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中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

バッハ:無伴奏チェロ組曲 11


メヌエット



改元の話題で

 このところ、テレビやネットでは改元の話題でいっぱいですね。 ところで、元号って、日本だけのものなのかな? かつての中国には当然あったはずですが、今現在はないみたいですね。 

 かつては中国や日本だけでなく東アジアの諸国にはそれぞれ別個に元号があったのではないかと思いますが、今現在も続けている国はあまり聴きませんね(ネットで調べればすぐわかる?)。



明治生まれみたいなもの?

 ともかく私たち昭和生まれは ”ふた時代” 前の人間になってしまったのは間違いありません。 子供のころ、明治生まれなどと聴くと、相当昔の人みたいな印象でしたが、 私たちもそんな風な印象になるのでしょうね。



果てしない難題

 それにしても、前天皇陛下(上皇さまとも言うようですが)は、即位してからも、また即位する以前からも 「日本国、および日本国民の象徴」 とはなんであるか、ということをずっと問い続けてきたと述べられています。

 日本国憲法の 「天皇は日本国の象徴にして・・・・」 などという文章は国語的にも、また法律的にも極めて解釈の難しい、文字通り 抽象的で難解なものですが、それを身をもって形に表すなどいうことは、果てしない難題だと思います。



悲しみを分かち合う

 そうした難題に真摯に取り組んでこられた陛下の姿勢には本当に頭の下がるものですが、 その一つの答えというのが、最近何度も耳にする 「常に国民に寄り添い、悲しみも喜びも分かち合う」  という言葉に表れているようです。

 おそらく陛下にとってはその言葉の中でも特に「悲しい時」ということの意識が強かったのではと思います。 震災の時など、およそ一国の元首とは思えない服装で、前皇后さまと共に避難所の床に直接膝をつき、避難者と話をしておられた姿は多くの人目に焼き付きました。

 いずれにしても前天皇陛下がその生きざまを通して出した答えは、ただの言葉の連なりに過ぎない憲法の条文に、豊かなふくらみ、しかもたいへん人間的なふくらみを付加したと思えます・・・・・・・




本題に入りましょう。




メヌエットは皆さん知っていると思いますが

 メヌエットという言葉はあまりクラシック音楽に興味がない人でも聴いたことがあるのではないかと思います。

 私もクラシック音楽などほとんど聴いていなかった中学生くらいの頃でも知っていて、 これらの古典舞曲としては一般的に最も知られたものと言えます。

 メヌエットは元々は小さい(ミニ)という意味から来たフランス庶民の踊りだったようですが、宮廷舞曲としての起源はやはり17世紀のルイ14世にたどりつくようです (ほとんどのこうした舞曲は同じですが)。



他の舞曲は表舞台から消え去ったが

 アルマンドやクーラントなど、ほとんどのこうした宮廷舞曲は古典派時代以降(18世紀半ば以降)、表舞台から消えていったのですが、メヌエットは古典派時代以降でも交響曲やソナタの中に取り入れられ、19世紀以降においても作曲されて行きます。

 つまりメヌエットはバロック時代から古典派、ロマン派、さらに20世紀の音楽家によっても作曲され、その結果、今現在も広く一般にも知らている訳です。

 音楽家で言えば、バロック時代のバッハ、ヘンデルからハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、さらにビゼーやドビュッシーも作曲しています。

 ギタ―の方ではソルやタレガ、バリオスなどの曲が知られています。



一番有名なメヌエットって?

 ところで、一番有名なメヌエットって、どれでしょう? 皆さんはメヌエットと言うと、どのメヌエットを一番先に思いつきますか? あるいはどのメヌエットが最も好きですか?

 私の場合最初に知ったメヌエットは、モーツァルトの 「ピアノ・ソナタイ長調K331 ~トルコ行進曲付き」 のメヌエットだっと思います。
 
 ギター曲としてはソルの 「メヌエットイ長調Op.11-6」 だったかなと思います。

 他に一般に知られているメヌエットとしては、バッハのアンナ・マグダレーナのためのメヌエットでしょうか、ト長調とト短調の。 曲名は知らなくても聴いたことがある人は多いのではと思います。

 モーツァルトの「アイネ・クライネ」のメヌエット、ベートヴェンの 「ト長調のメヌエット」 、フルートの名曲としても名高いビゼーの 「アルルの女」 からのメヌエットなども人気があります。



結局、遅いのか、速いのか、よくわからない

 このように有名なメヌエットがたくさんあって、なお且つそれらの曲のイメージは全然異なってるので、一言でメヌエットってどんな曲? ということに答えるのはたいへん難しいです。

 テンポも、古典派後期のようにたいへん速いものもあれば、前述のビゼーのメヌエットのようにゆっくりしたものもあります。



ソルに至っては

 ソルに至っては、非常に速いメヌエット(ソナタハ長調のメヌエット)から、かなり遅いメヌエット(「12のメヌエット」など)。

 さらにメヌエットはその語源からしても軽い感じの曲 (可愛い感じといってもよいが) のはずなのですが、”アンダンテ・マエストーソ” 、つまりゆっくり、堂々と、というように全く正反対の性格付けがなされています。

 おそらくソルにとっては、メヌエットは 「3拍子の小品」 といったような意味しかなかったではとも思えます。



最初は速かったようだが


 しかしバロック時代について言えば、実際に宮廷で踊られていて、したがってテンポなどもほぼ決まっていました。 たいへんよく踊られた曲だそうですが、踊りとしてはなかなか難しいものだったそうです。

 前述の「トン・コープマンの音楽講義」 によれば、メヌエットは17世紀頃には 「かなり速い舞曲」 とされ、18世紀に入ると「速いものと、遅いものがある」 というよな説明に変わってきているようです。
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