中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

アルハンブラが弾きたい! 

Q : 数年前からクラシック・ギターをやっています。本当は教室に習いに行けばよいとは思いますが、仕事の関係でなかなか通えないので、ネットなどを利用して練習しています。「禁じられた遊び」のほうはなんとか弾けるようになったので、今度はギターの名曲「アルハンブラの想い出」に挑戦してみようと思います。

 ユー・チューブで村治佳織さんの「トレモロ奏法」見てみたのですが、とてもきれいで自然に、しかも簡単そうに弾いています(説明も簡単ですが)。一応自分でもやってみたのですが、全然同じようになりません。本当はもっと細かいやり方や練習法など、いろいろあるんでしょうね。

 どのような練習をしたら村治さんのようなトレモロが弾けるのでしょうか。やはり「アルハンブラの想い出」は教室で習わないと弾けるようにはならないんでしょうか? また習った場合、どれくらいで弾けるようになるんでしょうか? 


                                    40代男性
 

A : その1



夜おそく電話

 一月ほど前、夜やや遅く、「中村俊三先生ですか、ギター教室やっている?」と声の感じからすると私よりやや上くらいの年齢と思われる人から電話がありました。

 「ハイ、そうですが」と答えると、「本当は習いに行けばいいんだけど、近くに教室もなくて・・・ 独学でアルハンブラやっているんだけど、なかなか独学ではね・・・・

「そうですね」

「まあ、習いに行けばいいんだけどね・・・・ でもあれだと思うんだよね、独学じゃだめだって誰が決めたのかって・・・・ イエペスだの荘村さんだの、あと誰だっけ、えーと、そう、福田さん、福田新一さん、その福田さんとかに習ったって、出来ないものは出来ないんじゃない? ・・・・それじゃ何かい、荘村さんに習えば誰でも弾けるのかって・・・・・」

「あのう、すみません、入学の問い合わせですか?」

「だから、荘村さんだの、イエペスだのといったって・・・・」




これはリアルの話

 時間も時間なので、ちょっといい気分になった愛好家のようです。しばらく一方的に話した後、突然電話が切れてしまいました。入学の問い合わせではなかったのは確かです。

 「アランブラの想い出」を独学で練習しているようなのですが、なかなか思い通りに行かず、そのことが私のところへの電話となったようですね。電話の内容の記憶は、あまり正確ではありませんが、これはリアルにあった話です。因みに最初の「Q」の方はタイトルどおりバーチャルです、念のため。




ベスト・アンサーを読めばよいことだが

 さて、この「トレモロ奏法」、「アランブラの想い出」の弾き方などについては、質問者の言うとおり、村治さんはじめ、ユー・チューブやブログなどの動画や書き込みもたくさんあると思います。ベスト・アンサーを読んでいただければよいわけですが、当ブログに質問いただいた以上(バーチャルだが)、責任をもって当ブログなりのお答えをしてゆきましょう。

 当ブログでは、正統的で効果的なトレモロ奏法のトレーニングから、「アランブラの想い出」の正しい演奏法と解釈、さらに他ブログでは絶対に書かれてない丸秘技から、合法ギリギリの裏技にいたるまで詳しく書いてゆきますので、最後までお付き合い下さい。

 



特別の練習をしているわけではない

 ところで、村治さんはじめ、多くの一流ギタリストに「どんな練習をしたらトレモロ奏法が弾けるようになるのですか」と聴いたとしても、本当のところはよくよくわからないのではないかと思います。というのもそうした一流のギタリストは、何か特別な練習をしてトレモロ奏法が弾けるようになったわけではないからなのです。

 現在のプロのギタリストはたいてい子供の時からギターをやっていて、トレモロ奏法などいつの間にか、あるいは最初から弾けていたと考えられます。



トレモロ奏法といっても、技術的は特別のものではない

 さらに、トレモロ奏法といっても実は特別な弾き方をしているわけではなく、アルペジオの延長と考えられます。つまりトレモロ奏法はアルペジオを同一弦で弾いているだけのことです。

 ということは、かなり難しいスケールやアルペジオでも難なく弾ける最近のギタリストたちにとっては、トレモロ奏法といっても、特別意識をしなくとも自然に弾けてしまう訳です。しかしごく稀に、トレモロ奏法を苦手とするギタリストもいるようですが、最近ではほとんど見かけません。



私の場合も何となく弾けていた

 私の話で何ですがで、私の場合もトレモロ奏法は子供の頃から何となく弾けていました。中学生の頃だったと思いますが、最初はamiの意味を取り違えて、「親指-人差し指-中指-薬指」の、通常とは逆の順で弾いていました。しばらくはそれで弾いていましたが、そのうち指順が違うとわかり、一般的な「親指-薬指-中指-人差し指」の順に直しました。


若い頃、トレモロだけは(?)得意だった

 私の若い頃、お世辞にもあまりギターが上手とは言えませんでしたが、トレモロ奏法だけは得意で、「アランブラの想い出」など、トレモロの曲をよく弾いて意いました。当時はすごく緊張したり、また指が冷たかったり、あるいは寝起きでも、指慣らしなしでも、どんなに条件が悪くてもトレモロの曲だけは弾けました。

 結構速くも弾けたと思いますが、あまり速く弾くと美しく聴こえなくなるので、いつもなるべくゆっくり弾くように心がけていました。それでも今現在よりは速く弾いていました。


しかしだんだん遅くなって

 しかし、40代半ばを過ぎたあたりから、だんだんスピードがあまりあがらなくなり、今現在では4分音符で80前後くらいと、当時よりメトロノームの数字で10~20くらいは遅くなっています。



私の場合、逆順の方がずっと速く、疲れない

 10年ほど前から一番最初にやっていたpimaの逆順トレモロを試すようになったのですが、この順だと少なくとも速さだけはかつてより速いくらいに弾けます。あまりきれいとは言えないのですが、速さだけはイエペス並に弾けます。

 さらにこの順だとほとんど疲れず、長い時間弾き続けることも出来、また低音もしっかり出せ、音量の増減もよりいっそう出来ます。指の動きとしてはこちらの方が自然なのかも知れません、ただし個人差はあるのでしょう。しかし残念ながらこの順だと、爪のノイズが結構入ってしまい、またやや不安定さもあります。
 

アランブラの想い出を弾く時にはいつも迷う

 正規の順のpamiでは、確かにスピードは遅いのですが、ノイズもほとんどなく、きれいに弾けるので、スピードを必要としない場合は今でもこの順で弾いています。逆順で弾く場合はスピードや迫力を必要とする場合と言うことになります。

 「アランブラの想い出」の場合は、どちらにしようかとその都度迷ってしまいます。そのどちらの要素もあるからです。美しく弾くならpami、曲の構成を重視すればpimaということになります。本番で急に気が変ったり、リハと本番で逆の順で弾いたり、といったこともあります。




ご期待下さい

 今日はこんなところですが、次回より、よりいっそう美しい「アランブラの想い出」になるように、また、正しい「アランブラの想い出」が弾けるように、あるいは「アランブラの想い出」みたいに聴こえるように、さらに「アランブラの想い出」が弾いた気になれるように・・・・

 前述のとおり、私のこれまでの経験を活かし、トレモロ奏法、および「アランブラの想い出」の正しい練習法、効果的な練習法、意外な弾き方、試してみてもよい方法、反則技、非合法手段・・・・・  などなど、ここだけでしか言えないことも含め、いろいろお教えしてゆきます。他ブログには書かれていないこと満載です。 

 ご期待下さい。




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