中村俊三 ブログ

中村ギター教室内のレッスン内容や、イベント、また、音楽の雑学などを書いていきます。

<プログラムの作り方 5>



2008年  中村俊三ギター・リサイタル

パガニーニ : カンタービレ、 ソナタホ短調

ジュリアーニ : 大序曲

バッハ : ガヴォット、 シャコンヌ

・・・・・・・・・・・・・

アルベニス : アストゥリアス、 グラナダ、 カディス、 朱色の塔、 コルドバ、 セビージャ
 
 *アンコール曲   リョベット:盗賊の歌、 ホセ・ビーニャス:独創的幻想曲、 タレガ:アデリータ




後半はアルベニスのみ

 後半のプロはアルベニスの曲6曲ですが、これもかなり早い段階から決めていて、多少考えたとするなら、曲数を何曲にするかといったことだけでした。 6曲というのはやや少な目といえますが、前半のプロが重たいので、後半はやや少な目にしました。

 何といっても前半のプロは難曲揃いなので、演奏者にはもちろん、聴衆にも負担がかかるのではということで、 後半の曲は私自身が自信をもって演奏出来、また聴く人の気持ちも掴みやすいものと言うことで、こうしたものとなりました。

 つまり②の 「聴衆の好みに合う曲」 でもあり、また 「練習しなくても」 とか 「確実に」 とまではゆきませんが、まあ一応弾ける曲と言うことで、やや⑥かな・・・・



曲順はチューニングと曲のテンポなどで

 6曲の演奏順については、曲の親しみやすさ、性格、チューニングなどを考えると、やはりこの順にするのが最もよいでしょう。 6曲中ではやはり最初の「アストゥリアス」が最も知名度も高く、人気も高い曲ですので、これを最初に弾くのが”筋2といったところでしょう。 前半のプロには馴染めなかった人も、この曲でなんとか挽回してもらうと言った意味もあります。

 6曲のテンポとチューニングを順に書くと次のようになります。 テンポと言っても1曲の中で遅くなったり、速くなったりする曲もありますが、だいたいの印象で書いてあります。


1.アストゥリアス   速   ⑥=ミ
2.グラナダ    遅   ⑥=ミ 
3.カディス    速   ⑥=ミ
4.朱色の塔   速   ⑥=レ
5.ミコルドバ   遅   ⑥=レ 
6.セビージャ   速   ⑤=ソ  ⑥=レ



徐々に変わるようになっている

 チューニングについては見てわかるとおり、徐々にチューニングが変わるようになっています。 ⑥弦を「ミ」のものと、「レ」のもを交互に演奏したりするとチューニングに時間がかかってしまいますし、また前述のとおり、曲の途中でチューニングが狂ってきたりします。 また⑤と⑥弦とを両方変える「セビージャ」を真ん中に持ってくるのもたいへんです。

 テンポのほうでは2曲目と5曲目にややゆっくりした曲を置いていますが、これも妥当なところでしょう。 最後の「セビージャ」はチューニングからしても、曲の感じからしても最後にするのが常識かも知れません。



前半がスリリング過ぎた?

 当日の演奏は、録音を後から聴いてみても、凄く良い演奏とまではゆかなくとも、聴き易いというか、「ああ、ギターのコンサートだな」と言った感じで、自分でもリラックスして聴けます(前半がスリリング過ぎた?)。 たぶん会場の人にも楽しんでいただけたのではと思います。



リサイタルを静かに閉じるために

 アンコール曲の方はリサイタル直前まで曲がはっきり決まらず、ハイドンの「メヌエット」、 ヴィラーロボスの「ショールス第1番」、 シューマンの「トロイメライ」、 アルベニスの「タンゴ」、 マラッツの「スペイン・セレナード」 などいろいろ候補が変わりましたが、 リサイタル1か月くらい前から指や腕の疲労がひどくなり、結局のところ負担の少ないものということで上のようになりました。

 この3曲のアンコール曲は、確かに美しい曲ではありますが、やや”地味”といった印象的はあったでしょう。 もっと華やかな曲の方が良かったかも知れませんが、リサイタル本体の印象を薄くしないためには、結果的によかったのではないかと思います。 





次回はタレガのプログラム

 と言ったところで、私のリサイタルのプログラムの組み方についての話を終わりにします。 途中でプログラムの作り方というより反省会みたいになってしまいましたね・・・・   さて、次回は気を取り直して”近代ギターの父”と言われるフランシスコ・タレガのリサイタルのプログラムについてです。








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