中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

1940年代の録音

 セゴヴィアは1944年にニューヨークに移住したのをきっかに、USAのマイナー・レーヴェル、Musicraft社で録音をするようになります。この時代の録音はダイレクト・カッティングではなく、磁気テープによる録音となりました。したがって編集も可能になったわけですが、しかしまだLPは発売されてなく、実際に市場に出た形としてはSP盤ということになります。

 しかしこの時期は、戦時中から戦後と言うことで、これらの録音はSP盤としてはほとんど日本には入らず、日本のギター愛好者の多くは、戦後LP盤として発売されたものを聴いたのではないかと思います。

 これらの録音のうち、アルベニスやグラナドスの曲などは比較的早い時期からLPとして発売され、多くの愛好者に親しまれたものもある、一方、LP化が遅くなり、比較的最近になってから一般の愛好者の耳に届くようになったものもあります。



 1944年1月 ニューヨーク

アルベニス : グラナダ、朱色の塔、セビージャ
グラナドス : ゴヤの美女、スペイン舞曲第5番、同第10番
ミラン : パヴァーナⅠ、Ⅱ
サンス : パヴァーナ
作者不詳 : カンション、サルタレッロ
モレーノ・トロバ : ブルガレサ、アルバーダ、アラーダ
リョベット : 聖母の御子、アメリアの遺言
タレガ : ムーア風舞曲、メヌエット
ヴィゼー : エントラーダとジーグ、ブーレとメヌエット

D.スカルラッティ : ソナタホ短調
パガニーニ~ポンセ編曲 : ロマンス
ラモー : メヌエット
パーセル :アイルランドの新しい歌
ダウランド : ガリヤルド
A,スカルラッティ : ガヴォット
A.スカルラッティ : サラバンド
ハイドン : アンダンテ
ハイドン : メヌエット


1946年12月 ニューヨーク

<バッハの作品>
 プレリュードBWV999
 クーラント(無伴奏チェロ組曲第3番)
 サラバンド(リュート組曲第1番)
 ブーレ(リュート組曲第1番)
 ガヴォット(無伴奏チェロ組曲第6番)
 フーガ(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番)
 シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番)
 ガヴォット(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番)


1949年6~7月 ロンドン

クレスポ : ノルティーニャ
ポンセ : アレグロ(ソナタ・クラシカより)
ヴィラ・ロボス : 練習曲第1番、第8番
モレーノ・トロバ : アラーダ、ファンダンギーリョ
トゥリーナ : ファンダンギーリョ
テデスコ : タランテラ
ポンセ : 南のソナチネ(全3楽章)
テデスコ : ギター協奏曲二長調(全3楽章)
 


 これらの録音は1930年代までの録音と共に前述の10枚組のCDにすべて収められていますが、1940~1950年代のセゴヴィアの録音を収めたナクソスのシリーズでも聴けます。マスタリングが若干違うようで、ナクソス盤はノイズ・カットが控えめになっていて、サーというノイズは若干ありますが、必要な部分も削られてなく、かえってよいように思います。

 ただしなぜか、このナクソス盤は私のCDプレーヤー(マランツ)では反応しなくて、パソコンでダビングして聴いています。元々の録音の音質は前にも言ったとおり、1930年代までのものと基本的にはそれほど変わりません。


ブログ 063

ナクソスのセゴヴィア集。1940~1950年代の録音が10枚ほどのCDとなっている。


 
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