中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

引き続き6月13日ひたちなか市文化会館小ホール(開演18:00)で行う水戸ギター・アンサンブル演奏会で演奏する曲目の話をします。


<ギター三重奏>  演奏者 市毛和夫  萩野谷稔  後関信一

  ロザムンデ間奏曲(フランツ・シューベルト)


 シューベルトは1823年、26歳の時に、「キプロスの女王ロザムンデ」という劇に9曲の音楽を作曲しました。劇そのものはあまり話題にならなかったようですが、シューベルト自身はその中の1曲であるこの間奏曲のメロディをたいへん気に入り、同じメロディを用いて他に弦楽四重奏やピアノ曲(即興曲変ロ長調Op142-3)も作曲しています。本当にシューベルトらしい美しいメロディです。

 この曲は原曲は2管編成のオーケストラのために書かれ、変ロ長調のとても優しく美しいメロディの部分にト短調と変ロ短調の二つの短調がはさまります。このギター三重奏版は原曲の変ロ長調をホ長調に移調していますが、比較的無理なくアレンジできました。ギターで演奏してもとても美しい曲だと思います。



<ギター二重奏>  演奏者  佐藤眞美  石川博久

  ジュ・トゥ・ヴ~君が欲しい(エリック・サティ)


 エリック・サティ(1866~1926)はドビュッシーやラヴェルなどと同時代の作曲家ですが、「干からびた胎児」とか「梨の形をした前奏曲」など風変わりな曲名でも知られています。この曲はもともとモンマルトルのミュージック・ホールで歌われるシャンソンとして作曲されましたが、現在ではピアノ曲として親しまれています。サティの曲はギターとの相性もよく、3つのジムノペディなどをはじめギターでもよく演奏されます。

 この曲はハ長調でワルツ風に書かれていますが、このギターニ重奏への編曲も原調で、ほとんど原曲どおりになっています。文字通りフランス風のとてもセンスのよい曲だと思います。


<ギターニ重奏>  中村俊三  鈴木幸男

  セレナードイ長調Op.96-1より第Ⅱ、第Ⅲ楽章(フェルナンド・カルリ)
  二つのギター(ロシア民謡~小胎剛編)


 フェルナンド・カルリはイタリア出身でパリで活動した19世紀始め頃のギタリストでどちらかといえば練習曲などで知られています。ニ重奏曲もたくさんあり、カルリの場合独奏曲よりもニ重奏曲のほうがコンサートなどではよく演奏されます。この3楽章からなるイ長調のセレナードもよく演奏される曲ですが、今回はそのうちの第Ⅱ、第Ⅲ楽章を演奏します。

 有名なロシア民謡の「二つのギター」はいろいろな出版物などで知られているギタリスト小胎剛氏の編曲を用いますが、伴奏部は若干変更しています。確かに昔からよく知っている曲なのですが、私自身はこの曲について、もともとどのような歌だったのかなどはあまり詳しく知りません。でもこのような曲はまず楽しんでもらうことが第1かなと思います。

 因みに私の相手をしてくれる鈴木さんはかつての水戸ギター・アンサンブルのメンバーで、今年石岡市のギター文化館で行われたシニア・ギター・コンクール、ミドル・エイジの部で優勝しています。
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