中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

大萩康司(ギター) 三浦一馬(バンド・ネオン) ちょっとお昼にクラシック 

 9月20日(土) 13:30  水戸芸術館ATMホール



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      大萩康司


  ≪プログラム≫

ピアソラ : <タンゴの歴史>より、「酒場、1900」、「ナイトクラブ 1960」

フォーレ(シーファー編) :  シシリアンヌ、 夢のあとに

ピアソラ(マルコーニ編) : アディオス・ノニーニョ  ~三浦ソロ

ジョビン(ディアンス編) : フェリシダージ  ~大萩ソロ

ピアソラ(三浦一馬編) : <タンゴ組曲>より アンダンテ、アレグロ


  ≪アンコール曲≫

ピアソラ : リヴェルタンゴ
              
ディアンス(三浦一馬編) : タンゴ・アン・スカイ
          


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     三浦一馬




時間も短いが入場料もリーズナブル

 昨日水戸芸術館で大萩康司、三浦一馬さんのギターとバンド・ネオンのコンサートを聴きました。 ”ちょっとお昼に”ということで演奏時間は休憩なしの1時間と少々と、やや短いものになっています。 その分入場料も1500円と、この芸術館の他の企画のコンサートにくらべてリーズナブルになっています。



ほぼ満席状態、ステージ後方の座席にも

 席の方はほぼ満席状態で、この二人の若い音楽家の人気ぶりが窺われます。 ギタリストの大萩君については、当ブログでも何度か書きましたが、三浦一馬さんのバンド・ネオンは何年か前にイ・ソリスティ・イバラキの演奏会で聴きました。

 今日のコンサートは、ステージ後方の席まで聴衆で埋まっています。 確かにオーケストラやピアノのコンサートではこの後ろ側の席は演奏者に近く、ピアニストの指の動きがよく見えたり、指揮者の表情が見えたり(しかも料金が安い!)と、意外と良い席で、私も場合によっては、コンサートによってはあえてこの後ろ側の席を買ったりします。

 しかしギターのコンサートとなると、完全にギタリストの背中側から聴く、あるいは見ることになるので、さすがに敬遠したいところもありますが、やはり今話題のミュージシャンですね。 そうしたことなどいとわぬファンがたくさんいるのでしょう。



後ろ側の席で聴いていた人の話によると

 その後ろ側の席で聴いていた人の話によると、大萩君のギターはマイクを使用し、やや後ろに楕円体形のスピーカーが置いてあったそうです。 例の話題のギター用スピーカー”イクリプス”だと思いますが、私が座った席からは全くわかりませんでした。 芸術館の場合、基本的にアンプなどは使うことがないので、当然”生”の音と思っていました。 

 聴いた感じでは、全く生音と変わりなく、ギターの音があまり小さくならずに、バンド・ネオンとのバランスが上手く取れているな(バンド・ネオンのほうが音は大きいが)、と感じました。 時折、「ちょっと変わった響きだな」と思う時はあったものの、まさかアンプを使用しているとは思いませんでした。



やはりスグレモノのスピーカー

 確かにこのスピーカー・システム、優れものですね、聴いた感じではほとんど生の音にしか聞こえません。 特にこうした”合わせもの”では絶大な威力を発揮するようです。 またこういった”裏事情”がわかるのも”後ろ側の席”の利点かもしれませんね。



全て編曲ものだが

 さて、コサンートのほうですが、バンド・ネオンということで、ピアソラのタンゴを中心としたプログラムになっています。 しかしギターとバンドネオンのためのオリジナル曲というのはなく、 それぞれ編曲ものですが、最初の「タンゴの歴史」はオリジナルではフルートとギター、最後の「タンゴ組曲」はギター二重奏曲です。



こちらのほうがホンモノに聴こえる

 大ざっぱに言えばギター・パートはオリジナルどおりで、もう一つのパートの方はフルート、およびギターからバンド・ネオンにアレンジしたと言うことでしょう。 しかしピアソラ本人はバンド・ネオン奏者なので、聴いているうちに「こちらの方が本物かな」と思うほど自然な感じです。

 またどういった形で演奏されてもピアソラはピアソラだなと言った感じもします。 ピアソラ自身も基本となる素材は同じでも、おそらく同じ曲を同じように演奏することはなかったのではないかと思います。 ピアソラの音楽というのは非常に可塑性の高いものなのでしょう。



アンコールはバンド・ネオン付のタンゴ・アン・スカイ

 アンコールで弾いたディアンスの「タンゴ・アン・スカイ」はオリジナルのギター独奏に三浦さんがバンド・ネオンで音を添えているのですが、弦楽四重奏版よりずっとタンゴぽい感じがしました。



普通に”お昼にクラシック”でも

 前述のように、このコンサートは休憩なしで1時間とちょっとなのですが、やはりもうちょっと物足りない気もしました、それだけ内容も良かったということでしょう。 大萩君は、「お昼なので、あまりもたれないように」と話していましたが、個人的には音楽上の事だったら、昼からステーキでも全く問題ないと思います。 ・・・・ただし本当の食事では昼からステーキは遠慮したい!

 ”ちょっとお昼に” ではなく、”普通にお昼にクラシック” でも良かったかな?



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