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中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

プログラムの作り方 4



<2008年 中村俊三ギター・リサイタル>

パガニーニ : カンタービレ、 ソナタホ短調

ジュリアーニ : 大序曲

バッハ : ガボット、 シャコンヌ

・・・・・・

アルベニス :  アストゥリアス、 グラナダ、 カディス、 朱色の塔、 コルドバ、 セビージャ


<アンコール曲> リョベット : 盗賊の歌、   ホセ・ビーニャス : 独創的幻想曲   タレガ : アデリータ





「ガヴォット」の最も大きな役割は⑥弦のチューニングの安定

 前半のバッハの2曲のうち、ガヴォット(チェロ組曲第6番)は、8つの分類のうち、④に当たる典型的な”つなぎ”の曲です。 その”つなぎ”の中でも、この曲の最も大きな役割はチューニングを安定させることとなります。

 シャコンヌは⑥弦を「レ」に下げますが、⑥弦のチューニングを通常の「ミ」から「レ」に変えた時、どうしても不安定になり、少しずつ音程が上がってきたりします。

 もちろんそれを見越して⑥弦を一旦半音から全音くらい下げてから(「ド」からド#)ゆっくりと戻すようにして「レ」にするわけですが、それでも演奏中に多少は音程が動いてしまいます。

 比較的短い曲でしたらあまり問題はないのですが、シャコンヌは少なくとも13分はかかり、最後の音のオクターブ・ユニゾンまでピタリと言う訳にはなかなかゆきません。 



チューニングの問題で演奏を台無しには出来ない

 そこで、多くのギタリストは演奏中に曲を止めずにチューニングを修正したりします(解放弦などを弾いた時に)。 私がこれを初めて見たのは山下和仁さんのリサイタルでですが、まるで手品みたいなことをするので驚きました。 でも今は多くのギタリストが普通にやっています。

 私もやむを得ない時にはこれをやりますが、上手く行かないこともあり、またそれに気を使うと演奏に集中出来なくなってしまったりします。

 私が聴いた他のギタリストのリサイタルでもこれに失敗して、演奏がメチャクチャになってしまったり、結局演奏を中断してチューニングすることになったりした例もあります。

 何といっても長期間かけて準備したリサイタルですので、そんなことで演奏が台無しになってしまっては元も子もありません。 そこでシャコンヌと同じく⑥弦を「レ」にするこのガヴォットを間に挟むことで、そうしたリスクをほとんど回避することが出来ます。



緩衝材的な役割もある

 このガヴォットを組み入れたもう一つの理由としては、大序曲とシャコンヌという両大曲の緩衝材としての目的です。 極限の集中力を必要とされる曲を続けて弾くのは、演奏者として相当な負担ですし、また聴いている人も疲れてしまうかも知れません。 やはり弾く方にとっても、聴く方にとってもほっとする一曲が必要でしょう。

 当日の演奏はというと、少なくとも前半のプログラム中、もしかしたら当日のリサイタル中、最も良い出来で、「この曲の演奏が最も良かった」と言ってくれた人が何人かいました。 また、なかなか軽快な曲で、バッハの曲では耳あたりも良い曲です。



バントのつもりが起死回生の一発?

 確かに難曲揃いの前半のプログラムの中で、この曲は唯一私が楽に、また完全に自信を持って弾ける曲で、他の演奏機会でもほとんどいつもイメージどおりの演奏が出来ていました。 私にとっては”鉄板”的な曲で ⑥の「確実に弾ける曲」の括りにも当たります。

 当日の演奏もその期待通りの演奏で、リサイタルにMVPがあれば、間違いなくこの曲と言えますが、でもちょっと微妙ですね  ・・・・バントで送らせるつもりが、失敗でやけになって振ったら起死回生の逆転3ラン・ホームラン!   ・・・・・なんて感じかな。 やはり3、4番が打たないと試合には勝てない・・・・・・



すべてはシャコンヌに

 さて、何といっても次のシャコンヌが前半のプロの中心、というよりこのリサイタルの中心の曲となります。 8つの分類ではもちろん①の 「ギタリストが弾きたい曲」 にあたります。 元々 「シャコンヌを中心としたリサイタルがやってみたい」 といった動機でこのリサイタルが計画されたわけです。

 私が20代の頃コンサートでこの曲を演奏したことがありますが、もちろんあまり上手く弾けるはずもなく、「自分には弾けない曲」ということで、その後ずっと弾いていませんでした。



当ブログにも書いたが

 そして50代になってからもう一度弾いてみたいということで練習を再開したわけですが、今回はただ弾くだけでなく、この曲が 「どのように作曲されているのか」 ということをちゃんと考えてみようと思い、その内容は当ブログの方にも書き込みました(名曲の薦め~シャコンヌ)。 この記事は今現在でも読んでくれている人がいるようです。

 約5年間にわたり、この曲の練習、編曲、およびアナリーゼを行いこのリサイタルに臨んだわけです。 他の前半の曲目も、このシャコンヌを演奏する関係上、選ばれたと言ってもよいでしょう。 このシャコンヌは文字通りメイン・デッシュ、 堂々の4番打者!



あまり意気込み過ぎると

 しかしそんなに意気込むと往々にしてあまり良い結果にならないことが多い、暗譜にはかなり時間をさき、リサイタル当日には一点の曇りもないほどにしたつもりだったのですが、当日は一部記憶があいまいになってしまった部分がありました(流れを止めたわけではないが)。



フェンスの前で失速?

 言い訳がましいですが、それ以外の点については全体の構成、テンポや音量などのコトロールはほぼ予定通り出来、細部の不明瞭な部分も少なかったと思います。 私の30年前の演奏を聴いたことのある友人には 「昔とずいぶん変わったね」 と言われました。 心温かい気遣いを差し引いても、昔より多少はましになったようです。  ・・・・思いっきり強振したが、レフト側フェンスの前で失速! でも犠牲フライになって、とりあえず1点?

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プログラムの作り方 3 

<私のリサイタル 1>



プログラムを作った本人が語る

 前回はプログラムに組み込む曲目の立ち位置や特徴などを8つに分けてお話しましたが、今回からは具体的にいくつかのギター・リサイタルのプログラムを例に挙げて、その組み立て方などを話してゆきます。

 まずは私の2008年のリサイタルのプログラムからですが、何といってもそのプログラムを作った本人が語るのが一番よいのではということで、この件から始めてゆき、その後でタレガやセゴヴィアなど著名なギタリストのプログラムの作り方について話してゆきます。

 ではその私の2008年のリサイタルのプログラムが次の通りです。





リサイタル




  <第1部>

パガニーニ : カンタービレ ニ長調 (中村俊三編曲)

パガニーニ : ソナタホ短調作品3-6 (中村俊三編曲)

ジュリアーニ : 大序曲

バッハ :  ガヴォット (チェロ組曲第6番より 中村俊三編曲)

バッハ : シャコンヌ (ヴァイオリンパルティータ第2番より 中村俊三編曲)



  <第2部>

アルベニス : アストゥリアス、  グラナダ、  カディス、  朱色の塔、  コルドバ、  セビージャ (中村俊三編曲)



  <アンコール曲>

リョベット : 盗賊の歌

ホセ・ビーニャス : 独創的幻想曲

タレガ : アデリータ



    2008年11月29日(土) ひたちなか市文化会館小ホール





相当気合の入ったプログラム

 だいぶ重厚なプログラムですね、と言うのもそれまでしばらくの間(10数年間)リサイタルを行ってなく久々のリサイタルだったので、相当気合の入ったプログラムになってしまいました。 このリサイタルのプログラムは構想5年といったもので、最終的にこのプログラムに決まるまでかなり紆余曲折がありました。

 それでもプログラムの後半をアルベニスの作品のみにすることや、その曲目はかなり早い段階で決まりましたが、 前半の方は当初の考えからはだいぶ違ったものになりました。 またすべての曲をギターのオリジナルの作品ではなく、編曲ものに統一しようかととも考えたのですが、最終的には「大序曲」のみギター・オリジナル作品となりました。



食べ合わせを考慮し

 前半のプロのほうでは、一時期ショパンやシューマン、あるいはモーツァルトの編曲作品なども考えていましたが、どうも「シャコンヌ」との”食べ合わせ”が悪い感じだったので、結局上記のようにパガニーニとジュリアーニの作品をシャコンヌなどのバッハの作品の前に置くようにしました。

 


・・・・個人的な反省も加えつつ

 それでは前回書いた8項目と照らし合わせながら、それぞれの曲がどういった意味合いで選ばれ、またその順で演奏されたのかを、プログラム曲順にお話してゆきましょう。   ・・・・・個人的な反省も加えつつ。




難し過ぎず、ありきたり過ぎず

 プログラムの最初に置いたのはパガニーニの2つの作品です。 ③で書いたようにリサイタル冒頭でつまずきたくはないので、なるべく無難な曲ということになるのですが、かといって”ありきたり”の曲で始めたくはなかった。

 と言った訳で、あまり難し過ぎず、またありきたり過ぎずといことで、最終的にパガニーニのヴァイオリンとギターのための「カンタービレ」をギター独奏に編曲して演奏することにしました。




易しいけど難しい

 原曲はヴァイオリンによりメロディを美しく歌わせる曲で、ヴァイオリンの名曲の一つにもなっていると思いますが、これをギター独奏で弾くとなると、ある意味たいへん難しい。 技術的に難しいというより、この曲の美しさを出すのが難しい曲と言えるでしょう。 

 当日の演奏自体はそれなりにといったところですが、やはり 「よくわからない」 という声は聴かれました。 確かにこの曲をギター独奏で弾いた人は他にはあまりいないのではとは思いますが、それにちょっとこだわり過ぎたかも知れません。 ・・・・・前にも言った通り、一般にギタリストは誰も弾いたことのない曲を弾きたがる!
 



ソナタホ短調はなかなかギター向き

 2曲目の「ソナタホ短調」もヴァイオリンとギターのための曲ですが、こちらの方はマヌエル・バルエコなどギター独奏で演奏しているギタリストは他にもいます。 曲の前半はホ短調の美しいメロディで出来ていて、後半はホ長調の華やかな部分となっています。

 この曲はメロディもギター独奏向きで、また後半の華やかなパッセージもギターでも十分に映えます。 しかしその後半の華やかなパッセージはなかなか難しく、部分的には次の大序曲よりも難しいくらいです。 聴いた人には、「この曲はなかなか良かった」 と言ってもらいましたが、やはり後半のヴィルトーゾ的なパッセージは十分には弾ききれませんでした。



でも2番バッター向きではない

 しかしこの曲は、このリサイタルの前や後にも別のコンサートで演奏しているのですが、その時はまあまあ弾けていたので、この”2曲目”という位置では難しいと言うことなのでしょう。 つまりこの曲は”2番バッター”ではなく、あくまで”3番バッター”なのでしょう。 やはり打順が違うとよい結果はでないようです。



クリーン・ナップの登場

 と言ったわけで”3番バッター”の登場で、この後のシャコンヌとクリーン・ナップを組むジュリアーニの「大序曲」となります。 この曲は技術的にレヴェルが高く、また人気のある曲で、まさに主軸を担うバッターと言ってよいでしょう。

 しかし実はこの曲、プログラム入りしたのは全曲中最も遅く、パガニーニの2曲とバッハの曲の間を埋める曲はないかといろいろ考えた結果、スターティング・メンバーに入った曲です。 この曲は私が20代~30代の頃に練習していましたが、結局上手く弾けないのでコンサートなどでは弾かないままになっていた曲です。



プログラムの流れ的は最適

 このリサイタルの1年前くらいにとりあえず弾いてみたら、どうやら暗譜だけはしていました。 リスクは若干あるが、プラグラム的に見ればイタリアからドイツ、明るいものからシリアスなものといったようにたいへんすっきりする。

 といったわけで、クラシック・ギターを代表する名曲、難曲ですが、この曲を選んだ最大の理由はリサイタルの流れ、というか、”つじつま”上といったものです。 ちょっと贅沢な使い方をしてしまいました。



やっぱり”つなぎ”になってしまった?

 当日の演奏としては、特に大きなトラブルもなく、何となく”無難”に弾いたと言った感じでしたが、少なくともそれ以上ではないようです。 こうした曲で聴衆を楽しませるのは、やはり有り余ったテクニックが必要でしょう。   ・・・・え、 ”つなぎ”の役割は一応果たした?   チャンスで3番バッターがデット・ボールで出塁するようなもの?   言っていることがよくわからない。

 今日 (1月17日 土曜日) ひたちなか市文化館内の「スウィング」でアコラの新年会が行われました。 今回はいつも比べると出席者はやや少なかった感じですが、今回初めてアコラのイヴェントに参加すると言う人も何人かいました。 11:30より食事などをしながら、愛好家10数名と私が演奏しました。 


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因みに、私が演奏したヴィラ・ロボスの練習曲は「第11番」ではなく、「第12番」です、あまり変わりはないかもしれませんが。 他に「前奏曲第1番」も演奏しました。






 15:00よりアコラに会場を移して2009年の東京国際ギター・コンクールなどに優勝している松田弦さんのリサイタルがありました。 プログラムは以下のとおりです。




バッハ : プレリュード、 サラバンド、 ガヴォット、 ジグ (チェロ組曲第6番)

バッハ : ラルゴ (無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番)

コスト : 葬送行進曲とロンド

・・・・・・・・・

G.ドロノス : アダージョ

ファリャ : ドビュッシー讃歌、 粉屋の踊り

3つの日本の歌 : 7つの子、 ふるさと、 おぼろ月夜

ボグダノヴィッチ : ジャズ・ソナチナ


<アンコール曲>  オーバー・ザ・レインボー(武満徹編)

 

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 松田さんの演奏を聴くのは、このアコラで2度目ですが、クリヤーで美しい音で、キレの良い演奏が印象的です。 コストの「葬送行進曲」にはソルの「悲歌風幻想曲」の面影があります。 何らかの関係があるのでしょう。 「ロンド」は新年会でHさんが弾いた曲と同じですね。

 G.ドロノスという人はポーランドの作曲家のようです。 この「アダージョ」は「バッハへのオマージュ」ということだそうです。 静かで美しい曲です。

 ファリャの曲はスペインの乾いた大地を思わせる演奏でした。 「粉屋の踊り」 では16分音符の対旋律も演奏しており(イエペスのように)、高度なレヴェルのアレンジで弾いていました。

 「3つの日本の歌」 の編曲者は記載されていませんでしたが、和声や対旋律にかなりこだわった編曲で、懐かしいだけでなく、ギターの響きの面白さもよく出るアレンジ、および演奏でした。

 「ジャズ・ソナチナ」 は題名通り、リズムやパーカッション奏法が面白い曲ですが、第2楽章はたいへん美しい響きとなっています。
<ギター・リサイタルのプログラムの作り方 2>



プログラムに載せる曲は


① そのギタリストが弾きたいと思っている曲

② 聴衆の人の好みに合う曲

③ リサイタルの冒頭で弾く曲

④ つなぎの役割のある曲

⑤ リサイタルの最後に弾く曲 

⑥ 練習しなくても確実に弾ける曲

⑦ リサイタルの前半向きの曲

⑧ リサイタルの後半向きの曲





⑤ リサイタルの最後の曲は拍手が最も大きくなければならない

 リサイタルの最初の曲も大事ですが、それ以上に最後はもっと大事。 リサイタルが終わって、「とてもよいコンサートだったな」 とか 「もっと聴きたかったな」 と思ってもらわないといけません。

 また最後の曲の拍手が小さかったりするとギタリストも、 「今日の演奏はイマイチだったかな、 聴いている人も早く終わってくれないかな、なんて思っていたかも知れない」 なんて思うこともあります。


  かつては「アストゥリアス」などのアルベニスの曲が定番だったが、最近ではソナタなどの大曲、難曲も

 そこでリサイタルの最後には最も盛り上がる曲を持ってくるということが通例です。 具体的な曲として、かつては、アルベニスの「アストゥリアス」などが最後に弾かれる曲としては定番でした。

 最近では同じアルベニスの曲でも「セビージャ」や「朱色の塔」などの方がよく使われますが、アルベニスの曲が最後に弾かれるということは、最近でもよく行われます。

 また最近では技術の高いギタリストも多くなって、最後にテクニカルな難曲を持ってくることも多くなりました。 例としてはブローウェル、ポンセ、テデスコ、ヒナステラ、アントニオ・ホセなどの「ソナタ」。 ロドリーゴの「祈りと舞踏」、「3つのスペイン風小品」。 ローラン・ディアンス、 アストル・ピアソラ、 バリオスなどの作品といったところでしょうか。

 もちろん①の 「ギタリストが弾きたい曲」と重なることはよくあります。 また②の一般的に人気の高い曲を最後に弾くと言う手もありますが、そういった曲は普通アンコール曲として演奏します。






⑥ 練習の手を抜ける曲、 あるいはどんな場合でも確実に弾ける”鉄板”的な曲も必要

 手抜きのようですが、プログラムに載せる曲、すべての曲を丹念に練習するのは現実にはなかなか難しいものです。 たいていの場合、しっかり練習しなければならない曲と、ほれほど練習しなくてもよい曲と両方あることが多いでしょう。

 特に①の曲などを重点的に練習しようとすれば、やはりある程度練習が少なくても良い曲がプログラムにないといけないでしょう。


  ツアーなどを行うギタリストはこちらの方がメイン

 同じギタリストでも、音楽事務所主催などで全国、あるいは海外コンサート・ツアーを行うギタリストの場合は、この⑥の「練習ないしでも弾ける曲」の割合が多いでしょう。 コンサート・ツアーの場合、同じプログラム(複数の場合もあるが)で何度もリサイタルを行う訳ですから、結果的にそうなるでしょう。



  調子が悪い時の立ち直るきっかけにもなる

 またいつでも確実に弾ける曲も必要で、どの曲も 「弾いてみないと弾けるかどうかわからない」 では困ってしまいます。 それに仮にある曲があまり上手く弾けなかったとしてもこうして「絶対に弾ける」という曲を弾くことで、調子を戻したり、少なくともそのあとの曲にマイナスを引きずることが防げるでしょう。

 




⑦⑧  薄味のものは前半、 濃い味は後半

 フル・コース料理では、いきなりこってりとしたものから始まることはなく、オードブル、スープ、魚料理、肉料理といった順になっています。 リサイタルの場合でも最初から個性的な曲から始まることは少なく、 やはり前半ではやや”薄味”の曲から始め、”濃い味”の作品、つまり個性的な作品は後半で演奏する傾向にあります。



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魚料理は肉料理よりも先に出てくる



  大ざっぱに言えばロマン派以前が前半、 近、現代が後半

 ”薄味的” な曲とは、大ざっぱに言えば、ルネサンス、バロック作品、及び古典、ロマン派の作品で、 ”濃い味” の曲としては20世紀以降の作品と言えます。

 最近のギター・リサイタルでは現代ものの割合が増えていますので、近代、現代の作品でも前半に弾かれることも多くなりました。 そうした現代ものでも、前半に弾かれる場合はやはり”薄味”のものが好まれる傾向にあります。


  近現代ものでも”さっぱり系”の場合は前半向き

 薄味を言い換えれば”さっぱり系” とか”透明感” とかとなると思いますが、そうしたものの代表的なものとすれば印象派の作品でしょうか。 もっともギターには本当の印象派の作品はあまりないので、そういった傾向のある曲ということで、例としてはヴィラ・ロボス、 フランク・マルタン、 、ヘデリーコ・モンポウ、 武満徹の作品などが挙げられるでしょう。



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肉料理ははやり後の方でないと


  スペイン系はやはり味が濃い

 濃い味の代表としては、やはりスペイン系の作品でしょう、前述のアルベニス、グラナドス、ファリャ、モレーノ・トロバ、ホアキン・トゥリーナ、  ホアキン・ロドリーゴなどの作品をリサイタルの前半で弾くことはかなり少ないのではないかと思います。

 仮にバリオスなど、南米の作品とスペイン系の作品との構成によるリサイタルがあるとすると、大半のギタリストは前半に南米の曲、後半でスペインの曲を弾くのではないかと思います。 現代ものでもピアソラ、 ディアンス、 ブローウェル、 ドメニコーニといった作曲家の作品は、やはり後半に弾かれることが多いでしょう。 
プログラムの作り方




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この曲、なんで入っているの?
 
 さて、当ブログを読んでいる人はおそらくギターのコンサートなどには時々出かけているのではないかと思います。 コンサート会場でプログラムを受け取って、「そういえば、今日はこんな曲を弾くんっだったな」と思い出すことになりますね。 そのプログラムが自分の聴きたい曲が多く含まれている場合もあれば、そうでない場合もある。 

 その時 「それにしても何でこのギタリスト、今日はこんなプログラムにしたんだろう? この曲あまり面白くなさそうだけどなんで入っているんだろう。 これ聴きたいっていう人いるのかな?」 なんて思う時ありますよね、 今日はそんな疑問にお答えしましょう。 ・・・・・・・あれ? Q&Aシリーズは終わったのでは?  まあ、まあ、そういったことはとりあえず置いておいて・・・・・



クラシック・ギター・リサイタルのプログラムの作り方

 ギターのコンサートと言ってもいろいろありますが、ここではクラシック・ギターの独奏の演奏会で、複数の人が弾くのではなく、一人のギタリストによるギター独奏の演奏会と言うことにしましょう。 こういったものを一般に ”リサイタル=独奏会” と呼びます。 



野球の打順のようなもの

 プログラムの作り方、例えて言えば野球の打順みたいなものでしょうか。 1番バッターは選球眼がよく出塁率が高い、さらに足が速く盗塁も狙える選手。 2番バッターは器用で、バントやヒット・エンドランが得意な選手。

 3番バッターは・・・・・  とそれぞれ役割があり、それに沿った選手を監督は起用するわけです。 どこぞの球団のようにおカネにものを言わせて4番バッターばかりを8人並べてもあまり良い結果は出ないわけですね。



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プログラムに載せる曲は

 そう言った訳で、ギター・リサイタルのプログラムに載せられる曲を、その役割りなどにに応じて区分するとだいたい下のようになるでしょうか。


① そのギタリストが弾きたいと思っている曲

② 聴衆の好みに合う曲

③ リサイタルの冒頭で弾く曲

④ つなぎの役割のある曲

⑤ リサイタルの最後に弾く曲

⑥ 練習しなくても確実に弾ける曲

⑦ プログラムの前半向きの曲

⑧ プログラムの後半向きの曲




例えを間違えたかな? 料理に例えた方が・・・・

 だいたいこんなところでしょうか。 ①の 「ギタリストが弾きたい曲」 というのはそのリサイタルの中核となる曲で、料理で言えばメイン・ディッシュにあたるものです。

   ・・・・・・例えを間違えたかな、野球のオーダーよりも料理のフルコースに例えた方がよかったですね、 オードブルがあり、スープがあって、魚料理、箸休め、肉料理・・・・・  こっちの方がぴったりとはまりますね、確かにリサイタルは料理のフルコースと近いところはあります。 ただしすべて”おまかせ”になりますが。




① はメインデッシュ、 ギタリストが勝負をかける曲

 ①は多少聴衆の好みに合わなかったとしても、そのギタリストが弾きたいと思ってプログラムに入れる曲ですが、 まずそのギタリストが文字通りその曲がとても好きで、ともかく弾いてみたいと思う曲。 また、ギターの作品として音楽的内容に優れている曲。 さらには他のギタリストがあまり弾かない斬新な曲、話題性のある曲など。  

 こうした曲はソナタや組曲など、大曲や難曲になることが多く、リサイタルの中ほどや最後の方に置かれます。 文字通り、そのギタリストが勝負をかける曲といえるでしょう。

 同じリサイタルでもギタリスト自身が企画するものと、マネージメント会社などから依頼される場合とがありますが、特にギタリスト自身が企画したリサイタルの場合、この①に含まれる曲のウエイトは高くなります。




② 大多数の人にアピール出来る曲は絶対に必要

 クラシック・ギターのリサイタルを聴きに来る人というのは、日頃からある程度クラシック・ギターに親しんでいる人が多いと思いますが、もちろんそうでない人も聴きに来ます。 そうでなければなかなか会場の席は埋まらないはずです。

 となると①のような大曲、難曲だけだど 「知らない曲ばかりで、さっぱりわからない。途中で帰りたくなった」 と言った人も続出してしまいます。 そこで②のような誰にでも、特にクラシック・ギターやクラシック音楽に詳しくない人にでも楽しめる曲、つまり ”ウケル” 曲もプログラムに取り込まないといけません。

 このカテゴリの曲目としては、「禁じられた遊び」や「アランブラの想い出」のようにクラシック・ギターでも非常に有名な曲。 あるいはポピュラー曲などの編曲(武満編などがよく演奏される)。  また「アストゥリアス」や「タンゴ・アン・スカイ」などのように華やかで、初めて聴く人にでも好印象を持ってもらえる曲もあります。

 置かれる場所(つまりオーダー)としてはリサイタルの最初。、前半の最後や、後半の最初などに置かれることが多く、もちろんアンコール曲として演奏される場合も多くあります。 




③ 誰しもリサイタルの冒頭でつまずきたくない

 ①のリサイタルの最初に置く曲というのも大事です。 ギタリストの中にはリサイタルの最初から全開で弾ける人もいますが、たいていの場合リサイタルの冒頭は、多少緊張したり、あるいは指が弦にうまくなじまなかったりするものです。

 やはり最初は”指馴らし” 的な曲で始め、徐々に調子を上げ、指も気持も暖まった頃、勝負の曲と行きたいものです。 そうしたわけでこの③の”リサイタルの冒頭で弾く曲”というのもギタリストとしては重要な曲となります。

 曲目としては当然技術的に易しい曲の方が良い訳ですが、多少難しくてもあまり速くない曲や、右手の難しくない曲も可能です。 また聴衆の事を考えて②の”聴衆の好みに合う曲” を冒頭に持ってくることもあります。

 また中にはいきなりジュリアーニの「大序曲」などから始めるギタリストもいますが、そのギタリストにとっては大序曲が一番 ”弾き易い” のでしょう。

 セゴヴィアなどはリサイタルの冒頭にルイス・ミランやダウランドなどルネサンス時代の作品を弾くことが多いです。 これは基本的に曲順を年代順にすると言うことが主な理由ですが、やはり弾きやすさと言った面も大きいでしょう。

 ギタリストなら誰しもリサイタルの冒頭でつまずきたくはないでしょう。 最初につまずくと誰しも 「今日は調子悪いな」 なんて思ってしまったりしてしまいます。 やはりリサイタルの最初はなるべく確実で、またリラックスして弾ける曲を置くことになるでしょう。 

 


④ 2番バッター的な曲もある

 プログラムの中にも”つなぎ”的な曲もあります。 このつなぎにもいろいろなものがありますが、大曲と大曲の間に”箸休め”的に置かれる曲。 また個性的な作品どうしの間の緩衝材的に置かれる曲。 時代順に演奏する場合に間を埋める曲など。 また、意外とチューニングの安定のために置かれる曲などというのもよくあります。

 プログラムも大曲、つまり4番バッターだけでは構成することは出来ず、やはり1番バッターや2番バッターも必要なのです。  ・・・・・あれ? また野球の話に戻ってしまった・・・
ブログらしく


 もうそろそろお正月休みも終わってしまいますね。 私の場合年末年始はだいたい10日間ほど休みで、他の人よりは少し長いとは思いますが、終わってしまうのは、何かちょっと寂しい気もします。

 仕事といってもそんなにたいへんな仕事をしているわけでもなく、また休みと言っても特に何かしたり、どこかに出かけたりするわけでもなく。 

 結局、ギターを弾いたり、教材の手入れをしたり(ブログを書いたり)とかで過ぎてゆくわけで、仕事をしているのとあまり変わらないのですが、でも休みはうれしい感じがします。 子供の頃の名残なんでしょうか。

 さて、昨年は当ブログでQ&Aシリーズをやっていましたが、これからしばらくの間は、特に内容を絞らず思いついたことをとりとめもなく書いて行こうかと思います、もっともそれが本来のブログの意味合いなのでしょう。

 それでは、まず私がずっと前から気になっていた、この件から始めようと思います。







幻のレーズン菓子  <東鳩ガリバルディ>



1970年頃、下宿の近くの商店で

 私が大学の近くの下宿に住んでいた頃の話です。 その下宿の近くに食料品などを売っている個人商店がありました。 当時(1970年頃)はまだコンビニはなく、スーパーはありましたが、とりあえずちょっとしたものを買う時にはこの個人商店が便利でした。

 品揃え豊富とはゆきませんが、食糧品、からお菓子、日用雑貨と、いろいろなものが少しずつおいてありました。 確かに現在のコンビニに近いところもありますが、雰囲気などはまるで違います。 




下宿って?

  ・・・・ところで、この「下宿」の意味が分からない人もいるかも知れませんので、若干説明しておきましょう。 当時、学生などが部屋を借りる場合、部屋だけの場合と、食事付の場合がありました。 その「食事付」の場合を「下宿」と呼んでいたわけです。 

 もともとは大家さんの住居の1室を借り、家族同様に食事などの世話をしてもらうことだったのでしょうが、だんだんにはアパートのような集合住宅でも食事付と言う場合は「下宿」と呼ばれました。 ・・・・すでに死語になっていると思いますが。




あれば必ず買っていた

 ちょっと道草になってしまいましたが、そういったわけで、私の場合は、特に食料品などを買うことはあまりなく、その商店ではお菓子などを買っていました。 そのお菓子の中では特に東鳩の「ガリバリディ」というレーズン菓子が好きで、店にあれば必ず買って帰りました。

 何といっても小さな個人商店なので、そのお菓子がいつも置いてあるとは限らず、ない時も多かったのですが、その店でにこのお菓子があると、とても嬉しくなりました。





スティック状のレーズン菓子

 何といってももう40年前の話ですから、記憶もはっきりとはしませんが、確かスティック状で、レーズンは多め、甘さは自然な程度で、何といってもレーズンがやや焦げていて、かなり素朴な感じでした。

レーズンビスケット
ひどい絵だが、確かこんな感じ。 焦げ気味のレーズンが特徴で、かなりワイルドな感じ


 お菓子のジャンルとしては何でしょうか、パイのような感じもしますが、ビスケットかクッキー、たぶんクッキーなのでしょう。 いずれにしてもそのややワイルドな食感と、甘さ加減、特にレーズンの焦げた感じが私にはぴったりだったようです。





ガリバルディはイタリアの西郷隆盛?

 ところで、ご存じの方はご存じ(当たり前だが)とは思いますが、「ガリバルディ」というのは人名で、本名ジュゼッペ・ガリバルディ(1807~1882)、イタリア建国の英雄だそうです。 イタリア建国といえば、確か19世紀の半ば頃で、日本では幕末、つまり日本でいえば西郷隆盛、ようするにイタリアの西郷さんといったところでしょう。

 そのガリバルディの軍隊で携帯食としてレーズン入りの堅パン用いられ、以来、レーズン入りのお菓子を「ガリバルディ」と呼ぶようになったそうです。 

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ジュゼッペ・ガリバルディ  イタリア建国の英雄らしい。 日本でいえば西郷隆盛か、坂本竜馬といったところか

 こうしたことは丁寧にお菓子のパッケージに書いてありましたが、ちょうどその頃イタリア史の本を読んでいて、そういった意味でもこのお菓子にとても親近感をもちました。 私がガリバルディの名前を最初に知ったのは本の方だったか、お菓子だったか記憶が定かでありません。





しばらくすると、店で見かけなくなってしまった

 私がその下宿に住んでいた時期は1969~1971年で、私がこのガリバルディを食べていたのはこの時期に間違いありません。 しかしその下宿を引っ越す少し前くらいからこのお菓子が店で見かけなくなることが多くなりました。

 1972年には別のところに引っ越したので、その商店にも行くことがなくなり、お菓子はスーパーなどで買うようになったのですが、そのスーパーではいくら探しても、残念ながらこのガリバルディを見つけることが出来ませんでした。





代わりに登場したのが「オールレーズン」

 その代わりにそのスーパーで良く見かけるようになったのが、ご存じ「東鳩オール・レーズン」。 周知のとおりこのお菓子はその後多くの人に愛され、東鳩のヒット商品の一つとなっています。 

 やむを得ずその後は、このオール・レーズンを食べたりしていたのですが、このオール・レーズン、決して嫌いではないのですが、やはりあのガリバルディとは比較になリません。 いずれは復活するのではと淡い期待をしつつも、すでに40余年・・・・・・・・

オール~1
東鳩のオールレーズン。  40年以上の歴史を誇る人気商品だが、その誕生の裏には語ることの出来ない㊙事情があった ・・・・・・・・かも知れない。  





消し去りたい過去?

 この記事を書くにあたって、ネットで調べても東鳩が、かつてガリバリディというお菓子を発売していたと言うことは全く出てきません。

 その代わりにイギリスで「ガリバルディ」という名のお菓子が発売されていることが記載されてあって、写真もありました。 それを見た感じでは、確かに私がかつて食べたガリバルディに少し近い感じがします。

 しかしそれにしてもかつて東鳩製菓がガリバルディという商品を出していたということはどこかに書いてあっても良いはず。

 オールレーズンの説明にも「イタリアやイギリスなどで食べられている『ガリバルディ』というレーズン入りのお菓子を参考に商品開発をした」といったことは書いてあるのですが、 ガリバルディという名で商品を出していたことは全く書いていない・・・・・

 もしかしたら、ガリバルディという商品を出していたことは、東鳩としては消したい過去なのか?  それとも私の記憶違い、あるいは幻だったのか?

  いやあった、 確かに、 ガリバルディと言うレーズン菓子が、 私は間違いなく食べた! そしてその味を今でも覚えている!





売れなかったのか、ネーミングに問題があったのか?

 ネットによれば、オール・レーズンの発売は1972年だそうで、確かにつじつまが合う、前述のとおり私がガリバリディを食べていたのが1969~1971年で、店からガリバリディが消えて、その代わりにオールレーズンが置かれるようになったのが1972年。

 東鳩ガリバルディはオールレーズンの前身だったのは間違いない。 何らかの理由ででガリバルディはオールレーズンに取って代わられたわけだが、 売れ行きが良くなかったのだろうか、それともネーミング?

  確かにネーミングの問題はあるかも知れません。  ガリバルディと言う名称は一般名詞で、なおかつ実際にイギリスでその名前のお菓子発売されている。 そういったことが問題になって名称を変更し、そのついでに製法も若干変えたとも考えられます。

 確かにオールレーズンはガリバリディに比べてハイセンスで、上品なお菓子と変貌し、その後多くの人に受け入れられるロングラン、ヒット商品なったわけですから、ネーミングも商品開発も成功したと言えるでしょう。




でも、あの味にもう一度出会いたい

 でもやはりあの1970年頃のガリバルディにもう一度出会いたい。 それにしても私のあの記憶はいったい何だったのだろう?  ただの幻だと言うのか?  それとも記憶回路の誤作動であるのか? 


 ・・・・・それにしても東鳩ガリバルディというお菓子のことを記憶している人って、私以外にいるのかな?

明けましておめでとうございます
 


今年の予定

 明けましておめでとうございます。 今年、いや昨年のカウントダウン(テレビ東京)はシベリウスのフィンランディアでしたね。エンディングのタイミングもぴったりと決まり、指揮者も感激していました。 さて年頭にあたり、例年どおり今年のコンサート予定などを書いておこうと思います。




新年会

 まずはっきり決まっているものからで、1月17日(土)にアコラの新年会が「スウィング(ひたちなか市文化館内)」、およびアコラで行われます。 11:30からはスウィングで一般愛好家の演奏と若干(10~15分)私も演奏します。 14:00からはアコラで松田弦さんのコンサートがあります。




シニア・ギター・コンクール

 5月4日にギター文化館で例年通りシニア・ギター・コンクールがあります。 今年は第10回目ということで、通常のミドル、シニアの部に加えて、これまでの優勝者によるコンペティッション的なものも行われるとのことです。 このところ毎年出場者が増えていますが、代表の木下さんの話によれば、今年はさらに出場者が増えるそうです。




水戸市民音楽会

 日にちはまだわかりませんが、7月下旬に水戸市芸術館で水戸市民音楽会があり、水戸ギターアンサンブルも出演予定です。 今年は15~20名くらいのメンバーで演奏します。




ひたちなかギター合奏フェスティヴァル

 10月17日(土)にはひたちなか市文化会館で「ひたちなかギター合奏フェスティヴァル」を行います。 現在6団体ほどの出演予定がありますが、さらにもう少し出演団体があれば幸いです。 ギタ―合奏(マンドリンも含めて)を行っている団体の方がいましたら、ぜひともご検討下さい。




アコラでのコンサート

 11月29日(日)にはアコラで私のコンサートを予定しています(日にちが変わることもあり)。 曲目などはまだ未定ですが、本格的なクラシック・ギターの曲によるコンサートにしようかと考えています。




名曲コンサート、教室発表会

 頭の中で計画しているものとしては、5月頃に誰にでも親しみやすい曲による「名曲コンサート」を考えており、11月のアコラのコンサートと対照的なものをと思っています。 また9月上旬には独奏を中心とした教室の発表会も考えています。


 それでは、本年もよろしくお願いします。