中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。



 この前のシューマンのピアノ曲のことでアコラの熊坂さんと、ギター文化館でギターを教えている大島さんからコメントをいただきました。熊坂さんからは「オレムス」の原曲は「アルバムレター(音楽張)作品124」の第5曲目「ファンジータンツ(幻想的舞曲)」だとのこと。さっそく聴いてみましたが、1分にも満たない短い曲で、急速なアルペジオの後、確かにオレムスの旋律線が聴こえてきます。予想どおりテンポはかなり速いものですが、メロディ自体はあまり変わっていないようです。この「アルバムレター」自体はカツァリスの演奏でCDを持っていて、一応は聴いていたはずなのですが、CDの最後の方にあったので、途中で聴くのをやめてしまったり、ほとんど聴いていなかったりだったのでしょう。もっともこの曲集の最後の方に出てくる「Schlummerlied(子守歌)」がタルレガの編曲した「Berceuse(ゆりかご)」だということはわかっていたので、あまり短くて気が付かなかったのかも知れません。熊坂さん有難うございました。


 大島さんからは今年の春、留学中のバルセロナでラドゥ・ルプーのシューマンのプログラムによるリサイタルを聴いたというコメントをいただき、いろいろな意味でたいへん驚きました。ルプーは現在でも演奏活動しているということにも驚きましたが、ルプーを知っている人が身近にいて、なお且つ最近聴いたというのですから全く予想が付かなかったことです。ルプーのリサイタルを聴きにいったわけですから、大島さんもルプーに興味があるのだと思いますが、今でも?ルプーのファンは結構いるのでしょうか。プログラムもオール・シューマンということで、イメージどおりルプーのッシューマンへの思い入れは強いのでしょう。これがショパンのプログラムだったりするとある意味ちょっとショックだったかも知れません。ルプーはやはり「ショパンを弾かないピアニスト」であって欲しいからです。もちろんこれは私がショパンが嫌いという意味では決してありません、ルプーの音楽とショパンの音楽が重ならないということです。もっともショパンを弾かない有名なピアニストはたくさんいますが、ルプーのようにロマン派の音楽をメインにしながらショパンを弾かない人は珍しいと思います。



 そのリサイタルの曲目は「森の情景」「フモレスケ」「ピアノソナタ第2番(または3番)」だということだそうですが、私個人的にはシューマンのピアノ曲の中で「森の情景」「フモレスケ」が特に好きな曲なので、勝手に「やはりルプーとは趣味が合う」と再確認してしまいました。「森の情景」は是非とも聴きたいとは思いますが、リサイタルはやるが、録音はしないということなのでしょう。CDになる可能性はあまりないようですが、ライヴ録音そのものはあると思いますので、本人の気が変わったり、あるいは死後などにCD化される可能性はあるかも知れません、ただそれまで待っていられるかどうかわかりませんが。



 大島さんのコメントは、昔あこがれていて、その後まったく音信不通になった女性(ひと)の消息を知らされたような、なんとも微妙な気持ちです(これはあくまでも「例え」で、実際にそうした経験があったわけではありません)。青春の記憶の1ページにしておきたいところもちょっとあったのかも知れません。


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