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中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

沢渡川の桜が満開



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今日、ちょっと外出したら(家の近辺だが)、なんと桜が満開! 

沢渡川のそばの桜の木に、これ以上咲けないくらい、桜が咲いていました。



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3日前に通った時には全く咲いていなかったのですが。

この2,3日の暖かさだと無理もないかも知れませんね。



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バッハ:平均律クラヴィア曲集 39



ミチェスワフ・ホルシェフスキー 1979~80年録音(第1巻のみ)




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19世紀生まれで、99歳まで現役だったピアニスト

ホルシェフスキー(1892~1993年)は19世紀生まれのポーランドのピアニストで、

パブロ・カザルスの伴奏をつとめたことでも知られています。 

101歳で亡くなっていますが、その直前まで(1981年、99歳まで)演奏活動していました。

年齢を重ねるにしたがって、評価も上がって行き、

晩年は”知る人ぞ知る名ピアニスト”となりました。



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88~88歳での録音

この平均律曲集の録音も1980年頃なので、90歳に近い訳ですが、

そういったことは全く感じさせない演奏です。

時代的にはそろそろデジタル録音に移行する頃ですが、

このCDはアナログ録音となっています。 

生まれ育った年代からすれば、当然 ”19世紀的な演奏法を踏襲した” ということになり、

確かにそうした面も感じられなくはありませんが、

それは限定的で、”原典に忠実に” という、1

960年代以降の演奏スタイルの傾向を持っているピアニストのように思います。



中庸をえた演奏

テンポなどは中庸で、特に速く弾く曲も、また極端に遅く弾く曲もありません。 

音量もグルダやリヒテルのように大音量で弾いたり、

逆に非常に小さな音で弾いたりもありません。

基本的にはレガートな演奏ですが、スタッカートを用いる曲もあり、

曲によってアーテキュレーションは変えています。 

どの曲も曲の終りに向かってクレシェンドする傾向にあり、

こうしたものは19世紀的な伝統といえるかも知れません。

全体の印象としては、特に突出した弾き方をする訳ではなく、

”あるがままに”演奏している感じです。 



自然にバッハの音楽が耳に入ってくる名盤

ホルシュフスキーの演奏は、決してピアノらしさを強調する訳ではありませんが、

かといって、ピアノの音を否定するわけでもないといいたところでしょうか。 

ホルシェフスキー自身バッハを専門に演奏しているわけではなく、

またグールドやリヒテルのものほど注目を浴びる録音ではありませんが、

たいへん聴きやすく、たいへん自然にバッハの音楽が耳に入ってくる演奏です。 

今現在入手しやすいCDかどうかわかりませんが、

やはり ”隠れた” 名盤といえるでしょう。



・・・・・・・・1979~1980年の録音ということからすると、

もうすこし音質がいいといいかな? 決して悪いわけでもないが。
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中村俊三ギター・コンサート

3月25日(日) ひたちなか市アコラ





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  昨日中村俊三ギター・コンサートをアコラで行いました。

 今回は100回記念と言うことだそうです。 

 今回は愛好家の演奏に出演する人がかなりたくさんで、

 13:30から始まったコンサートも、 

 終了が17::00くらいになりました。 

 初めてこのイヴェントに参加する人も結構いました。

 私が演奏する頃にはだいぶ時間も経って、

 聴いている人もかなり疲れたのではと思いますが、

 途中で帰る人もなく最後まで演奏を聴いてもらいました。

 演奏内容としては、

 いつもどおり若干反省する部分もありましたが、

 いろいろな人に聴いていただけて、嬉しかったと思います。

 曲目は以前紹介したとおりですが、

 アンコール曲としては横尾編の「さくら」を弾きました。




バッハ:平均律クラヴィア曲集 38


フリードリヒ・グルダ(1930~2000)  1972~73年録音



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20世紀を代表するピアニストの一人

 フリードリヒ・グルダはウィーン生まれのピアニストで、

 1960年代にはイェルク・デムス、パドゥラ=スコダと共に、

 ウィーン3羽ガラスなどと呼ばれていました。 

 またマルタ・アルゲリッチの師で、

 アルゲリッチが傾倒したピアニストとしても知られています。





LP時代から聴いていた

 個人的なことですが、このグルダの平均律曲集(第1巻のみ)は、

 私がLP時代から聴いていたもので、数少ない自ら購入したものでもあます。

 このLPを購入したのは、

 特にグルダに興味があったとか、好きだったと言う訳ではなく、

 グールド盤やリヒテル盤は友人などから、

 ダビングさせてもらったりしていたので、

 自分ではこのLPを買ったと言う訳です。

 当時(1970年代)では、ピアノで演奏した平均律曲集としては、

 だいたいこの3種類くらしかなかったのではと思います。 

 少なくとも私自身ではそれ以外の録音は知りませんでした。





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フリードリヒ・グルダの平均律第1巻のLPボックス。 1970年代発売のもの。 

 若い頃よく聴いたが、特徴がイマイチ掴めず、

 よい演奏かどうかはもちろん、好きな演奏かどうかもよくわからなかった






よく聴いた演奏だが、特徴がよくわからなかった

 その後CD時代になってから第1巻、第2巻を購入して聴いているので、

 このグルダ盤との付き合いはたいへん長い訳です。

 しかし当初は、このグルダの演奏がどういった特徴を持っているかなどは、

 ほとんどよくわかりませんでした。

 したがって、このグルダの演奏が良い演奏なのか、そうでない演奏なのか、

 あるいは好きな演奏なのか、そうでないのかなど、

 なんとも言いようがありませんでした。

 自分でお金を出して買ったLPだから(当時としては結構高かった)、

 きっと良い演奏だろう、なんて、そんな感じでした。


 その点、グールドやリヒテルの演奏は、それぞれはっきりした特徴があり、

 当時の私でもそれなりに傾向は掴めたのですが、

 このグルダの演奏は最もよく聴いた演奏ながら、

 自分でもよくわかりませんでした。

 もっとも、この平均律曲集、あるいはバッハの音楽が、

 どういったものかなどよくわからなかったので、

 それは当然のことかも知れません。






伝統的な音楽も正しく身に付けたが、ジャズも演奏した

 グルダは若い頃ジャズ・ピアノに興味を持ち、

 自らも演奏していたとのことです。 

 伝統的な音楽もしっかりと身に付けていたが、

 新しい音楽への傾向もあるといったピアニストとされています。 




装飾音はジャズ風?

 そうしたこともあって、この平均律の演奏でも当時としては、

 かなり自由に装飾音などを入れています。

(グールドなどは書かれていない装飾音はほとんど弾いていない)

 もちろん現在のチェンバリストなども装飾音を入れますが、

 そうしたチェンバリストのようにバロック時代、

 あるいはバッハの様式にしたがった装飾音ではないようで、

 確かにちょっとジャズぽいところもあります。





一見自由で新しい演奏のようだが、やはり伝統を感じる

 リヒテルに比べれば伝統的な音楽スタイルというより、

 自由で新しい音楽への傾向もつピアニストといったイメージがありますが、

 (その当時としては) 

 ほとんどの曲で後半に進むにしtがってだんだんクレシェンドしてゆくなど、

 意外と伝統に従った演奏が感じられます。

 一見古き良き時代の代表のようなリヒテルが、

 意外と古いものを踏襲していないことと対照的とも言えます。

 特に第1巻、第1番ハ長調のフーガではそれがはっきりしていて、

 弱音で始められ、最後はかなりの音量で終わっています。 

 またこのフーガでは装飾音(ほとんどモルデント)を、

かなり多めに入れているのが目立ちます。

 全体にはノン・レガートで弾いていますが、

 それはグールドのようにはっきりとしたスッタカートではなく、

 限りなくレガートに近いノン・レガートと言えます。 





残響の少ない環境で録音しているが、グールドの音とはだいぶ違う

 グールドと同じように残響の少ない環境で録音していると思われ、

 また余韻も必要以上に残すことはなく、

どちらかと言えばさっぱりとした録音となっています。

 しかし音的にはグールドの音とはかなり異なるものになっていて、

 録音機材の違いもありますが、ピアノの音に対する考え方、

感じ方の違いが大きいのでしょう。

 また、アナログ録音時代の方がそうした差は大きいかも知れません。




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第1巻と第2巻では弾き方が違う?

 今回改めて気付いたのですが、グルダの録音は、

 第1巻と第2巻では若干相違点があるように思いました。 

 第1巻の方では前述のとおり、曲の進行に従ってクレシェンドしたり、

 また楽譜にはない装飾音も入れていました。

 第2巻の録音ではそうしたものはあまり目に付きません。

 第1巻では全体にテンポもいくぶん速めに感じましたが、

 (比較する演奏によって異なるが) 

 第2巻ではあまり速く弾いている曲はありません。

 極端に遅く弾いている曲もないので、

 曲によってのテンポの差はあまり大きくないと言えるでしょう。

 (これも比較する対象によって異なるが)





第2巻ではテンポも音量も控えめ


 曲によっての音量の差はむしろ大きいと思いますが、

 どちらかと言えば弱音で弾いている曲のほうが多いようです。

 全体として、この第2巻では強い自己主張的なものは影を潜め、

 端正な、あるいは落ち着いた演奏とも言えます。





壮年期の作品と熟年期の作品で弾き分けているのか?

 聴き方によっては、第1巻では若さを感じ、

 第2巻では熟成が感じられます。 

 録音時期としては第1巻と第2巻では1年しか違いませんから、

 グルダ自身が年を重ねたと言うことはないのですが、

 バッハの壮年期の作品と熟年期の作品ということで、

 弾き分けているのでしょうか。

 あるいはグルダ自身、この曲集を録音しているうちに、

 考え方が変化していったのでしょうか。

 




聴く人に、素材をありのまま提供する


 この第2巻では、聴く人にバッハの傑作を、自らの脚色なしに味わってもらう、

 その優れた素材をありのままに提供する、といった姿勢のようなもを感じます。

 味付けは聴く人それぞれの想像力によってということなのでしょうか。 

 グールドやリヒテルと並ぶバッハ平均律の名盤の一つとされていますが、

 やはり好みは分かれるところでしょう。




 個人的にはどうかって?  そうだね、もう少し自由に弾いてもいいんじゃないかな、 

 自分の感性に従って、 禁欲的な感じもするし・・・・・         


  

 こういうのって ”上から目線” ?    


バッハ:平均律クラヴィア曲集 37


スヴャトスタフ・リヒテル (1970~1973年録音)




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冷戦時代から、驚異的なピアニストとしてその名は知られていた

スヴャトスタフ・リヒテル(1915~1997年)は旧ソ連生まれのピアニストで、第二次大戦後、その名はヴェールに包まれた大ピアニストとして、冷戦時代の西側諸国にも知られていましたが、実際にアメリカやヨーロッパ諸国で演奏するようになったのは1960年以降のようです。




まさにヴィルトーゾ

 リヒテルと言えば、ヴィルトーゾ的なピアニストの代表という印象で、ショパンのエチュードを弾く映像を見る限り、圧倒的な音量とスピードで弾きまくり、まさに巨人がピアノに強靭な両腕で襲い掛かるような感じです。





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その一方で溺れてしまうほど美しく、ロマンティックに

 またその一方では美しく、ロマンティックにピアノを歌い上げ、私がかつて聴いていたモノラルLP盤のバッハの協奏曲の第2楽章など、溺れてしまいそうなほどの美しい演奏でした。




グールドと同時代の録音

 このリヒテルの 「平均律クラヴィア曲集第1巻、第2巻」 は1970~1973年の録音で、グールドの録音よりも少し新しいですが、若干録音時期は重なっています。 大ざっぱに見ればグールドと同時代の録音と言えます。




グールドとは真逆

 上記のとおりリヒテルの演奏スタイルは、グールドとは真逆のもので、グールドのバッハの演奏が新時代的とすれば、リヒテルの演奏はロマン派的で、ヴィルトーゾ的な演奏を嫌ったグールドに対して、リヒテルの演奏はヴィルトーゾそのものと言った感じです。





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ヤマハのピアノを弾くリヒテル。 リヒテルはヤマハのピアノを好んで弾いたことでも知られている。





セッション録音は嫌った

 またライブ演奏を嫌って、スタジオ録音のみに仕事を絞ったグールドとは対照的に、リヒテルはスタジオでの録音を好まず、文字通りコンサート・ピアニストでした。 従って、残された多くの録音はライブ録音ですが、この平均律を含め、スタジオ、あるいはコンサート・ホールで行われたセッション録音もそれなりの数があるようです。




残響豊か

 録音の仕方も対照的で、残響などのほとんどないスタジオで録音しているグールドに対して、 このリヒテルの平均律の録音は、かなり残響が多く、おそらく残響のあるコンサート・ホールなどで行われたものと思われます。

 音質も中音域を主体としたグールドに対して、リヒテルの録音は低音域や高音域が豊かなものになっています。 これは一般的なクラシックのピアノの録音方法と言え、たいへんピアノらしい音になっています。 ただし、このリヒテルの録音をCDで聴く限りでは、やや音質の歪のようなものも感じられます。  




でもフィッシャーなどの演奏とは一線を画している

 以上の話からすると、このリヒテルの平均律は、ロマン派的な解釈で、ヴィルトーゾ的に弾きまくったように想像出来ますが、実際に聴いてみると、それほど極端に19世紀風に演奏しているわけではないようです。 

 テンポなども曲によってはかなり速いものとなっていますが、以前紹介したエドウィン・フィッシャーの演奏に比べると、かなり穏やかなものです。 

  テンポの変化などは、曲の終りのほうで若干リタルダンドをかける程度に、最小限にとどめられていて、ほぼイン・テンポで演奏しています。 強弱については大きな流れでクライマックスに向かってクレシェンドはしていますが、細かいところでの強弱の変化はほとんどしていません。 

 総じてフィッシャーに代表される19世紀的な演奏とは一線を画したものと言えます。 それはそうですね、何といっても時代は1970年代ですから!




リヒテルといえど時代の流れには逆らえない!

 リヒテルの平均律の演奏は、一言で言えば、やはり時代を反映した演奏とも言えると思います。 この時代(1950~60年代)にはバッハやバロック音楽に限らず、「原曲に忠実」 ということが盛んに叫ばれるようになりました。 リヒテルといえど、そうした声は無視するわけにはゆかなかったのでしょう。




ヴァルヒャなどの厳格主義の影響もある

 もっとも、以前に話した通り、この時代の 「原典に忠実」 とは、あくまで書かれた譜面に忠実と言った意味で、バッハの時代にはどのように演奏されたかと言うこと、つまりその時代の演奏様式に沿ったものではありません。

 つまりヘルムート・ヴァルヒャのように 「譜面に書かれていないことはやってはいけない」 といった考えに立ったものと言えます。




曲ごとの音量差が大きい

 このCDの特徴として、曲ごとの音量がかなり違うことも挙げられます。 非常に小さな音で弾く曲もあれば、大音量で弾く曲もあります。 これはグールドにも多少見られますがこの後紹介するフリードリヒ・グルダの演奏にもはっきり見られます。

 この時代のピアノによるバッハ演奏の一つの流行のようなものかも知れませんが、チェンバロではそんなことはやりたくても出来なかったのではと思います。




結構迷惑!

 曲ごとの違いを鮮明するなど、いろいろ理由はあるのでしょうが、聴く側からすれば、正直、これは結構迷惑です。 よく聴こえないなあ、と思ってボリュームを上げると、次の曲ではやたらと音量があがり、うるさくなってしまう。 ボリュームを落とすと今度は次の曲が聴こえない! 




天才であるがために

 一説には、リヒテルは天才的なピアニストでしたが、天才であるがために、幼少時からちゃんと指導者についてピアノを勉強したわけではないと言われています(音楽的な環境では育ったが)。 つまりピアノの演奏法などは独学で学んだようです。

 従って、バッハを演奏する時にも、伝統的な演奏法に基づいて演奏するというより、譜面を独自の解釈で読んで弾いたのでしょう。 その結果、リヒテルはヴィルトーゾではあるが、19世紀的な手法は身に付けてはいなかったのでしょう。




50年後から見ると

 グールド全盛期には、反グールド派の代表とされたリヒテルですが、その後50年近く経ってから聴くと、意外とグールドと近い関係もあるのかなと思えます。 そう言えば指揮者のカラヤンとカール・ベームも、当時はまるで水と油のように全く正反対のものと思われていましたが、今現在からすればほぼ同じ演奏スタイルに感じられます。

  

 
 
宮下祥子マスター・クラス


    2018年3月11日(日)
    中村ギター教室スタジオ




私の生徒さん5人が受講

 昨日、当教室スタジオで、宮下祥子さんのマスタークラス(公開レッスン)を行いました。 私の生徒さん5人にレッスンをしていただき、また10名弱の生徒さんに聴講させていただきました。



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 宮下さんのアドヴァイスの内容はたいへん基本的なことから、音楽の表現法にいたるまで様々でしたが、それらのことを一通り受講者にお話するというより、一人、一人に合わせ、内容を絞ってお話していました。

 基礎的なこととしては、まず、右手の使い方、音の出し方で、特に和音をバランスよく出す方法など、また左手に関することでは、実際に弦を押さえることのない親指、およびポジション移動についてなどを話されていました。




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 和音に関する話も多く、各声部の聴き分けや、和声進行の変化を感じることの重要さなどを説明されていました。 また二重奏のレッスンでは、宮下さんのアドヴァイスにより、曲想がよりいっそう強く、ほりが深いものになったと思います。

 私の教室の生徒さんは、私以外の先生のレッスンを受けたことがあまりなく、それぞれ、宮下さんのレッスンはとても新鮮で、刺激になったのではと思います。 また聴講した方たちも、今後の上達に大いに参考になったのではと思います。

 受講曲は、 サラバンドとブレー(ド・ヴィゼー)、 ラ・メランコリア(ジリアーニ)、 二重奏曲ホ短調作品34-6(カルリ)、 練習曲ホ短調作品38-8(コスト)、 ロンド風ガヴォット(バッハ)



中村ギター教室発表会



      2018年 4月7日 13:30~



      茨城県総合福祉会館コミュニティ・ホール (水戸市千波町1918 TEL029-244-4545)



      入場無料






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 来月水戸市千波の総合福祉会館コミュニティ・ホールで教室の発表会を行います。 出演者と演奏予定曲は次の通りです。




1.<二重奏> カヴァティーナ(マイヤーズ)    安西 玲子  中村 俊三


2.むしのこえ(文部省唱歌)    
  春が来た(高野辰之)                   相坂 蓮太
  

3.思い出(T.H.ベイリー)               
  もみじ(高野辰之)                    徳永 寛乃


4.ふるさと(高野辰之)            
  琵琶湖周航の歌(吉田千秋)                加藤  護


5.別れの歌(F.ショパン)       
  かあさんの歌(窪田聡)                  深沢 克男


6.慕情(S.フェイン)                    眞分  昭


7.夜想曲(C.ヘンツェ)                   谷  政則


8.二つのギター(ロシア民謡)                甲斐  洋


9.サラバンド、ブレー(ド・ヴィゼー)            安西 玲子


10.小さなロマンス(L.ワルカー)               澤畑 敦史
    

11.ワルツニ長調(F.タレガ)                 鈴木 恵一


12.グリーン・スリーブス(イギリス民謡)           根本  滋


13.悲しみの礼拝堂(V.ゴメス)                赤沼 増美


14.<合奏> コーヒー・ルンバ(J.M.ペローニ)      
       萩野谷 稔   鈴木 俊彦   米沢 洋樹   清水 和夫
       赤沼 増美   甲斐  洋   中村 俊三



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15.練習曲ホ短調作品38-8(N.コスト)            清水 和夫


16.ラ・メランコリア(M.ジュリアーニ)           有我  等


17.ベニスの舟歌(F.メンデルスゾーン)            鈴木 俊彦


18.ロンド風ガヴォット(J.S.バッハ)             及川 英幸


19.オルフェの歌(ボンファ)             
   オルフェのサンバ(ボンファ)               佐藤 眞美


20.フーガイ短調(J.S.バッハ)                久保田 浩


21.鐘の響き(ペルナンブコ)          
   パラグァイ舞曲第1番(バリオス)             米沢 洋樹


22.<二重奏> 二重奏曲ホ短調作品34-6(F.カルリ)
           Air(中村俊三)       
                           中川眞理子   丹 朋子


23.「さくら」の主題による変奏曲(横尾幸弘)
   朱色の塔(I.アルベニス)                  中村 俊三


24.<合奏>  恋は水色(P.モーリア)  オリーブの首飾り(モーガン)

          = 水戸ギター・アンサンブル =
    中川眞理子    及川 英幸    久保田 浩    丹  朋子
    佐藤 眞美     萩野谷 稔    鈴木 俊彦   根本  滋
    赤沼 増美    清水 和夫    澤畑 敦史    甲斐  洋 
    米沢 洋樹          指揮  中村俊三



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車でお出でいただく場合は

 例年どおり、入場は無料ですので、ぜひ聴きにいていただければと思います。 ただ、駐車場の収容台数が少ないので、場合によっては車が止められないこともあります。 水戸駅からバスなどで来ていただければ幸いなのですが、 どうしても車が止められない場合は、県庁の駐車場に止めていただければと、会場の方から言われています。 若干距離はありますので、たいへん申し訳ないことと思いますが、ご容赦下さい。
宮下祥子ロマンティックギターコンサート




 19世紀ギターによる古典音楽と情熱のピアソラ

 3月3日(土)  東京都 銀座ヤマハホール






 <演奏曲目>



メルツ : マルヴィーナへ(吟遊詩人の調べより)

ソル : 魔笛の主題による変奏曲、 悲歌風幻想曲

シューベルト ~メルツ編 : 涙の賛美、 わが宿、 漁夫の娘

   以上 19世紀ギター使用

  
・・・・・・・・・・


ロドリーゴ : ヘネラリーフェのほとり

藤井敬吾 : 羽衣伝説


ピアソラ : タンゴの歴史
     Vn  アテフ・ハリム(ゲスト出演)


  以上モダンギター使用  


 アンコール曲  ピアソラ : チキリン・デ・バチン   ~ハリム、宮下

           ディアンス : タンゴ・アン・スカイ  ~宮下








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 昨日東京銀座ヤマハホールで行われた 「宮下祥子ロマンティックギターコンサート」 を聴きました。 上記のとおり、前半のプログラムは大西達朗氏製作のラコート・モデルの19世紀ギターによる演奏です。 会場のヤマハ・ホールは銀座7丁目で、土日には歩行者天国となる道路沿いにあります。

 



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このホールで演奏を聴くのは久々で、席数はそれほど多い訳ではありませんが(300~400くらいかな?)、天井が高く、弾き始めの音はだいぶ小さく聴こえます。 でも、ある程度時間が経てば、耳も慣れてきて、聞こえにくいと言う程でもありません。 ・・・・・東京文化会館小ホールくらいの感じかな)




 19世紀ギターはモダン・ギターに比べてアタックが弱いというか、特に高音域の倍音が少な目に感じますが、その分だけ余韻は長いようです。 その見た目(ボディが小さい)とは裏腹に、低音はしっかりと鳴っています。


 ソルの「悲歌風幻想曲」は、友人の死を悼むと言う、曲名どおり悲しい曲ですが、最後の行進曲はいくぶん速めのテンポで、潔くというか、決然とした感じで演奏していました。 悲しい曲を書いてもソルはソルといったところでしょうか。





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 ピアソラの 「タンゴの歴史」 は、フランス国立管弦楽団のコンサート・マスターなどを務めたというヴァイオリニスト、アテフ・ハリス氏との共演でした。 写真からもわかるとおり、なんとなくジプシー風のいでたちで、音色や、音程の取り方などは独特のものを感じました。

 ピアソラの曲では、宮下さんはギター用のアンプを使用していましたが、たいへん自然で、おそらくほとんどの人はアンプを使用していることがわからなかったのではと思います。 

 確かに最近では他の楽器とのアンサンブルには、ギター用のアンプを使うことが多くなったようですね。 その結果、たいへんよいバランスでアンサンブルを聴くことが出来るようになりました。 しかも、音的には生音とほとんど変わらず、私も目で見ていなければ、おそらくアンプ使用はわからなかったのではと思います。 

 ・・・・・・・ただ、あまりにもバランスが良すぎるので、やはり疑ったかな?



 そうそう、 宮下さんの衣装もたいへん美しかったです。 写真は撮れませんでしたが。