今年のまとめ
コロナに尽きた1年
令和2年も、もうすぐ終わりです。 それにしても今年はコロナで明けて、コロナで暮れた年でしたね。
我が国の犠牲者数では9年前の震災ほどではないものの、世界的に見れば大変大きな犠牲者数となり、経済活動、オリンピックを含む各種イヴェントなど、多方面に計り知れない悪影響を及ぼしました。
また犠牲者としては志村けんさんなど、著名人が多数亡くなっているのも特徴ですね、さらにいろいろな面での自粛続きとなり、精神的な負担も大きく、多数の自死者も報道されています。
ともかく、この2020年は歓迎できないでほうで、大変記憶に残る1年となってしまいました。 いや1年ではとうてい終わりそうもなく、来年もまたコロナとの闘いが続きそうですね。
では、気を取り直して、この時期当ブログ恒例の今年のまとめということですが、今年はコンサートなどのイヴェントも少なく、寂しいまとめとなります。
★1月12日(日) 銘器コンサート ギター文化館

アントニオ・パフェス・ロペス(1795 スペイン)と松村雅亘 ~今年唯一のコンサート(1997)
今年の私個人のコンサートとしては唯一のものになってしまいました。 ギター文化館所蔵の二つの楽器、 アントニオ・パフェス・ロペス(1795 スペイン)、 松村雅亘(1997) を用いてのコンサートでした。
パフェス・ロペスはギター文化館所蔵の楽器の中で最も制作年が古いもので、5コース複弦のバロック・ギターから6単弦に変わった、最初期のもと思われます。
館所蔵の楽器中、最も古く、修理の痕も多いが、ボディなどはオリジナル
この制作家はカディスに工房を持っていたということ以外にほとんど情報がありません。 この楽器はその後修理された箇所が多数あり、ボディ以外は制作時のものより大幅に変わってしまったものと思われます。
指版とヘッドは明らかに後からつけられたもので、糸巻もちょっと変わっていますがおそらく20世紀のものと思われます。 しかし、表面版にフレットを打ち込んだ痕があり、少なくとも表面版は19世紀初頭以前のものであるのは確かです。
つまり修理の後はたくさんありますが、ボディとネックはオリジナルのものでる可能性は高いようです。
形としてはかなり細長く、その結果なかなか膝の上に収まらず、ちょっと苦労しました。最終的には右足にダイナレットを使って弾きました。 また弦の間隔も狭く、いろいろな意味で弾きにくい楽器でしたが、大変貴重な体験でした。
当館にもゆかりの深い松村さん
松村さんは 生前にはよくこのギター文化館にも訪れていて、私も何回かお会いしました。我が国では大変著名な制作家ですが、とても気さくに声をかけていただきました。
松村さんは2014年に亡くなれてしまいましたが、この機会に松村さんの楽器を演奏する事が出来て幸せでした。 松村さんの楽器は派手に鳴るタイプではありませんが、低音などとても深い響きがします。
★前立腺などの手術で入院
手術の1か月後に大量出血があり再処理、再入院 ~個人的なことだが
前記の銘記コンサートを行っていた時点では、コロナの件は重慶市の問題として報道されていましたが、まだ国内では感染者も出ておらず、現実の問題といった認識はありませんでした。 コンサートの際にもそういった話題は全く出なかったと思います。
1月末にかねてから予定されていた結石と前立腺の手術で入院しました。7時間にわたる手術だったそうで(自分では全く自覚も記憶もない)、終わってからちょっと辛かったです。
5日ほどで退院したのですが、せれから約1か月後に手術の個所から大量に出血し、また入院となってしまいました。 この時も出血で尿道が塞がれ、辛かったです(ちょっとどころではない!)。 今は特に問題がなくなとか完治したようです。
★リサイタル中止(4月25日ひたちなか市文化会館)
3月ころからコンサートなどが相次いで中止に
この3度目の入院、つまり2月末から3月上旬のころになって、コロナ・ウィルスの件大きな問題となってっきました。
ギター文化館などで予定されていた3月のコンサートなどが相次いで中止となりましたが、まだこの時点では2~3か月もすれば収まり、5月くらいに延期すれば行えるんじゃないかといったような雰囲気でした。
私のリサイタル(4月25日)も3月上旬ころはまだ予定通り行うつもりでいましたが、3月半ばころだったと思いますが、それまでゼロだった県内でも感染者が出始め、開催できる状況ではなくなり、やむを得ず中止にしました。
★発表会中止、アンサンブル練習できず
また5月にギター文化館で教室の発表会も予定していましたが、それもしばらくして中止となりました。 また水戸市の市民センターも使用することができなくなり、水戸ギター・アンサンブルの練習もできない状態となりました。
7月くらいには始められるかなとも思ったのですが、状況はあまりよくならず、市民センターも70歳以上は使用できないということだったので、結局ことしのアンサンブル練習はなくなりました。
★ICG活動もほぼ休止
6月ころ予定していたICG(茨大ギターの同期によるアンサンブル)の合宿も、県外在住のメンバーが出席できず、とりあえず県内のメンバーだけ集まりましたが、結局今年は演奏会無理ということで、例年10~11月に行っていたICGアンサンブル演奏会も中止となりました。
★水戸市民音楽会中止
毎年7月に水戸芸術館で行われていた水戸市民音楽会も中止となりました。 最初の実行委員会は2月上旬にあったのでうが、その時には開催中止といったことは全く議題に上がりませんでした。
なんといっても非常にたくさんの出場者がいて、特にステージ裏などが大変込み合うコンサートなので、やはり開催は困難でしょうね。 来年状況が若干好転したとしても、開催は危ぶまれるところでしょう。
★水戸・ギターアンサンブル演奏会(10月31日)中止
アンサンブルの練習ができなくなった結果、10月31日に予定していた水戸ギタ・アンサンブル演奏会も必然的に中止なってしまいました。
★10月21日 中村ギター教室発表会 ギター文化館
今年唯一の教室のイヴェント
今年唯一の教室のイヴェントでしたが、これはけ決行しました。 あまり宣伝もせず、また生徒さんにもそれほど積極的に参加を呼びかけず、本当に出演したい人と、どうしても聞きたい人だけといった感じでなるべく地味に行おうと思ったのですが、出演者17名で、観客を合わせると40名を超えるイヴェントとなりました。


検温、消毒、マスクは今年のイヴェントには欠かせない
検温、消毒、マスク、 間隔を空けての着席と厳戒態勢だったのですが、参加者が意外と多く、内心ちょっと心配しました。 そのご特に連絡はないので、どうにかセーフだったようです。
この10月21日というのは第3波の直前で、これがもうちょっと時期が遅かったら実行できたかどうかわからなかったところです。
★教材の手直し
1月のコンサートを除いて今年はコンサートらしいコンサートもなく、また生徒さんも休みなどが多く、また芸文センターも一時休止となり、仕事のほうではかなり暇な1年となりました。
この機会に教材の整備(基本的に教室の教材は自分で作っている)などを行いました。 これまでの教材は音符や運指などが小さく、最近私自身を含め、高齢者が多くなったので、「楽譜が小さくて読めない」といった苦情も多くなりました。
そこでこれまでの教材を今までとは別のソフト(KAWAIのスコア・メーカー) を用いて見やすく直しました。 といっても教材は非常にたくさんあるので、全部とまでは行きませんでしたが、主要なものは見やすくなおしました。 またさらにいくつかの教材は模範演奏のCDも制作しました。
★スター・ダスト 中村俊三ポピュラー&オリジナル・アルバム発売

スターダスト、第3の男、サマータイム、ラ・クンパルシータ、ハナミズキなどのほか、私のオリジナル3曲も入っている
一人ギター二重奏、合奏
以前から自作の曲をCDにしたいと思っていたのですが、この機会に自作の3曲を11曲のポピュラー曲(一部クラシック曲もあるが)と共に録音、発売しました。
私の曲、「ホワイト・ローズ」、「7月の風」、「Broken Cup」 の3曲はすべて二重奏曲だったので、それぞれのパートを別に録音し、編集によって二重奏曲としたもです。
ポピュラー系の曲は当初独奏のバージョンだったのですが、こちらのほういくつかは ”一人二重奏” の形で録音しました。 さらにバーチャルでオーケストラの音を入れたり、エレキ・ギターの音を入れたりもしました。
チャイコフスキーの「花のワルツ」は3重奏バージョンですが、聞いた感じはまさに ”一人ギター合奏” といった感じです。 なんといっても編集で制作しているので、”生” のギター合奏よりもテンポも速く、またズレが全くないので、よくも悪くも ”生では出来ない” 演奏に仕上がっています。
こうした時期なのでまだ購入していただいた方は少ないのですが、購入したいただいた方々からは 「変わっていて、なかなか面白い」 と言っていただいています。
★来年は
それでは、今年はこんな年でしたが、来年は今年の反動で大変良い年になるといいですね。
コロナに尽きた1年
令和2年も、もうすぐ終わりです。 それにしても今年はコロナで明けて、コロナで暮れた年でしたね。
我が国の犠牲者数では9年前の震災ほどではないものの、世界的に見れば大変大きな犠牲者数となり、経済活動、オリンピックを含む各種イヴェントなど、多方面に計り知れない悪影響を及ぼしました。
また犠牲者としては志村けんさんなど、著名人が多数亡くなっているのも特徴ですね、さらにいろいろな面での自粛続きとなり、精神的な負担も大きく、多数の自死者も報道されています。
ともかく、この2020年は歓迎できないでほうで、大変記憶に残る1年となってしまいました。 いや1年ではとうてい終わりそうもなく、来年もまたコロナとの闘いが続きそうですね。
では、気を取り直して、この時期当ブログ恒例の今年のまとめということですが、今年はコンサートなどのイヴェントも少なく、寂しいまとめとなります。
★1月12日(日) 銘器コンサート ギター文化館

アントニオ・パフェス・ロペス(1795 スペイン)と松村雅亘 ~今年唯一のコンサート(1997)
今年の私個人のコンサートとしては唯一のものになってしまいました。 ギター文化館所蔵の二つの楽器、 アントニオ・パフェス・ロペス(1795 スペイン)、 松村雅亘(1997) を用いてのコンサートでした。
パフェス・ロペスはギター文化館所蔵の楽器の中で最も制作年が古いもので、5コース複弦のバロック・ギターから6単弦に変わった、最初期のもと思われます。
館所蔵の楽器中、最も古く、修理の痕も多いが、ボディなどはオリジナル
この制作家はカディスに工房を持っていたということ以外にほとんど情報がありません。 この楽器はその後修理された箇所が多数あり、ボディ以外は制作時のものより大幅に変わってしまったものと思われます。
指版とヘッドは明らかに後からつけられたもので、糸巻もちょっと変わっていますがおそらく20世紀のものと思われます。 しかし、表面版にフレットを打ち込んだ痕があり、少なくとも表面版は19世紀初頭以前のものであるのは確かです。
つまり修理の後はたくさんありますが、ボディとネックはオリジナルのものでる可能性は高いようです。
形としてはかなり細長く、その結果なかなか膝の上に収まらず、ちょっと苦労しました。最終的には右足にダイナレットを使って弾きました。 また弦の間隔も狭く、いろいろな意味で弾きにくい楽器でしたが、大変貴重な体験でした。
当館にもゆかりの深い松村さん
松村さんは 生前にはよくこのギター文化館にも訪れていて、私も何回かお会いしました。我が国では大変著名な制作家ですが、とても気さくに声をかけていただきました。
松村さんは2014年に亡くなれてしまいましたが、この機会に松村さんの楽器を演奏する事が出来て幸せでした。 松村さんの楽器は派手に鳴るタイプではありませんが、低音などとても深い響きがします。
★前立腺などの手術で入院
手術の1か月後に大量出血があり再処理、再入院 ~個人的なことだが
前記の銘記コンサートを行っていた時点では、コロナの件は重慶市の問題として報道されていましたが、まだ国内では感染者も出ておらず、現実の問題といった認識はありませんでした。 コンサートの際にもそういった話題は全く出なかったと思います。
1月末にかねてから予定されていた結石と前立腺の手術で入院しました。7時間にわたる手術だったそうで(自分では全く自覚も記憶もない)、終わってからちょっと辛かったです。
5日ほどで退院したのですが、せれから約1か月後に手術の個所から大量に出血し、また入院となってしまいました。 この時も出血で尿道が塞がれ、辛かったです(ちょっとどころではない!)。 今は特に問題がなくなとか完治したようです。
★リサイタル中止(4月25日ひたちなか市文化会館)
3月ころからコンサートなどが相次いで中止に
この3度目の入院、つまり2月末から3月上旬のころになって、コロナ・ウィルスの件大きな問題となってっきました。
ギター文化館などで予定されていた3月のコンサートなどが相次いで中止となりましたが、まだこの時点では2~3か月もすれば収まり、5月くらいに延期すれば行えるんじゃないかといったような雰囲気でした。
私のリサイタル(4月25日)も3月上旬ころはまだ予定通り行うつもりでいましたが、3月半ばころだったと思いますが、それまでゼロだった県内でも感染者が出始め、開催できる状況ではなくなり、やむを得ず中止にしました。
★発表会中止、アンサンブル練習できず
また5月にギター文化館で教室の発表会も予定していましたが、それもしばらくして中止となりました。 また水戸市の市民センターも使用することができなくなり、水戸ギター・アンサンブルの練習もできない状態となりました。
7月くらいには始められるかなとも思ったのですが、状況はあまりよくならず、市民センターも70歳以上は使用できないということだったので、結局ことしのアンサンブル練習はなくなりました。
★ICG活動もほぼ休止
6月ころ予定していたICG(茨大ギターの同期によるアンサンブル)の合宿も、県外在住のメンバーが出席できず、とりあえず県内のメンバーだけ集まりましたが、結局今年は演奏会無理ということで、例年10~11月に行っていたICGアンサンブル演奏会も中止となりました。
★水戸市民音楽会中止
毎年7月に水戸芸術館で行われていた水戸市民音楽会も中止となりました。 最初の実行委員会は2月上旬にあったのでうが、その時には開催中止といったことは全く議題に上がりませんでした。
なんといっても非常にたくさんの出場者がいて、特にステージ裏などが大変込み合うコンサートなので、やはり開催は困難でしょうね。 来年状況が若干好転したとしても、開催は危ぶまれるところでしょう。
★水戸・ギターアンサンブル演奏会(10月31日)中止
アンサンブルの練習ができなくなった結果、10月31日に予定していた水戸ギタ・アンサンブル演奏会も必然的に中止なってしまいました。
★10月21日 中村ギター教室発表会 ギター文化館
今年唯一の教室のイヴェント
今年唯一の教室のイヴェントでしたが、これはけ決行しました。 あまり宣伝もせず、また生徒さんにもそれほど積極的に参加を呼びかけず、本当に出演したい人と、どうしても聞きたい人だけといった感じでなるべく地味に行おうと思ったのですが、出演者17名で、観客を合わせると40名を超えるイヴェントとなりました。


検温、消毒、マスクは今年のイヴェントには欠かせない
検温、消毒、マスク、 間隔を空けての着席と厳戒態勢だったのですが、参加者が意外と多く、内心ちょっと心配しました。 そのご特に連絡はないので、どうにかセーフだったようです。
この10月21日というのは第3波の直前で、これがもうちょっと時期が遅かったら実行できたかどうかわからなかったところです。
★教材の手直し
1月のコンサートを除いて今年はコンサートらしいコンサートもなく、また生徒さんも休みなどが多く、また芸文センターも一時休止となり、仕事のほうではかなり暇な1年となりました。
この機会に教材の整備(基本的に教室の教材は自分で作っている)などを行いました。 これまでの教材は音符や運指などが小さく、最近私自身を含め、高齢者が多くなったので、「楽譜が小さくて読めない」といった苦情も多くなりました。
そこでこれまでの教材を今までとは別のソフト(KAWAIのスコア・メーカー) を用いて見やすく直しました。 といっても教材は非常にたくさんあるので、全部とまでは行きませんでしたが、主要なものは見やすくなおしました。 またさらにいくつかの教材は模範演奏のCDも制作しました。
★スター・ダスト 中村俊三ポピュラー&オリジナル・アルバム発売

スターダスト、第3の男、サマータイム、ラ・クンパルシータ、ハナミズキなどのほか、私のオリジナル3曲も入っている
一人ギター二重奏、合奏
以前から自作の曲をCDにしたいと思っていたのですが、この機会に自作の3曲を11曲のポピュラー曲(一部クラシック曲もあるが)と共に録音、発売しました。
私の曲、「ホワイト・ローズ」、「7月の風」、「Broken Cup」 の3曲はすべて二重奏曲だったので、それぞれのパートを別に録音し、編集によって二重奏曲としたもです。
ポピュラー系の曲は当初独奏のバージョンだったのですが、こちらのほういくつかは ”一人二重奏” の形で録音しました。 さらにバーチャルでオーケストラの音を入れたり、エレキ・ギターの音を入れたりもしました。
チャイコフスキーの「花のワルツ」は3重奏バージョンですが、聞いた感じはまさに ”一人ギター合奏” といった感じです。 なんといっても編集で制作しているので、”生” のギター合奏よりもテンポも速く、またズレが全くないので、よくも悪くも ”生では出来ない” 演奏に仕上がっています。
こうした時期なのでまだ購入していただいた方は少ないのですが、購入したいただいた方々からは 「変わっていて、なかなか面白い」 と言っていただいています。
★来年は
それでは、今年はこんな年でしたが、来年は今年の反動で大変良い年になるといいですね。
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