拍の表、つまり3拍子となっていることがよくわかるように弾くといった意味でしょう。

 またこの音が不明瞭になりやすいので注意といったことかも知れません。決してスフォルツァンドではないので、極端に大きく弾く意味ではありません。



メロディの上下にあわせてクレシェンドとデクレシェンド

 デクレシェンドとクレシェンドの組み合わせは、一般的なフレーズの強弱の付け方と逆の感じですが、おそらくメロディの上昇、下降にしたがって強弱を付けるといった意味なのでしょう。これは、以後の部分の強弱の付け方に大きく関係してきます。



呼吸感は必要だが、音楽が途切れてはいけない

 フレーズについては、前述のとおり、前、後半ともに4小節ずつとなっていますが、4小節目のところ、つまり二つ目のフレーズは4小節目の3拍目からと考えてよいでしょう。

 各小節の切れ目では呼吸感が必要ですが、間を空けるというより、力を抜く、つまり音圧を押さえて、気持ちスローダウンするくらいがよいでしょう。あくまでも、音楽の流れは自然でなければなりません。



9小節目はフォルテ

 「上昇はクレシェンド、下降はデクレシェンド」ということからすると、5段目、つまり9小節目が最も音量が大きくするところだと思います。9小節目の冒頭からフォルテでもよいと思いますが、弦楽器のように冒頭はやや押さえ気味で、音が少し進んでから音量を最大にする方法もあります。

 またこの部分は左手が難しいところで、上手く行かない場合は運指などの変更が必要でしょう。11小節目(一番下の段)の3連符のスラーも難しいところで、左右の指の動きを合わせなければなりません。



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13小節目からはさらに左手が難しい、①弦で弾く方法も

 13小節目(2ページ目の1段目)からの4小節は二短調に変りますが、ここは左手の特に難しいところです。押さえる場所を覚えるだけでは弾けないので、具体的に一本一本の指の動きを考えて練習しないといけないでしょう。どうしても上手く行かない時には、メロディを①弦にする方法もあります。



転調してからはおおらかに

 21小節目(2ページの5段目)からはイ長調に変り、メロディが①弦になることもあって、前半よりは弾きやすくなります。明るく、おおらかな演奏が必要でしょう。25小節(2ページ最後の段)からはメロディが大きく飛躍して一つのクライマックスとなります。音量を上げるのはもちろんですが、美しさも失わないようにしたいものです。ややグリサンド気味に弾いてもよいでしょう。



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嬰ハ短調という遠い調に転調。表情込めて

 29小節目(3ページの2段目)からは嬰ハ短調という、やや遠い調に転調し、曲の表情も一転します。たいへん印象的な部分なので、特に表情込めて歌いたいところです。またメロディの上下とポジションの上下が逆になり、記憶の混乱しやすい部分でもありますので(プロ・ギタリストでも混乱する時がある)、メロディとコードを分けて正確に記憶すべきでしょう。



コーダのメロディの動きは少ない ~クレシェンド、デクレシェンドをはっきり

 コーダに入ってからは技術的に難しい部分はありません。ここは歌というよりはいわゆる後奏部分で曲に余韻を持たせるといった意味合いでしょう。メロディの動きが少ない分だけクレシェンド、デクレシェンドは、はっきりさせたほうがよいでしょう。4ページ2段目の2小節、および6段目の1小節目が山と考えられます。



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山場で音量を上げておかないと効果が薄い

 強弱記号が非常に少ないこの曲にあって、最後の部分だけリタルダンドとピアニッシモ、ピアニシッシモが記入され、消えてゆくように演奏することが示されています。最後を消えてゆくようにするためには、その前の山となる部分(6段目の1小節目)でしっかりと音量を上げておかないと効果が薄いでしょう。



なるべくオリジナルの運指は尊重したいところだが

 なお、多くのギタリストは、何らかの形で記入された運指を変更して演奏していると思いますが、譜面に記入されている運指はおそらくタレガ自身のものと考えられ、特に弦の指定などはなるべく尊重すべきでしょう。ただし指の使い方などは直接音に関係するものではありませんから、結果がよければ変更に問題ありません。

 しかしタレガの指定のポジションで上手く弾けない時には、次善の方法としてポジションや弦の指定を変更してみるのも可能でしょう。特に前半(短調部分)ではそれが言えると思います。



①弦で始めるとトレモロが弾きやすい

 タレガは短調と長調の違いをはっきりさせるため、前半は②弦ではじめ、後半は①弦で弾くように指示しています。もちろんこれも出来る限り従いたいところですが、②弦でスタートすると、トレモロ奏法がなかなか上手く弾けない場合、①弦で始めるとトレモロも弾きやすいと思います。この方法をとるギタリストも少なくありません。

 前述のとおり、13小節目からもメロディを①弦にすると、左手は少し易しくなり、3連符のスラーも出しやすくなります。

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Q : 独学で「アルハンブラの想い出」を練習しています。どのような練習をしたら村治佳織さんのようなトレモロが弾けるのでしょうか。やはり「アルハンブラの想い出」は教室で習わないと弾けるようにはならないんでしょうか? また習った場合、どれくらいで弾けるようになるんでしょうか? 


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A : その3   トレモロ奏法いろいろ



 前回はアルペジオ練習だったので、今回はトレモロ練習になるところですが、前にお話したとおり、前回のようなアルペジオがちゃんと弾ければ、トレモロ奏法については特に問題ありません。おそらく美しく、クリヤーなトレモロが弾けるでしょう。

 トレモロ奏法でも、通常のpamiの指順だけでなく、いろいろ違った弾き方をする人もいるので、今回はそのいろいろなトレモロ奏法の話をしましょう。



薬指を使わないトレモロ(pmim など)

 昨年つくばでリサイタルを聴いたアナ・ヴィドヴィッチはトレモロを3本の指、おそらくpmimで弾いているようです。速さは普通くらいといった感じですが(おそらく80前後)、1音1音粒が揃っていてたいへん美しいトレモロです。

 もちろんこれは普通の人に出来ることではなく、すぐれた運動性能の指を持つヴィドヴィッチだから出来ることですが、確かに薬指を使うより人差し指と中指で弾いたほうが、よりコントロールがよいので、これからの若いギタリストには流行るかもしれませんね。



逆弾きトレモロ(pima)

 私の場合、逆弾きトレモロ、つまりpimaは、まだ試行段階ですが、ギタリストの中にはこの指順でたいへん美しく弾く人もいます。人によってはこの順のほうが弾きやすいかも知れないので、pamiの指順で上手く行かない人は試してみる価値はありそうです。



フラメンコのトレモロは1個、または2個音が多い(piami pmiami など)

 フラメンコ奏者の場合はトレモロを3個ではなく、4個、あるいは5個で弾いたりします。指順としてはpiami、pmiami といったものだと思いますが、1個や2個多いトレモロでも相当な速さで、なおかつ勢いのある音で弾くので、恐れ入ります。



ピックでアランブラ

 話によれば、アコースティック・ギタリストの中にはフラット・ピックだけでアランブラの想い出などのトレモロを(もちろん低音もメロディも)弾いてしまう人もいるようです。これも一つの超絶技巧でしょう。



ヴァイオリンのアランブラもある

 かつて、LP時代にルッジェーロ・リッチというヴァイオリストが、アランブラの想い出を弾いていました。ヴァイオリンでアランブラを弾くというと、普通はピアノ伴奏でヴァイオリンが優雅にメロディを弾くといったことを思い浮かべるところですが、このリッチは、なんと、低音からトレモロの1音1音まで、ギター譜面をそのまま1台のヴァイオリンで弾くといったものです。まさに超絶技巧ですが、優雅な感じというよりは、かなりスリリングです。



人差し指だけのトレモロ奏法

 ギター合奏などでは、メロディをマンドリンのトレモロのように、人差し指の往復によるトレモロ奏法を用います。この方法でメロディ部分を弾き、低音部分を別のギターで弾く形の、二重奏にすると比較的簡単にアランブラの想い出が弾けます。人差し指の爪を上手く使うと、独奏よりもかえって美しく聴こえることもあります。


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アランブラの想い出の二重奏版。独奏の譜面から簡単に作れる。このようにすると簡単な曲に見える。メロディは通常の弾き方でもよいが、人差し指の往復によるトレモロ奏法を用いるとより原曲に近くなる。


 

次回は「アランブラの想い出」の弾き方

 これまでトレモロ奏法など、右手のことを中心に話してきましたが、次回は曲の出来方、曲想や左手の運指など、「アランブラの想い出」の弾き方の全般的なことについてお話します。

 ところで、些細な問題かも知れませんが、この曲の曲名について確認しておきましょう。この件についてはすでに何度かお話しましたが、10~20年くらい前までは、どのCDや楽譜でも「アルハンブラの想い出」と日本語表記されていましたが、最近の日本のギター界では「アランブラの想い出」と表記されることが多くなりました。

 原語の綴りは「Alhambra」ですが、この「h」は間違いなく発音されることはなく。原語の発音からすれば「アランブラ」のほうが近いと言えます。もっとも海外では他国語の場合、原語の発音などあまり気にせず自国の原語に則した発音をしています。例えば「バッハ」はアメリカでは「バック」で、モーツアルトのフランスでは「ムザルト」と発音しています。

 ですから世界的に見れば「アルハンブラ」だろうと、「アランブラ」だろうとどっちでもよいのですが、最近の傾向が「アランブラ」となっている以上、当ブログでも原則上この表記を用います。しかしまだまだ一般には「アルハンブラ」のほうが馴染まれているのも確かですので、場合によってはこの表記も用います。

 また「アランブラ宮殿の想い出」とも表記されたりすることもありますが、「アランブラ」は「赤い城」という意味だそうで、「宮殿」の意味合いも含まれるので「宮殿」とあえて添える必要はないようです。

 さらに「思い出」という漢字を用いる場合もありますが「想い出」のほうが一般的なようですので、こちらの表記にします。
Q : 独学で「アルハンブラの想い出」を練習しています。どのような練習をしたら村治佳織さんのようなトレモロが弾けるのでしょうか。やはり「アルハンブラの想い出」は教室で習わないと弾けるようにはならないんでしょうか? また習った場合、どれくらいで弾けるようになるんでしょうか? 


                                    40代男性
 




A : その2    正しく、美しいトレモロ奏法のためのトレーニング ~アルペジオ練習




前フリと考えていただいて結構

 お待たせいたしました、それでは本題に入りましょう。まず最初は「正統的な」トレモロ奏法のトレーニングからです。これからの話は美しく、クリヤーなトレモロを演奏するためのもので、すでにトレモロ奏法が弾ける人、あるいは今後フィジカル的に向上していゆくであろう、10代、20代の愛好者などが対象です。

 しかし質問者のように、人によってはこれらのトレーニングはたいへん難しいものになるかも知れません。特に30才を過ぎてからギターを始めた場合、スピードに関しては難しいことが多いでしょう。そうした人の場合は今回の記事は単なる「前フリ」程度に考えて、次の次くらいからが本当の内容と思って下さい。

 ただし今回のトレーニングはスピードに関することを別にすれば、ギター演奏のための最も基礎となることなので、ギター演奏全般についてたいへん有用なトレーニングでもあります。トレモロ奏法云々に関らず、日常的に行なってもよいものです。




まずはアルペジオ練習から

 トレモロ奏法は前述のとおり基本的にはアルペジオ奏法と全く異なるものはありません。最初からトレモロ奏法の練習でもよいのですが、アルペジオ奏法の練習の方が1音1音クリヤーに弾くには練習しやすいと思いますので、アルペジオ練習からはじめます。

 下の譜面はアグアードの練習曲ですが、シンプルで開放弦も多いので基礎トレーニングに良い教材だと思います。アルペジョ練習、つまりアルアイレ奏法の話は当ブログでも何度か書いていますが、改めてポイントを書いておきましょう(今回は写真付きで)。

 

譜例1 アグアードのエチュードより(アルペジオ・パターンは原曲と異なる)

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譜例2 逆のパターン 

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爪は、弦を滑らすように斜めに当てる。私の場合は45度よりもさらに平行に近いかも。この方が音色は柔らかくなり、スピードも出る。

   右手




爪の生え際付近で弦をしっかりと捉える。速く弾く場合でも弦をちゃんと掴まなければならない。

    人差し指



 まず、スピードを上げる前に、まず1音1音しっかりと、また美しく発音することを心がけてください。美しい音を出すためには爪は弦に対してある程度の角度を持って触れる必要があります。しいて言えば45度くらいでしょうか。弦を弾く際には指先(爪の生え際付近)でしっかりと弦を掴まえなければなりません。指で弦をちょっと押す感じといってよいでしょう。



右手全体が上下しないように、弦を真上に引き上げない

 弦を真上の方に弾き上げるとギターの場合ノイズが発生しやすいので、弦を斜め上方に弾く感じになります。弦の手のひらの中央部分に引き込むような感じといってよいでしょう。またこの時手のひらや手首部分が動くとはっきり音が出せなくなりますので、弦を弾いている時に手全体が動いてはいけません。



親指は、アポヤンド奏法

 親指は出来るだけアポヤンド奏法で弾いてみてください。ちょっと難しいかも知れませんが、それによってバランスのとれた美しいアルペジオ、およびトレモロになるでしょう。また右手全体も安定するはずです(アポヤンドの際に手全体が動いてはいけない)。さらに低音が重なって響きが濁ることも避けられます。




4分音符=150/mくらいが目安

 以上のことが出来たらいよいよスピード・アップにかかります。10代、20代の人でしたら、最初はあまり速くならなくとも、練習を続けて行けば、だんだん速くなってゆくでしょう。

 目安としては譜例1、譜例2、共にメトロノームで4分音符=150くらいです。因みに私の場合、MAXで譜例1は180、譜例2は240くらいです(私の場合pimaのほうが圧倒的に速い)。




ヴィラ=ロボスの練習曲第1番

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 また、トレーニングとしては上のヴィラ=ロボスの「練習曲第1番」もたいへんよいと思います。「Allegro non troppo」と指示されているので、曲のしてはそれほど速くなく、4分音符=110~130くらいと考えられますが、トレーニングとして考えればもっと幅広く考えてよいと思います。

 この曲、あるいはこのトレーニングの最大のポイントは右手薬指(a指)だと思います。a指は右指の中で最もコントロールしにくい指で、アルペジオ練習の場合、如何にこの指コントロールするかがたいへん重要なことです。

 この曲の場合も最初から速さを追求するのではなく、まず、a指でしっかりと弦を捉えることに集中するべきでしょう。この時、なるべくa指を弦に近づけるような感じで弾くとよいでしょう。



薬指でしっかりと弦を掴まえる

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いろいろな速さで練習する

 この曲は、遅いテンポで練習してもたいへん効果があります。①4分音符=50~70、 ②4分音符70~100、 ③4分音符100~150 などの3つの段階に分けて練習するとよいのではと思います。
アルハンブラが弾きたい! 

Q : 数年前からクラシック・ギターをやっています。本当は教室に習いに行けばよいとは思いますが、仕事の関係でなかなか通えないので、ネットなどを利用して練習しています。「禁じられた遊び」のほうはなんとか弾けるようになったので、今度はギターの名曲「アルハンブラの想い出」に挑戦してみようと思います。

 ユー・チューブで村治佳織さんの「トレモロ奏法」見てみたのですが、とてもきれいで自然に、しかも簡単そうに弾いています(説明も簡単ですが)。一応自分でもやってみたのですが、全然同じようになりません。本当はもっと細かいやり方や練習法など、いろいろあるんでしょうね。

 どのような練習をしたら村治さんのようなトレモロが弾けるのでしょうか。やはり「アルハンブラの想い出」は教室で習わないと弾けるようにはならないんでしょうか? また習った場合、どれくらいで弾けるようになるんでしょうか? 


                                    40代男性
 

A : その1



夜おそく電話

 一月ほど前、夜やや遅く、「中村俊三先生ですか、ギター教室やっている?」と声の感じからすると私よりやや上くらいの年齢と思われる人から電話がありました。

 「ハイ、そうですが」と答えると、「本当は習いに行けばいいんだけど、近くに教室もなくて・・・ 独学でアルハンブラやっているんだけど、なかなか独学ではね・・・・

「そうですね」

「まあ、習いに行けばいいんだけどね・・・・ でもあれだと思うんだよね、独学じゃだめだって誰が決めたのかって・・・・ イエペスだの荘村さんだの、あと誰だっけ、えーと、そう、福田さん、福田新一さん、その福田さんとかに習ったって、出来ないものは出来ないんじゃない? ・・・・それじゃ何かい、荘村さんに習えば誰でも弾けるのかって・・・・・」

「あのう、すみません、入学の問い合わせですか?」

「だから、荘村さんだの、イエペスだのといったって・・・・」




これはリアルの話

 時間も時間なので、ちょっといい気分になった愛好家のようです。しばらく一方的に話した後、突然電話が切れてしまいました。入学の問い合わせではなかったのは確かです。

 「アランブラの想い出」を独学で練習しているようなのですが、なかなか思い通りに行かず、そのことが私のところへの電話となったようですね。電話の内容の記憶は、あまり正確ではありませんが、これはリアルにあった話です。因みに最初の「Q」の方はタイトルどおりバーチャルです、念のため。




ベスト・アンサーを読めばよいことだが

 さて、この「トレモロ奏法」、「アランブラの想い出」の弾き方などについては、質問者の言うとおり、村治さんはじめ、ユー・チューブやブログなどの動画や書き込みもたくさんあると思います。ベスト・アンサーを読んでいただければよいわけですが、当ブログに質問いただいた以上(バーチャルだが)、責任をもって当ブログなりのお答えをしてゆきましょう。

 当ブログでは、正統的で効果的なトレモロ奏法のトレーニングから、「アランブラの想い出」の正しい演奏法と解釈、さらに他ブログでは絶対に書かれてない丸秘技から、合法ギリギリの裏技にいたるまで詳しく書いてゆきますので、最後までお付き合い下さい。

 



特別の練習をしているわけではない

 ところで、村治さんはじめ、多くの一流ギタリストに「どんな練習をしたらトレモロ奏法が弾けるようになるのですか」と聴いたとしても、本当のところはよくよくわからないのではないかと思います。というのもそうした一流のギタリストは、何か特別な練習をしてトレモロ奏法が弾けるようになったわけではないからなのです。

 現在のプロのギタリストはたいてい子供の時からギターをやっていて、トレモロ奏法などいつの間にか、あるいは最初から弾けていたと考えられます。



トレモロ奏法といっても、技術的は特別のものではない

 さらに、トレモロ奏法といっても実は特別な弾き方をしているわけではなく、アルペジオの延長と考えられます。つまりトレモロ奏法はアルペジオを同一弦で弾いているだけのことです。

 ということは、かなり難しいスケールやアルペジオでも難なく弾ける最近のギタリストたちにとっては、トレモロ奏法といっても、特別意識をしなくとも自然に弾けてしまう訳です。しかしごく稀に、トレモロ奏法を苦手とするギタリストもいるようですが、最近ではほとんど見かけません。



私の場合も何となく弾けていた

 私の話で何ですがで、私の場合もトレモロ奏法は子供の頃から何となく弾けていました。中学生の頃だったと思いますが、最初はamiの意味を取り違えて、「親指-人差し指-中指-薬指」の、通常とは逆の順で弾いていました。しばらくはそれで弾いていましたが、そのうち指順が違うとわかり、一般的な「親指-薬指-中指-人差し指」の順に直しました。


若い頃、トレモロだけは(?)得意だった

 私の若い頃、お世辞にもあまりギターが上手とは言えませんでしたが、トレモロ奏法だけは得意で、「アランブラの想い出」など、トレモロの曲をよく弾いて意いました。当時はすごく緊張したり、また指が冷たかったり、あるいは寝起きでも、指慣らしなしでも、どんなに条件が悪くてもトレモロの曲だけは弾けました。

 結構速くも弾けたと思いますが、あまり速く弾くと美しく聴こえなくなるので、いつもなるべくゆっくり弾くように心がけていました。それでも今現在よりは速く弾いていました。


しかしだんだん遅くなって

 しかし、40代半ばを過ぎたあたりから、だんだんスピードがあまりあがらなくなり、今現在では4分音符で80前後くらいと、当時よりメトロノームの数字で10~20くらいは遅くなっています。



私の場合、逆順の方がずっと速く、疲れない

 10年ほど前から一番最初にやっていたpimaの逆順トレモロを試すようになったのですが、この順だと少なくとも速さだけはかつてより速いくらいに弾けます。あまりきれいとは言えないのですが、速さだけはイエペス並に弾けます。

 さらにこの順だとほとんど疲れず、長い時間弾き続けることも出来、また低音もしっかり出せ、音量の増減もよりいっそう出来ます。指の動きとしてはこちらの方が自然なのかも知れません、ただし個人差はあるのでしょう。しかし残念ながらこの順だと、爪のノイズが結構入ってしまい、またやや不安定さもあります。
 

アランブラの想い出を弾く時にはいつも迷う

 正規の順のpamiでは、確かにスピードは遅いのですが、ノイズもほとんどなく、きれいに弾けるので、スピードを必要としない場合は今でもこの順で弾いています。逆順で弾く場合はスピードや迫力を必要とする場合と言うことになります。

 「アランブラの想い出」の場合は、どちらにしようかとその都度迷ってしまいます。そのどちらの要素もあるからです。美しく弾くならpami、曲の構成を重視すればpimaということになります。本番で急に気が変ったり、リハと本番で逆の順で弾いたり、といったこともあります。




ご期待下さい

 今日はこんなところですが、次回より、よりいっそう美しい「アランブラの想い出」になるように、また、正しい「アランブラの想い出」が弾けるように、あるいは「アランブラの想い出」みたいに聴こえるように、さらに「アランブラの想い出」が弾いた気になれるように・・・・

 前述のとおり、私のこれまでの経験を活かし、トレモロ奏法、および「アランブラの想い出」の正しい練習法、効果的な練習法、意外な弾き方、試してみてもよい方法、反則技、非合法手段・・・・・  などなど、ここだけでしか言えないことも含め、いろいろお教えしてゆきます。他ブログには書かれていないこと満載です。 

 ご期待下さい。




Q : 最近友達がギターを習い始め、私もやってみようかと思っています。でも私に向いているかどうか心配です。本当に始めてみないとわからないとは思いますが、やり始めたものを途中でやめるのはちょっと抵抗があります。どんな人がギターに向いているのでしょうか? 

                            会社員女性


A :  その2   答え合わせ2
  



7.将棋、囲碁、チェス、マージャンなどといったゲームは結構得意。


囲碁、将棋などの強いギタリストは多い

 大学のギター部時代でも、囲碁や将棋の強い部員はギターも上手だった記憶があります。ギターの運指を考えるのと将棋などの先を読むのとは関係がありそうです。将棋がとても強かったある後輩部員は、初見演奏がたいへん得意でした。おそらくプロのギタリストでも囲碁や将棋の強い人は多いのではないかと思います。

 ギター部時代のマージャン仲間の一人に、とてもマージャンが強い後輩がいて、いつもその後輩には勝てませんでした(私の方が弱い?)。彼はかなりの負けず嫌いで、その気迫に圧倒されていたところもありますが、先の読みも優れていて、論理的なマージャンもします。



私の2倍の速さで牌を積む

 さらに牌を積むのがとても速く私の2倍くらいの速さで積み、記憶力もよく自分で積んだ牌は(手積みだったので)だいたい覚えているそうです。マージャンは一晩に何回も積み直すわけですから、それをいちいち覚えてられるなんて私には信じられません。それどころか、私の場合、山からポロリと落ちた牌でもすぐに忘れてしまいますし、自分が親だったことなどもよく忘れます。 ・・・・これではマージャンが強くなるわけがない!

 彼はギターの方は特に小さいうちからやっていたわけではないそうですが、かなり機用で、指もよく動いていました。特に熱心にギターを練習するタイプではありませんでしたが、難しそうな曲でも、何となく弾けていました。

 そういえば創(私の息子)も、たまに家庭マージャンをやる程度で、それほどマージャンをやったわけではないのですが、牌を積むのは速く、やはり私の2倍くらいの速さで積んでいました。その指の動きを見ていると、左右の指が全く独立して整然と動いている感じで、それを見ているだけでもギターはかなわないと思いました。




8.家族や友人の前では、なるべく楽しい話を選んでする。


仕事のグチばかり言っていては

 ギターを演奏するにあたっては、聴いている人を楽しませると言う意識は絶対に必要です。聴く人がいてはじめてギターの演奏が成り立つわけですから、まずギターが上手かどうか、あるいは正しい演奏かどうかよりも、聴いて楽しい、あるいは聴きたい演奏である必要があるでしょう。


 日常生活においても、家で仕事のグチばかり話したり、友達と他人の悪口や、暗い話ばかりしていたのでは、周囲の人たちもだんだん遠ざかってしまうでしょう。やはり話をするなら、自分も家族も友達も、みんな良い気分になれるような話をしたいものです。 ・・・・あまり易しいことではないかも知れませんが。




9.仕事や、人間関係などで失敗や、嫌なことがあっても、一晩寝ればたいてい忘れる。


忘れるだけでもいけない

 あまり説明の必要がないかも知れませんが、人生においても、ギター演奏においてもミスはつきもの。ミスをしないということは人間である以上不可能なことです。重要なのはミスをしないことではなく、ミスを引きずらないこと、あるいはそのミスを上手くフォローすることでしょう。

 しかし同じミスを繰り返していたのでは何の進歩もありません。ミスの原因を正しく分析し、その対策を十分に取ることも重要です。ミスを引きずらないのはたいへんよいことですが、ただ忘れるだけでも良くないでしょう。




10.知識が必要な本格的なクイズよりも、”なぞなぞ”のほうが得意。


指と頭が柔らかくなくては

 ギターはいろいろな楽器の中でも思考の柔軟性が特に重要な楽器だと思います。伝統や基本的な技術を正しく学ぶことは、たいへん重要なのですが、同時に因習や常識にとらわれてばかりいたのでは優れたギタリストにはなれません。

 なぞなぞを解くには思考の柔軟性と瞬発力、時には全くの常識外の方向から考える必要もあります。ギターの演奏は指の柔軟性が必要ですが、頭の柔軟性はもっと重要です。



 ・・・・・・



こんな人いたら

 今回は「こんな人がギターに向いている」ということだったのですが、結果的には「こんな人が優れたギタリストになる」といった感じになってしまいましたね。どちらかと言えば私のギタリストの理想像みたいなものになってしまった感じがします。私自身も半分くらいしか当てはまっていません。でもこんな人本当にいたらギターが上手なだけでなく、周囲の人を楽しい気分にしてくれそうですね。
Q : 最近友達がギターを習い始め、私もやってみようかと思っています。でも私に向いているかどうか心配です。本当に始めてみないとわからないとは思いますが、やり始めたものを途中でやめるのはちょっと抵抗があります。どんな人がギターに向いているのでしょうか? 

                            会社員女性


A :  その2   答え合わせ1
  


 前回お話したとおり。これらの設問は、私がこれまで出合った優れたギタリストやレヴェルの高いギター愛好者、上達の早かった生徒さんなどの、だいたいの特徴といったところです。もちろんあまり根拠などはありませんが、以下にこれらの項目を挙げた理由なども説明してゆきましょう。





1.仕事の時と、プライベートの時とでは、声のテンションが結構変る。


人間は日常生活でも演じている

 仕事とプライヴェートでガラリと変る人は、二重人格的であまり印象が良いとは言えませんが、人間はいろいろな状況に応じて、いろいろな自分を演じているともいえます。仕事では真面目な中間管理職だが、家に帰れば甘えん坊の夫であり、子供たちには友達のような父親、居酒屋では毒舌の飲み友達・・・・・ など、など。

 「演奏」の演は「演技」の演と同じ字で、音楽の場合も何かを演じているのは間違いありません。今日はすごくいいことがあって、うきうき気分であっても、演奏となればこの世の終わりのような悲しい表情を作らなければならなかったりもします。必要に応じて自分を変えることが出来る能力というのも音楽には必要なことでしょう。





2.興味のない話や、自分の考えと多少違うことでも、適切に相槌を打ち、相手に気分よく話させることが出来る。


こんな人と二重奏をするのはとても楽しい

 演奏とは決して一人で行なうものではなく、共演者や、聴衆がいて初めて成り立つものです。音楽を通しての一つのコミュニケーションともいえるでしょう。特に二重奏やアンサンブルにおいては、自分の考えで演奏するだけでなく、共演者の考えや気持ちにもアンテナを張っていなければなりません。

 時にはパートナーの考えや感じ方が自分のものと異なることもありますが、そうしたことを上手く調整し、パートナーには気分よく演奏させながらも、自分の考えにある程度添った演奏にすることも必要なことでしょう。実際にそうしたことの出来る人と二重奏を行なうのはとても楽しいことです。まさに二重奏の醍醐味といったところでしょう。





3.小学生の頃、漢字の書き取りや暗記科目よりも、算数の応用問題の方が得意だった。


ギターを上手に弾くには、自在な発想力が必要

 理科系の人がギターに向いているということは、よく言われるます。ギターを弾くということは譜面を見て8本の指の動きを頭の中で組み立てなければなりませんが、幾何学などと合い通じるものがあるのでしょう。

 また、理科系でも、公式に当てはめて計算するなど、ある程度マニアル化されている中学や高校などの数学より、より自由な発想が必要となる小学校の「算数」が得意な人が、特にギターに向いているのではないかと思います。

 さらに、教科書の例題とは違ったパターンの問題や、同じ問題でも例題の解き方とは違った解き方が出来る人はたいへんギター向きと言えます。ギターはいろいろな楽器の中でも、特に自由な発想や独自のアイデアが必要となる楽器だと思います。

 


4.ここだけの話、実は妄想癖がある。


そもそも音楽は妄想で成り立っている

 「妄想癖」などというのもあまり印象の良くないことかも知れませんが、音楽とは、音を用いた一種の妄想に他なりません。妄想空間がより広い人のほうが、より豊かな音楽を作り出すことが出来るのではないかと思います。

 またギターを弾くということは、確かに指で弾くわけですが、その指はすべて脳でコントロールされていなければなりません。ギターは一見指で弾いているようですが、実際には脳で弾いているわけです。脳の中にも膝の上のギターとは別に、もう1台バーチャルなギターが入っていなけれなりません。





5.禁煙、禁酒、ダイエット、健康法など、自分で決めたことは、ほぼ実行する。


長期に亘って自分をコントロールする必要がある

 ギターが上手くなるには当然意志の強さが必要です。しかも瞬間的な意志の強さではなく、長期間に亘っての持続的な意志の強さが必要でしょう。従って、禁煙やダイエットなど長期に亘って自分をコントロールする必要があることを実行出来る人は、ギターが上手になりやすいでしょう。

 しかし”ほぼ”と添えたのは闇雲に最初に決めたことを実行するだけでなく、状況が変れば考え方も変える柔軟性も必要かも知れません。


禁煙を破ってしまった夢をよく見る

 余談になりますが、私も20年くらい前に禁煙しました。私の場合入院をきっかけに、何となくタバコを吸う本数が減り、いつのまにかにタバコを吸うのを止めていました。自分では決心したり、がんばって禁煙したつもりなど全くありませんでした。
 
 しかしタバコをやめてから、時々タバコを吸う夢を見ます(最近でも)。その夢の中で「しまった、タバコを吸ってしまった」と、とても後悔したりします。目が覚めて、それが夢だとわかると、とてもほっとします。 

 自分では決心してタバコをやめたつもりはなかったのですが、深層心理の中ではかなり強い意志でタバコをやめたのかも知れません。現実の世界では禁煙してから全くタバコは吸っていません。




6.料理の時、いつもは調味料など目分量だが、必要があればレシピに書かれているとおりに作ることも出来る。



マニアルどおりのことも、マニアルにないことも

 料理の上手な人はは、やはりギターも上手になりやすいと思いますが、料理も、ギターもセンスが大事なので、調味料などを目分量でもおいしい料理が作れる人は、やはりギターに向いているのではと思います。

 しかし特にクラシック・ギターとなると、センスだけではダメで、伝統を学び、その技法を身に付けなければなりません。直感力だけでおいしい料理を作るだけでなく、時にはレシピや伝統的な調理法に従った料理も作れなくてはならないでしょう。

 クラシック・ギターには、正しく伝統を学ぶことと、自由で豊かな感性が必要なわけですが、さらに几帳面さとアバウトさも状況に応じて使い分けなければなりません。楽譜なども非常に細かく書かれていて、すべて楽譜の指示通りに演奏しなければならないものから、メモ程度のかなり大雑把なものまであり、そうしたものに柔軟に対応してゆかなければなりません。
クラシック音楽愛好者のためのポピュラー音楽講座

 今日(9月8日)ひたちなか市アコラで愛好者のコンサートと谷島崇徳さんのミニ・コンサート、およびポピュラー音楽講座がありました。私は仕事の都合で、残念ながら最後のポピュラー音楽講座のみしか聴けませんでした。

 谷島さんの話は、奥様のあかねさんも加わって、ポピュラー音楽とクラシック音楽の違いを歴史的な流れや、音楽的な違いなどを説明したものでした。こうした話はクラシック音楽にも、またポピュラー音楽にも精通した谷島さんだから出来ることでしょう。



ブルースはショパンの時代から

 谷島さんの話によれば、ショパンなどが活躍したロマン派全盛期である19世紀半ばには、すでに黒人霊歌や、ブルースが誕生していたとのことで、一般に思われているよりも早い時代からこうしたものが始まっていたようです。

 ブルースが都会的に変貌したものがジャズで、エネルギッシュな部分が強調されたものがロックとなり、どちらも根はブルースだそうです。



タテノリ、ヨコノリ

 ポピュラー音楽では「ノリ」と言う言葉をよく用いますが、主にクラシック音楽をやっている人にはちょっとピンと来ない言葉かも知れません。一般にポピュラー音楽は「タテノリ」で、クラシック音楽は「ヨコノリ」だそうです。

 こういった言葉はあまり深く考えずに言葉の響きからイメージするほうがよいのかも知れませんが、無理やり他の言葉で言い換えると、「タテノリ」は1拍、1拍が正確に、またクリヤーに刻まれるもの、「ヨコノリ」とはいくつかの拍が小節ごとなどにまとまり、拍が点ではなくある程度広がりを持って感じる、といったところでしょうか。  ・・・・・ちょっと違うかも知れませんが



裏拍にメトロノーム

 またメトロノームの使い方として、8分音符など細かい刻みで使う方法もあれば、裏拍、つまり2、4拍に鳴らす方法もあるとのことでした。メトロノームを裏拍に使うなど、今まで考えたこともありませんでした、なるほど。

 このポピュラー音楽講座は日頃クラシック音楽をやっている人を対象とした感じのもので、たいへん参考になりました。
Q : 最近友達がギターを習い始め、私もやってみようかと思っています。でも私に向いているかどうか心配です。本当に始めてみないとわからないとは思いますが、やり始めたものを途中でやめるのはちょっと抵抗があります。どんな人がギターに向いているのでしょうか? 

 私の場合、子供の頃ピアノを習ったこともなく、学校の音楽の授業以外に音楽に関することは何もやっていません。カラオケは結構好きで友達と行ったり、時には「一人カラオケ」もやったりします。クラシック音楽は特に嫌いと言うわけではありませんが、聴く機会はあまりありません。

                           会社員女性



A : 



ギターの適正自己診断

 確かに、子供の頃ピアノを習うなど、音楽に関することをやっておくと、大人になってからギターを始めるには有利です。でも最近のヒット曲などは、昔の曲に比べるとかなりレヴェルが高くなっていて、そうしたものがちゃんと歌えるとすると、音楽的能力は十分でしょう。

 しかし性格的にギターに合うかどうか、あるいはギターを習うのに向いているかどうかということになると、この質問者について詳しい情報などはないので、何とも言えません。

 そこで下に10個ほど質問を設けましたので、「はい」、または「いいえ」でお答え下さい。音楽経験以外のことで、ギターを弾くことや、習うことに適正があるかどうかといったことに関する設問です。




 「はい」、または「いいえ」でお答え下さい



1.仕事の時と、プライベートの時とでは、声のテンションが結構変る。


2.興味のない話や、自分の考えと多少違うことでも、適切に相槌を打ち、相手に気分よく話させることが出来る。


3.小学生の頃、漢字の書き取りよりも、算数の応用問題、文章問題の方が得意だった。


4.ここだけの話、実は妄想癖がある。


5.禁煙、禁酒、ダイエット、健康法など、自分で決めたことは、ほぼ遂行する。


6.料理の時、いつもは調味料など目分量だが、必要があればレシピに書かれているとおりに作ることも出来る。


7.将棋、囲碁、チェス、マージャンなどといったゲームは結構得意。


8.家族や友人の前では、なるべく楽しい話を選んでする。


9.仕事や、人間関係などで失敗や、嫌なことがあっても、一晩寝ればたいてい忘れる。


10.知識が必要な本格的なクイズよりも、”なぞなぞ”のほうが得意。





「はい」が5個以上あればギターに向いている

 いかがでしたか、10問ともすべて「はい」であれば、明日からでもすぐにギターを始めて下さい。「はい」が5個以上あれば結構ギターに向いている可能性があります。

 しかし「はい」が1個もなくてもギターが弾けないということは全くありませんが、上手になるには多少努力が必要かも知れません。



信じるか、信じないかは、あなた次第

 この設問は私が適当に作ったものなので、あまり根拠のあるものではありませんが、これまで私が出合った優れたプロ・ギタリストや、実力のある愛好家、また上達の早い生徒さんなどは、だいたいこのような傾向の人が多いような気がします。もちろん、信じるか、信じないかはあなた次第。   

 詳しい答え合わせは次回行ないます。