中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

今日、ギター文化館でカルステン・グロンタールの11弦ギター・コンサートを聴きましたので、若干レポートします。このギタリストについてはデンマーク人ということしかわかりませんが、手塚健旨さん(間違いでなければ)が通訳をしていました。プログラムは以下のとおりです。

<11弦~ボリン>
アリア変ロ長調(E.G.バロン)
シャコンヌ(ヴァイス)
アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグ(組曲11番より~ブクスデフーデ)
プレリュード、ルール、ガヴォット(リュート組曲第4番より~バッハ)


<6弦~サントス・エルナンデス>
アルマンド、クーラント(テレマン)
アルゼンチンの2つの小品(モスカルディーニ)

他にアルベニスの曲が2曲(マジョルカ、サンブラ・グラナディーナ)プログラムにのせてありましたが、演奏されませんでした。アンコールは「ソプラノとオーケストラ曲」というだけで曲名は聞き取れませんでしたが、サラバンド風の曲でした。


 バロン(たぶん17世紀頃のリューテスト)とヴァイスの曲は番外弦(7~11弦)の共鳴をうまく使ったリュート的な演奏で、様式観をしっかりと持ちながらも、表情付けもされていて、なかなか共感できる演奏です。このギタリストは響きの美しさ(音色ではなくて)を持った人だと感じました。どちらかといえば、ヴィルトーゾ・タイプの人ではなくしっかりと音楽を勉強してきた人かなと思いました。


 ブクスデフーデの曲はかつてブリームが編曲していたもので、ミハエル・シェハーもリュートで弾いていたものですが、アルマンドはバッハのリュート組曲第1番のアルマンドに少し似ています(バッハの方が後から作曲されていますが)。バッハのリュート組曲第4番はセルシェルと同じく変ホ長調で、運指上は「ハ長調」で演奏されていました。スタートをやりなおしたりしていましたが、バッハの曲はちょっと意識するのかも知れません。


 後半は名器サントス・エルナンデスを使って演奏されましたが(明るい響で、なかなか味わいのある音)、旅の疲れもあったのか、ずい分短くなってしまいました。前半がなかなかよかった分だけ、なんかちょっと拍子抜けした感じでした。やはりコンサートは全体の構成が大事だなと感じました。
 

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