中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

 私がギターを教え始めた頃、ギターを習うというと「カルカッシギター教本」が一般的で、どこのギター教室でも、また大学のサークルなどでも使っていたと思います。
この教本も使い方次第では決して悪い教材ではないのですが、全くギターに触ったことのない人や、音楽経験のない人には不向きな教材です。これでギターを始めたけれど、面白くなくてギターをやめたとか言う人は多かったと思います。
またこの教本が書かれた19世紀前半の頃で、現在とはいろいろな点で違いが出てきているのも確かです。
他にも、もう少し簡単で、親しみやすい曲を中心にした教材もあって、そうしたものも使ったりもしていましたが、やはり考え方も合わなかったりで、結局ギターを教え始めて、1,2年もすると教材をすこしずつ自分で書くようになりました。
 
 最初に作ったのは単旋律の練習だったと思います。
一般にギターのテキストは最初にほんの少しだけ単旋律の練習をすると、すぐに重音や和音の練習になるものが多くなっています。
ギターの場合、メロディのみの練習というのは、あくまで予備段階で(確かにカルカッシギター教本では単旋律の練習は「予備練習」となっていました)、基本的にはメロディを和音などを同時に弾く楽器という考え方なのだと思います。
しかし私はギターを教え始めてすぐに単旋律の練習の重要さを感じました。
その練習が不十分なまま独奏曲の練習に入ると、肝心な主旋律が、聴いている方にも、また弾いている本人にもよく分からなかったりします。
また楽譜の読み方にも問題が生じたり、音の長さや、拍子がよく取れなかったりもします。
音楽経験の豊かな人や能力の高い人の場合はそれほど教材にこだわることもないのですが、一般的には単旋律の練習は非常に大事なことだったと思いました。もちろん今でも同じ考えです。

 手書きながら最初にテキストらしきものにまとめたのは、教え初めて5年目くらいだったと思います。
初級のみでしたが、1冊のテキストの半分は単音のみで、和音の練習になってからも二重奏の形で単旋律の練習はかなり取り入れています。
初級のテキストがまがりなりにもできあがれば、次に中、上級用のテキストと言うことになります。
カルカッシギター教本は使いましたが、ほかにいろいろコピーして副教材としました。
確かにとりあえずはそれでなんとかなっていたのですが、しかしこれでは「つぎはぎ」みたいなもので、ギターの教え方全体のシステムを確立しなければいけないと思うようになりました。
これには私自身の考え方をまとめる意味もあります。
初級の教材の作り直しと合わせて、中級用の教材も作ったのは80年代の後半だった思います。
さらには副教材としてポピュラー系の教材も作りました。
これも当初は市販のものを使っていましたが、これがやさしいようで以外と弾きにくいものが多く、あらためてやさしく編曲し直す必要がありました。
 
 10年ほど前からはパソコンで教材を作るようになりまして、確かにこれは便利です。なんといってもきれいに出来上がるし、また慣れると手書きにくらべて格段に速く出来ます。
また修正なども簡単で、今はこれがないと仕事が出来ません。
今現在では基本となるテキストが「レッスン1~7」で、これは私自身の考え方を反映したもので、ギターが合理的に覚えられるようになっていると思います(とはいっても頻繁に改訂していますが)。
さらに親しみのある曲を中心とした「ギター名曲集」シリーズ(そうとうやさしいアレンジからやや難しいものまであります)、中級から上級までの「クラシック・ギター曲集」、コードの練習や最近のポピュラー曲を中心とした「アコーステック・ギター」シリーズ、またジュニア用の「たのしいギター」シリーズなど、私が自分で作った教材は、2000ページを超えています。







スポンサーサイト
コメント
コメントする
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
http://mitoguitar.blog85.fc2.com/tb.php/3-6448b827
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック