中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

「24のカプリース作品1」より第24番「主題と変奏」


超絶技巧の集大成

 パガニーニの代表作にもなっている「24のカプリース」は無伴奏のヴァイオリンの曲で、まさにパガニーニの超絶技巧の集大成と言えます。パガニーニが本当に自らの超絶技巧を盗まれないようにしたかったのなら、この曲は絶対に出版はしないはず、またそうしてはいけない作品だったでしょう。

 「作品1」となっているのは最初に作曲された曲という意味ではなく、最初に公式に出版されたという意味で、こうしたことからも、パガニーニにこの作品にかける意気込みが感じられます。自らの肖像画的な作品と考えられるでしょう。


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カプリース第1番。 譜面を見るだけでも恐ろしい!


 譜面を見るだけでも恐ろしい曲で、ある意味ヴァイオリンの譜面とは思えません。これを弾きこなすには相当技量の高いヴァイオリストでないと無理で、おおそらく出版当時はパガニーニ以外にはこの作品を演奏できる人はいなかったのではと思います。



17歳で録音した天才五嶋みどりの録音

 もちろん今現在では様々なヴァイオリストがこの曲を演奏、録音していますが、その中では1988年、17歳の時に録音した五嶋みどりの録音がたいへんすばらしいものです。この超難曲をごく普通に演奏している感じで、余裕さえ感じられます。2003年の音楽之友社の「21世紀の名曲名盤」でもパガニーニ弾きとして知られているサルバトーレ・アッカルドを抑えて第1位となっています。


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この超難曲にたいしても余裕すら感じられる五嶋みどりのCD



ギターでもよく演奏される

 この「第24番主題と変奏」は、この主題を用いてラフマニノフがピアノとオーケストラのための「パガニーニの主題による狂詩曲」を作曲するなど、24曲の中ではよく知られています。ギターのほうでもジョン・ウィリアムスや山下和仁さん、村治佳織さんなどが演奏、録音していて、なじみの深いものと言えるでしょう。またエリオット・フィスクがこの「24のカプリース」全曲をギターで録音しています。


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村治佳織さんは、1993年のデビュー・アルバムでこの曲を弾いている。 ・・・・・もう20年前のことになってしまった。





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第24番の私のギターへのアレンジ譜。 私専用なので運指などは入っていない。記されている音域も実際の演奏とは少し違う。 他の曲の譜面を見ると、この24番が簡単そうに見えるから恐ろしい


私自身の編曲

 曲は簡潔な12小節の主題に11の変奏とフィナーレが付いています。今回の演奏は私自身の編曲で、若干低音を追加する程度で、ほぼヴァイオリンのオリジナルの譜面を弾いている感じです。フナーレでは若干音域を縮小しています。
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