アルベニス : グラナダ
南部スペインの都市の名
アルベニスの2曲目は「スペイン組曲作品47」の第1曲目「グラナダ」です。アルベニスの曲にはスペインの地名などが付けられているものが多いですが、この曲も南部スペインの都市の名が付けられています。グラナダには有名なアルハンブラ宮殿がありますが、残念ながら私は行ったことがありません。
最初の編曲者はタルレガ
この曲はタルレガがギターに編曲していて、アルベニスの生存中から演奏されていたようですが、現在このタルレガの編曲で演奏している人はあまりいないようです。原曲から少し離れているのと、結構弾きにくい点があるからだと思います。セゴビアもタルレガ編の影響は受けているでしょうが、自らの編曲で弾いています。最近ではマヌエル・バルエコの編曲で弾いている人も多いと思います。
私が最初に弾いたのは
私の場合、この曲は学生の頃から練習していて、当時はこのタルレガ編しかなかったので、これで弾いていたのですが、なかなか難しく、ちゃんと弾けなかった気がします。そのうち別の譜面を買ったり、また原曲のピアノの譜面を買ったりし、それらを基になんとか自分に弾けるようになおして弾いていました。編曲というより、弾きやすいようにいろいろな譜面を折衷したというのが正しいかも知れません。1976年の最初のリサイタルではそうしたもので弾きました。
マヌエル・バルエコ編
1980年代になってから上記のバルエコの譜面が出たので、それ以降は、そのバルエコ編を基に、それを若干修正した形で弾いていました。というわけでつい最近まで(今年の7月のアコラのコンサートの時まで)その編曲で弾いていましたが、改めて原曲の譜面を見直すと、バルエコの考え方と私のそれでは大きな隔たりがあることに気付き、改めて編曲をしなおすことにしました。リサイタルも真近に迫っていて、こんな時に大幅な譜面の変更などしたくはなかったのですが、納得行かない譜面で演奏することも出来ないので、実行しました。編曲自体は難しくも何ともないのですが、問題は自分の中の記憶の変更です。
編曲しなおし
確かに中間部ではギターの音域の関係で原曲に近い形に伴奏を入れるのは難しく、バルエコは和音の拡大解釈をしています。確かに聴いた感じではそれほど違和感はないのですが、そんな無理をしなくとも伴奏が付けられると思います。また特に気になるのは中間部の終わり、つまり冒頭に戻る8〜5小節前のところで、原曲ではここはヘミオラ (ここだけ8分の3拍子ではなく、4分の3拍子) になっていると思うのですが、バルエコ編をはじめ、タルレガ編、セゴビア編などみな、8分の3拍子的な編曲になっています。また後続の4小節で、同じメロディが1オクターブずつ上がりながら3回出てきますが、これもギターでは演奏しにくいので、セゴビア編、バルエコ編では2回目をオクターブではなく5度で弾いています。これも聴いた感じでは結構自然に聴こえるのですが(慣れてしまったせい?)、私の編曲ではあえてオクターブずつ上がるようにしました。
レ=シャープ? レ=ナチュラル?
また中間部に入ってから10小節目のところの5個目の16分音符、ギター譜(ホ長調版)ではレ#になっているところですが、ここのところをラローチャなどのスペインのピアニストは「レ=ナチュラル」で弾いています。セゴビアもそう弾いています。ピアノの譜面でもここはレ#(移調すれば)となっていて、それで弾いているギタリストも多く、どちらが正しいのかはわかりません。でもスペインの演奏家たちが「ナチュラル」で弾いているとすれば、それに従うしかないかなと思い、私もナチュラルにしました。
自然に聴こえれば
ちょっと細かい話になってしまいましたが、結論から言えば私の編曲はそんなに変わった感じはしないと思います。自然に聴こえてくればそれが一番いいかなと思います。
南部スペインの都市の名
アルベニスの2曲目は「スペイン組曲作品47」の第1曲目「グラナダ」です。アルベニスの曲にはスペインの地名などが付けられているものが多いですが、この曲も南部スペインの都市の名が付けられています。グラナダには有名なアルハンブラ宮殿がありますが、残念ながら私は行ったことがありません。
最初の編曲者はタルレガ
この曲はタルレガがギターに編曲していて、アルベニスの生存中から演奏されていたようですが、現在このタルレガの編曲で演奏している人はあまりいないようです。原曲から少し離れているのと、結構弾きにくい点があるからだと思います。セゴビアもタルレガ編の影響は受けているでしょうが、自らの編曲で弾いています。最近ではマヌエル・バルエコの編曲で弾いている人も多いと思います。
私が最初に弾いたのは
私の場合、この曲は学生の頃から練習していて、当時はこのタルレガ編しかなかったので、これで弾いていたのですが、なかなか難しく、ちゃんと弾けなかった気がします。そのうち別の譜面を買ったり、また原曲のピアノの譜面を買ったりし、それらを基になんとか自分に弾けるようになおして弾いていました。編曲というより、弾きやすいようにいろいろな譜面を折衷したというのが正しいかも知れません。1976年の最初のリサイタルではそうしたもので弾きました。
マヌエル・バルエコ編
1980年代になってから上記のバルエコの譜面が出たので、それ以降は、そのバルエコ編を基に、それを若干修正した形で弾いていました。というわけでつい最近まで(今年の7月のアコラのコンサートの時まで)その編曲で弾いていましたが、改めて原曲の譜面を見直すと、バルエコの考え方と私のそれでは大きな隔たりがあることに気付き、改めて編曲をしなおすことにしました。リサイタルも真近に迫っていて、こんな時に大幅な譜面の変更などしたくはなかったのですが、納得行かない譜面で演奏することも出来ないので、実行しました。編曲自体は難しくも何ともないのですが、問題は自分の中の記憶の変更です。
編曲しなおし
確かに中間部ではギターの音域の関係で原曲に近い形に伴奏を入れるのは難しく、バルエコは和音の拡大解釈をしています。確かに聴いた感じではそれほど違和感はないのですが、そんな無理をしなくとも伴奏が付けられると思います。また特に気になるのは中間部の終わり、つまり冒頭に戻る8〜5小節前のところで、原曲ではここはヘミオラ (ここだけ8分の3拍子ではなく、4分の3拍子) になっていると思うのですが、バルエコ編をはじめ、タルレガ編、セゴビア編などみな、8分の3拍子的な編曲になっています。また後続の4小節で、同じメロディが1オクターブずつ上がりながら3回出てきますが、これもギターでは演奏しにくいので、セゴビア編、バルエコ編では2回目をオクターブではなく5度で弾いています。これも聴いた感じでは結構自然に聴こえるのですが(慣れてしまったせい?)、私の編曲ではあえてオクターブずつ上がるようにしました。
レ=シャープ? レ=ナチュラル?
また中間部に入ってから10小節目のところの5個目の16分音符、ギター譜(ホ長調版)ではレ#になっているところですが、ここのところをラローチャなどのスペインのピアニストは「レ=ナチュラル」で弾いています。セゴビアもそう弾いています。ピアノの譜面でもここはレ#(移調すれば)となっていて、それで弾いているギタリストも多く、どちらが正しいのかはわかりません。でもスペインの演奏家たちが「ナチュラル」で弾いているとすれば、それに従うしかないかなと思い、私もナチュラルにしました。
自然に聴こえれば
ちょっと細かい話になってしまいましたが、結論から言えば私の編曲はそんなに変わった感じはしないと思います。自然に聴こえてくればそれが一番いいかなと思います。

