中村俊三 ブログ

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<Q&A 手が小さい 3>   

バリオスの「郷愁のショーロ」



私の対処法

 今回は前回に引き続き、バリオスの「郷愁のショーロ」の左手が届かない場合の対処法についての話です。 下の譜面はベニーテス編(全音版)の1ページ目の5段目からで、この曲をABCの3つの部分に分けると、Bの部分に当たり、 この部分の私の対処法を譜面にしたものです。


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  括弧の付いた数字(1~7)は変更した箇所で、順次説明してゆきましょう。



低音の流れを考えて

 1) この小節から低音を1オクターブ上げています。 この部分は特に押さえられないわけではないのですが、次の小節から低音を上げると、低音の流れが不自然になるためです。 もっとも本当はその前の小節の「ソ」の音から上げるべきなのですが、技術的難しくなるので、この小節から上げています。


 2) この小節は、前回も書いたとおり(写真も)、手が小さいと、どうやっても届かないところで、このように低音を1オクターブ上げるしか方法はないでしょう。 低音を上げた結果、和音の中の「ソ」も1オクターブ上がりましたが、響き的には全く問題ないでしょう。


 3) 前の小節で低音が1オクターブ上がったため、最初の低音が上がりました。 2拍目ウラの低音はこのように低いままの方がよいでしょう。


 4) 2拍目ウラの低音を1オクターブ下げていますが、これは3)の小節に合わせたためです。



姑息な手段?

 5) 最初の低音に装飾音を付けました。 これは2小節前の部分に合わせるためで、手の大きさには全く関係のないものです。 若干目先を変えて、低音の変更を目立たなくさせる意味もあります(姑息な手段?)。



ハーモニックスもある

 6) 2拍目の和音の配置を変えました。 もともと③弦の12フレットだった「ソ」の音を③弦の解放にしてあります。 この方法でも上手く音が出ない場合は、和音の配置はそのまま(原曲どおり)にしておいて、低音を⑥弦の7フレットのハーモニックスにする方法もあります。 低音がちょっと軽くなってしまうかも知れませんが、思い切って音を出せば、かえって効果が高くなるでしょう。



特に問題なければ

 7) この小節は1)、2)と同じケースです。 でも出来れば原曲どおり、低音が1オクターブ下の方がよいでしょう。 原曲どおりではどうしても音が出せなかったり、音が切れたりなどのトラブルが発生してしまう場合の対策と考えて下さい。





手を出さないのが一番よい?

 この他にもこの曲には音が出しにくいところがたくさんあるのですが、私自身ではこの他は一応原曲どおり(ベニーテス版)どおりに、なんとか弾いています。 ヤバイところもありますが、そういった場合は重要な音だけは出すようにしています。 

 それにしても手が小さい人にとってはたいへん困った曲ですね、やはりこういった曲は”手を出さない”のが一番よいのかも知れません。 もっとも逆に手が大きい人、男性で言えば身長175cm以上の人だったら、この曲はあまり難しくないのでしょう。 女性の場合は、指が長い人が多く、170cm前後あればだいたい届くようです。




そういえば

 そういえば思い出しましたが、若い頃10弦ギターを弾いていた時期があり、その時には⑦弦を「ド」に合わせておき、⑥弦で押さえられないところは、この⑦弦で弾くようにしていました。 つまり6弦の2フレットは⑦弦の4フレット、⑥弦の1フレットは⑦弦の3フレットと、2フレット分狭くなり、私の指でも原曲通りに問題なく弾くことが出来ました。

 ついでに上の譜面で、5段目(一番下の段)の2小節目の低音「ド」を1オクターブ下げて弾きました。 なかなか重厚な感じになっていたと思います。 ・・・・・ずいぶん懐かしい話になってしまいましたが。


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10弦ギターで「郷愁のショーロ」を弾いたことがある

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