中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

CDコンサート 日時変更   3月25日→4月8日AM.10:00

 前に3月25日に当教室でCDコンサートを行うと書きましたが、その日は都合の悪いと言う人が多く、4月8日(日)AM.10:00~に変更します。また時間も午前中の方がよいかなということで、AM.10:00からにしました。まだ2~3人程度は大丈夫なので希望の人は言って下さい。



ステファーノ・グロンドーナの「リョベット作品集」から

ブログ 035


レスプエスタ(Respuesta) 

 速いテンポのアルペジオの曲で、かなりテクニカルな曲。曲名の「Respuesta」は「回答」といったような意味のようですが、どういった意味なのでしょうか、このアルバムのタイトルにもなっています。グロンドーナの演奏は相変わらずエネルギッシュ。



マズルカ

 タレガは「マズルカ」の名でいくつか曲を書いていますが、それらの曲は生徒や愛好者のために書かれたと考えられ、技術的にはあまり難しくはありません。このリョベットの曲は自らのコンサート用に書かれたのでしょうか。情緒的な曲ですが、テクニカルに書かれています。グロンドーナはアントニオ・トーレス使用ということで、ピッチを低めにとっているのでしょう。曲は変ロ長調(B♭)。



エスチューディオ・カプリチョ

 ハーモニック奏法、スラー奏法などを多用した曲で、ポジション移動も激しそうな曲。二長調。



ロマンサ

 曲名どおりゆっくりと歌わせる曲ですが、和音の変化は多彩で、決して易しいとは言えない曲。ハ短調~ハ長調。



エチュード

 アルペジオ、スラー奏法、ハーモニックス奏法などにより、高低の動きも激しいエチュード。ホ短調。



スケルツィオ・ワルツ

 華やかな曲で、難易度はさらに高そうです。中間部ではフラット5つの変二長調。



3つのアルゼンチンのエステーロ(アルゼンチン風)

 アルゼンチンのポピュラー・ソングの編曲と思われます。このCDの中では親しみやすい曲といえます。



5つの前奏曲

 タレガの前奏曲のように情緒的な曲ではなく、スラー奏法やグリサンドを多用した、無窮動的な曲が多く、どちらかと言えば練習曲風。




リョベットのオリジナル曲は自分のコンサート用?

 これらのリョベットのオリジナル曲は、タレガのものと比較すると、技巧的なものが目立ちます。リョベットの場合、オリジナル曲は自らの技量をアピールするための作品といった面が大きいのかも知れません。その一方で、13曲のカタルーニャ民謡をはじめ、編曲作品では親しみやすいものが多いように思います。


 
世界初の国際派ギタリスト

 タレガの場合、活動の場がほぼスペイン南東部に限定され、多くに支持者や生徒たちに囲まれて過ごしていたと言われています。聴衆の多くも顔見知りだったのかも知れません。それに対してリョベットの活動の場はヨーーロッパ全土から南北アメリカにおよび、またその録音を通しても世界中の不特定多数の人がその演奏を聴いたことでしょう(おそらく日本に於いても)。

 リョベットは史上初の国際的ギタリストであったとも言え、そうしたことがこれらの作品にも反映しているのでしょう。リョベットのこうしたオリジナル曲からも、リョベットのヴィルトーゾぶりが偲ばれますが、リョベット自身がこれらの曲の録音を残さなかったのはたいへん残念なことです。

 最近ではこうした曲も時折演奏されるようになりましたが、今後は技術に自信のあるギタリストにとっての格好のレパートリーになってゆくのでしょう。
 

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