中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

必ず“左手”を視野に入れる

 この話は、イラストなどを添えればわかりやすいのですが、私が描いたものでは余計わからなくなりそうなので文章だけで説明します。若干わかりにくいかも知れませんが我慢して下さい。

 まず譜面台を前にして演奏する時、真っ直ぐに譜面のほうを見ていても、ロー・ポジション付近にある左手が視野に入るようにして下さい。「譜面」と「左手」の角度が45度~60度くらいになるようにするとよいでしょう。
 



首を回す角度が大きいと譜面が追えなくなる

 左手が全く視野に入らないと、どうしても不安になり、頻繁に左手を見るようになってしまいます。特に左手を見なくても弾ける箇所でも、つい見てしまうことになります。

 また譜面と左手との角度が大きければ、当然首を回す角度が大きくなり、速く首を回さなければなりません。そうするとなかなか譜面に焦点を合わせにくくなり、現在演奏しているところを見失う可能性が高くなります。




ステージ上でキョロキョロしていたのでは・・・・

 また観客からすれば、演奏者がステージ上で大きく首を回してキョロキョロしていたら、相当危なっかしそうに、また自信もなさそうに見え、あまり上手そうには思えないでしょう。

 プロの演奏家でしたら、譜面を見ながら弾く場合、観客から見ると、なんとなく前の方を見ているだけで、譜面を見ているか、ギターを見ているかはあまりよくわからないのではないかと思います。実際に同時に両方見ていることもあります、プロのサッカー選手がボールを見ながら味方や相手の選手の動きを見ているように。



譜面台は正面ではなくやや「左側」、ギターや右手が隠れてはいけない

 一般に譜面を見て弾く場合、譜面台は正面ではなく、やや左のほうに置きます。右手の方は見ることがありませんから、左側に譜面を置けば、必然的に譜面と左手の角度が小さくなります。また譜面台はなるべく低めに、面をなるべく上に向けた方が(床に平行に近く)よいでしょう。少なくとも観客から見て、楽器や演奏している手などが見えなくならないようにします。楽器や左手を譜面台で覆ってしまうと、せっかく聴きに来てもらっている聴衆の興味を削いでしまうことに繋がり兼ねません。




左手を見る場所を決める

 ポジション移動のときには、当然左手を見なければなりません。そうした場合、まずどこで左手を見るかを決めておきます。どこで譜面を見て、どこで左手を見るかを、常に同じようにしておかないと、現在演奏している場所を見失ったり、音を外したりする可能性が高くなります。

 頻繁にポジション移動をしなければならない曲の場合でしたら、視奏には向かず、暗譜で弾くことになりますから、視奏の場合はポジション移動はある程度限られてくると思います。練習の際にどの区間で左手を見るのかということをしっかりと決めておく必要があるでしょう。また練習の時にそれをきちんと実行できるようにもしなければなりません。




移動先のフレットを見る ~実質はポジション・マークを見る

 ポジション移動の時に“左手を見る”といっても実際には“フレット”を見るわけです。またフレットでも現在押さえているフレットを見るのではなく、“移動先”のフレットを見なければなりません。例えば1弦の1フレットから7フレットに移動する場合、1フレットを見るのではなく“7フレト”を見るわけです。



フレットは”チラ見”程度

 もっともフレットそのものは、どのフレットも同じように見えますから、実際には5フレットや7フレットなどの「ポジション・マーク」を見ると言った方がよいでしょう。またそのフレットをしっかりと焦点を合わせて見ると譜面に目を戻した時、音符が読みにくくなりますから、フレットの方は”チラ見”する程度にして下さい。




ポジション・マークはあったほうがよい

 ハイ・ポジションが多い曲を弾く場合は5、7だけでなく、「12フレット」や「17フレット」にもポジション・マークを付けるとよいでしょう。12フレットは確かになくてもわかりますが、見る角度で変ってしまったり、また緊張している場合など勘違いする可能性もあります。

 「9フレット」にマークを付ける人もいますが、7フレットと混同する可能性もあるので、私は付けません。私の場合以上の「5」、「7」、「12」、「17」フレットにポジション・マークを付けています。




譜面が読めないのは問題外

 ステージで視奏するということは、当然「譜面が読める」ということが前提です。例え譜面を前に置いておいたとしても、譜面を正確に目で追いながら弾くことが出来なければ、ないと同じです。”お守り”としておいて置く場合だったら、前述の通りしっかりと暗譜する必要があります。

 譜面を読む問題は、これまで何度もお話してきたとおり、ギターを弾く上ではもっとも基本的なことなので、今回の問題と関係なく、ぜひともクリヤーして置きたいことです。基本が出来ていない人には、「ステージではアガって上手く弾けない」など言う資格はないでしょう。



途中からでは弾けない場合は、視奏、暗譜にかかわらずトラブルを起こす可能性が高い

 よく教室でのレッスンの時、曲全体を通して弾くとかなり上手に弾け、なお且つ譜面を前にしているにもかかわらず、「ここから弾いてください」といった時、なかなか弾けない人がいます。

 この場合は視奏でも暗譜でも混乱を起こしやすく、またそのトラブルも大きくなりやすいですので、この話も何度かした通り、少なくとも譜面を前にしている場合だったらどこからでも弾き出せるようにしてください。

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