中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

◎谷島崇徳 中村俊三 ギター・コンサート

 5月25日(日)14:00   石岡市ギター文化館





<独奏  中村俊三>

フランシスコ・タレガ : アランブラの想い出


 この曲については、当ブログでも何度も書いているので、特に説明はいらないでしょう。私自身では、かつてはたいへんよく弾いていた曲ですが、あまり弾かない時期もありました。超有名曲なので、この曲を弾く人は私の周辺でもたくさんいて、また私よりずっと上手く弾く人も少なくありません。 

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 しかしあまり弾かないでいると、やはり弾けなくなりそうで、最近がんばって練習しています。かつてはどんな状況でも、また指ならしもせずに弾けた曲なのですが、最近はどうでしょうか・・・・





ミゲル・リョベット : カタルーニャ民謡集より  「盗賊の歌」 「糸を紡ぐ娘」 「商人の娘」 「あとつぎのリエラ」

 リョベットはタレガの高弟で、後継者ともいわれるスペインのギタリストです。オリジナル作品も残していますが、アルベニス、グラナドス、そしてこのカタルーニャ民謡などの編曲のほうがよく知られています。

 これらのカタルーニャ民謡はたいへん美しいメロディで、それをリョベットが見事にギター曲に仕上げています。それぞれの歌は物語になっていて、最近現代ギター社から出された楽譜では浜田慈郎氏による全訳も載っています。


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 「盗賊の歌」 はカタルーニャ民謡集の中では「アメリアの遺言」と同じく人気の高い曲で、浜田氏の訳によれば「おいらがガキでいたころは、 伊達を気取ってうぬぼれて、 見せびらかしのスカーフに、 足には白いワラジばき、 さらば紫のなでしこよ! さらば夜明けの明星よ! 」  といったもので、伊達を気取った盗賊が役人に引き立てられてゆく歌となっています。浜田氏は石川五右衛門に例えています。

 「糸を紡ぐ娘」 は明るく軽快なメロディで、15歳になる貧しい娘が糸を紡ぐ道具を手にし、恋人と将来の夢を語ると言った内容の歌詞になっています。

 「商人の娘」 はオクターブ・ハーモニックス奏法(右手のみによるハーモニックス奏法)で演奏される美しい曲です。その美しいメロディで歌われている歌詞の内容は、「裕福で、美しい商人の娘が、ふとした過ちから望まれない子の宿し、思い余って生まれたばかりの子を川に流してしまう」 というたいへんショッキングなものです。おそらく教訓的な意味で歌い継がれているのでしょう。

 「あとつぎのリエラ」 はテンポの速い歌で、メロディそのものは短いのですが、歌詞の方はかなり長くなっています。リエラとマリアがめでたく結ばれるといった内容で、メロディも歌詞も明るさそのものです。




エンリケ・グラナドス : 詩的ワルツ集

 グラナドスはアルベニスと同じくスペインのを代表する作曲家兼ピアニストで、アルベニスはもちろん、タレガやリョベットとも親交があったようです。それぞれの生没年は、タレガ(1852~1909)、 アルベニス(1860~1909)、 グラナドス(1867~1916)、 リョベット(1878~1938) となっていて、グラナドスはどちらかと言えばタレガよりもリョベットに近かったといえます。

 「詩的ワルツ集」は1886~1887年頃作曲され、1890年にこの全8曲の形になったものと言われています。グラナドス20歳頃の作品で、グラナドスの作品としてはかなり初期のものと言え、確かに若さを感じるみずみずしい作品となっています。

 この曲を初めてギターで演奏したのはジョン・ウィリアムスで、1969年のLPアルバムに録音しています。その時にはウィリアムスは序奏と8つのワルツのうち、4曲(1、3.4.8)を演奏していましたが、1989年には全8曲録音しています。8つのワルツに序奏を加えた個々の曲は次のようになっています。


序奏  (イ長調  ヴィヴァーチェ・モルトー  4分の2拍子)
1、旋律的なワルツ  (イ長調  メロディオーソ)
2.高貴なワルツ  (ヘ長調  テンポ・ディ・ワルツ・ノベル)
3.ゆるやかなワルツ  (ニ短調  テンポ・ディ・ヴァルツ・レント)
4.ユーモラスなワルツ  (変ロ長調  アレグロ・フモリスティコ)
5.華麗なワルツ  (変ロ長調  アレグレット)
6.感傷的なワルツ  (嬰ヘ短調  カッサイ・アド・リビトゥム)
7.蝶々のワルツ  (イ長調  ヴィーヴォ)
8.理想的なワルツ  (イ長調  プレスト)
 *最後にもう一度、「1.旋律的なワルツ」 が演奏される


 個々のワルツは比較的短く、全曲で約15分程度の曲となっています。なお編曲は一部阿部保夫編を参考にしていますが、私自身のものです。それぞれグラナドスらしい美しいメロディの曲で、最近ではグラナドスの作品としてはよくギターで演奏されます。
 
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