中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

1位 = 藤元高輝

 おそらく、もうすでにコンクールの結果は皆さんもご存知と思いますが、昨日は審査結果を聞かないでレポートしましたので、一応結果についても書いておきます。以下のとおりです。


第1位 藤元高輝
第2位 Florian Larousse
第3位 小暮浩史
第4位 Andrey Parfinovich
第5位 Oegmundur Ahor Johannesson



ラルース2位、でも評価は高い

 藤元君の1位は、昨日も書いたとおり順当かなと思います。フローリアン・ラルースについては大きなミスをしてしまったので、もっと下位になった可能性もありますが、その音楽的能力を買われての2位ということなのでしょう。会場ロビーでの会話や、ネットの書き込みなどでもラルースの評価はかなり高いようで、「審査員はどう思うかわからないが、オレはラルースが1番!」と言う人も結構いました。

 2位になったとは言え、ラルースが魅力的なギタリストであることには変りはなく、今回のコンクールでそれを確認出来たことは大きいと思います。また私以外のギター・ファンやギタリストたちのも評価もかなり高いということもよくわかりました。ただ、来年日本全国ツアーが実現されないのはちょっと残念です。



自らの音楽観を強固に持っている

 一方藤元君について言えば「表現力はラルースに比べるとイマイチ」といった意見もあるようですが、しかしラルースと藤元君は全く違った傾向のギタリストで比較は難しい。藤元君の演奏は実質上初めて聴いたわけですが、一度聴いただけでこのギタリストの特徴などがたいへんよくわかりました。ということは藤元君は自分の音楽観などをすでに強固に持っているとも言えるのではないかと思います。



小暮さん3位健闘

 3~5位の結果については私の中でもよくわからないくらいで、おそらくどのような結果もありえたのかなと思います。それでも小暮さんの3位はやはり順当かなと思います。小暮さんの場合、課題曲が特によかったと思います。またギター音としてはラルースに次ぐ美しい音だったのではと思います。

 4位の Parfinovich はアグアードとロドリーゴが評価されたのでしょう。5位の Johannesson も十分に3位もあり得た演奏だったと思いますが、全体に弱音傾向で、審査員にも聴衆にもアピール不足になってしまったのでしょう。でも武満はなかなかよかったと思います。


海外のコンクール同じように

 しばらくぶりに東京国際ギターコンクールを聴いた訳ですが、かつては本選自由曲は本当に「自由」で何を弾いてもよかったのですが、最近だは3つ時代の作品をそれぞれ弾かなければならなくなったようです。また時間も長くなりました。

 「3つの時代から選ぶ」と言うのは海外のコンクールの影響と思いますが、このことにより審査する方としてはそれぞれのギタリストを多方面から見ることが出来、より正しい審査が出来るようになったのは間違いないと思います。しかし出場者からすれば、場合によってあまり得意でない曲を選んでしまうこともあり、選曲にはいっそう悩まされることになりそうですね。

 また海外のコンクールは1週間近くかけて行なうことが多く、その点この東京国際は2日間のみ(他の日本国内のほとんどのコンクールはまる1日で予選と本選を行なってしまう)。東京国際も3~4日くらいかけられるようなればよいのでしょうが、”予算関係上”ということなのでしょうね。
スポンサーサイト
コメント
コメントする
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する