中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

アガり方いろいろ


あなたはどこにくる?

 アガリ方も人それぞれで、ステージでの演奏中に、指が震えたり、力が入り過ぎたりなど、主に指の方にその影響が来る人と、どちらかと言えば譜忘れの心配のほうが大きい人がいます。指が震える場合でもその影響は主に右手の方に現れ、左手のほうは多少震えたとしてもある程度弾けますが、ポジション移動の場合は、その距離感が狂ってフレットを外したりはよくするところでしょう。

 場合によっては「指」ではなく「足」が震えたりすることもありますが、私自身では若い頃経験がありました。この場合直接演奏に支障をきたさないこともありますが、聴いている人にわかってしまうと不安感を持たせてしまうので、やはり困ったことです。当時木製の足台を使用していたのですが、ガタガタと音がする可能性もあるので、それ以後はステージではスチール製の足台を使用することにしました。

 演奏時のトラブルとしては音の外れや、抜けよりも譜忘れの方が大きく、場合によっては演奏を中断しなければならなくなったり、極端な場合はその先が弾けなくなったりしますから、出来るだけ避けたいものです。しかし、この「譜忘れ」に関しては指の震えよりも対策は立てやすく、そうしたことを未然に防ぐ方法はあると思います。これらの点については後で詳しく書いてゆきます。



年齢によって

 年齢によってもアガリ方は異りますが、基本的に小さい子はアガるということを知りません。成長するに従って徐々にアガるようになるのですが、小学生低学年くらいからアガリ出す子もいれば、大学生くらいまでアガることとを知らない子もいます。

 繊細な感覚の子や、周囲を気遣ったりする子は比較的アガるようになるのが早いのですが、負けず嫌いの子もライバルたちを意識してアガリやすいようです。あまり周囲のことに関心がなく、マイ・ペースで「自分は自分、他人は他人」といったような子はアガるようになるのが遅いようです。



実力や経験にはそれほど関係がない

 ある程度の年齢、10代後半くらいになると、多かれ、少なかれほとんどの人はステージなどでギターを弾くとアガるようになります。これは前述のとおり、ギターの実力に関係なくそうなるようです。私の実感としてはギターが上手な人ほどアガるようにも思えます。しかしそうした実力者はやはりステージでも良い演奏をしますが、それはアガリ対策も十分に出来ているということなのでしょう。

 またその人のギター暦が長くなるほど、あるいはいろいろな経験を積むほどだんだんアガらなくなるのかというと、どうもそうでもないようです。あまりアガらないか、極端にアガるかは、その人の持って生まれた性格のようなものが最も関係してくるのでしょうが、過去にひどい経験をした人はアガりやすくなり、緊張する場でも上手くギターが弾けた経験がある人はあまりアガらなくなるといったこともあるでしょう。



発散するほうが

 男女の差も基本的にはあまりありませんが、女性の場合は出番前にはよく「困ったわ、私、緊張して弾けない」などと言いながら、演奏を始めると堂々と弾いている場合などがよくあります。反対に男性の場合は、あまり口や態度には出さないのですが、その緊張がストレートに演奏に出てしまうことがあります。緊張も内にためずに、発散する方がよいのかも知れません。



小さな会場のほうが

 普通大きな会場で、たくさんの人が聴いている場合のほうがよりいっそうアガると思われがちですが、これも単純にそうではないようです。意外と私の教室のスタジオで5~6人程度で発表会のリハーサルなどをやる時のほうが本番のホールでの演奏よりも緊張して上手く弾けなかったりします。

 少人数の場合や狭い会場のほうが聴いている人との距離が狭くなってしまうということもあるのでしょう。大きな会場でたくさんの人を前にする場合は自然とその距離も離れるので意外と弾きやすく感じます。またあまり聴いている人の人数が多いとかえって感覚が麻痺してあまり感じなくなるのかも知れません。



どうせならアガリきったほうがよい

 若干話が変りますが、演奏自体の出来としては、中途半端にアガるよりも極端にアガった時の方が結果的にはよいような感じがします。そのことも後であらためて述べると思いますが、極端にアガる場合、つまりコンクールや重大なコンサートなどの場合は、たいてい前もって練習などを十分にするでしょうし、リハーサルなどもやっておくでしょう、またステージに立った(座った)瞬間からアガるのではなく、かなり前から、場合によっては1ヶ月くらい前から緊張を感じはじめるので、演奏を始めたときには、すでに緊張になれてきている状態になっているとも言えます。

 その反対に気楽なコンサートやその場の流れでギターを弾くようになった場合などは、弾き始めてから急に緊張が来るので、その緊張感に慣れずに対応できなくなるようです。


スポンサーサイト
コメント
コメントする
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する