中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

発表会どうしようかな?



Q : 4年ほど前からギター教室に通っています。この秋に教室の発表会があって、先生から「最近、だいぶ上手になってきましたね。今年の発表会にはぜひ出てみて下さい」と勧められています。

 確かにギターを習う以上、発表会など、人前で演奏するということは絶対必要だとは思うのですが、私の場合、これまで発表会どころか、先生以外の人の前でギターを弾いたことがなく、主人や子供たちにも聴かせたことがありません。

 ちょっとした集まりの時に挨拶するだけでもすごくドキドキしてしまうほうなので、大きな会場で、たくさんの人が聴いているところでギターを弾くなど、全く想像できません。

 先生のおっしゃるとおり、最近ではほんの少しですが、ギターも弾けるようになったような気がして、ギターを弾くのが楽しくなってきています。ステージで弾くのは怖いの半面、興味もあり、弾いてみたいという気持ちもなくもありません。

 でもやはりコンサート・ホールで演奏するのは、今の私にはちょっとハードルが高く、もう少し上手になってからの方がいいかなとも思います。どうしたらよいでしょうか。教室によっては、発表会には必ず出なければならないところもあるそうですが、私の先生はどちらでも良いとおしゃってくれています。
     
                           女性(年齢不詳)
                


    

A : 



強い肯定の表れ?

 「なくもありません」といった二重否定は強い肯定の表れでは? 「ほんの少し」と控えめさを強調しているところにも、ギターを弾くことへの意欲と自信が感じられますね。女性の場合、相談する時にはすでに結論が出ているそうですが・・・・・・・

 こうしたケースでは、実際には先生とよく相談して決めるが良いと思いますが、このQ&Aでは一般論、あるいは私の教室の場合としてお答えしましょう。



私の教室の場合

 私の教室では”全員参加型”の発表会は2年に一度、つまり隔年といった形で行っています。かつては毎年行なっていたこともあったのですが、他に水戸ギター・アンサンブル演奏会を行なったり、また私自身のリサイタルなどもあったりするので、現在はこの形になっています。



生徒さんの半分くらいしか出ない

 「全員参加型」といっても、あくまで”原則上”で、実際上としては約半数程度の生徒さんしか出ません。言ってみれば、生徒さん全員に発表会出る権利があるということで、もちろん義務ではありません。実際にその権利を行使するかどうかはその人次第ということになります。



全く言わないこともある

 発表会を行なう場合、習い始めて間もない方を除いては、基本的に生徒さん全員に、発表会があることを知らせますが、ある程度長く習っていて、始めから発表会には出たくないとわかっている生徒さんには、特に知らせません。人によっては「出てみませんか」と言われるだけでストレスを感じる人もいるからです。



かつては文字通り全員参加型だった

 しかし、かつて私が20代くらいの頃は、生徒さんほぼ全員に発表会で出てもらっていました。当時は習っている人も私と同年代の人や、小中高生がほとんどで、そうした関係からか、発表会に出ることに抵抗のある人は少なかったと思います。


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1970年代の私の教室の発表会(茨城県民文化センター)。子供たちや、若い人が目立つ(私も若かったが)。 生徒さんの数はそれほど多くはなかったが、8割くらいの人は発表会に参加していた。


ギター部の延長で

 当時の私は、まだ大学のギター部の延長でギター教室をやっているようなところもあり、大学のギター部でちゃんと練習に来ている人が定期演奏会に出ないとか、出たくないとかいうことは全くありえませんでした。そうしたことから、ギター教室に通っている人で発表会に出ない人とか、出たくないないと思っている人がいる、などということは全く私の思い及ばぬことでした。



ギターをやめたくなるほど発表会が嫌い?

 ギター教室を始めて何年か経ったころ、発表会出るのをとても嫌がる高校生の生徒さんがいて、「発表会はギターを習うことの一部ですから、やはり発表会には出てください」というと、次の週から教室に来なくなりました。

 その生徒さんは、家でちゃんと練習もしていて、結構順調に上達していたと記憶してます。それだけに当時の私も、その生徒さんが発表会に出たくないと言った時に、発表会に出ない理由などなく、そういった言葉になったのだと思います。

 せっかくある程度上手になってきたギターをやめてしまおうと思うほど、発表会に出たくない人がいるということを、私はその時初めて知りました。



あまり強くは勧めないようにしたが

 その後は私も、発表会に出るのを好まない人にはあまり強く薦めないようにしましたが、多少抵抗を感じる人でも、合奏のような形でならハードルも低くなって、その当時、つまり1970~80年代くらいでは生徒さんの大部分はなんらかの形で発表会には出ていました。



この十数年くらいで、発表会に出ない人の割合が増えてきた

 1990年代の後半くらいから、特に2000年代なってからは発表会に出たくないと言う人がだんだん増え、現在のような状況になりました。その理由としては、もちろん私自身があまり強く発表会に出ることを勧めていないということもありますが、生徒さんの平均年齢が高くなってきたこともあるかも知れません。



これも一つの時代の変化?

 年齢が高い方でも教室の発表会や、他のコンサートなどに積極的に出る人は決して少なくありませんが、逆に強い意思をもって発表会に出ない人もいます。中には教室に入学する時に「私は発表会には出ません」と念を押して入学する人もいて、年齢が高くなると自分の考えがはっきりするということなのでしょう。

 しかし若い人(20、30代の)でも、最近では発表会に出たくないという人の割合は以前より多く、これも一つの時代の変化なかも知れませんね。
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