中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

Q :  アコースティック、クラシック、どちらを習ったほうが?     


 小学校に入る前からピアノを習い始めたのですが、だんだん練習しなくなって4年生の時にやめてしまいました。今ではちゃんと続けておけばよかったなと、ちょっと後悔しています。でも最近になって、ギターっていいなと思い始めて、ギター教室に通おうかなと思っています。いくつかの教室のホーム・ページを見たりしてみたのですが、アコースティック・ギターとクラシック・ギター、どちらを習ったほうがよいか、よくわかりません。

                                        20代女性 ピアノ暦4年




A : (続き)

結局好みの問題だが

 前回の話で、私の教室の場合のアコースティック・ギター・コースとクラシック・ギター・コースの内容の違いなどを話をしました。ではこの質問者の場合はどちらがよいかということですが、前回の話などを参考に、ご自分の好みに合う方を選んでいただければと思います。

 もっとも好みがはっきりしていれば特に迷うこともないので、おそらくご自分の好みがはっきりしていないということもあるのでしょう。とりあえずは、どちらでもよいですから、始めてみるとよいでしょう。



それぞれ補完的なもの

 最終的にアコースティック、またはクラシックをやるにせよ、その反対の方のレッスンを経験してみるのはたいへん有意義のことと思います。

 クラシック・ギターの場合は音楽的な基本や、ギターの演奏法をじっくりレッスンしますので。ポピュラー系の音楽をやる場合でもたいへん役立ちます。またクラシック・ギターをやる場合でも、最近のクラシック・ギターのレパートリーはポピュラー系の音楽に影響を受けたものが多いですから、最近のポピュラー系の音楽をやっておくことは、むしろ不可欠かも知れません。

 

楽器としてはどう違う?

 どちらでもよいとはいっても、楽器としてはアコースティック・ギター(スチール弦使用の)とクラシック・ギター(ナイロン弦使用)ではかなり違いがあります。音色などに関しては、アコースティック・ギターの、特に1、2弦などの高音弦は当然金属的な音がし、クラシック・ギターの場合はソフトな音色です。



叩き系ならアコースティック

 低音弦についてはナイロン弦のほうが音の伸びがよく、クリヤーと言えますが、パーカッション的な奏法ではスチール弦のほうがキレのよい音が出ます。特に最近の”叩き系”ではやはりアコースティック・ギターのほうが似合うでしょう。



どちらが弾きやすい?

 弾きやすさといった点では、アコースティック・ギターのほうはネックの幅が狭く、セーハがやや楽になっています。クラシック・ギターのほうはネックの幅が広く6弦などを押さえる場合は、手首をやや出す感じになります。セーハの場合も指が短いと人差し指いっぱいになる感じですが、届かないということはありません。

 またクラシック・ギターの場合は弦どうしの距離があるので、押さえた時にとなりの弦に触れにくくなっています。弦の押さえ間違えもやや少ないかも知れません。



チョーキングはしやすいが

 エレキ・ギターなどでよく使われるチョーキング(弦のずり上げ)はアコースティック・ギターのほうがしやすく、クラシック・ギターでチョーキングで半音上げるのはなかなか大変です。

 アコースティック・ギターの場合、チョーキングがしやすいということは、普通弾く場合でも押さえる時に力を入れすぎたり、押さえ方がわるかったりすると、クラシック・ギターよりも音程が狂いやすく出来ています。Gのコードの6弦(ソの音)などは特に要注意です。

 

取り扱いなどは

 弦の交換はスチール弦のほうがやや簡単ですが、一度張った弦は張りなおしがききません。従って間違った弦を張ってしまった場合(1弦のところに2弦をはるなど)、別の弦の使うしかありません。ナイロン弦では何回でも張りなおせます(音程が合わない時や、キズが付いてしまったときなど張りなおすこのもある)。

 スチール弦、特に1、2弦の先端は尖っていて、うっかり触ると出血してしまったりします。従って弦の先端は安全な方向に曲げておくのですが、それでも弦の交換時などに指に刺してしまうことがあります。ナイロン弦のほうが指には優しいのでしょう。



参考になったかな?

 以上、参考になったでしょうか? 繰り返しになりますが、どちらで始めてもそれほど大きな違いはないと思いますので、直感的に決めていただいてよろしいのではないかと思います。 ・・・・・楽器の外見で決めていただいても結構。
スポンサーサイト
コメント
コメントする
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する