中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

石岡市ギター文化館で行なわれているシニア・ギター・コンクールは昨日の予選に引き続き、今日は本選会が開かれました。本選演奏曲と結果は以下のとおりです。


<シニア・エイジ(55才以上)>

第1位  種谷信一  モーツァルトの魔笛の主題による変奏曲(ソル)

第2位  鹿野誠一  ラルゴ(幻想曲第7番より)、タキラリ(南米組曲より~アジャーラ)

第3位  杉澤百樹  アストゥリアス(アルベニス)

第4位  見原邦子  ワルツ・ショーロ(ヴィラ・ロボス)

第5位  田中英夫  大聖堂(アウグスティン・バリオス)

第6位  中島和志夫 モーツァルトの魔笛の主題による変奏曲(ソル)



<ミドル・エイジ(35才以上)>

第1位  上原 淳  アリア(ロジー)、 舞踏礼賛(ブローウエル)

第2位  坂本 亮  ソナタK208(スカルラッティ)、 グラナダの花(アンヘル・バリオス)

第3位  小西邦明  ワルツOp.32-2(ソル)、 アランブラの思い出(タレガ)

第4位  中島 祝  アンダンティーノOp.31-5、 メヌエットOp.25(ソル)

第5位  守賀津雄  カンタータ第29番より第1曲シンフォニア、カンタータ第147番より第10曲コラール(バッハ)


 シニア・エイジでは第1回目から当コンクールに出場している種谷さんは落ち着いた演奏で第1位を獲得しました。2位の鹿野さんはたいへんよい演奏だったのですが、チューニングの乱れが惜しまれます。3位の杉澤さんはほぼノーミスに近かったのですが、和音などに入る前の中断が若干目立ってしまいました。

 ミドル・エイジでは昨年に引き続き「舞踏礼賛」を演奏した上原さんが、持ち前の重厚で美しい音とメリハリのきいた表現で1位となりました。2位の坂本さんもたいへんよい演奏で、上原さんとの差は僅差でしたが、音の細さなどで上原さんに1歩譲った形になりました。3位の小西さんの「アランブラの思い出」もなかなかきれいでした。

 守さんの「カンタータ第29番より第1曲シンフォニア」は聴いた限りではリュート組曲第4番(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番)のプレリュードに聴こえ、なぜこのような曲名にしたのかはちょっと疑問でした。確かに同じ素材を用いてバッハがこのシンフォニアを作っているのですが、守さんの演奏ではそのシンフォニアから編曲したもののようには聴こえませんでした。




 受賞された方本当におめでとうございます。何分今回は大震災の直後ということで、出場者も例年の半数にも及ばないといった状況でしたが、こうした状況にあってもあえて出場した方々を称賛したいと思います。しかし一方ではこのような状況で、例年通りには行かない点はいろいろあり、特にシニア・エイジのほうでは1位を出すべきかどうかという議論が審査員の中でありました。

 出場者の方々はそれぞれもっとよい演奏する力は十分あると思いますので、自分に合った曲を、正しい方法で勉強してゆくことが必要なのだろう思います。どの審査員も、「技術的に難しい曲を弾いた人が、より実力が高い」 ・・・・などとは全く考えません。

 またよりミスを少なく弾いた人が、より上位になるというわけでもありません。やはり日頃いかに正しくギターを学んでいるかと言うことが最も重要なことであると、藤井審査委員長をはじめ、審査員の方々の共通した意見でした。もちろん私も全く同感です。



 来年はいっそう多くの方々が出場されることを期待します。来年の課題曲もすでに下のように決定しています。



シニア・エイジ   アンダンティーノOp.31-5(F.ソル)

ミドル・エイジ   アメリアの遺言(カタルーニャ民謡~リョベート編)

   楽譜はどちらも「ギター名曲170選A」 ドレミ出版
 


ぜひチャレンジしてみて下さい。
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