令和時代のギター上達法 16
10月23日の水戸ギター・アンサンブル演奏会は中止
相変わらずコロナは猛威をふるっていますね、結局10月23日に予定していた水戸ギター・アンサンブル演奏会も中止にせざるを得ませんでした。 水戸ギター・アンサンブル演奏会は昨年から2年連続の中止です。
ひたちなか市文化会館の使用申し込みのキャンセルもこれで4回目になります。 この2年間で結局実現できたのは6月の私のリサイタルのみとなりました。 今から思えばその頃は比較的感染者の少ない時期でしたね、それでもコロナの関係で来ていただけなかった人は多かったですが、ともかく開催出来たのは喜ぶべきでしょう。
何度も使用申し込みをキャンセルしてひたちなか市文化会館の方々には本当にご迷惑おかけしました。 その都度こころよく受けていただき、また使用料も全額返還と言うことで、たいへん感謝しています。
今年についてはすっかりとあきらめ気分となりましたが、なんとか来年には平常に戻るように祈るのみです。 平常に戻った時には気分を一新して、また新たにスタートしたいと思っています。 ・・・・・・またこんな話からになりましたが、本題に戻りましょう。
調弦とピッチの話 4
ギターのチューニングなんだからギター・モードは当然?
ギターの調弦をする場合、測定モードをギターにする・・・・・ 当然ですね。 楽器店などチューナーの使い方を店員さんに聴けば当然 「このボタンを押してG、つまりギターと表示されているところで合わせます」 などと答えるでしょう。
ネット動画などでチューニングの仕方を見ても 「まず、ギター・モードにします。 次に・・・・・」 と説明しています。 いくつかの動画を見てみましたが、これはどれも同じ内容でした。

ギター・モード 右下に 「G」 と表示されている
当教室では
これは当然のようですが、実はギター・モードでチューニングするとやりにくい点や、不便なところがいろいろ出てきます。 結論から言えば、私の教室では、「チューナーを使う場合は、ギター・モードではなく、クロマティック・モードで合わせてください」 と説明しています。
1弦が低くなり過ぎたら 「2弦」 ではなく 「4弦」 ?
ギター・モードというのは音を出したとき、1弦であれば 「1E」 、2弦なら 「2B」 と表示されます。 これはある程度音が近い場合で、かなりずれている場合はどうかというと、 仮に1弦がかなり低くなってしまった場合は(半音~全音以上)、1弦の音とは認識しないので、別の弦が表示されます。
その時、「2E」 と表示されれば1弦が2弦になってしまったのだから、低くなってしまったとわかるのですが、 実際に1弦が全音くらい下がると 「4D」 と表示されます。 これは1弦が下がるとだんだん 「レ」 に近づくので 「4D」 と表示される訳です。
もちろん1弦が多少下がっても4弦の「レ」にまではならないのですが、チューナーは基本的に同じ音であれば音域に関係なく同じ音と認識します。
ただし、最近のチューナーは同じ 「E」 でも1弦の6弦は区別出来るようで、1弦は 「1E」 で、 6弦は 「6E」 と表示されます。 でも 「レ」 など、4弦以外に開放弦のない音は、どの音域の「レ」 でも 「4D」 と表示されます。
誤解してしまうケースも
因みに、逆に1弦を上げ過ぎると 「3G」 と表示されます。 3Gと表示されるくらい1弦を上げると、通常の1弦よりもかなり高くなり、また弦の張力も非常に強くなりますから、たいていの人は上げ過ぎたことに気が付きます。
しかし中には 「3G」 だから3弦で、かなり低いのかなと誤解してさらに上げてしまう人も稀にいます。 そして1オクターブくらい上げて、最後には弦が切れてしまうことになります。 ここまで上げるのにはペグを回す力も相当必要なはずですが、それでも上げきってしまう人も過去にいました。
このような場合、弦が切れてくれればいいのですが、弦が切れる前に楽器の方が壊れてしまう可能性もあります、今のところそうした話は聴いたことがありませんが。 ・・・・・・考えただけで恐ろしい!
特に弦の交換の際には大変わかりにくい
通常の状態では弦が自然に下がるとしても、別の弦が表示されるほどは下がりませんが、弦の交換時には、完全に低い状態から始まるので、このような弦ごとの表示だと、たいへんわかりにくいところです。 そして極端な場合にはこのようなことも起こってしまう訳です。
クロマティック・モード
クロマティック・モードというのは弾いた音が半音ごとに音名で表示されるモードのことです。 音名と言ってもチューナーは通常英語表記なので、ド、レ、ミ ではなく C D E F G A B と表示されます。
半音も含めて言えば C C# D E♭ E F F# G G# A B♭ B となっています。 ちょっとわかりにくいかも知れませんが、ギターを弾く場合には英語式の音名も覚えないといけないでしょう。

クロマティック・モード 右下に 「C」 と表示されている
なぜ音名が英語?
ところで、日本では小学校の時から音名はドレミを使うので、日本製のチューナーなら英語式ではなく、ドレミで表示されてもいいんじゃないかと思います。
特にクラシック・ギターはイタリア、フランス、スペインなどの影響を受けているので、ほとんどのギタリストは音名をドレミで呼びます。 (ただしドイツ系の人はドイツ式、ジャズやロックなどに人は英語式)。
しかし市場的に見ればやはりクラシック・ギターを弾く人は少数派なのでしょうね、やはりギターと言えばアコースティック・ギターやエレキ・ギターが中心で、そのようなポピュラー音楽では基本的に英語式の音名を使うので、それに従っているわけです。
絶対音感の代わりをしてくれる
クロマティック・モードというのは弾いた音は何の音か教えてくれるたいへん便利なモードです。 絶対音感のある人であれば鳴っている音がなんの音か、また通常の音高よりどれだけ高いか低いかわかります。
しかし私を含め、普通の人はなかなかそういう訳にはゆきませんね、つまりチューナーが絶対音感の代わりをしてくれる訳です。 これは本当に便利です ・・・・・・ギターを教えているくらいであれば、本来絶対音感はなくてはいけないのだが。
クロマティック・モードでの合わせ方
それでは、実際にクロマティック・モードを用いてのチューニングの仕方をやりましょう。 まず1弦を弾いたとき、だいたい合っていれば 「E」 と表示されます。 1弦は 「ミ」 だから英語で 「E」 ですね。 「E」 が表示されていれば、あとは針や矢印などで合うところまでペグを調整すればよい訳です。
1弦がさらに下がっていれば 「E♭」 と表示されます。 ♭だから低いことがわかりますね、また半音下がっているわけですから、ものすごく下がっている訳でもありません。 さらに下がっていれば 「D」 と表示され、フレットで言えば2フレット分下がっていることになります。
また高くなればアルファベットで 「E」 の次の 「F」、 「F#」 などが表示されます。
弦の交換時もわかりやすい
こうしたことは弦の交換時でもわかりやすいですね、弦を交換した時、1弦がそれらしい音になるのは 「B」 とか 「C」 とか 「D」 あたりでしょうか、弦を非常に緩く張った状態ではオクターブ下の 「E」 が表示されることもありますが、全く普段の音とは違うので、間違えることはないと思います。
「C」 などが表示されていれば、そこから 「C#」 ⇒ 「D」 ⇒ 「E♭」 ⇒ 「E」 とペグを回してゆけばいいですね、 さらに上げると 「F」、 「F#」、 「G]、 となりますが、前述のとおり「G」 くらいまで上げる音がキンキンして、張りも異常に強くなります。
因みにナイロン弦は交換時にはすぐに下がってしまうので、「F」 とか 「F#」 くらいまで上げても大丈夫です。 スチール弦の場合はナイロン弦に比べ、引っ張る力に弱いので、あまり上げない方がいいです。 またスチール弦は交換したばかりでもあまり下がりません。
アルファベット順に考えれば
仮に英語の音名がピンとこなかったとしても、要するににアルファベット順ですから、仮に2弦であれば 「B」 に合わせるのですが、「A」 が表示されていれば、A ⇒ B ⇒ C なので低いということがわかりますね。
また 「C」 と表示されていれば高くなりすぎです。 そう考えると英語表記はドレミよりもわかりやすいかも知れません。
ただし#や♭などには気をつけてください。 #や♭などはかなり小さく表示されるので、うっかりすると見落としてしまいやすいです。 時々♭が付いているのを見落として半音低く合わせてしまう人もいます。 これはクロマティック・モードであわせる場合の注意点の一つです。
各弦の音がわからない?
これは言うまでもないことかも知れませんが、ギターの6本の弦が何の音になっているかわからなければこのクロマティック・モードではチューニングできません。 おそらくそれが楽器屋さんやユーチューブでギター・モードを勧める理由はこれなのでしょう。
しかし今現在ギターをやっている人はもちろん、これからギターを始めようかなと思っている人でもギターの各弦は何の音に合わせか、といったことは知っていていいのではないかと思います。
これは楽譜を読むことに関係もあると思いますが、すくなくとも日本国内で義務教育を受けていれば9年間にわたって音楽の授業を受けている訳なので、楽譜が読めない人は基本的に存在しないはず、もちろん現実は残念ながらそうではないようです。
当ブログの読者諸氏には全く不要のこととは思いますが、一応書いておきましょう、ギターの弦は①弦から ①=E ②=B ③=G ④=D ⑤=A ⑥=E ・・・・・蛇足?
変調弦の場合は特に威力を発揮する
クラシック・ギターでは6弦をDにするなどの変調弦が良く使われる話をしましたが、こういった場合にはクロマティック・モードはその便利さを発揮します。
6弦を 「E」 の代わりに 「D」 にするだけですから簡単ですね。 あえてギター・モードで6弦を 「D」 にするには、6弦を 「6E」 ではなく 「4D」 にすればよいです。 ・・・・そんなことが理解できる人ならクロマティック・モードのほうが便利なのは間違いない。
他に ⑤=G、 ①=D などもあり、 ⑥=C などというのもたまにあります。 6弦=「C」 というのも稀にありますが、その場合はギター・モードでは合わせられません。
ダウン・チューニング機能
変調弦と言えば、主にアコースティック・ギターなどで用いられる 「ダウン・チューニング」 というのもあります。 これは特定の弦のみ下げるのではなく、ずべての弦を半音、または全音下げる方法です。 ギター用のチューナーにはこのダウン・チューニングの機能があるものが多く、そのボタンを押すとディスプレーに♭などが付きます(1個~3個くらい)。
個人的にはこの機能も余計なものというか、付いていてほしくないものです。 というのも、特にクリップ式のチューナーのボタンは小さく見にくいいので、よく間違えて他のボタンを押してしまうのです。 気が付かないうちにこのフラット・チューニングのボタンを押してしまい、そのままチューニングして、完全に半音低く合わせてしまうなどと言うこともよく起きます。

フラット・チューニング 右側中央付近にフラットが二つある(2フレット分低くなる)。 誤ってボタンを押してしまい、いつのまにかこの機能になってしまうことがある。 ただしこのチューナーではギター・モードでなければこの機能は使えないの、ある意味安心
現実にこの機能を使う人がどれくらいいるのかわかりませんが、初心者の人がフラット・チューニングの曲を弾くのは考えられず、そうした曲を弾くくらいのレヴェルの人であれば、やはりクロマティック・モードのほうが便利でしょう。 もちろんクロマティック・モードであればどんな変則的なチューニングでも対応できます。
10月23日の水戸ギター・アンサンブル演奏会は中止
相変わらずコロナは猛威をふるっていますね、結局10月23日に予定していた水戸ギター・アンサンブル演奏会も中止にせざるを得ませんでした。 水戸ギター・アンサンブル演奏会は昨年から2年連続の中止です。
ひたちなか市文化会館の使用申し込みのキャンセルもこれで4回目になります。 この2年間で結局実現できたのは6月の私のリサイタルのみとなりました。 今から思えばその頃は比較的感染者の少ない時期でしたね、それでもコロナの関係で来ていただけなかった人は多かったですが、ともかく開催出来たのは喜ぶべきでしょう。
何度も使用申し込みをキャンセルしてひたちなか市文化会館の方々には本当にご迷惑おかけしました。 その都度こころよく受けていただき、また使用料も全額返還と言うことで、たいへん感謝しています。
今年についてはすっかりとあきらめ気分となりましたが、なんとか来年には平常に戻るように祈るのみです。 平常に戻った時には気分を一新して、また新たにスタートしたいと思っています。 ・・・・・・またこんな話からになりましたが、本題に戻りましょう。
調弦とピッチの話 4
ギターのチューニングなんだからギター・モードは当然?
ギターの調弦をする場合、測定モードをギターにする・・・・・ 当然ですね。 楽器店などチューナーの使い方を店員さんに聴けば当然 「このボタンを押してG、つまりギターと表示されているところで合わせます」 などと答えるでしょう。
ネット動画などでチューニングの仕方を見ても 「まず、ギター・モードにします。 次に・・・・・」 と説明しています。 いくつかの動画を見てみましたが、これはどれも同じ内容でした。

ギター・モード 右下に 「G」 と表示されている
当教室では
これは当然のようですが、実はギター・モードでチューニングするとやりにくい点や、不便なところがいろいろ出てきます。 結論から言えば、私の教室では、「チューナーを使う場合は、ギター・モードではなく、クロマティック・モードで合わせてください」 と説明しています。
1弦が低くなり過ぎたら 「2弦」 ではなく 「4弦」 ?
ギター・モードというのは音を出したとき、1弦であれば 「1E」 、2弦なら 「2B」 と表示されます。 これはある程度音が近い場合で、かなりずれている場合はどうかというと、 仮に1弦がかなり低くなってしまった場合は(半音~全音以上)、1弦の音とは認識しないので、別の弦が表示されます。
その時、「2E」 と表示されれば1弦が2弦になってしまったのだから、低くなってしまったとわかるのですが、 実際に1弦が全音くらい下がると 「4D」 と表示されます。 これは1弦が下がるとだんだん 「レ」 に近づくので 「4D」 と表示される訳です。
もちろん1弦が多少下がっても4弦の「レ」にまではならないのですが、チューナーは基本的に同じ音であれば音域に関係なく同じ音と認識します。
ただし、最近のチューナーは同じ 「E」 でも1弦の6弦は区別出来るようで、1弦は 「1E」 で、 6弦は 「6E」 と表示されます。 でも 「レ」 など、4弦以外に開放弦のない音は、どの音域の「レ」 でも 「4D」 と表示されます。
誤解してしまうケースも
因みに、逆に1弦を上げ過ぎると 「3G」 と表示されます。 3Gと表示されるくらい1弦を上げると、通常の1弦よりもかなり高くなり、また弦の張力も非常に強くなりますから、たいていの人は上げ過ぎたことに気が付きます。
しかし中には 「3G」 だから3弦で、かなり低いのかなと誤解してさらに上げてしまう人も稀にいます。 そして1オクターブくらい上げて、最後には弦が切れてしまうことになります。 ここまで上げるのにはペグを回す力も相当必要なはずですが、それでも上げきってしまう人も過去にいました。
このような場合、弦が切れてくれればいいのですが、弦が切れる前に楽器の方が壊れてしまう可能性もあります、今のところそうした話は聴いたことがありませんが。 ・・・・・・考えただけで恐ろしい!
特に弦の交換の際には大変わかりにくい
通常の状態では弦が自然に下がるとしても、別の弦が表示されるほどは下がりませんが、弦の交換時には、完全に低い状態から始まるので、このような弦ごとの表示だと、たいへんわかりにくいところです。 そして極端な場合にはこのようなことも起こってしまう訳です。
クロマティック・モード
クロマティック・モードというのは弾いた音が半音ごとに音名で表示されるモードのことです。 音名と言ってもチューナーは通常英語表記なので、ド、レ、ミ ではなく C D E F G A B と表示されます。
半音も含めて言えば C C# D E♭ E F F# G G# A B♭ B となっています。 ちょっとわかりにくいかも知れませんが、ギターを弾く場合には英語式の音名も覚えないといけないでしょう。

クロマティック・モード 右下に 「C」 と表示されている
なぜ音名が英語?
ところで、日本では小学校の時から音名はドレミを使うので、日本製のチューナーなら英語式ではなく、ドレミで表示されてもいいんじゃないかと思います。
特にクラシック・ギターはイタリア、フランス、スペインなどの影響を受けているので、ほとんどのギタリストは音名をドレミで呼びます。 (ただしドイツ系の人はドイツ式、ジャズやロックなどに人は英語式)。
しかし市場的に見ればやはりクラシック・ギターを弾く人は少数派なのでしょうね、やはりギターと言えばアコースティック・ギターやエレキ・ギターが中心で、そのようなポピュラー音楽では基本的に英語式の音名を使うので、それに従っているわけです。
絶対音感の代わりをしてくれる
クロマティック・モードというのは弾いた音は何の音か教えてくれるたいへん便利なモードです。 絶対音感のある人であれば鳴っている音がなんの音か、また通常の音高よりどれだけ高いか低いかわかります。
しかし私を含め、普通の人はなかなかそういう訳にはゆきませんね、つまりチューナーが絶対音感の代わりをしてくれる訳です。 これは本当に便利です ・・・・・・ギターを教えているくらいであれば、本来絶対音感はなくてはいけないのだが。
クロマティック・モードでの合わせ方
それでは、実際にクロマティック・モードを用いてのチューニングの仕方をやりましょう。 まず1弦を弾いたとき、だいたい合っていれば 「E」 と表示されます。 1弦は 「ミ」 だから英語で 「E」 ですね。 「E」 が表示されていれば、あとは針や矢印などで合うところまでペグを調整すればよい訳です。
1弦がさらに下がっていれば 「E♭」 と表示されます。 ♭だから低いことがわかりますね、また半音下がっているわけですから、ものすごく下がっている訳でもありません。 さらに下がっていれば 「D」 と表示され、フレットで言えば2フレット分下がっていることになります。
また高くなればアルファベットで 「E」 の次の 「F」、 「F#」 などが表示されます。
弦の交換時もわかりやすい
こうしたことは弦の交換時でもわかりやすいですね、弦を交換した時、1弦がそれらしい音になるのは 「B」 とか 「C」 とか 「D」 あたりでしょうか、弦を非常に緩く張った状態ではオクターブ下の 「E」 が表示されることもありますが、全く普段の音とは違うので、間違えることはないと思います。
「C」 などが表示されていれば、そこから 「C#」 ⇒ 「D」 ⇒ 「E♭」 ⇒ 「E」 とペグを回してゆけばいいですね、 さらに上げると 「F」、 「F#」、 「G]、 となりますが、前述のとおり「G」 くらいまで上げる音がキンキンして、張りも異常に強くなります。
因みにナイロン弦は交換時にはすぐに下がってしまうので、「F」 とか 「F#」 くらいまで上げても大丈夫です。 スチール弦の場合はナイロン弦に比べ、引っ張る力に弱いので、あまり上げない方がいいです。 またスチール弦は交換したばかりでもあまり下がりません。
アルファベット順に考えれば
仮に英語の音名がピンとこなかったとしても、要するににアルファベット順ですから、仮に2弦であれば 「B」 に合わせるのですが、「A」 が表示されていれば、A ⇒ B ⇒ C なので低いということがわかりますね。
また 「C」 と表示されていれば高くなりすぎです。 そう考えると英語表記はドレミよりもわかりやすいかも知れません。
ただし#や♭などには気をつけてください。 #や♭などはかなり小さく表示されるので、うっかりすると見落としてしまいやすいです。 時々♭が付いているのを見落として半音低く合わせてしまう人もいます。 これはクロマティック・モードであわせる場合の注意点の一つです。
各弦の音がわからない?
これは言うまでもないことかも知れませんが、ギターの6本の弦が何の音になっているかわからなければこのクロマティック・モードではチューニングできません。 おそらくそれが楽器屋さんやユーチューブでギター・モードを勧める理由はこれなのでしょう。
しかし今現在ギターをやっている人はもちろん、これからギターを始めようかなと思っている人でもギターの各弦は何の音に合わせか、といったことは知っていていいのではないかと思います。
これは楽譜を読むことに関係もあると思いますが、すくなくとも日本国内で義務教育を受けていれば9年間にわたって音楽の授業を受けている訳なので、楽譜が読めない人は基本的に存在しないはず、もちろん現実は残念ながらそうではないようです。
当ブログの読者諸氏には全く不要のこととは思いますが、一応書いておきましょう、ギターの弦は①弦から ①=E ②=B ③=G ④=D ⑤=A ⑥=E ・・・・・蛇足?
変調弦の場合は特に威力を発揮する
クラシック・ギターでは6弦をDにするなどの変調弦が良く使われる話をしましたが、こういった場合にはクロマティック・モードはその便利さを発揮します。
6弦を 「E」 の代わりに 「D」 にするだけですから簡単ですね。 あえてギター・モードで6弦を 「D」 にするには、6弦を 「6E」 ではなく 「4D」 にすればよいです。 ・・・・そんなことが理解できる人ならクロマティック・モードのほうが便利なのは間違いない。
他に ⑤=G、 ①=D などもあり、 ⑥=C などというのもたまにあります。 6弦=「C」 というのも稀にありますが、その場合はギター・モードでは合わせられません。
ダウン・チューニング機能
変調弦と言えば、主にアコースティック・ギターなどで用いられる 「ダウン・チューニング」 というのもあります。 これは特定の弦のみ下げるのではなく、ずべての弦を半音、または全音下げる方法です。 ギター用のチューナーにはこのダウン・チューニングの機能があるものが多く、そのボタンを押すとディスプレーに♭などが付きます(1個~3個くらい)。
個人的にはこの機能も余計なものというか、付いていてほしくないものです。 というのも、特にクリップ式のチューナーのボタンは小さく見にくいいので、よく間違えて他のボタンを押してしまうのです。 気が付かないうちにこのフラット・チューニングのボタンを押してしまい、そのままチューニングして、完全に半音低く合わせてしまうなどと言うこともよく起きます。

フラット・チューニング 右側中央付近にフラットが二つある(2フレット分低くなる)。 誤ってボタンを押してしまい、いつのまにかこの機能になってしまうことがある。 ただしこのチューナーではギター・モードでなければこの機能は使えないの、ある意味安心
現実にこの機能を使う人がどれくらいいるのかわかりませんが、初心者の人がフラット・チューニングの曲を弾くのは考えられず、そうした曲を弾くくらいのレヴェルの人であれば、やはりクロマティック・モードのほうが便利でしょう。 もちろんクロマティック・モードであればどんな変則的なチューニングでも対応できます。
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