中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

<音階練習の仕方 2>


今回は右手の話

 前回は左手の話が中心でしたが、今回はギターを演奏するには左手よりもさらに大事な右手の話です。 最近のクラシック・ギターの傾向として、アル・アイレ奏法が中心に使われ、かつてほどアポヤンド奏法は重視されなくなっていますが、はやりアポヤンド奏法は非常に重要な奏法で、当然のことながら、アポヤンド奏法も、アルアイレ奏法もどちらでも美しく、しっかりした音が出せるように練習しないといけません。



実際にはアルアイレ奏法の方が多く用いられるが、アポヤンド奏法から始めよう

 実際の演奏、特に独奏では圧倒的にアルアイレ奏法の方が用いられるのですが、練習としてはアポヤンド奏法から始めるのが合理的でしょう。 アポヤンド奏法は音階や単音の場合、アルアイレ奏法よりも弾き易く、安定感もあります。 弦の弾き間違えや、他の弦を鳴らしてしまうことも少ないでしょう。 



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人差し指で①弦をアポヤンド奏法で弾くところ。 親指は⑥弦に添えておくと右手全体が安定し、弦の弾き間違えがなくなる。 この写真では見づらいが、弦に対して垂直ではなく、斜めに指をあてる。 私の場合は45度くらいにしている。



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黒いところが人差し指の爪が弦にあたるところ。 



上から押さえつけたり、叩きつけてはいけない

 アポヤンド奏法は爪の当たる部分や、その角度などが適切なら、それほど難しくはありません。 指先、および爪が弦にふれたら、そのまま次の弦まで指先を押し付ければよい訳です。 ただしあまり指を横に倒して、上から押さえつけるようにしたり、離れた位置から弦を叩きつけるように弾いてはいけません。 



弦は水平方向に振動させる

 ギターの弦というのは、指板にたいして垂直方向に振動させるとノイズが発生して、音が汚くなります。 弦はなるべく指板に対して水平方向に振動させるのがよいと思います。 

 蛇足ですが、右指は特に音階などの場合、基本的に同じ指で連続して弾かずに、人差し指と中指で(場合によってはa-i、a-m、p-i)交互に弾くと言うのは、ギター演奏の常識となっています。







親指のアポヤンド奏法はたいへん重要

 親指のアポヤンド奏法は、他の指の場合よりも重要で、ギターを上手に弾きたければ、ぜひとも身に付けなければなrません。 いわゆる上級者でもこの親指のアポヤンド奏法が上手く出来ない人もいますが、その場合はいろいろなところで支障をきたすでしょう。



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親指で⑥弦をアポヤンド奏法で弾くところ。 先ほどとは逆に人差し指などを高音弦に触れておくとよい。 ただしあまり強く握らないようにする。 親指のアポヤンド奏法は非常に重要なので楽に出来るようになるまでトレーニングしなければならない。 爪を使う場合、爪の先端が弦に接触している状態から弦を弾かなと、爪が引っかかったり、ノイズが発生したりする。



弦の間だけを動く

  写真のように、親指のアポヤンド奏法で⑥弦を弾く場合、⑥弦を弾いた後、親指が⑤弦で止まるわけですが、この時右手全体が動いてはいけません。また上から押さえつけるというより、親指の先が ”⑥弦と⑤弦の間だけ動いて、⑤弦で止まる” と言った感じです。 



肘や手首が動かないように、アルペジオの場合も重要

 この場合い、肘や手首を動かさずに、親指の付け根の関節を動かす動作で弦を弾きます。 この関節を自由に動かせない人は多いのですが、ぜひともトレーニングしていただきたいと思います。 親指のアポヤンド奏法は、アルペジオの場合にもたいへん重要なので、再三ですが、音階練習の際にしっかりと練習しておくべきでしょう。

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