中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

 このところ、お正月はゆっくりサッカーを見るのが恒例となっていますが、昨年は鹿島がJリーグ3連覇、そして年が明けての天皇杯はガンバ大阪が2連覇しました。リーグ戦終盤の鹿島も本当に強いと思いますが、遠藤を中心にしたガンバも攻撃力も、さすがマンチェスター・ユナイテッドから3得点しただけのチームです。昨年は確か延長戦で播戸を投入し、その播戸の決勝点で勝ったと思いますが、延長になるまで切り札を温存しての、まさに作戦勝ちといった感じでした。今年の戦いは華麗なパス回しからの先制点、遠藤の個人技による勝ち越し点など、ガンバらしい横綱相撲で勝ち切った感じです。このところ、リーグ戦=長期戦のアントラーズ、 トーナメント=短期決戦のガンバといった感じで、この両チームが東西の両横綱といったところでしょうか (とすると川崎、名古屋が両大関かな? ちょっと古い例えですね)。


 サッカーの話から始まってしまいましたが、今回は格安CDの紹介ということで、安価で、なお且つギター愛好者なら是非とも聞いて頂きたいCDを紹介してゆきます。最近は景気低迷で、デフレ現象ということになっていますが、その影響かどうか、CDの方も中には1枚100円台というのも少なくありません。しかしそれらが決して内容的に劣るものではなく、むしろ売れるものだからこそ安くなるといった点もあるでしょう。CDの場合、決して内容、特に演奏の優劣と価格は関連するものではなく、しいて言えば録音の古さなどに若干関係するくらいです。しかし”ブリランテ”のように最新の録音で、さらにとても貴重なレパートリーなどを驚くような低価格で発売しているレーベルも存在します。廉価版とは言え、決して侮ることは出来ません。


 ただしその格安のCDのほとんどは輸入もので、また全集などの「組物」となっていることが多くなります。私の場合は全集ものの方が興味があるので、かえって都合がよいのですが、少しだけ聴けばよい方には若干不都合かも知れません。また当然日本語の解説はなく、曲名も原語、あるいは英語表記となっているので、曲についての若干の知識は必要かも知れません。もっとも曲や演奏者について、特に知らなくても楽しむことは出来ると思います。なお、だいたいの価格を書いておきますが、それらは入手経路や、時期によって若干異なります。



       CDウィリアムス 005


JOHN WILLIAMS ORIJINAL ALUBUM CLASSICS  1900~2000円 


 さて、最初に紹介するCDは 「ジョン・ウイリアムス オリジナル・アルバム クラシックス」と題された5枚組のCDで、1968年~1975年頃に録音したLPが、オリジナルの曲順でCDとなったものです。当時のLPのジャケットをそのまま縮小した形の紙ケースに収められていて、発売当時のLPに限りなく近い形でCDになっています。私にとってもそれぞれがとても思い出深いもので、仮に価格が高かったとしても是非とも紹介したいものです。また私と同年代のギター・ファンでしたら、おそらくかつてたいへんよく聴いたものではないかと思います。もちろん若い人たちにも是非聞いていただきたいCDです。


              CDウィリアムス 004


  ロドリーゴ : ある貴紳のための幻想曲   スティーヴン・ダッジソン : ギター協奏曲第1番
  チャールズ・グローヴ指揮 イギリス室内管弦楽団


この5枚のうち、最も録音時期の早いものとしては上記の協奏曲集です。元のLPは、私が大学、と言うより大学のギター部に入った年の1969年頃、何度も市内の楽器屋さんでジャケットだけを眺めていたもので、結局のところ買うことが出来なかったLPなので、かえって記憶が鮮明なものです。オビには「ギター界のプリンス、ジョン・ウィリアムスの最新録音」と書いてあったと思います。当時はこの曲のことも、ウィリアムスというギタリストのことも全く知らない頃で、第一「ギター協奏曲」というのも初耳の頃でした。情報や知識が全くないということが、かえってイメージが膨み、何かとてもすごい曲なのではと思い、とても欲しくなったのですが、当時はLPは今のCDに比べれば相対的に高価なもの、またそれよりも当時はギターをやる人なら当然聴いているはずの「普通」のギターの名曲のLPも持っていなかったので、どうしても買うのをあきらめなければなりませんでした。


 今考えれば、このLPはかなりマニアックなもの、確かに当時はギター人口そのもは今より多かったと思いますが、一方ではいわゆる「コア」なギター・ファンは少なかったと思います。こうした曲目のLPに興味があった人はそう多くはなかったでしょう。確かに長い期間店に棚にあったと思います、だから私もよく覚えているのでしょう。結局は誰が買ったのでしょうか? ちょっと気になるところです。


 思い出話になってしまいましたが、ウィリアムスは「ある貴紳」を2度録音しています(私の知る限りでは)。2度目は1983年に、ルイ・フレモー指揮のフィルハーモニア管弦楽団とアランフェス協奏曲との組み合わせで録音しています。2度目の方はデジタルになって録音がよいのは当然ですが、オーケストラの技量も2度目の方があるように思います。ウィリアムスの演奏は両者に大きな差はありませんが、この1度目のものでは「ギター界のプリンス」らしく確かに清楚で、ノイズの少ない安定した音で、あまり細かい表情の変化などはありませんが、確かに爽やかな印象です。音楽の柔軟性とか表情の変化などは2度目の方が若干あるようです。


 このLPのもう1曲(かつての表現だとB面ということになりますが)は、イギリスの作曲家のダッジソンの協奏曲で、この5枚組の中で私が唯一始めて聴くものです。「ある貴紳」の方は2,3年前にユージン・オーマンディ指揮のフィラデルフィア管弦楽団と録音されたアランフェス協奏曲とカップリングしなおされて発売され、それを所有していたのでこちらの方は聴いていました。ついでですが、この「オーマンディ盤」の方も同様な企画でCDにならないかなと思っています。カップリングは確かテデスコの協奏曲だったと思います。


 ダッジソンの協奏曲はいわゆる前衛音楽の盛んな頃の曲ですが、そうした前衛的なものというより、音階を中心としたもので、やや古典的な感じもします。聴きやすいといえば聴きやすいのですが、印象はあまり強くありません。何はともあれ、念願叶って(?)今回初めこの曲を聴くことが出来たました。因みにウィリアムスは1977年にやはり同じグローヴ指揮のイギリス室内管弦楽団とダッジソンのギター協奏曲第2番を録音しています。組み合わせはテデスコの協奏曲第1番です。
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