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中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

アルアイレ奏法 3



いろいろなギタリストの右手のフォーム 2




 前回に引き続きさまざまな著名なギタリストの演奏フォームを見ていただきます。前回は19世紀初頭から20世初頭にかけてのギタリストの画像でしたが、今回は20世紀前半から半ばと言ったところです。




ダニエル・フォルティア

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やはりタレガに近い

 ダニエル・フォルティアはタレガの晩年の弟子ということですが、録音なども残されています。ソルの「月光」の二重奏編曲でも知られたいますね。私の教室ではフォルティアが書いたフラメンコ風の「マラゲーニャ」なども教材に取り入れています。

 やはりタレガの写真と似た感じですね、右手の位置は左目(中央寄り)で、手首を少し曲げて指は弦に対して直角に近いです。この写真も実際に演奏している訳ではなく、”止めた” 状態での撮影と思われますので、そう言う点からもタレガの写真と似た感じなのでしょう。 おそらくこのスタイルが、当時スペインのクラシック・ギターの標準形と言ったところなのでしょう。




アグスティン・バリオス

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スペインの奏法を学んだ

 バリオスについては説明不要と思います。バリオスはなんとなく独学でギターを学んだような印象がありますが(インディアンのコスプレをした写真にせい?)、10代ではソーサというスペインのクラシック・ギターの演奏法を習得したギタリストに習ったり、またアスンシオ国立大学で学んだりなど、しっかりと音楽を学んだ人のようです。

 バリオスと言えば、南米音楽的な曲のイメージがありますが、ロマン派風のオーソドックスな曲も多いです。楽譜の書き方もタレガなどに近く、おそらく演奏法もある程度近かったのではないかと思われます。やはりフォームもタレガに近いですね。

 因みにヴィラ・ロボスは少なくともギターに関しては独学だったのではないかと思います。楽譜の書き方もタレガ流のものとはだいぶ違いますね。




アンドレス・セゴヴィア

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間接的にではあるがタレガの奏法を学んだ

 20世紀のクラシック・ギターといえば、やはりこのアンドレス・セゴヴィアですね、その影響力は非常に大きいものがあります。自伝などによれば、セゴヴィアは当初、独学でギターを始めたようですが、その後どのようにギターを学んだかはあまり具体的に書かれていないようです。しかし間接的だったとしても、当然ながらタレガ流の演奏法を学んでいたでしょう。

 セゴヴィアの演奏は、直接的にはリョベットの影響が感じられ、タレガなどによって伝えられるスペインの伝統的なギター演奏法の継承者であるのは間違いありません。




タレガよりも手首を曲げている

 セゴヴィアのフォームはタレガに比べても、いっそう手首を曲げているように見えます。通常このような角度で弦を弾くとかなり硬質なキンキンとした音になるはずですが、もちろんセゴヴィアはそんな音は出していません(たまにそういった音も出すが)。写真ではあまりわかりませんが、爪を弦に当てる際に、微妙に角度を調節したり、また爪の整え方などで、美しい音を出していたのでしょう。




一つの理想かも知れないが

 タレガの時にも書きましたが、このフォームの利点は指先が揃うと言うことにあるのでしょう、特にアポヤンド奏法の時にそれが言えます。 その一方では硬質な音が出やすいという傾向もあります。 しかしセゴヴィアはこのフォームで”セゴヴィア・トーン” と称される美しい音を出していたのですから、これは一つの理想のフォームであるのは間違いないでしょう。




一般的にはオススメではない

 しかしこのフォームは誰にでも出来るものではなく、あまり技術や感性のない人がこのフォームで弾くと、とんでもない音になったりします。セゴヴィア自身は指の先端を上手くコントロールして弦に対してベストな角度となるようにしているとも思われます。写真ではわかりにくいですが、指先をほんの少し倒しているようにも見えます。

 また、身体的にも合理的なフォームとはいえず、このフォームで長時間練習すると、人によっては指の筋や神経にトラブル発生することもあると言われています。このフォームはセゴヴィアにとては理想のフォームであるでしょうが、ただ一般的に言えば、あまりオススメとは言えないでしょうね。





松田晃演(1933~2021)

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セゴヴィアから直々のレッスンを受けた松田先生

 この際、私の師である松田晃演先生の写真も載せておきましょう。松田先生はセゴヴィアのレッスンを直々に受けています。やはりフォームは近いですが、あまり手首を捻っていませんね、もちろん松田先生もセゴヴィアを彷彿させる美しい音を持っていらっしゃいました。 



ブリッジのすぐ脇から12フレット付近まで右手が動く

 松田先生の弾き方の特徴は、何と言っても右手の位置が頻繁に、また非常に大きく動くということにあります。この写真ではほぼ平均的な位置にありますが、ブリッジのすぐ傍から、12フレット付近までの幅で弾く位置を変えています。それだけ音色の幅を大きく取っているということになります。 10年ほど前に横浜でのリサイタルを聴いたことがありますが、その時には以前よりも右手の位置の移動が、さらに顕著になったように思いました。




私にはその資格はなさそう

 因みに私は松田先生にあまり長く習わなかった(正確には8か月)ので、こうしたことはあまり身に付いていません。右手はある程度移動しますが、ブリッジのすぐ脇とか、指盤上で弾くことはなく、左に寄ってもせいぜいサウンドホー上くらいまでです。 さらに右手のフォームもセゴヴィアや松田先生などとはだいぶ異なっていて、少なくとも私は、タレガーセゴヴィアー松田の継承者の資格はなさそうですね。  ・・・・・ともかく8か月だけでしたからね。




一昨年逝去されました。心よりご冥福をお祈りいたします

 今回、松田先生のことを検索して分かったのですが、松田晃演先生は一昨年(2021年)1月17日にお亡くなりになられたのですね。先生の逝去を知るのが今頃になってしまい、まさに不肖の弟子ということで、恐縮の限りですが、先生のご冥福を、心からお祈りいたします。  

 松田先生はアンドレス・セゴヴィアの高弟として知られ、その演奏は我が国でも高く評価されていました。また指導者として、これまで多くのギタリストを輩出なされましたことも、お伝えしなければならないでしょう。

 前述の通り、私は21才の頃先生のレッスンを受けたのですが、その8か月は私にとって非常に刺激的で、充実した8か月でした。 またこれも前述のとおり、10年前に横浜で聴いたリサイタルが先生の最後のリサイタルとなったようですね。いずれまた、機をあらためて先生の想い出を書くこともあると思いますが、今はただご冥福をお祈りする限りです。





マリア・ルイサ・アニード(1907~1996)

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元祖、天才少女ギタリスト

 アニードは20世紀後半くらいまで活躍していたアルゼンチンのギタリストで、リョベットの弟子でもあります。リョベットはその活動の後半をアルゼンチンで行っていました。写真は若い頃というより幼少期と言った感じですね、当時は天才少女ギタリストとして知られていた聴きます。

 なんといってもギターの大きさが目立ちますね、まだ体も小さかった頃の写真なのでしょう。フォーム的にはこれまでのギタリストに近いものですが、右手の位置はやや左目ですね。この写真も実際に弾いている訳ではなく、静止した状態で、なお且つしっかりとカメラ目線ですね。



柔らかい音をし指揮していた?

 ポーズを取っているとは言っても、やはり右手のフォームや弾弦する場所などは普段行っているものなのでしょう。右手の位置を変えながら演奏していたと思いますが、写真ではやや左目ということで、やはり柔らかい音を意識していたのでしょう。






ナルシソ・イエペス(1927~1997)

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 いよいよイエペスの登場ですね、私たちの世代では超有名ギタリストで、私も子供の頃、セゴヴィアは知らなくても、イエペスだけは知っていました。この写真も若い頃ですね、6弦ギターを弾いているところからしても30才前後、あるいは30代前半くらいだと思います。 ・・・・そうは見えないかも知れませんが。



手首を曲げていない

 これまでのギタリストと少しフォームが違いますね、手首を全く曲げずに、右手をストレートに弦に当てています。指の運動上の合理性を考えてのことと思います。 弦に当たる角度は直角に近く、これはこれまでのギタリストと変わらないようですが、指先で爪が弦んにあたる角度を微妙に調節はしていないようですね。

 この写真の右手の位置は、ほぼ平均的ですが、リサイタルを聴いた時の記憶では、右寄り(ブリッジ寄り)で弾くことが多かったように思います。もっとも私が聴いた数回のイエペスのリサイタルはすべて10弦ギターによるものでした。




独自の美意識

 イエペスの音色的には美しいといえば美しいのですが、硬質な感じもします。よく通る音とも言えますが、柔らかさはあまりないようです。 イエペスの音を美しい音と感じるか、硬質な音と感じるかは、聴く人次第でしょうが、ノイズなどは非常に少なく、やはり独自の美観を持ってたギタリストなのでしょう。

 イエペスはスペインのギタリストですが、それまでの伝統的な演奏スタイルとは見た目も、またその中身も少し違うようです。いろいろな意味でたいへん個性的、あるいは独創的なギタリストであることは言えるでしょう。
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アルアイレ奏法 2



いろいろなギタリストの右手のフォーム 1




いろいろなギタリストのフォーム

 今回はアルアイレ奏法での指、あるいは爪の角度の話しです。アポヤンドの場合と被ることも多いとは思いますが、書いてゆきましょう。 これについては静止画像でもわかると思いますので、まずはいろいろなギタリストの右手の写真からです。なるべく弦にあてる角度のわかるものを挙げておきます。

 まずはギター史上のレジェンドから見ていただきましょう。




フェルナンド・ソル(1778~1839)

ソル



テーブルの端に楽器を乗せる

 ソルのギター教則本の中ので、ギターの持ち方に関する説明のための図です。被写体がソル自身かどうかわかりませんが、ソルがこのようなフォームで弾いていたのは確かなのでしょう。特徴としては楽器をテーブルの端に乗せていることですね、私も弾いてみてわかりましたが、ラコートなどの19世紀ギターはボディが細く、膝の上にギターを乗せると、成人男性の場合、ギターが下がり過ぎて非常に弾きにくいです(足台を上げても)。

 ソルもギターの持ち方ではだいぶ苦労したらしく、最終的にこの方法になったようです。因みにソルは「指先が一直線に揃わない」ということで、右薬指の使用は最小限にしています。





デシオド・アグアド(1784~1849)

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ソルが絶賛したトリポーデ
 
 見てわかる通り、今現在よりもかなり弾く位置が右寄りで、指は直角に近いです。当時の楽器(19世紀ギターは現代のギターに比べて、高音が出にくかった)だと、この位置でないとはっきりした音が出くかったのでしょう。柔らかい音色と言うより、少し離れた位置からでも聴こえるように、やや硬めで、聴き取りやすい音を好んだのでしょう。 絵で見る限りでは、次のカルカッシもかなり右寄りですが、ソルはやや中央寄りになっていますね。

 アグアドは絵にある通り、トリポーデという支持具を用いて演奏したようですが、この時代の人はギターの持ち方にいろいろ苦労していたみたいですね。次第にギターのボディが太くなっていったのも、こんな理由もあるのかも知れません。このトリポーデはアグアドの友人でもあるソルが絶賛して紹介しています。  ・・・・・・これ、特注で作ったりすると、結構高そう、テーブルの方が安上がり?






マティオ・カルカッシ

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手首の向きが反対?

 教則本や練習曲でお馴染みのマティオ・カルカッシです。アグアドのように支持具ではなく、足台を用いています。右手のフォームはアグアドと近いですが、よく見ると手首をやや左の方に曲げていて、アグアドとは逆方向になっています。 やはり、見た目からするとギターが下がり気味で、ちょっと弾きにくそうですね。





ジュリオ・レゴンディ

レゴンディ



右手は中央寄り

 レゴンディは幼少時から天才ギタリストとして知られ、演奏活動もしていたようですね。この肖像画の顔はだいぶ低年齢に見えますが、体つきなどからすると、10代前半といった感じかも知れませんね。「天才ギター少年」 ということをアピールするために、やや若さを強調した肖像となっているのかなと思います。

 楽器などは上記の二人と近いものを使用しているようですが、右手の角度はほぼ弦に対して直角ですが、その位置はだいぶ左よりですね。おそらく柔らかい音を好んだのでしょう。





フランシスコ・タレガ

ブログ 114



コスト、メルツには適当な写真がなかった

 本来であれば、タレガの前にコスト、メルツ、などの写真が欲しいところですが、両者には右手のフォームがわかる写真がないので、、ちょっと飛びますが、タレガの写真となります。




右手の位置が左(中央)寄り

 近代ギターの父とも言われるタレガの写真ですね、ここからは肖像ではなく、写真となります。因みに、いつ頃から肖像画が写真にんったかと言うと、だいたい19世紀半ば、1850年前後くらいと思われます。

 アグアド、カルカッシに比べるとだいぶフォームが変わりましたね、右手の位置がかなり左になって、サウンドホールの近くになっています。親指は完全にサウンドホール上ですね。それだけ柔らかい音を求めたということになるでしょうが、それまでの 「音楽がよく解るように」 と言うことから、音色などのニュアンスに意識が向かったとも言えるでしょう。




指は直角だが

 角度的には弦に対してほぼ直角ですね、手首をやや下の方に曲げているのもわかります。これだと通常爪が弦に引っかかる感じになって硬めの音になるはずですが、おそらく指先ののコントロールで柔らかい音を出したのでしょう。



高音がいっそう出るようになった

 アグアード、カルカッシに比べて右手の位置が左になったのは、楽器の違いもります。タレガが使用したアントニオ・ト―レスは、ごく大雑把に言えば、現代のギターとほぼ同じです。19世紀ギターに比べ、低音域が重厚になったと同時に、高音域が出るようになりました。高音域が出るようになったということは、アグアドのような弾き方では、高音がキンキン聴こえてしまう訳ですね。

 アグアドなどとタレガの演奏フォームの違いは、目指す音楽も違ってきたのは確かですが、楽器も変わってきたということもあるでしょう。



本当に弾いている訳ではない

 余談ですが、この写真は本当に演奏している訳ではなく、写真を撮るためのポーズしたものと思われます。したがって、右手は本当に弦を弾いている訳ではなく、弦に指を置いている状態です。本当に弾いてしまうと、当時は写真になりませんでした。私たちの子供の頃も、写真を写す時には動いてはいけないというのが常識でしたね。




 
ミゲル・リョベット

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タレガの弟子と言うことになっているが

 リョベットはタレガの弟子と言うことになっていますが、プジョールなどの伝えによればそれほどタレガのレッスンを受けていたわけではなさそうです。リョベットがタレガにあったときにはすでに完成されたギタリスだったと言っているので、恐らくタレガはリョベットの演奏聴いて、それに若干コメントしたといったような感じだったのではないかと思います。

 とは言え、演奏法などはタレガとかなり近いものがあると思われ、譜面の書き方も共通点が多いです。したがってリョベットの残された録音はタレガの演奏法を推し量る上で、たいへん貴重なもと言えるでしょう。




おそらく音色の変化のために頻繁に右手の位置を変えていたのでは

 この写真では右指(爪)の角度などはほぼタレガと同じですが、右手が極端に左に寄っています。はっきりとは分かりませんが、親指などはサウンド・ホールというより、指盤上となっています。特に柔らかい音を追求したとも言えますが、恐らく常にこの位置で弾いていた訳ではなく、頻繁に右手の位置を変えて、音色の変化を付けていたのでしょう。

 これもプジョールの著作によれば、タレガは硬質なな音(金属的な音)を嫌ったようですので、極端に右寄り、つまりブリッジ寄りで弾くことはあまりなかったのかも知れません。しかしリョベットの場合は音色の変化を求め、右手の位置は大胆に変えていたのではないかと思われます。



第19回水戸ギター・アンサンブル演奏会


 2023年10月14日(土)14:00~
 ひたちなか市文化会館小ホール
 入場無料




先日の水戸市民音楽会

 前回の記事の通り、先日(15,16日)行われた市民音楽会に私は欠場したのですが、コンサート・マスターの久保田浩君が急遽指揮を行い、特に問題なく演奏出来たようです。最も駐車場で野接触事故とか、複数の忘れ物とか、ちょっと トラブルはあったようですが、演奏は問題なく出来たようです。今回演奏した17世紀バージョンのグリーン・スリーブスは練習時にも比較的よく出来、また当アンサンブルでも何度か演奏してきた曲です。



2017年市民音楽会トリ
2017年の写真



突然のことに適切に対処

 久保田君も前日に指揮を頼まれ、また当日には様々なトラブル発生ということですが、そうしたことに適切に対処して、その能力の高さを証明したことになりますね。また、当水戸ギター・アンサンブルも 私がいなければ絶対に成り立たない、なんてことはないようですな、今後も久保田君など、私以外の人が指揮するのもありだなと思いました。



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今回急遽指揮を行った久保田浩君



ん? アレかな?

 少し前からやや風邪気味だったのですが、市民音楽会の前日、つまり14日の朝ちょっとおかしいなと思って体温測ったら38,7度と言うことになって、「うん? これはもしかしたら例のアレかな?」 と病院に行こうかどうしようかと思っていたら、午後には16度台になって、まあ、とりあえずふつうの風邪かインフルエンザかな? でもとりあえず高熱(私にしては)が出たので、その後二日くらいおかしかったのですが、今日はほとんど平常に戻っています。



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2018年の写真



 さて、今年の10月14日(土)にはひたちなか市文化会館小ホールで水戸ギターアンサンブル演奏会を行います。演奏曲目は次の通りです。



第19回水戸ギターアンサンブル演奏会  演奏曲目


<水戸ギターアンサンブル>
  レスピーギ : イタリアーナ(古代の舞曲とアリア第3組曲より)
  作者不詳(17世紀の作品) : グリーン・スリーブス
  中村俊三 : ギター合奏のためのパッサカリアホ短調


<五重奏 中村、中居、佐藤、及川、萩野谷>
  エルビン : 奥様お手をどうぞ
  ピアソラ : ブエノスアイレスの夏
  ロドリゲス : ラ・クパルシータ


<独奏  中居直也>
  曲目未定


<二重奏  中村俊三  久保田浩>
  ソル : アン・クラージュマン
  グラナドス : スペイン舞曲第7番「バレンシアーナ」


<水戸ギターアンサンブル>
  カルリ : ギター協奏曲ホ短調作品140

 

1st(Alt) 及川英幸  中居直也
2nd    久保田浩  米沢洋樹  市毛哲
3rd    佐藤眞美  須沢紀夫  根本滋
4th    市毛和夫  甲斐洋   澤畑敦史  矢部貴大
C.Bass  萩野谷稔
指揮   中村俊三







何と言ってもカルリの協奏曲

 このようなプログラムですが、メインは何といっても昨年の発表会でも演奏したカルリのギター協奏曲です。昨年聴いていただいた皆さんも 「え、カルリにこんな曲あったの」 と思ったのではないかと思います。フェルナンド・カルリと言えば練習曲、しかも初級用のやさしい曲といったイメージがありますね。こんな大曲があったなんて想像つかなかった人も多いのではないかと思います。

 激しいところや、メロディの美しいところなど、聴きどころ満載の曲です。ソロの方は市民音楽会で急遽指揮者をやってもらった久保田浩君で、かなりの難曲ですが颯爽と弾いています。



パッサカリアのくせに転調する?

 前半では先日演奏したグリーン・スリーブスの他に私のオリジナル曲なんて入っていますね、無理やり入れてしまった感じもありますが。バロック風といえばバロック風ですが、中身的には時代不詳の作品になっています。パッサカリアは低音部に主題を持つ変奏曲ということで、通常は転調しませんが、途中であてどもなく彷徨ってしまうのもこの曲の特徴です。    



あれから十数年

 独奏を行う中居直也は高校生の時にも独奏を弾きましたが、あれから十数年、曲目はまだ決まっていませんが、きっと大人になった演奏を聴かせてくれると思います。



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水戸ギター・アンサンブル演奏会に於いて10数年ぶりに独奏を行う中居直也




浩君との二重奏は初めて

 そういえば久保田君と二重奏やるのは初めてですね、ソルの名曲「アンクラージュマン」と私の編曲したグラナドスのスペイン舞曲第7番「バレンシアーナ」の2曲を演奏します。2曲ですが、曲が長いので合計で20分ほどかかります。私も浩君に負けないように、いや、ちょと負けるくらいのほうがいいかな? それなりに頑張ります。



聴きごたえのあるコンサート

 この何年かコロナで演奏会が行えなくて、前回の水戸ギタアンサンブル演奏会が2018年ということで、今回5年ぶりの演奏会と言うことになります。 自分でいうのも何ですが、今回はたいへん内容の充実したもので、きっと聴きごたえのある演奏会になると思います。ぜひとも皆さんには楽しんでいただければと思います。また近くなりましたら関連記事を書かせていただきます。
第54回水戸市芸術祭水戸市民音楽会


 
 7月15日(土)、16日(日)14:00開演    水戸芸術館




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久々の公開 17世紀のグリーン・スリーブス

 明日から2日間、水戸芸術館で市民音楽会が行われます。今回は久々の「公開」となりますので、ぜひお越しいただければと思います。水戸ギターアンサンブルは16日日曜日の出演で、17世紀にリコーダーとグランド・バス(通奏低音)のために作曲されたグリーンスリーブスを、私がギター合奏用に編曲したものを演奏します。



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今朝38,7度で、指揮は久保田浩君

 もちろん私も出演の予定だったのですが、今朝38,7度ほど熱を出していしまい、出演は不可能となってしまいました。そこで急遽コンサート・マスターの久保田浩君に指揮をやってもらうことにします。久保田君もずっと一緒に練習してきたので、特に問題はないでしょう。ただ、演奏者は13名の予定だったのですが、久保田君が指揮にまわるため、12名となります。




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水戸ギターアンサンブルの出演時間は16日日曜日の15:40頃

 出演団体は両日とも17,18団体と言ったところです。なお水戸ギターアンサンブルは16日日曜日の15:40頃の演奏となります。