中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

 29日(土)アコラのジヴェルニー・コンサートに出演します。といってもこもコンサートは基本的に愛好者によるコンサートで、その「おまけ」として私も演奏するものです。曲目はあちこちに書いてあると思いますが、コストの練習曲を7曲とバッハのシャコンヌです。他にコストの「秋の木の葉作品41-9」も場合によっては弾きます。


 シャコンヌのほうは「名曲の薦め」のほうで書いているので、コストのほうについてだけコメントいたします。


 ナポレオン・コストは1805年に生まれたフランスのギタリストですが、その名の「ナポレオン」はもちろんナポレオン・ボナパルトにちなんでということですが、確かに1805年と言えばナポレオンの絶頂期だったと思います。成人してからはパリを中心に活動していたようですが、そこでカルリ、カルカッシ、アグアード、ソルといったギタリストからの影響を受け、特にソルとは師弟関係にあり、一般にソルの後継者と言われています。


 作風はソルを思わせる多声部的な書き方にさらに内声を厚くした感じで、装飾的な楽句が多いのはイタリアのギタリストからの影響かも知れません。亡くなったのは1883年と当時としては長生きだったと思います。


 今回演奏する「25の練習曲作品38」は1873年に出版されましたが、1880年に第2版が出版され、今回使用するのはShanterelle社から復刻されたこの第2版です。もともと個人所有の譜面だった関係で、おそらく所有者のものと思われる書き込みなどもそのまま印刷されています。


 これまでわが国では全音出版から小船照子氏の監修で出されていて、これを用いて練習した人もいると思います。私も最近までこの譜面しか持っていなかったのですが、おそらく小船氏による変更などがかなり多いのではないかと思い、今回演奏するにあたり、上記の譜面をとりよせました。本当に「当時のまま」といった譜面ですが、決して読みにくくも、弾きにくくもありません、運指などもよく書かれていると思います。

 コストの使用した楽器は7弦ギター(第7弦は通常「レ」)で、これを6弦ギターで弾くには6弦を「レ」に下げるか、または「レ」をオクターブ上げるかしないと弾けません。また22フレット(通常は19フレット)まで出てきます。


 今回演奏するのは3、6、8、14、18、20、22番の7曲ですが、それぞれ美しい曲だと思います。なお6番は映画「禁じられた遊び」にも使用されました。


 
 なお、ジヴェルニー・コンサートも久々とあって、今回はすでに定員に達してしまい、受付は終了とのことです。



 またアコラのメンバーのひとり鈴木幸男さんが9月23日の埼玉ギター・コンクールで第2位となりました。指の不調をおしての出場とあって、本当におめでとうございます。

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