中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

 前にも書きましたが、16日(月~海の日)に、ギター文化館のミニ・コンサートに出演します。曲目は前にも書きましたし、ホーム・ページにものせてあるので省略しますが、pm.2:00~が日本の歌で、4:00~がタンゴの予定です。

 楽器は当初華やかな音の出るポール・ジェイコブソンを使う予定だったのですが、MDに録音してみるとやはりホセ・ロマニロスの方が美しいので、少しおとなしいですが、こちらを使おうと思っています。特に日本の歌には合いそうです。

 日本の歌といえば、今まで比較的簡単にアレンジして教材としては用いていたのですが、このようにある程度まとまった形で演奏するのは初めてです。このうち4曲は今回のコンサートのためにアレンジし直しました。

 これまで関心がメロディや和声のほうに行きがちで、詞の方にはあまり興味が行かなかったのですが、あらためて歌詞を読んでみると、いままでなんとなく聴き覚えていたものでも、実際には誤解して覚えていたり、またほとんど意味がわかっていなかったこともたくさんありました。

 「あしーたはーまべー」とと歌われる「浜辺の歌」ですが、「明日浜辺をさまよえば」とするとちょっと変ですよね、明日浜辺をさまよう予定だったとしても今現在、昔のことはしのぶのは難しいと思いますし。皆さんはすでに意味はおわかりと思いますが、私の場合この曲を聴き覚えてから多分50年近くにはなると思いますが、ずっと「明日浜辺を」と思いこんでいました。あらためて国語辞典をひいてみると「あした」とは「朝」のことと書いてありました、今頃気づくなんて本当に恐ろしいことですね。

 語源的にはこちらの方が先なのでしょう、「夜があけたら」とか「朝になったら」というのが翌日の意味になったのでしょう、「明日」の方も「日が明けたら」ですからね。

 3番では「あかものすそもぬれひじし」などほとんど意味不明の歌詞が出てきます。これも辞書でしらべましたが、「も」というのは「女性が腰から下に身に付けるもの」と書いてありまして、袴のようなものなのでしょうか、「ひじ」とは「泥」のことのようです。こう読むとこの歌の主人公は女性のようです、とすると「昔の人ぞしのばるる」は先祖様のことではなく、「モトカレ」かも知れませんね。その先を読んでみるとこの女性は病み上がりだそうで、癒しのために浜辺に来ていたようです。 ちゃんと読んでみると今までなんとなく思っていたこの歌のイメージとはだいぶ違う感じで、やはり詞はちゃんと読まなければいけませんね。


 2曲目に「中国地方の子守歌」を弾きますが、この曲の歌詞の「寝た子のかわいさ」はいいんですが「起きて泣く子のつらにくさ」も結構インパクトがありますね、昔の歌はこのようなストレートな表現は多いようです。2番と3番では「明日お宮参りに行くので、この子がまめになるようにお祈りしましょうと歌っています。働き者であることが最も大事なことだったのですね。

 子守歌といえば、今回弾きませんが「五木の子守歌」の歌詞も結構すごいです。熊本弁で歌われますが、現代標準語訳すれば「私が死んでも誰も泣いてはくれない、ただ裏の松山のせみが鳴くだけ」と歌っています。「私はただただ辛抱、あの人たちとは身分が違うのさ、きれいな帯して、きれいな着物着て」と言う歌詞もあります。
 昔は子守は母親がするのではなく、主に10才前後くらいの少女の役目だったようです。たいていは親元を離れ比較的裕福な農家などに働きにでていたのでしょう、「おしん」の世界そのものですが。それにしても10才前後くらいの女の子がこんな歌うたっていたとするとぞっとしますね、これはどう聴いても子守歌などではなく「恨み節」ですからね。

 タンゴの話もしようかと思ったのですが、つい長くなってしまいましたので、また当日ということで。

 出来れば聴に来て下さい。
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