中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。


ミスを少なくするには

 ミスは完全にゼロにすることは出来なくても、少なくしてゆくことはできるはず。ということで、今回はミスを少なくするための具体的なことを書こうと思ったのですが、よく考えてみるとそれは結局のところ「基本に忠実に」ということに尽きると思います。ということは前に書いた「左手」や「右手」のところを読んでいただければよいということになってしまいますが、とりあえずそれらの内容、および他に思いついたことなどを以下のように箇条書きにまとめてみました。


<左手>

1、弦を押さえる時には、それぞれの指先の中心部分=神経の最も敏感なところで押さえる。

2、最小限の力で押さえる。押さえる位置がフレット中央よりにずれたときには雑音(ビリつき音)が出るくらいのほうがよい。

3、通常の弾き方の場合、上行スラー奏法(ハンマーリング)のように弦を叩きつけるような動作で押弦してはならない。このような押さえかたをすると音をはずしやすいだけでなく、レガートな演奏にならない。

4、親指は常に左手の中心にあるようにする(人差し指寄りになってしまう人が多い)。ポジション移動の場合は親指から移動するような気持ちで。移動がない場合でも親指は常に最も押さえやすい位置を取るように、小刻みに修正する。親指は軽くネックに添える程度で、強く握ってはいけない。

5、ポジション移動の場合は、移動する前に移動先のフレットを見る(指ではない!)。またポジション移動が少なくてすむ運指を考えるようにする。


<右手>

1、右指は弦に対して45度くらいの角度で弾く。このようにすると和音やアルペジオが弾きやすく、音外しも少なくなる。また音色も美しくなる。

2、弦を弾く時には主に指先から2番目の間接の回転を使う=45度以上は回転させる。手首はひじ、あるいは指の付け根の関節(指先から3番目の間接)などを動かすとあまりはっきりしたよい音は出ない。最も先端の間接が動く人はそこの回転を使ってもよい。

3、弦は指先で一旦触れて(掴まえて)から弾く。指先を弦にぶつけるような動作で弾くと弦の弾き間違いが多くなり、美しい音も出せない。

4、掌全体を弦からあまり離さない。掌が弦から離れるほどミス・タッチも多くなり、音質も細くなる。

5、自分がどの指で弾いているか、はっきりと意識する。音階などの場合交互弾弦が基本で、同一指の連続使用は原則的には避けるべきだが、逆指を避けるためなど、自分で意識して使う場合はよいと思う。


<暗譜で演奏する場合>

1.暗譜で演奏する場合、暗譜が不完全なことからくるミスはたいへん多い。完全な暗譜をするためにギターを弾かないで暗譜をするなど、いろいろな工夫が必要。

2.練習の時には実際に弾いている音よりも少し先の音を思い出しながら弾く。こうすることにより暗譜がより完全になりやすいのと、何かトラブルが発生した時でも先に進むことが出来る。


<視奏(楽譜を見て弾く)の場合>

1.ステージで楽譜を見て弾く場合、譜面を追えなくなることによるミスは多く、また致命的なミス(先に進めないなど)に繋がることも多い。譜面を使う場合は、多少暗譜していたとしても、ちゃんと譜面を目で追ってゆかなければならない。暗譜と視奏では頭の使うところが違い、急に暗譜から視奏へとは切り替えられない。

2.ポジション移動などでギターを見る必要のある場合は、前もって見る場所を決める。不必要な個所でネックを見たりすると譜面が追えなくなる原因となる。

3.ネックを見る場合は、なるべく首を回す角度を少なくし、出来れば目の動きだけで見る。譜面を左よりに置くなど譜面の置き方や、ギターを弾く姿勢にも注意。

4.暗譜と視奏では練習の仕方も変わってくるので、なるべく早い段階でどちらにするか決める。コンサートの直前で変えたりすることは避ける。
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