中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

  まとめ


 最後に、今までの話と重複するかも知れませんが、楽譜が速く読めるようになるための、少なくとも読めなくならないための練習法を整理しておきます。



1.最初は1音ずつ

 ギターを始めたばかりの時は、あわてず1音ずつ「一つ音を読んだら、一つ弾く」ということを繰り返します。1音1音、ゆっくり練習していけば、指がだんだん動くようになるのと同時に、音も読めるようになってゆくでしょう。



2.単旋律の練習は多めに

ギターを始めてすぐに和音や、和音の入った曲などはやらずに、ギターを始めた当初はなるべく単旋律の練習をたくさんして下さい。ある程度弾けるようになったら、一定の速さで弾くことにも注意して下さい。

 指のトレーニングとしては、同じものをたくさん練習した方がいいのですが、楽譜を読む練習としては、同じものをあまり繰り返さないで、たくさんの曲を練習した方がよいと思います。両方とも必要なので、どちらもやってみて下さい。



3.課題の曲だけでなく

個人レッスンなどを受けている場合、進みが遅くなったとしても、課題となっている曲だけを練習するのではなく、それ以外の曲も練習してみて下さい。予習、復習などが一番いいと思いますが、レッスンに全然関係ない曲でもいいと思います。時間配分としては課題の練習に50%、残りに50%くらいがいいでしょう。



4.ハイポジションは覚えないで探す

ハイポジションの練習に入ったら、無理に覚えようとしないで、最初は音を「探す」ことから始めて下さい。探すスピードが速ければ、覚えているのと同じになります。



5.わかっている音を整理

  <各弦の12フレットの音は開放弦の音と同じ>
  <①弦と⑥弦は同じ>
  <5フレットの音は次の開放弦と同じ(③弦だけは4フレット)>

など、すぐにわかる音を整理してみて下さい。


  <⑤弦の7フレットは⑥弦の開放と同じ「ミ」>
  <④弦の7フレットは⑤弦の開放と同じ「ラ」>
  <③弦の9フレットは①弦の開放と同じ「ミ」>

なども覚えやすいと思います。



6.ハイポジションも単音の練習

ハイポジションの練習でも、楽譜を読むスピードを付けるには、音階風の単旋律の練習が最適です。私のレッスンではバッハの鍵盤曲をギター二重奏にしたものなどを用いています。



7.曲集を1冊まるごと

 上級者の場合は、あまり難しくない曲集や、テキストなどを、最初から終わりまで、または弾けるところまで弾いてみるのも良いでしょう。ちょと乱暴な練習かも知れませんが、1~2時間くらいで曲集を1冊弾き通せれば、本当の上級者と言えるでしょう。また初見の二重奏などもよいかも知れません。




まとめのまとめ

 冒頭でも言いましたとおり、楽譜を読むということは、ギターを弾いたり音楽をやったりする上で、決して最も重要なことではないと思いますし、また最も難しいことでもありません。実際に私のところでギターを習っている人も、大半は楽譜を読むことに関しては特に問題になっていません。しかし人によって、楽譜を読むのが遅いことが上達の最大の障害になる場合があります。またこれもお話したとおり、ただやみくもに楽譜を読むスピードを上る、とか初見力を付けるということではなく、その人の実力にあった読譜力が必要ということです。

 読譜力が問題になるケースというのは、普通ある程度上達した段階に多いようです。おおまかに言えば中級から上級にかけてくらいです。この段階になれば、もちろん楽譜は複雑になってくるので、楽譜を読む力がないと、1曲1曲をこなすのにかなり時間がかかってしまいます。特に個人レッスンなどを受けている場合、それまでは課題になっていた曲はだいたいこなせていたのに、だんだん次のレッスン日までに曲が仕上がらなくなってしまいます。もっとも本当は仕上がらなくても別に問題ないのですが、前にも触れたとおり、このタイプの人は真面目で、若干潔癖症的な人の場合が多く、挫折感のようなものを感じてしまう人が多いようです。それでも練習時間が十分にあったり、意欲が持続出来ればそれを克服できますが、それらが欠けた場合、本当に挫折という結果になることがあります。

 また発表会やコンサートのために同じ曲をずっと練習していたとしても、一回覚えた曲をそのままずっと同じように弾いていたのではあまり上手くなりません。同じ曲を練習する場合でも時々楽譜を見直して、いろいろ考えたり、工夫してみる必要があります。記憶中心に弾く人はどうしても1回覚えた曲をいろいろ見直すことが出来なくなります。読譜力は最も大事なことではありませんが、それなしには上級者にはなれません。




 *次回は「読譜」の反意語で「暗譜」をテーマにしたいと思います。このことにも気になっている人は多いのではないかと思います・・・・・・文章作成までちょっと間が空くかもしれませんが。



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