中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

<音階練習の仕方 3 > 




前回、前々回の話が重要

 「音階練習の仕方」と言うことになっていますが、まだ本当に音階練習の話になっていませんね。 でも前回、前々回のような、言わば”下準備”がとても大事なことです。 音階練習といってもただやればよいものではありません。それどころか、正しくない方法で長く練習すると上達の可能性自体がなくなってしまうでしょう。



自分の音を聴きながら練習することはもっと重要

 では、前回、前々回のように正しい右手、左手の使い方が出来たら、いよいよ本当に音階練習となります。 さらに音階練習と言えど、音をよく聴いて練習するのは、非常に大事なことです。 どんなに熱心に練習しても、しっかりと自分の音を聴きながら行わなければ、これもまたほとんど効果はないでしょう。





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5つの音だけの練習


簡単なものから始めよう

 上の譜面は前々回のものとあまり変わりませんが、まずこんな練習から始めましょう。 「ドレミファソ」そ5つの音だけの練習ですが、上達のためには、このようになるべく簡単なものから始めるのがよいと思います。  弾き方については前回、前々回にお話しましたが、たいへん重要なことなので、あえてまた書いておきましょう。 




前に書いたことだが

 まず、左の人差し指と薬指は正確に1フレットと3フレットまで拡げておき、演奏中に左右に動いてはいけません。 弦を押さえる動作はゆっくりと触れるように押さえ、指で弦を叩くように押さえてはいけません。 

 また弦から指を離す動作もなるべくゆっくりし、指を1センチ以上弦から離なさず、出来れば5ミリ程度にします。  前に話した通り、指を弦から離す場合、筋力で指を上方に持ち上げるのではなく、押さえている力をただ抜くだけで離します。

 弦は指先の中心で押さえるとか、フレットのすぐ左を押さえるなどということも写真付きでお話したと思います。 


 右指も前回の写真で説明したとおり、正確な位置、適切な角度で弦を捉え、次の弦まで押し付けるようにして音を出します。 まずはアポヤンド奏法で練習する方がよいと思いますが、余裕が出来たらアルアイレ奏法でも練習するとよいでしょう。



左右のタイミングが合わないと滑らかな演奏にならない

 また左右の指の動きも正確に合わせないとレガート(滑らか)な演奏は出来ません。 そして何よりもしっかりと自分が出している音をよく聴き、美し、クリヤーで豊かな音が出ているかどうか、 レガートな演奏になっているかどうかよく確かめながら練習するのが最も重要です。

 以上のことが上手く出来たら、少し音を増やして、下のような練習をすると良いでしょう、要領は同じです。



①~③弦の音階

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①~⑤弦の音階
 
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ポジション移動を含む音階
 
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ポジション移動の際にも人差し指は弦からはなさない(ただし力は抜く)。 親指も正確な位置に移動(親指は一旦ネックから離す)。


 上は第5ポジションへの”ポジション移動”を含むものですが、 ポジション移動の場合は人差し指はが弦から離さないようにします。 その反対に、裏側の親指は移動の際にはネックから離し、正確な位置、つまり薬指の裏側付近に来るように移動します。 この親指が上手く移動出来ない人は少なくありません。

 以上のことが出来きたら、次は正確なテンポ、正確な音価(音符の長さ)で弾くことにポイントを絞って練習します。 これまでのように4分音符で正確なテンポで弾けたら、次に8分音符、16分音符、さらに3連符で練習してみるとよいでしょう。

  



8分音符による音階

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  まずは体で(具体的には足で)テンポを取りながら弾くとよいと思いますが、この8分音符の場合、拍の裏側、つまり足が上がる時を特に意識して弾くとよいでしょう。 この”拍の裏側”が意識できるようになるとテンポ感、拍節感なども身についてくるでしょう。




16分音符による練習

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1拍に4個弾く”と言う感覚を身に付ける。




3連符による練習
 
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3連符の場合、1回ごとに拍の”頭”が変わり、やや難しい。



メトロノームを使った練習も、 ただし常に使うのは良くない

 体で拍子を取りながら弾くことが出来たら、メトロノームを用いて練習するのもよいでしょう。 ただし常にメトロノームを使って練習するのは良くありません。 というのも、時にはじっくりと自分の音を聴いて弾くのがたいへん重要だからです。 

 つまり音階練習は様々な方法で練習すべきなのです。 テンポの練習ということに絞っても、 ①足で拍子をとる  ②メトロノームを使う  ③メトロノームも用いず、足でも拍子をとらず、自分の音をよく聴きながら練習する(でも正確なテンポで)  などの方法があるでしょう。



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