親指のアポヤンド奏法
ヴィラ=ロボスの前奏曲第1番、中間部

ヴィラ=ロボスの前奏曲第1番の中間部でも親指のアポヤンド奏法は重要 1小節目と3小節目の右指の使い方が異なってしまったが、どちらでもよい。親指が上手く使えれば、3小節目のような使い方の方がいいかも。
3つの弦を滑らせるようにしての連続アポヤンド
前回に引き続き、ヴィラ=ロボスの前奏曲第1番での親指のアポヤンド奏法です。今回はホ長調となる中間部ですが、ともかく、この曲では親指のアポヤンド奏法が大活躍します。親指のアポヤンド奏法が苦手などと言っていたのでは、この曲は絶対に弾けません。
この中間部は前回の主部よりさらに右親指が重要で、また使い方も難しくなります。 まず譜面最初の小節で、6.5,4弦、「ミ」 「シ」 「ミ」と連続してアポヤンド奏法で弾きます。この場合、6弦を強いて5弦に指を止めたら、そのまま5弦を弾きます。一旦5弦から離して弾いてはいけません。 そしてさらに4弦に指を止めたら、さらに4弦を弾きます。


6弦を弾いたら5弦に止めて、そのまま5弦を弾く

さらに4弦を弾く。imaは弦に触れないようにした方が良い。
つまり6,5,4弦上を親指が滑るように動き、一つの動作で行います。そうしないと音がよく出なかったり、余韻が消えてしまったりします。この時、imaは弦に触れないようにします。そうしないと和音の響きがなくなったりします。もちろん比較的速めのテンポで弾きますが、たとえ速くとも音符の長さを正確に揃えないといけません。 平均した音の長さで弾くのはかなり難しいかも知れません。
アクセントをつけるため親指で2,1弦を弾く
最初の小節、7個目の16分音符(7フレットの「シ」)は、2弦の開放「シ」と同時に弾くことになりますが、これも親指で弾くべきでしょう。そうでないとアクセントが付きません。つまり②弦、1弦を同時に親指で弾くわけですが、1弦の次に弦がないのでアポヤンド奏法にはなりませんが、方向的にはアポヤンド奏法と同じです。

2弦、1弦を親指で弾く
1弦アルアイレ、6弦アポヤンド
3小節目は1小節目のものに1弦の開放が付いています。これが厄介ですね、親指のアポヤンド奏法で6弦を弾きながら、薬指のアルアイレ奏法で1弦を弾きます。逆に親指アルアイレ、薬指アポヤンドでは上手く弾けません。
かつては出来なかった
この前奏曲第1番は私の学生時代(1970年頃)にとても流行っていて、多くの仲間たちが弾いていましたが、これを上手く出来る人がいなくて、結果的にここがはっきり音が出なかったり、また正しい音価で弾ける人は皆無でした。もちろん私もそうでしたが、いろいろトレーニングした結果、今ではそこそこ出来るようになりました。
これが上手く出来ないと、どうしても最初の音だけ長くなってしまいます。またギタリストによってはあえて、最初の音だけ長く音価を取ったりする人もいますが、出来ることなfらやはりイン・テンポで弾きたいところですね。
イン・テンポを守った上でのルバート
この曲(前奏曲第1番)はところどころにテンポ変化の指示が出ていて、もちろんその指示には従った方がいいですが、しかし基本的には音価を正しくとるべきでしょう。ルバートなどはあくまで音価、つまり音符間の比を正しくとった上で行うべきと思います。 ただ自分が気持ちよく弾いているだけだと、なかなか聴いている人の共感は得られないでしょう。
特別速く弾く必要はない
またこの中間部を非常に速いテンポで弾く人もいますが、冒頭のピュー・モッソは「前より速く」と言った意味で、すごく速く弾くという意味ではありません。実際にヴィラ・ロボスもそれほど速く弾いていません(この曲にはヴィラ=ロボス自身の録音が残されている)
4通りの弾き方
因みに親指で6弦、薬指で1弦を弾く場合、
① 両方アルアイレ奏法
② 親指アルアイレ、薬指アポヤンド奏法
③ 親指アポヤンド、薬指アルアイレ
④ 両方アポヤンド奏法
以上の4通りあります。どれも出来るようにしておけるといいですね。
ヴィラ=ロボスの前奏曲第1番、中間部

ヴィラ=ロボスの前奏曲第1番の中間部でも親指のアポヤンド奏法は重要 1小節目と3小節目の右指の使い方が異なってしまったが、どちらでもよい。親指が上手く使えれば、3小節目のような使い方の方がいいかも。
3つの弦を滑らせるようにしての連続アポヤンド
前回に引き続き、ヴィラ=ロボスの前奏曲第1番での親指のアポヤンド奏法です。今回はホ長調となる中間部ですが、ともかく、この曲では親指のアポヤンド奏法が大活躍します。親指のアポヤンド奏法が苦手などと言っていたのでは、この曲は絶対に弾けません。
この中間部は前回の主部よりさらに右親指が重要で、また使い方も難しくなります。 まず譜面最初の小節で、6.5,4弦、「ミ」 「シ」 「ミ」と連続してアポヤンド奏法で弾きます。この場合、6弦を強いて5弦に指を止めたら、そのまま5弦を弾きます。一旦5弦から離して弾いてはいけません。 そしてさらに4弦に指を止めたら、さらに4弦を弾きます。


6弦を弾いたら5弦に止めて、そのまま5弦を弾く

さらに4弦を弾く。imaは弦に触れないようにした方が良い。
つまり6,5,4弦上を親指が滑るように動き、一つの動作で行います。そうしないと音がよく出なかったり、余韻が消えてしまったりします。この時、imaは弦に触れないようにします。そうしないと和音の響きがなくなったりします。もちろん比較的速めのテンポで弾きますが、たとえ速くとも音符の長さを正確に揃えないといけません。 平均した音の長さで弾くのはかなり難しいかも知れません。
アクセントをつけるため親指で2,1弦を弾く
最初の小節、7個目の16分音符(7フレットの「シ」)は、2弦の開放「シ」と同時に弾くことになりますが、これも親指で弾くべきでしょう。そうでないとアクセントが付きません。つまり②弦、1弦を同時に親指で弾くわけですが、1弦の次に弦がないのでアポヤンド奏法にはなりませんが、方向的にはアポヤンド奏法と同じです。

2弦、1弦を親指で弾く
1弦アルアイレ、6弦アポヤンド
3小節目は1小節目のものに1弦の開放が付いています。これが厄介ですね、親指のアポヤンド奏法で6弦を弾きながら、薬指のアルアイレ奏法で1弦を弾きます。逆に親指アルアイレ、薬指アポヤンドでは上手く弾けません。
かつては出来なかった
この前奏曲第1番は私の学生時代(1970年頃)にとても流行っていて、多くの仲間たちが弾いていましたが、これを上手く出来る人がいなくて、結果的にここがはっきり音が出なかったり、また正しい音価で弾ける人は皆無でした。もちろん私もそうでしたが、いろいろトレーニングした結果、今ではそこそこ出来るようになりました。
これが上手く出来ないと、どうしても最初の音だけ長くなってしまいます。またギタリストによってはあえて、最初の音だけ長く音価を取ったりする人もいますが、出来ることなfらやはりイン・テンポで弾きたいところですね。
イン・テンポを守った上でのルバート
この曲(前奏曲第1番)はところどころにテンポ変化の指示が出ていて、もちろんその指示には従った方がいいですが、しかし基本的には音価を正しくとるべきでしょう。ルバートなどはあくまで音価、つまり音符間の比を正しくとった上で行うべきと思います。 ただ自分が気持ちよく弾いているだけだと、なかなか聴いている人の共感は得られないでしょう。
特別速く弾く必要はない
またこの中間部を非常に速いテンポで弾く人もいますが、冒頭のピュー・モッソは「前より速く」と言った意味で、すごく速く弾くという意味ではありません。実際にヴィラ・ロボスもそれほど速く弾いていません(この曲にはヴィラ=ロボス自身の録音が残されている)
4通りの弾き方
因みに親指で6弦、薬指で1弦を弾く場合、
① 両方アルアイレ奏法
② 親指アルアイレ、薬指アポヤンド奏法
③ 親指アポヤンド、薬指アルアイレ
④ 両方アポヤンド奏法
以上の4通りあります。どれも出来るようにしておけるといいですね。
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