中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

スペイン : メヌエットイ長調作品11-6(ソル)、 マジョルカ(アルベニス)


現在、サッカー界の絶対的王者

 スペインのサッカーについては、以前お話したとおり、あるいは皆さんのご存知のとおりで、2010年南アフリカワールド・カップで初優勝、2008年、2012年のユーロを連覇、そしてこの数年間FIFAランキング1位の座を守っていて、まさに現在のサッカー界の王者として君臨しています。



その王者に勝利した

 さらにこの1年間、フル代表は負け知らずということですが、U-23(五輪代表)では昨年のロンドン・オリンピックで日本とホンジョラスに負けています。ホンジョラスに負けたのも日本戦の敗戦を引きずってと考えられますから、五輪代表と言えど、この1年で王者スペインを破ったの、はほぼ日本のみと言えるでしょう。



ギター界ではそれ以上の地位

 ギターに関してもスペインの地位は絶対的なものとなっています。スペイン音楽抜きにギターを語ることは出来ないでしょうし、またギター抜きにスペイン音楽を語ることもできないでしょう。16世紀以来重要な作品を残したギター奏者、ギターのための作品を書いた作曲家、ギターでその作品がよく演奏される作曲家など、挙げだすときりがないのでやめておきましょう。



スペインの都市の名が身近なものに

 私自身では新婚旅行の際にちょっと立ち寄った程度で、実質スペインには行った事がないといってよいのですが、長年ギターをやっていると、グラナダ、セビージャ、カディス、マラガ、アンダルーサ、カタルーニャなどのスペインの都市や地方の名前がとても身近なものになってしまいます。

 コンサートなどでも「アランブラ宮殿は、スペイン南部のアンダルシア地方のグラナダという都市にあって、イスラム人の王が・・・・」などという説明をよくしますから、聴いている人もおそらく私がスペインに詳しく、何度も行っているように感じてしまうかも知れませんね。



ブログ 104



浜田滋郎氏の著作

 スペインの音楽、およびギターについては、比較的最近音楽学者の浜田滋郎氏により「スペイン音楽の楽しみ」と言う本が出版(30年前に出されたものの改訂版)されました。スペインにおけるクラシック・音楽から、フラメンコなどスペインの音楽に関することがひと通り書かれています。

 先日浜田先生にお会いした時「堅苦しくなく、誰にでも楽しんでもらえるように書いたつもりです」とおっしゃっていました。ギターに興味のある方も、スペイン・サッカーのファンの方もぜひ読んでみて下さい。



アランブラでは大人気ない?

 サッカーのスペイン代表はご存知のとおり、イニエスタ、シャビ、ビジャ、カシージャス、フェルナンド・トーレス、ダビド・シルバとシター選手ぞろい。先発メンバーに誰を選んだらよいか監督もたいへん迷うところだと思います。しかしギターにおいてはそれ以上に名曲ぞろい。どの曲を演奏すべきはもっと迷うところです。

 アランブラの想い出、アストゥーリアス、魔笛の主題による変奏曲、スペイン舞曲第5番、そうそう、禁じられた遊びもスペインのギタリストの作品です。 ・・・・・しかしこれらの超有名曲をここで選んだのではあまりにも”大人気ない” 知名度はそれほどでなくとも優れた曲は山ほどある。

 ここでは王者の余裕としてフェルナンド・ソルの「12のメヌエット作品11」から「第6番イ長調」とイサーク・アルベニスの「マジョルカ」を選んでおきましょう。もちろんどちらも優れた作品です。





日本 : 早春賦(中田章 ~武満徹編)、 さくら変奏曲(横尾幸弘)



Jリーグ発足とドーハの悲劇が分岐点

 ご存知のとおりと思いますが、日本代表がサッカー・ワールド・カップに初めて出場したのは1998年のフランス大会。その後日韓、ドイツ、南アフリアカと4回連続で出場しています。その4年間のアメリカ大会の予選では、ほとんど出場が決まりかけていたイラク戦とのロスタイム、ほとんど残り1分とない時間にショート・コーナーから1点を失い、手にしていた出場権がポトリと落ちてしまいました。

 いわゆる「ドーハの悲劇」と言われている出来事で、Jリーグが発足して盛り上がる日本のサッカー界に大きな衝撃をもたらしました。もっともそれ以前にはサッカー・ワールド・カップなど日本では話題にもならず、そうしたものが存在することすら知らない人も決して少なくはなかったはずです。

 また実際に、日本代表が予選を突破して出場権を獲得する可能性は決して大きいものではありませんでした。日本のワールド・カップ出場は日本のサッカー関係者の一つの夢といったものだったでしょう。

 「ドーハ」の悲劇は確かに悲劇ではありましたが、そのことで日本の人々にワールド・カップのことをしっかりと印象付けたのは間違いないでしょう。そして同時にワールド・カップ出場権は夢ではなく、手の届くところにあるといったことも印象付けたはずです。



あまりプレッシャーを与えてもよくないが

 もちろん今現在ではワールド・カップは「絶対に出場しなければならないもの」といった感じもあり、選手や関係者には違った意味でのプレッシャーがかかているかも知れません。残念ながら今年の3月にブラジル大会の出場が決まりませんでしたが、6月4日には必ず決め手もらえるものと思います。

 最終予選はあと残り2試合ですが、勝ち点差などからすると日本が仮に連敗したとしても(あまり考えたくはないが)出場権獲得の可能性はかなりあるのではないかと思います。 何が起こるかはわからないが・・・・



ギター界の中田、香川?

 さて、曲のほうは、どちらも春の曲で、若干季節感がずれてしまいました。日本を代表する作曲家といえば、何と言っても武満徹。日本を代表するというより、20世紀を代表する作曲家といってよいでしょう。現在、武満の曲はギター曲も、またギター以外の曲でもヨーロッパを始め、世界各地で演奏されています。ギター界における中田英寿か香川真司といったところでしょうか。

 この横尾編の「さくら」も国外のギタリストがよく演奏している曲で、もちろんわが国でも人気の高い曲です。この曲がよく演奏されるようになったのはジョン・ウィリアムスが演奏したことがきっかけで、逆輸入的な作品と言えるかも知れません。
スポンサーサイト
コメント
コメントする
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する