中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

Q : この秋の発表会に出るように勧められています。出てみたい気持ちもありますが、今までほとんど人前でギターを弾いたことがないので、もう少し上手になってからにしようかと迷っています。

                                         女性(年齢不詳)


A : その2



ギタ-のレッスンは、人前で弾くことを想定して行なわれる

 私の教室では、実際に発表会に出る人は全体の半数くらいで、発表会などでは絶対演奏しない人も少なくないことをお話しました。

 しかし一方で、私のレッスンでは基本的に人前で演奏することを前提に、説明や、アドヴァイスを行なっているのも事実です。クリヤーな音でギターを弾く必要や、テンポをまもること、美しい音色を出すこと、曲の内容をよく理解、それを表現すること、それらすべては自分以外の人が聞いていることが前提となっています。



練習は好きだが、試合は嫌い?

 つまり最初から自分以外の誰にも聴かせないとしたら、レッスンそのものが成り立たないということになります。スポーツに例えれば、野球で、キャッチボールやバッティング練習を行なうのも、またサッカーでキックやトラップの練習をするのも、当然試合に出るためで、試合に出ないことを前提とした練習はありえないでしょう。

 確かに熱心に練習に取り組んだ結果、残念ながら試合に出られなかったというサッカー少年や草野球愛好者はいなくもないかも知れませんが、それは結果的にそうなってしまったということで(それでもミニ・ゲームや紅白戦には出ているでしょう)、はじめから絶対に試合に出ないことを前提にして熱心に練習する人、あるいは監督に言われても絶対に試合には出たくないと言い張るサッカー少年は(多分?)いないでしょう。

 

幸いにバーチャル・コサートを拒否した人はいない

 そういった訳でレッスンの際には、「ステージで演奏していることを想定しながら演奏してください。途中で失敗しても最後までちゃんと演奏するのは、音楽上のとても大事なモラルです」などいったことをよく言っています。今のところ幸いに、「例え空想上でも、人前では絶対に弾けません」と言った人はいません。 

 ・・・・・・本当にそう言われたらどうしましょう、たいへん困ってしまいますね、まさにお手上げ状態・・・・・



 

そのうち出たいと思うが、とりあえず次からにしよう

 これまでは「絶対人前では弾かない」といったはっきりしたポリシーを持った人の話でしたが、実際には「いずれは出たいと思うが、とりあえず次の機会からにしよう」といったように思っている人の方が多数派なのではと思います。これからはそうした人に向けての話をしてゆきます。

 発表会に出ることをためらってしまう理由としては、「発表会では、緊張して普段どおりには弾けないのではないか」、あるいは「まだあまり上手く弾けないので、大勢の人に聴かれると恥ずかしい」といったものだと思います。

 確かに「発表会では普段どおりには弾けない」といったことは否定できないところもあります。年に1回程度しかステージで演奏することのないアマチュアの愛好者でしたら、ステージで普段どおりに弾くのはなかなか難しいことではあるのは確かでしょう。



「もう少し上手になってから」はない

 これまでの私の経験からすると、「もう少し上手になってから発表会に出ます」と言った人の多くは、結果的にはそのままずっと発表会に出ないことが多いようです。発表会に出ないまま5年、10年とギター暦を重ねると逆になかなか発表会には出ずらくなってしまうようです。

 つまり最初のうちは”迷って”いても、そのまま年数が過ぎると”絶対出ない”人になってゆくことが多い訳です。もちろんその本人が、そういった形の方がギターという趣味をよりいっそう楽しめるのであれば、何の問題もありません。



初心者に怖いものはない

 と言ったことで、あなたが”出る人”の仲間入りをしたければ、あまり上手でないうちに発表会などに出るのが最もよいということになります。ギターを習った年数、あるいは月数が少なければ少ないほど、ハ-ドルは低いものです。ギターを始めたばかりだったら、上手く弾けなくて当たり前。初心者に怖いものはないでしょう。

 1回目がなければ2回目、3回目はないのは当然。結局どのタイミングで1回目の機会を作るかと言うことになるでしょう。その際、あまり上達してからと考えると、曲も難しくなり、難しい曲になればなるほど練習とステージでの演奏にギャップが生じやすくもなります。



なるべく易しいもので

 以上、ギターを始めてあまり年数などが経っていない方がステージに出やすい訳ですが、その際、なるべく簡単な曲を弾くべきでしょう。複数の人との合奏でも良いですし、先生などに伴奏していただいて、単音のメロディを弾くのもよいと思います。独奏曲なら易し過ぎるくらいのものがよいでしょう。

 そうしたものでは、多くの人はほぼ練習どおりにステージでも演奏することが出来ます。また仮に上手く行かないことがあたとしても、それは初めての機会ですから、当然といえば当然で、全く恥ずかしいことではありません。



1回目がある人は2回目もある。ハードルはなるべく低いうちに

 これも私の経験では、1回目があった人は、やはり2回目、3回目もあることが多いようです。つまり発表会に出る人か、出ない人かは、ほぼ最初の機会で決まります。繰り返しになりますが、そのハードルを越えるか、越えないかはその人次第。しかし越えなければならないものなら、なるべくそのハードルが低いうちに越えるのがベスト!

 
 
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