手っ取り早いギター上達法 その8
<音階練習の仕方>
今回の記事は、前回の続きで、音階練習の具体的な方法についての話です。 動画などを付けられれば一番よいのですが、静止画像のみでお許し下さい。 もっとも以前はこうした記事の場合でも本当に文章だけでしたが。

この練習に上達の秘訣詰まっている
上の譜面は、ギターを始める時一番最初に行う練習で、①弦の開放、1フレット、3フレットの「ミ」、「ファ」、「ソ」、の練習です。 まだ音階練習とは言えない、本当に基礎の基礎ですが、この練習に、ギターを弾く(上手に!)ために、非常に大切なことが詰まっています。
ギターを始めて間もない人はもちろん、ギターを始めて10年以上経つ人や、ギターの上級者を自認する人なども、この記事を読みながら是非やってみて下さい。 多少くどいかも知れませんが、ギター上達の秘訣と考えて下さい。
人差し指は離さない、そっと触れるように押さえる
「ファ」の次に「ソ」にを弾く時には、人差し指(左)を押さえたまま、薬指で「ソ」を押さえます。 レガート(なめらか)に弾くため、ミスを少なくするため、指間の拡張トレーニングなど、いろいろ意味があります。
薬指を押さえる時(他の指も同じ)、勢いよく、フレットを叩くように押さえるのではなく、静かにそっと触れるように押さえます。 もちろん無駄な力は入れずに、最小限度の力で弦を押さえます。

「ソ」を弾く時、「ファ」を押さえた人差し指は押さえたままにしておく。
左右のタイミングを合わせる
多くの人は「左指で弦を押さえてから、右指で弾く」と考え、実際にそうしている人が多いのですが、それでは音が途切れてしまいます。 (左)薬指が弦に触れるのと、右指で弦を弾くのとは同時に行わなければなりません。
このタイミングがずれると音が途切れ、レガートな演奏が出来ません。 レガートな演奏は音階練習の際に、非常に大事なことです。
なるべくフレットの近くを押さえる
押さえる場所はなるべくフレットの近くで、フレットそのもの(金属の部分)には触れないようにします。 抑える位置が左過ぎるとノイズが発生し、 右に寄りすぎると音が曇ってしまいます。 必ず正確な位置を押さえられるようにトレーニングします。
神経が最も集中しているところで押さえる
また、押さえる指についても、指先の”中心”で弦を押さえなければなりません。 指の中心とは、指先で最も神経の敏感なところと考えるとよいと思います。
ここで弦を押さえるとあまり力を使わずに音がしっかりと出て、なお且つ指先が自然に曲がり、指板に対して70度くらいの、最も適切な角度で押さえることが出来ます。 また指先はそれ以上無理に立てすぎないようにしたほうがよいでしょう。

薬指は、指先の”最も神経が集中しているところ(写真黒い点)”で弦を押さえる。 そのことで指板に対して理想的な角度で押さえられ、必要以上に圧力を加えることも防げる。
指を離す場合はただ力を抜くだけ
薬指を離す場合、つまり「ソ」から「ファ」に進む場合、 薬指は勢いよく持ち上げてはいけません。 この場合、薬指を持ち上げるというより、薬指にかけていた力を抜くだけにします。 指にかけた力を抜けば自然と指が弦から離れます。
つまり人差し指のほうはそのまま押さえ続け、薬指だけ力を抜くわけです。 これは意外と難しいことですが、これが出来ないと左指の動きが異常に大きくなるなど、いろいろなことに支障が出ます。 たいへん重要なことなので、ぜひ出来るようにしてほしいと思います。

薬指を弦から離す時には、”筋力”で指を持ち上げるのではなく、薬指にかけた圧力をただ抜くだけ。

無理やり指を上方に持ち上げると、このように指が指板から離れてしまう。 要するに筋力で指を持ち上げてはならないということ。
親指はなるべく右側、3フレットの裏側
ネックに添えられている左手親指はなるべく右の方に置かなければなりません。 普通の状態では親指は1フレットの裏側くらいにきてしまうと思いますが、これを意識的に右の方に寄せ、出来れば3フレットの裏側、少なくとも2フレットの裏側くらいになければなりません。

親指は写真のように3フレット(薬指)の下くらいに添えるとよい。 これはかなり意識しないと出来ない。
日常生活では、指を怪我しない限り、親指と人差し指とで挟んでものを掴み、親指をこのように薬指と合わせるような使い方はしません。 したがって、かなり意識しないとこのような形にはなりません。
親指の先はあまり①弦より(指板の裏側の下の方)にならない
また、例え①弦を押さえる場合でも、親指はあまり①弦寄り、つまりネックの下の方になってはいけません。 ①弦を押さえる場合でも親指はネックの中央から、やや⑥弦よりの方に添え、左手首をあまり指板の方に出し過ぎてはいけません。さらに②③④・・・弦と、低音弦になるにしたがって、さらに⑥弦寄り(上方)になります。
半音階の場合

半音階の場合は写真のように4本の指が左右対称の扇形になるように押さえる。 この場合、フレットからだとやや難しいのでハイポジション(9~12フレット)で練習するとよい。 また、弾弦と押弦のタイミングを合わせないとレガートにならない。
左手の4本の指を均等にトレーニングするには半音階がよいでしょう。 4本の指が正確に各フレットの左側になるようにしましょう。 また各指は自分の方から見て、左右対称になるとよいでしょう。
<音階練習の仕方>
今回の記事は、前回の続きで、音階練習の具体的な方法についての話です。 動画などを付けられれば一番よいのですが、静止画像のみでお許し下さい。 もっとも以前はこうした記事の場合でも本当に文章だけでしたが。

この練習に上達の秘訣詰まっている
上の譜面は、ギターを始める時一番最初に行う練習で、①弦の開放、1フレット、3フレットの「ミ」、「ファ」、「ソ」、の練習です。 まだ音階練習とは言えない、本当に基礎の基礎ですが、この練習に、ギターを弾く(上手に!)ために、非常に大切なことが詰まっています。
ギターを始めて間もない人はもちろん、ギターを始めて10年以上経つ人や、ギターの上級者を自認する人なども、この記事を読みながら是非やってみて下さい。 多少くどいかも知れませんが、ギター上達の秘訣と考えて下さい。
人差し指は離さない、そっと触れるように押さえる
「ファ」の次に「ソ」にを弾く時には、人差し指(左)を押さえたまま、薬指で「ソ」を押さえます。 レガート(なめらか)に弾くため、ミスを少なくするため、指間の拡張トレーニングなど、いろいろ意味があります。
薬指を押さえる時(他の指も同じ)、勢いよく、フレットを叩くように押さえるのではなく、静かにそっと触れるように押さえます。 もちろん無駄な力は入れずに、最小限度の力で弦を押さえます。

「ソ」を弾く時、「ファ」を押さえた人差し指は押さえたままにしておく。
左右のタイミングを合わせる
多くの人は「左指で弦を押さえてから、右指で弾く」と考え、実際にそうしている人が多いのですが、それでは音が途切れてしまいます。 (左)薬指が弦に触れるのと、右指で弦を弾くのとは同時に行わなければなりません。
このタイミングがずれると音が途切れ、レガートな演奏が出来ません。 レガートな演奏は音階練習の際に、非常に大事なことです。
なるべくフレットの近くを押さえる
押さえる場所はなるべくフレットの近くで、フレットそのもの(金属の部分)には触れないようにします。 抑える位置が左過ぎるとノイズが発生し、 右に寄りすぎると音が曇ってしまいます。 必ず正確な位置を押さえられるようにトレーニングします。
神経が最も集中しているところで押さえる
また、押さえる指についても、指先の”中心”で弦を押さえなければなりません。 指の中心とは、指先で最も神経の敏感なところと考えるとよいと思います。
ここで弦を押さえるとあまり力を使わずに音がしっかりと出て、なお且つ指先が自然に曲がり、指板に対して70度くらいの、最も適切な角度で押さえることが出来ます。 また指先はそれ以上無理に立てすぎないようにしたほうがよいでしょう。

薬指は、指先の”最も神経が集中しているところ(写真黒い点)”で弦を押さえる。 そのことで指板に対して理想的な角度で押さえられ、必要以上に圧力を加えることも防げる。
指を離す場合はただ力を抜くだけ
薬指を離す場合、つまり「ソ」から「ファ」に進む場合、 薬指は勢いよく持ち上げてはいけません。 この場合、薬指を持ち上げるというより、薬指にかけていた力を抜くだけにします。 指にかけた力を抜けば自然と指が弦から離れます。
つまり人差し指のほうはそのまま押さえ続け、薬指だけ力を抜くわけです。 これは意外と難しいことですが、これが出来ないと左指の動きが異常に大きくなるなど、いろいろなことに支障が出ます。 たいへん重要なことなので、ぜひ出来るようにしてほしいと思います。

薬指を弦から離す時には、”筋力”で指を持ち上げるのではなく、薬指にかけた圧力をただ抜くだけ。

無理やり指を上方に持ち上げると、このように指が指板から離れてしまう。 要するに筋力で指を持ち上げてはならないということ。
親指はなるべく右側、3フレットの裏側
ネックに添えられている左手親指はなるべく右の方に置かなければなりません。 普通の状態では親指は1フレットの裏側くらいにきてしまうと思いますが、これを意識的に右の方に寄せ、出来れば3フレットの裏側、少なくとも2フレットの裏側くらいになければなりません。

親指は写真のように3フレット(薬指)の下くらいに添えるとよい。 これはかなり意識しないと出来ない。
日常生活では、指を怪我しない限り、親指と人差し指とで挟んでものを掴み、親指をこのように薬指と合わせるような使い方はしません。 したがって、かなり意識しないとこのような形にはなりません。
親指の先はあまり①弦より(指板の裏側の下の方)にならない
また、例え①弦を押さえる場合でも、親指はあまり①弦寄り、つまりネックの下の方になってはいけません。 ①弦を押さえる場合でも親指はネックの中央から、やや⑥弦よりの方に添え、左手首をあまり指板の方に出し過ぎてはいけません。さらに②③④・・・弦と、低音弦になるにしたがって、さらに⑥弦寄り(上方)になります。
半音階の場合

半音階の場合は写真のように4本の指が左右対称の扇形になるように押さえる。 この場合、フレットからだとやや難しいのでハイポジション(9~12フレット)で練習するとよい。 また、弾弦と押弦のタイミングを合わせないとレガートにならない。
左手の4本の指を均等にトレーニングするには半音階がよいでしょう。 4本の指が正確に各フレットの左側になるようにしましょう。 また各指は自分の方から見て、左右対称になるとよいでしょう。
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