中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

Q : 独学で「アルハンブラの想い出」を練習しています。どのような練習をしたら村治佳織さんのようなトレモロが弾けるのでしょうか。やはり「アルハンブラの想い出」は教室で習わないと弾けるようにはならないんでしょうか? また習った場合、どれくらいで弾けるようになるんでしょうか? 


                                    40代男性
 


A : その6




逆弾きのススメ

 今回の話はどうやってもトレモロ奏法が上手く出来ない人のための話です。まずは”逆弾き”トレモロ、つまりpimaの順で弾くトレモロを試してみてください。一般的には、この方法は弾きにくく、安定感もなく、粒も揃いにくいのですが、スピードだけは出る可能性があります。

 人によってはこのやり方なら出来る、あるいはスピードが上がるかも知れません。前に話したとおり、私もこの方法の方が速く弾け、疲れにくいです。



和音をアルペジオ風に弾ければ

ブログ 145

 上のように和音をpimaでジャランとアルペジオ風に弾くことが出来る人なら、この逆順のトレモロ奏法が出来る可能性があります。要するにこのアルペジオを同一弦上で行なえばトレモロになるはずです。ぜひ試してみて下さい。

 この弾き方(pimaで和音をアルペジオ風に弾く)が出来ない人も、この弾き方を練習してみるとよいでしょう。いろいろなところで使えます。




和音をpimaでアルペジオ風に弾くトレーニング


まず下の画像のようにpimaの4本の指を⑥③②①弦に掛けます。

IMGP0015.jpg



次に親指で⑥弦をアポヤンド奏法で弾きますが、この時、他のimaの指は弦に掛けた状態にし、弦から離さないようにします。 

IMGP0016.jpg




次に人差指で③弦を弾きますが(アルアイレ奏法)、この時も中指、薬指は弦から離さないようにします。

IMGP0017.jpg




同じように中指、薬指と弾いてゆきます。
 
IMGP0018.jpg



弦に添えた指は、他の指が弾いているときでも離さない

 弦に添えた指を、いったん弦から指を離してしまうと、スピードが上がらないだけでなく、しっかりした音が出せなくなります。この弾き方は人によっては難しいかもしれませんが、トレモロやアルペジオに関らず、一般的な右指のトレーニングとしてもたいへん有効なので、ぜひやってみてください。




これを子供の時からやっていたので、逆引きが得意

 私の場合はよくも悪くも子供の頃、和音を無意識にこの弾き方をしていて、大学に入ってからそれではいけないということで、和音をずらさずに、同時に弾くように心がけました。そういった関係で私の場合、逆弾きのトレモロが得意なのでしょう。でも疲れにくさなどを考えると、指の機能的に、逆弾きのほうが自然なのではと思います。



時と場所を考えて

 確かにこのトレーニングはアルペジオやトレモロに有効で、美しく歌わせる曲などでは不可欠とも言えますが、どの曲でも無分別に、この和音をアルペジオ風にずらして弾く方法を用いると、何となくルーズに聴こえてしまう場合もあります。特にリズムを中心とした曲では厳禁ともいえます。やはり何事も時と場所を考えなければなりません。

 
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