中村俊三 ブログ

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クラシック・ギター名曲ランキング 

<第3位>  カヴァティーナ  スタンリー・マイヤーズ作曲(映画「ディア・ハンター」の主題曲」)




トップ・ツーは決まりだが

 クラシックギター名曲の知名度および人気度ランキングとしては、第1位と第2位は、その順番には違いあるにせよ、トップ・ツーは誰が考えても「禁じられた遊び」と「アランブラの想い出」に決まりですね。

 しかしそこから先、つまり第3位以下は特にギターには興味がないという一般の人にはほとんど知られず、知名度といってもある程度ギターに興味がある人か、ギターをやっている人が対象とするしかないでしょう。



生徒さんなどが弾きたいと思っている曲

 どの曲を第3位にするかということはたいへん難しのですが、私の教室の生徒さんや、愛好家の方々が弾きたいと思っている曲などをモニタリングすると、やはりこの「カヴァティーナ」ということになるでしょう。



ディア・ハンター
ロバート・デ・ニーロ主演 映画「ディア・ハンター」 ロシアン・ルーレットのシーンが印象的だが、ベトナム側から「そんな事実はない」とクレームが付いたらしい。真相は不明



1990年頃まではあまり知られていなかった

 この曲はご存じのとおり1978年の映画「ディア・ハンター」の主題曲で、ジョン・ウィリアムスが演奏していました。この主題曲は映画公開の直後から話題となり、演奏していた人もいましたが、多くのギター・ファン知られるようになったのは1990年代の半ば以降です。ちなみに1990年頃の生徒さんへのアンケートでは全く名前が挙がりませんでした。



今や代表的なギターで弾く映画音楽、もともとは二重奏曲

 我が国では村治佳織さんのCDなどで人気が出ましたが、世界的にも人気曲で海外のギタリストも録音したり、あるいはコンサートのアンコール曲としてよく演奏しています。かつて映画で有名なギター曲といえば「禁じられた遊び」でしたが、今現在、ギターで弾く映画音楽と言えば、この「カヴァティーナ」と言ってもよいでしょう。

 映画のサン・トラでは独奏ではなく、ウィリアムスによる一人二重奏で演奏され、さらに弦楽器の音が乗せられています。一般に演奏されているのはジョン・ウィリアムスの編曲による独奏版です。



実弾入りのロシアン・ルーレットを強要される ・・・・・・・そんな事実はないとクレーム

 ベトナム戦争末期、ベトナム解放戦線の捕虜になってロシアン・ルーレット(実弾での)を強要され、奇跡的に脱出するなど、たいへん過酷な内容の映画ですが、音楽はたいへん美しく和む音楽となっています。ちなみに、ベトナムの方からはそんな事実(捕虜にロシアン・ルーレットを強要するなど)はありえないといったクレームがあったようです。



とても美しく和む曲だが、意外と曲者

 そのような穏やかな曲なので、ちょっと聴くととても簡単そうに聴こえるのですが、実際に弾いてみるとこれがなかなかの”曲者”です。もともとが二重奏だったということもありますが、なと言っても和音の変化が多く、1小節ごとに違う和音が出てくるような曲です。

 当然左手は難しいのですが、右手も決して簡単ではなく、コードをしっかりと響かせながらメロディをクリヤーに、しっとりと歌わせるのは(アポヤンド使用でも、不使用でも)、基本がしっかりと出来ていないと不可能です。

 私の教室に入学の相談に来た人に、「『アランブラの想い出』とか、あまり難しい曲は弾けなくてもいいんですが、村地佳織さんが弾いている「カヴァテーナ」あたりが弾ければ・・・・・」と言われることがあります(最近ちょっと少なくなったが)。



簡単そうに弾く人は実力者

 そんな時「カヴァティーナ」は意外と難しく、ちゃんと弾けるようになるには少し時間がかかるといったことを説明するのですが、あまりピンよはこないようです。確かに村治さんの演奏を聴くと(あるいは見ると)、とても簡単そうに思えますね、トレモロの場合もそうでしたが。

 ギターの場合、何気なく、簡単そうに弾いている人はかなりの実力者と言え、逆にいかにも難しそうに弾いている人はイマイチと言えるかも知れません・・・・・・・ 私もそうならないようにしないと!

 
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