中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。


pavana.jpg

 Union Musical Edicionesのピアノ譜


パヴァーナ・カプリッチョ

 今回より今度のコンサートで弾く曲の紹介をしてゆきます。最初はアルベニスの初期の曲で、「パヴァーナ・カプリッチョ」です。原曲はピアノのための作品で、1883年(アルベニス23才)に出版されています。アルベニスがまだスペイン音楽に目覚めていない頃の作品で、どちらかといえばショパンやシューマンなどのロマン派風の曲と言えます。まだまだ初々しさも感じる可憐な作品と言ったところでしょうか、スペイン的ではありませんが魅力的な作品です。原曲はホ短調の主部とホ長調の中間部からなる三部形式で出来ていて、全体に高い音域が使われていて、その辺が「可憐さ」にも繋がっているのですが、ギターで演奏すると音域はどうしても低くなってしまいます。

 アストゥリアスとかセビーリャとかに比べれば、この曲がギターで演奏されることは少ないのですが、アルベニスと親交もあったと言われているタレガも編曲していると言われています。ただし私自身はその譜面を見たことがありません、出版はされているのでしょうか? その他にも何種類か入手可能なギターへの編曲譜もあるとは思いますが、私の場合、写真のようにスペインのUnion Musical Edicionesのピアノ譜を取り寄せました。なるべく直接アルベニスと対話したいと思うからです。今回演奏する他の曲も、基本的には原曲のピアノ譜からアプローチしています。もちろんセゴビアやバルエコといったギタリストの編曲や演奏を参考にはしています。


 私の場合は掲載した譜面のように原調のホ短調で編曲しました。全体的には原曲より1オクターブ低くなっていますが、部分的にはやむを得ずさらに1オクターブ低くなっているところもあります。イ短調に移調した編曲もあるようですが、このホ短調の方がハーモニックスなども使用でき、演奏しやすいのではないかと思います。若干の音の省略はありますが、全体的にはほぼ原曲の音を再現していて、原曲とかけ離れているところはあまりないと思います。また私の演奏技術に合わせて編曲してあるので、超絶技巧的なところはありませんが、かといって易しいとも言えないでしょう(少なくとも私のレヴェルでは)。この曲は他のアルベニスの曲とはちょっと違った感じなので、他のアルベニスの作品を演奏する時とは違った感覚が必要でしょう、どちらにしろよい曲に聴こえるか、聴こえないかは演奏者次第、責任は重大!



pavana 001

私の編曲譜。 読みにくい時は画像をクリックして下さい。
スポンサーサイト
コメント
コメントする
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する