中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

 しばらく更新が滞りました。お盆だとか、このところやたら暑かったり、とかありましたが、でも一番の理由は息子夫婦が来ていて、パソコンを占領していたことが最大の理由です。「息子夫婦」などと言ってしまいましたが、創は7月26日にフランス留学中に知り合ったフルーティストの、旧姓津田明子さんと結婚しました。二人は昨年の6月にフランスから帰国し、秋からは明子さんの実家のある福岡で一緒にくらしていました。これまでいろいろお世話になった方々もたくさんいらっしゃるのではないかと思いますので、ご報告させていただきます。

 創は現在「レジナ」というホーム・ページの製作会社に勤めています。文字通り社会人1年生ということで、またこれまで長い年月やってきたこととは全然違うことで、いろいろ苦労はしているようですが、なんとかやっているようです。ご存知かも知れませんが、当ブログ、および当教室のホーム・ページは創に作って貰ったものです(ホーム・ページは近々リニューアルします)。

 11日(土)はアンサンブルの練習があったので、メンバーに結婚の挨拶をしたついでに、二人でピアソラの「タンゴの歴史」を演奏しました。明子さんのほうは4楽章とも暗譜で完璧な演奏でしたが、創のほうはこの2年くらいほとんどギターを弾いていなくて(福岡にも楽器を持っていっていませんでした)、かなり手元も怪しい感じでした。それでも私には、一度身に付けた音楽というものはそう簡単に消えるものではないと感じました。こういうのを親バカというのでしょうか、ちょっとした和音や、音階の中にも音楽が感じられました、それも普段あまり聴くことのできないような。

 二人は一週間ほど水戸にいて親戚まわりなどをし、今日(16日)に福岡に戻りました。




 2年前の9月半ば頃だったと思います。私がスタジオで練習しているとフランスの創から電話がありました。

「創だけど、今いい? ちょっと話があるんだけど」

私にはその話の内容は大体予想がつきました。

「僕、ギターを仕事にするのはやめることにした」

しばらく前からそのことを言い出すのではないかと予想はしていましたが、実際にその言葉を聴くと、私はとても動揺して、どういう言葉を発してよいかわからなくなりました。

「あ、そう」

思わずそう言ってしまった後、

「『そう』なんて簡単に返事できる話じゃないか・・・・ でも、創がそう思うんだったらいいんじゃないか、それで・・・・ お父さんとしては別に・・・・」

「やめるといっても、仕事は別にするっていう意味で、ギターはこれからもやるよ、趣味として、コンサートだってやるつもりだし」

「うん、趣味としてだけでもやっていってほしいな、お父さんも創のギター聴きたくなる時もあるだろうし、・・・・でも福田先生はじめ、いろいろお世話になった人にどう言おうか、それだけちょっと辛いな」

「自分の中ではもう、はっきり決心ついているし、 これから先のことも十分考えてるし・・・・  涙なんか流さないで言うつもりだったんだけど・・・・」



 確かに重い決断だったと思います。それまで過ごした23年とちょっと人生のうちのほとんどの時間を否定するようなことでしたから。私たち親子はしばらく前から行き詰まりを感じていたのですが、その決断が出来ずにいました、少しでも早いほうが傷は少なくてすんだのですが。しかしその決断は仮にも人生経験の長い私のほうがしてやるべきでした、結局私は親として最も必要な時に、必要なことをしてやれませんでした。

 


 創は帰省中(これまでは私も帰省する立場でしたが、これからは帰省させる立場になりました)、指が痛いと騒ぎながらも、楽しそうにギターを弾いていました。これからは創とギターとには、あらたによい関係が生まれそうです、以前のように難曲を次々に弾いたりは出来ないでしょうが。

 創の今の仕事は結構忙しいらしく、これからもギターなど弾いている暇はなさそうですが、でもまた皆さんの前でギターを演奏することもあるかも知れません。もちろんその時は「有望な若手ギタリストの一人」ではなくただのアマチュア・ギタリストとしてですので、あまりうまく弾けていないところは耳をふさいで、ぜひ創のいいところだけを聴いてやって下さい。


 話がちょっとそれてしまいましたが、私たち夫婦と明子さんとは昨年と合わせても1ヶ月とは一緒に過ごしてはいないのですが、ずっと前から家族の一員だったような感じです。皆さんにはいずれ創との二重奏なども聴いていただく機会もあるかも知れません。





 
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コメント
ご結婚おめでとうございます
HP拝見させていただいております。
創君の演奏を初めて聞いたのはギターのつどいというイベントでした。ピアソラの曲で、その演奏技術は衝撃的だった思い出があります。今は新しい道を歩まれているのですね。今後のご活躍を期待しております。いつかまた演奏を聞けることを楽しみにしています。
2008/11/10(月) 00:58:34 | URL | Kohei #-[ 編集]
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